富士通のLIFEBOOK(ライフブック) WAA/B3は、価格を抑えたエントリー(初心者)向けのノートPCです。スタンダードな大きさの15.6インチの画面やテンキー付きキーボード、再生と書き込み対応のDVDドライブなど、標準的な機能をひととおり備えています。
LIFEBOOK WAA/B3の特徴
明るくて見やすい画面
15.6インチの大きな画面は文字が読みやすく、ノートPCのなかではもっとも人気の高いサイズです。画面が明るい点もポイント。
メモリー増設が可能
バッテリーやパーツを簡単に交換可能。定期的にパーツ交換やメンテナンスを行なうことで、長期間使い続けられます。
3年間の保証&セキュリティソフト付き
メーカー保証は3年間で、マカフィーリブセーフ3年版が付属。長期間安心して利用できます。
今回は実機を使って、LIFEBOOK WAA/B3の本体デザインや使い勝手、実際の性能などをレビューします。
この記事の目次
- 1:スペックとラインナップ
- 2:本体デザインについて
- 3:液晶ディスプレイについて
- 4:キーボードについて
- 5:インターフェースと拡張性
- 6:ベンチマーク・検証結果
- 7:まとめ
スペックとラインナップ
LIFEBOOK WAA/B3のスペック
LIFEBOOK WAA/B3はPCとしてのパフォーマンスよりも価格の安さを重視した、いわゆる「エントリー(初心者)向け」のノートPCです。富士通のほかのモデルに比べると、CPU性能は控えめ。性能の高いモデルを使いたい方には、より高性能なCPUを搭載したLIFEBOOK WA2/B3またはLIFEBOOK WA3/B3をおすすめします。
https://komameblog.jp/review/lifebook-wa2b3/
https://komameblog.jp/review/lifebook-wa3b3/
LIFEBOOK WAA/B3のスペック
OS | Windows 10 Home |
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CPU | AMD E2-9000 / A9-9420 |
メモリー | 4 / 8GB |
ストレージ | 500GB / 1TB HDD または 128GB / 256GB SSD(SATA) |
グラフィックス | Radeon R2 Graphics(E2-9000) / Radeon R5 Graphics(A9-9420) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ / ブルーレイディスクドライブ |
ディスプレイ | 15.6インチ、1366×768ドット、光沢、タッチ非対応 |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.1、1000BASE-T対応有線LAN |
インターフェース | USB3.0×2、USB2.0×2、HDMI、有線LAN、SDメモリーカードスロット、ヘッドホン出力 |
セキュリティー | TPM 2.0、セキュリティースロット、マカフィーリブセーフ 3年版 |
カメラ | 92万画素 |
サイズ/重量 | 幅378×奥行き255.9×高さ25.4~30.0mm/約2.3kg |
バッテリー駆動時間 | 3時間 ※内蔵バッテリパック(24Wh)使用時 |
※2018年4月25日時点。構成や価格は変更される場合があります
おすすめカスタマイズ例
LIFEBOOK WAA/B3は購入時にCPUの種類やメモリー、ストレージの容量などを選択できます。以下におすすめの構成例をピックアップしたので、選び方がよくわからない人は参考にしてください。
構成例と価格の目安
最安構成 | |
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税込7万0392円 | |
おすすめオフィス構成 | |
税込10万3376円 | |
おすすめ快適構成 | |
税込9万5708円 |
※2018年4月25日時点。シークレットクーポン適用時
注文時に「電話サポート」の「ミニマムサポート」を選ぶと1年間無料の電話サポートが初回から有料になる代わりに、上記の価格からさらに5000円が割り引かれます。電話サポートが不要なら、価格を安くできるのでお得です。
本体デザインについて
本体カラーは2色
