パソコン工房が販売するユニットコムの「Lev-15FH058-i7-Lシリーズ」は、15.6型の液晶ディスプレイを搭載したゲーミングノートPC(ゲーム用ノートパソコン)です。グラフィックス機能としては外付けGPU(dGPU)のNVIDIA GeForce GTX 950M(以下、GTX 950M)を搭載し、CPUにはパワフルなクアッドコアのCore i7-6700HQを採用しています。
高い処理性能を持ちながらも、標準構成モデルで税別8万9980円からとお手頃な価格が魅力です。ラインナップとして複数のモデルが用意されていますが、今回はメーカーからお借りした「Lev-15FH058-i7-LF」の実機を使って、各種ベンチマーク結果や人気ゲームがどれだけ快適に動くのかについての検証結果を紹介します。
Lev-15FH058-i7-Lシリーズのチェックポイント | |
標準構成時で税別8万9980円と安い! | 海外の重量級ゲームは厳しい |
CPUの処理性能が高い! | 光学ドライブは非搭載 |
ゲーミングノートPCとしては薄い! | ファンの音がやや大きい |
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- Lev-15FH058-i7-Lシリーズ(パソコン工房)
3Dゲーム系ベンチマーク結果
まずは、3Dゲーム系ベンチマークのテスト結果を紹介します。なお今回試用したのはメモリー容量が16GBでストレージに256GBのSSDを搭載したモデルで、税別8万9980円の標準モデルとはパーツ構成が異なります(カスタマイズで試用機の構成に近づけることは可能)。ゲーム性能についてはそれほど変わりませんが、標準モデルではベンチマーク結果が異なる場合があるので注意してください。
Lev-15FH058-i7-LFの主なスペック | ||
OS | 標準構成モデル | テストで使った試用機 |
---|---|---|
OS | Windows 10 Home 64ビット | |
CPU | Core i7-6700HQ(2.60GHz) | |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックス | GeForce GTX 950M(2GB)+Intel HD Graphics 530 | |
ストレージ | 500GB HDD | 250GB SSD(SATA) |
ディスプレイ | 15.6型、1,920×1,080ドット、光沢なし |
3DMarkベンチマーク結果
ドラクエ10ベンチマーク結果
FF14ベンチマーク結果
ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマークの結果(1920×1080ドット) | |||
DirectX 9 | Direct X 11 | ||
---|---|---|---|
標準品質(ノートPC) | 10655(非常に快適) | 8671(非常に快適) | |
高品質(ノートPC) | 7461(非常に快適) | 5493(とても快適) | |
最高品質 | 4923(快適) | 3700(快適) |
ドラゴンズドクマオンラインベンチマーク結果
PSO2ベンチマーク結果
実際のゲームにおけるFPS計測結果
次に、実際にゲームをプレーして調べたFPSの計測結果を紹介します。FPSとは画面の描画速度を表わす指針で、数が高いほど快適にプレーできることを表わします。逆にFPSが低いと画面がカクカクと表示されるので、違和感やストレスを感じるかもしれません。筆者個人としては平均60FPS以上で快適、40~50FPSでなんとかプレーできるレベルだと考えています。
マインクラフト(標準時)のFPS計測結果
MODなしのFPS計測結果(1920×1080ドット、フルスクリーン) | |||
チャンク | 最小FPS | 最大FPS | 平均FPS |
---|---|---|---|
12(標準) | 146 | 244 | 199.7 |
16 | 137 | 332 | 176.8 |
24 | 68 | 222 | 128.4 |
32(最大) | 53 | 242 | 122.8 |
マインクラフト(影MOD使用時)のFPS計測結果
MODなしのFPS計測結果(1920×1080ドット、フルスクリーン、チャンク12) | |||
シェーダー | 最小FPS | 最大FPS | 平均FPS |
---|---|---|---|
Lite | 36 | 56 | 45.1 |
Standard | 37 | 55 | 44 |
Ultra | - | - | - |
MODなし時のスクリーンショット(クリックで拡大、700×393ドットに縮小しています)
OverwatchのFPS計測結果
OverwatchのFPS計測結果(1920×1080ドット、目視による計測) | |||
画質 | 最小FPS | 最大FPS | 平均FPS |
---|---|---|---|