LIFEBOOK WAA/B3の本体カラーは、アーバンホワイトとシャイニーブラックの2色です。どちらも天板(液晶ディスプレイの背面)とキーボード面は光沢仕上げ。ボディの素材には樹脂(プラスチック)が使われていますが、安っぽさは感じられません。ただし強度はそれなりで傷も付きやすいため、なるべく丁寧に扱うといいでしょう。
大きさはB4サイズ相当
LIFEBOOK WAA/B3の大きさは幅378×奥行き255.9mmです。B4サイズ(幅364×奥行き257mm)より横幅が1.4cm大きいのですが、ほぼB4サイズ相当と考えていいでしょう。15インチクラスのノートPCとしては、標準的な大きさです。
高さは実測31.5mmで、厚みがあります。とは言え持ち歩き用のモデルではないので、それほど問題はないはず。実際に手に持ってみると、厚みはそれほど気になりませんでした。
重量は2kgオーバー
重量の公称値は約2.3kg、実際の重さは2.161kgでした(重さは個体によってバラツキがあります)。15インチノートPCとしては標準的な重さですが、日常的に持ち歩くにはちょっと重いでしょう。自宅や職場で、デスクに据え置きで利用することをおすすめします。
アクセサリー類の重さ(実測値)
電源アダプター | 351g |
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液晶ディスプレイについて
15.6インチで1366×768ドットの画面
液晶ディスプレイのサイズは、ノートPCのなかでもっとも人気の高い15.6インチ(15.6型)です。13インチ以下のモバイル向けモデルに比べて、文字やアイコンが大きく表示される点が魅力。解像度は1366×768ドットで1920×1080ドットのフルHDよりも精細さに欠けますが、そのぶん文字が大きくて文章が読みやすいメリットがあります。
明るくて文字が読みやすい
写真を表示して液晶ディスプレイの色合いをチェックしたところ、やや青みが強く映し出されていました。エントリー向けのノートPCでは、よく見られる映像です。
ただしほかのエントリーモデルに比べて、画面が明るく感じました。また液晶ディスプレイの表面が光沢ありのグレア仕上げであるため、色のメリハリも効いています。文字の輪郭もハッキリと映し出されるため、文章を読みやすいのがポイントと言えるでしょう。ただし映り込みはそれなりに生じます。
キーボードについて
キーは少し窮屈
キーボードは、数値入力に便利なテンキー付きです。配列は標準的で、変則的なサイズ・位置のキーはありません。ただしキーピッチ(キーとキーの間隔)が18.4mmとやや小さく作られています。デスクトップPC向けのキーボードを使っている人には、ちょっと窮屈に感じるかもしれません。とは言え、使い続けるうちに慣れるでしょう。
キーボード上部には、「ワンタッチボタン」と呼ばれるタッチ式のボタンが配置されています。ボタンに触れるだけでアプリが開くので便利。よく使うアプリを設定しておくのがおすすめです。
タイプ音が静か
キーストローク(キーを押し込む深さ)は1.7mmで、標準の1.5mmよりはやや深めです。キーのクリック感は非常に軽いものの、ストロークが深いので確かな手応えが感じられました。エントリー向けノートPCにありがちなペチペチ感は感じられません。
軽いタッチで入力すると、タイプ音は「トクトクトク」という感じでとても静かです。打ち下ろすように強く打つとそれなり響きますが、全体的にはタイプ音は静か。周りに気兼ねなく使えます。
標準と異なるジェスチャー操作
フラットポイント(タッチパッド)は、誤操作が少ないと言われるボタン分離式です。ボタンがあるぶん奥行きが短いのですが、特に問題なく利用できました。ボタンのクリック感は軽めです。
ちょっと気になったのは、ジェスチャー操作がWindows 10の標準とは異なる点です。たとえば3本の指で上下に動かすと標準操作ではウィンドウ/デスクトップの表示切り替えとなりますが、LIFEBOOK WAA/B3ではボリュームの増減が割り当てられていました。これはこれで便利なのですが、いままでWindows 10の標準ジェスチャーを使っている人なら違和感を感じるかもしれません。
インターフェースと拡張性
端子は十分な数と種類を用意
用意されているインターフェース(端子類)は、十分な構成です。VGA(D-sub15ピン)は非対応ですが、困る場面は少ないはず。必要に応じて、アダプターを用意してください。
右側面のインターフェース
- ① ヘッドホン出力
- ② USB2.0
- ③ 光学ドライブ
- ④ 電源コネクター
左側面のインターフェース
- ⑤ セキュリティースロット