低 | 95 | 150 | 110前後 |
NORMAL | 85 | 115 | 100前後 |
高 | 60 | 105 | 75前後 |
ウルトラ | 45 | 75 | 60前後 |
エピック | 35 | 60 | 40前後 |
画質「ウルトラ」時のスクリーンショット(クリックで拡大、700×393ドットに縮小しています)
DOOMのFPS計測結果
DOOM FPS計測結果(1920×1080ドット、フルスクリーン、アンチエイリアスFXAA) | |||
画質プリセット | 最小FPS | 最大FPS | 平均FPS |
---|---|---|---|
低 | 26 | 52 | 37.1 |
中 | 23 | 55 | 33.7 |
高 | 22 | 49 | 31.4 |
ウルトラ | 19 | 41 | 26.4 |
解像度1280×720ドット、「中」画質時のスクリーンショット(クリックで拡大、700×394ドットに縮小しています)
Rise of the Tomb RaiderのFPS計測結果
Rise of the Tomb Raiderのベンチマーク結果(1920×1080ドット、フルスクリーン、アンチエイリアスFXAA) | ||||
画質プリセット | 山頂 | シリア | 地熱谷 | 総合スコア |
---|---|---|---|---|
最低 | 55.01 | 35.71 | 45.19 | 45.87 |
低 | 44.72 | 30.64 | 36.22 | 37.58 |
中 | 35.73 | 25.8 | 29.5 | 30.61 |
高 | 29.86 | 23.77 | 24.48 | 26.17 |
最高 | 24.36 | 16.27 | 16.47 | 19.19 |
Rise of the Tomb Raiderのベンチマーク結果(1920×1080ドット、フルスクリーン、アンチエイリアス無効) | ||||
画質プリセット | 山頂 | シリア | 地熱谷 | 総合スコア |
---|---|---|---|---|
最低 | 57.21 | 36.3 | 47.24 | 47.54 |
低 | 46.02 | 31.14 | 36.92 | 38.44 |
中 | 36.4 | 25.85 | 29.64 | 30.91 |
高 | 30.63 | 24 | 25.29 | 26.8 |
最高 | 22.89 | 18.1 | 16.2 | 19.08 |
1280×728ドット「最低」画質時のスクリーンショット(クリックで拡大、700×393ドットに縮小しています)
Witcher 3: Wild HuntのFPS計測結果
Witcher 3: Wild Hunt FPS計測結果(1920×1080ドット、フルスクリーン) | |||
画質プリセット | 最小FPS | 最大FPS | 平均FPS |
---|---|---|---|
低 | 23 | 29 | 25.9 |
中 | 22 | 29 | 25.8 |
高 | 15 | 19 | 16.5 |
最高 | 9 | 12 | 10.3 |
1280×728ドット「低」画質時のスクリーンショット(クリックで拡大、700×394ドットに縮小しています)
Anselも利用可能
重量級ゲームのプレーは厳しい
人気ゲームを実際にプレーしてみましたが、グラフィックス重視の超重量級ゲームは解像度と画質をかなり下げないと厳しい結果となりました。ただし軽めのゲームや国内で人気のゲームについては、ある程度快適に遊べる性能を持っています。
基本性能のベンチマーク結果をチェック
続いては、パソコンとしての基本性能を計測する各種ベンチマークテストの結果を紹介します。
Windowsエクスペリエンスインデックス
試用機のWindowsエクスペリエンスインデックス | |
プロセッサ(CpuScore) | 8.2 |
---|---|
メモリ(MemoryScore) | 8.2 |
グラフィックス(GraphicsScore) | 5.9 |
ゲーム用グラフィックス(GamingScore) | – |
プライマリハードディスク(DiskScore) | 8.15 |
CINEBENCHベンチマーク結果
CrystalDiskMarkベンチマーク結果
PCMark 8ベンチマーク結果
「PCMark 8」ベンチマーク結果 | ||
Home conventinal 3.0 | 3422 | |
---|---|---|
Home accelerated 3.0 | 3784 | |
Creative conventinal 3.0 | 3393 | |
Creative accelerated 3.0 | 4682 |
PassMark PerfomanceTest 8.0ベンチマーク結果
ゲーム以外の負荷の高い作業にも使える性能
Lev-15FH058-i7-LFはCPUにクアッドコアのCore i7-6700HQを搭載しているだけあって、各種ベンチマークテストで非常に優れた結果が出ています。実はゲームのプレーには必ずしも高性能なCPUは必要ないのですが、それでもCPU性能によって快適さが底上げされている部分もあるでしょう。
これだけの性能があれば、動画編集や高度な写真加工といった負荷の高い作業もこなせます。ゲーム以外にも使えるという点で汎用性が高く、コストパフォーマンスに優れたモデルです。
本体の発熱と動作音をチェック
CPUの最高温度は80度
ベンチマーク中のCPUとGPUの温度を確認したところ、高度な計算処理によってCPUに高い負荷がかかる場面で、80度にまで達しました。内部の熱が高くなっていることから、CPUの動作周波数についても調整されているように見受けられます。
本体はキーボード上部あたりが熱くなりますが、触れないほどではありませんでした。しかしLev-15FH058-i7-LFは本体がスリムに作られていることもあり、内部に熱がこもりがちになっているような印象です。
駆動音は大きめ
ベンチマーク中、本体からの駆動音はそれなりにありました。ファンの音よりも、送風による風切り音のほうが気になります。本体内部の熱を排出するためなので、ある程度はやむを得ないでしょう。ゲームではヘッドホンを着用することをおすすめします。
Lev-15FH058-i7-LFの動作音測定結果 | |||
音量 | |||
---|---|---|---|
スリープ時 | 39.1db | ||
アイドル時 | 41db | ||
FF14ベンチ実行時 | 53.1db |
本体の外観をチェック
ここからは、Lev-15FH058-i7-LF本体のデザインや各部の使い勝手についてレビューします。
ゲーミングノートPCとしては非常にスリム!
ノングレアでも映像にメリハリのある液晶ディスプレイ
キーボードはやや狭めながら指への負担が少ない
映像出力は3系統! 充実のインターフェース
なおLev-15FH058-i7-LFは光学ドライブに対応していない点に注意してください。主なスペックは以下の表のとおりです。
Lev-15FH058-i7-LFの主なスペック | |
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | Core i7-6700HQ(2.60GHz) |
チップセット | Intel HM170 Express |
メモリー | DDR3L-1600 8GB(オプションで16GBに増設可能) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX950M(2GB)/Intel HD Graphics 530 |
ストレージ | 500GB HDD(オプションで容量変更やSSDの選択が可能) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14型、1920×1080ドット、光沢なし |
無線通信機能 | IEEE 802.11 ac/a/b/g/n(最大867Mbps)+ Bluetooth 4.2 |
Webカメラ | 200万画素 |
主なインタフェース | USB3.0×3、USB2.0×1、HDMI、miniDisplayPort、アナログRGB(VGA)、有線LAN、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン出力、マイク入力、S/PDIF |
バッテリ駆動時間(JEITA2.0) | 約2.6時間 |
本体サイズ/重量 | 幅385×奥行き268×高さ25mm/2.21kg |
汎用性とコストパフォーマンスに優れるモデル
ということで、今回はパソコン工房のLev-15FH058-i7-Lシリーズについてレビューしました。ひととおり検証してみて感じたのは、細部まで気を使っており、ていねいに仕上げられているという点です。各部の使い勝手に優れるのはもちろんのこと、インターフェースが充実している点や無線LANが最大867Mbpsの11acに対応している点などを見ると、使いやすさと快適さがちゃんと考慮されていることがわかります。
これで標準モデルが税別8万9980円ですから、かなりお買い得です。ゲームだけでなくクリエイティブな作業も楽々とこなせるパワーを持っているので、コストパフォーマンスはかなり高いと言えます。
より快適に使いたい場合はプラス4980円でメモリー容量を16GBにアップグレードしたり、プラス5980円でHDDをSSDに交換するといいでしょう。もちろんとことん最高性能を追求するのも大いにアリです。オールマイティーに使える実用的なゲーミングノートPCを探している人におすすめします。
なおLev-15FH058-i7-Lシリーズは、パソコン工房のサイトから購入できます。カスタマイズオプションの詳細や支払い方法、納期については、公式サイトでご確認ください。
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- Lev-15FH058-i7-Lシリーズ(パソコン工房)