- ⑥ 1000BASE-T対応有線LAN
- ⑦ HDMI
- ⑧ USB3.0
- ⑨ USB2.0
前面のインターフェース
- ⑩ 状態表示LED
- ⑪ SDメモリーカードスロット
バッテリーやメモリー、ストレージの交換が可能
底面部のバッテリーは交換可能で、劣化して容量が減ったら自分で取り替えることができます。また底面部のカバーを外すと、メモリーやストレージを交換可能です。ただし自分でパーツを交換するとメーカー保証のサポート外となる点に注意してください。
ベンチマーク・検証結果
ベンチマーク結果
今回のテストでは、以下の2種類のモデルを使いました。ベンチマーク結果はパーツ構成や個体差、環境、タイミングなどによって大きく変わることがあります。
試用機のスペック
E2-9000構成 | A9-9420構成 | |
---|---|---|
CPU | AMD E2-9000 | AMD A9-9420 |
メモリー | 4GB | 8GB |
ストレージ | 500GB HDD | 256GB SSD(SATA) |
ストレージ性能
LIFEBOOK WAA/B3ではストレージとして容量の大きいHDDと、アクセス速度が高速なSSDのどちらかを選べます。それぞれのアクセス速度は以下のとおり。SSDはWindows 10やアプリの起動も高速化され全体的な快適さがアップするのでおすすめです。
CPU性能
LIFEBOOK WAA/B3で使われているE2-9000とA9-9420は、どちらも低価格PC向けのCPUです。計算性能よりも価格の安さや省電力性能を重視しているため、パフォーマンス面はやや控えめ。とは言うもののベンチマークテストでは、インテルの低価格PC向けCPUであるCeleronシリーズと同等以上の結果が出ています。
3D性能
3D性能はかなり低いため、3Dゲームのプレーはおすすめしません。2D描画主体のゲームや軽めのブラウザーゲームなら問題なく楽しめるはずです。
上位CPUのA9-9420であれば解像度や画質を低くすることで、ドラクエ10など負荷の軽いゲームがなんとか遊べるレベルにはなります。ちなみにFF14ベンチの「普通」はかなり低い評価で、画面がかなりカクつきます。
E2-9000のゲーム系ベンチマーク結果(1280×720ドット)
FF14:紅蓮のリベレーター(DX11) ※中規模クラスの目安 | |||
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最高品質 | 高品質(ノートPC) | 標準品質(ノートPC) | |
787(設定変更が必要)※4.584 FPS | 1185(設定変更を推奨)※7.436 FPS | 1651(設定変更を推奨)※11.059 FPS | |
ドラゴンクエストX ※軽めのゲームの目安 | |||
最高品質 | 標準品質 | 低品質 | |
2831(やや重い) | 3670(普通) | 4084(普通) |
A9-9420のゲーム系ベンチマーク結果(1280×720ドット)
FF14:紅蓮のリベレーター(DX11) ※中規模クラスの目安 | |||
---|---|---|---|
最高品質 | 高品質(ノートPC) | 標準品質(ノートPC) | |
1211(設定変更が必要)※7.584 FPS | 1746(設定変更を推奨)※11.466 FPS | 2201(普通)※14.895 FPS | |
ドラゴンクエストX ※軽めのゲームの目安 | |||
最高品質 | 標準品質 | 低品質 | |
4710(普通) | 5927(快適) | 6685(快適) |
駆動時間や発熱、消費電力などについて
バッテリー駆動時間は短い
ここからは、CPUにE2-9000を搭載したモデルの検証結果を主に紹介します。A9-9420だと異なる結果が出る可能性が高い点に注意してください。
当サイトでの計測方法でバッテリー駆動時間のテストを行なったところ、以下の結果となりました。PCMark 8のテストは電力消費が大きいので時間はかなり短いのですが、普通に使っていればおそらく2時間前となるでしょう。駆動時間はかなり短いのですが、据え置き向けのモデルなので特に問題はないはずです。
バッテリー駆動時間のテスト結果(E2-9000モデル)
BBenchによる計測 | 3時間12分 |
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PCMark 8による計測 | 1時間56分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
本体の熱は控えめ
ベンチマーク中のCPU温度を確認したところ、最大で55度/75.5度でした。ちょっと温度が高いのですが、ほかのパーツに影響を及ぼすほどではありません。
キーボード面の温度は低く、熱は感じませんでした。
※本体温度の計測方法はコチラ
駆動音は控えめ
通常利用時の駆動音(ファンの回転音や排気音)は控えめです。多少は音が聞こえますが、気になるほどではありません。負荷が高くなると排気音が大きくなるものの、うるさく感じるほどではないでしょう。
E2-9000モデルの駆動音の計測結果(室温24度)
電源オフ時 | 36.6dBA | - |
---|---|---|
待機中 | 39.5dBA | 回転音がわずかに聞こえるが気にならない |
動画視聴 | 39.5dBA | 同上 |
動画変換 | 41.5dBA | 排気音が少し大きくなり、はっきりと聞こえる |
3Dゲーム | 41.7dBA | 同上 |
※駆動音の計測方法はコチラ
起動時間はやや早い
起動時間(電源ボタンを押してからデスクトップが表示されるまで)の計測結果は以下のとおり。E2-9000モデルはストレージにHDDを搭載していたのですが、起動時間はやや早めでした。ただし長期間使い続けるうちに、HDDとSSDの起動時間の差は広がるものと思われます。
起動時間の計測結果(手動による計測)
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 | |
---|---|---|---|---|---|---|
E2-9000モデル(HDD搭載) | 29.3秒 | 27.8秒 | 27.4秒 | 27.5秒 | 26.8秒 | 27.76秒 |
A9モデル(SDD搭載) | 22.3秒 | 21.6秒 | 20.7秒 | 21.4秒 | 21.0秒 | 21.4秒 |
消費電力は低い
E2-9000モデルの場合、消費電力はかなり控えめです。計算性能よりも省電力性能を重視したCPUを使っていることを考えれば、納得できる結果と言えます。
E2-9000の1分間の平均消費電力(REX-BTWATTCH1による計測)
待機中 | 動画視聴 | 動画変換 | 3Dゲーム |
---|---|---|---|
8.4W | 17.4W | 20.4W | 21.6W |
※消費電力の計測方法はコチラ
3年間のメーカー保証とセキュリティソフト付き
富士通の直販サイトでLIFEBOOK WAA/B3を購入すると、通常は1年間のメーカー保証が自動的に3年間(通常1年間+延長2年間)に延長されます。長期間安心して利用できますね。
また通常のメーカー保証では自然故障にしか対応していませんが、有料の「ワイド保証」に申し込むことで落下や水こぼしなどによる故障でも無料で修理してもらえます。より安心して使いたいなら、申し込むといいでしょう。
さらにセキュリティーソフト「マカフィーリブセーフ」の3年版が付いているのもポイント。LIFEBOOK WAA/B3だけでなく自分が所有するほかのPCやスマホ、タブレットなど台数制限なく利用できます。
安心感のある国産ブランドのエントリーモデル
LIFEBOOK WAA/B3はエントリー向けとしてはCPU性能に優れ、デザインやキーボード、液晶ディスプレイなどの品質が高いのが特徴です。そのぶん他社製品に比べると値段がやや高いのですが、3年間のメーカー保証とセキュリティーソフト 3年版が付いていることを考えれば、総合的なコスパは悪くありません。
そしてなにより、大手国内ブランドの安心感と充実したサポートが魅力です。安くても長期間安心して使えるノートPCとしておすすめします。
LIFEBOOK WAA/B3のまとめ
- エントリーモデルとしては高性能
- 明るくて見やすい画面
- 国内ブランドの安心感
- バッテリーやパーツの交換が簡単
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購入時に当サイト向けのシークレットクーポンを入力すると、LIFEBOOK WAA/B3を通常よりもお得な価格で購入できます。ぜひご利用ください。
当サイト向けシークレットクーポン
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※記事中の価格や構成は、2018年4月25日時点のものです。予告なく変更される場合もございますので、あらかじめご了承ください。