ポイント
- GTX 1650搭載で8万円切り
- パーツカスタマイズ対応
- コスパの高いRyzen搭載
Lightning AH5のスペック
CPU | Ryzen 5 3500 |
---|---|
メモリー | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD |
グラフィックス | GTX 1650 |
チップセット | B450 |
電源 | 400W (80PLUS) |
※2020年6月23日時点。構成は変更される場合があります
フォームファクター | microATX |
---|---|
SATAポート | 4 |
M.2スロット | 1 |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ |
ドライブベイ | 5インチ×2 3.5インチ×2 3.5インチシャドウベイ×2 |
拡張スロット | PCI Express x16×1 PCI Express x1×2 |
有線LAN | 1000Mbps |
無線LAN | - |
Bluetooth | - |
USB3.1 | 4 (Gen1、背面) |
USB3.0 | 2 (前面) |
USB2.0 | 2 (背面) |
USB Type-C | - |
Thunderbolt 3 | - |
メモリーカード | - |
HDMI | 1 |
VGA (D-sub15) | - |
DisplayPort | - |
DVI | 1 |
シリアルポート | - |
PS/2 | 1 |
サイズ | 幅190mm 奥行き420mm 高さ360mm |
重量 | 約7.8kg |
付属品 | USBマウス、USBキーボード、電源ケーブルなど |
オフィス | なし |
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、本体の外観や機能、実際の性能についてレビューします。
この記事の目次
- ▶ スペック
- ▶ 本体の外観
- ▶ 分解方法とパーツ交換について
- ▶ ベンチマーク結果
- ▶ まとめ
※2020年6月23日時点、価格や構成は変更されることがあります
本体の外観
Lightning AH5はデスクトップPCとしては一般的なミニタワー型に分類されます。サイズはやや大きいものの、拡張性と冷却性能に優れる点がメリットです。
デスクトップの主な分類
ミドルタワー型 | ミニタワー型 | スリム型 | コンパクト型 |
機能:◎ 拡張性:◎ 省スペース性:× 冷却性能:◎ |
機能:◎ 拡張性:○ 省スペース性:△ 冷却性能:○ |
機能:○ 拡張性:△ 省スペース性:○ 冷却性能:△ |
機能:△ 拡張性:× 省スペース性:◎ 冷却性能:△ |
前面のインターフェース
- ① 光学ドライブ
- ② USB3.0
- ③ ヘッドホン出力 / マイク入力
- ④ リセットボタン
- ⑤ 電源ボタン
背面I/Oパネルのインターフェース
- ① PS/2
- ② USB2.0
- ③ DVI ※非使用
- ④ VGA (D-sub15ピン) ※非使用
- ⑤ HDMI ※非使用
- ⑥ USB3.1
- ⑦ 有線LAN
- ⑧ オーディオ端子
- ⑨ DVI
- ⑩ HDMI
分解方法とパーツ交換について
Lightning AH5は左側面のパネルを外すことで、パーツ交換やメンテナンスを行なえます。内部は比較的余裕があるので、楽に作業できるでしょう。拡張スロット多くはないものの、ドライブベイは十分な数が用意されています。
拡張スロットの構成
- ① PCIExpress x1
- ② PCIExpress x16
- ③ M.2スロット
Lightning AH5のベンチマーク結果
※ベンチマーク結果はパーツ構成やタイミング、個体差などによって大きく変わる場合があります
ストレージ性能
ストレージPCIe 3.0 x4接続の256GB SSDで、アクセス速度は非常に高速です。文書主体の作業であれば容量は256GBでも問題ありませんが、ゲームをプレーしたり写真や動画を加工するのであれば容量が足りません。購入時のパーツアップグレードで容量を増やしたり、大容量HDDを追加したりするといいでしょう。
CPU性能
Lightning AH5で使われているRyzen 5 3500は、6コア6スレッドで動作するCPUです。コア数はインテルのCore i5-9400と変わらないものの、ベンチマークスコアではやや上の結果が出ました。デスクトップPC向けCPUとしてはなかなか優秀で、少し重めの作業でも快適にこなせます。
ただし、すでにリリースされている第10世代のCore i5-10400 (6コア12スレッド)のほうがベンチマークスコアは優れています。性能を重視するなら最新CPUを選んだほうがいいでしょう。
CPU | CINEBENCH R20 CPUスコア |
---|---|
Core i9-9900K |
4244
|
Core i7-9700K |
3397
|
Core i7-9700 |
3190
|
Core i5-10400 |
3170
|
Core i7-8700 |
3026
|
Lightning AH5 (Ryzen 5 3500) |
2553
|
Core i5-9500 |
2370
|
Core i5-9400 |
2357
|
Ryzen 5 3400G |
1884
|
Core i3-9100 |
1592
|
Celeron G4930 |
535
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
グラフィックス性能
CPUとして使われているGeForce GTX 1650はエントリー (入門)向けで、3Dグラフィックス性能は」それほど高くありません。とは言えCPU内蔵グラフィックスよりもはるかに高性能です。ミドルレンジ~ハイエンド向けGPUには及ばないものの、そこそこ重いゲームでも普通に楽しむことができます。
GPUの性能比較
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
RTX 2080 Ti |
32170
|
RTX 2070 SUPER |
25322
|
RTX 2080 |
25205
|
RTX 2070 |
22856
|
RTX 2060 SUPER |
20640
|
RTX 2060 |
17843
|
GTX 1660 Ti |
15697
|
Lightning AH5 (GTX 1650) |
9081
|
GTX 1650 |
8893
|
GTX 1050 |
6945
|
UHD 630 |
1359
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
汎用的に使える高い性能
テスト | スコア |
---|---|
Essentials (一般的な利用) |
4100
9105 |
Productivity (ビジネス利用) |
4500
7660 |
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) |
3450
6402 |
※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの
PCMark 10は、PCを使った各種作業の快適さを計測するベンチマークテストです。すべてのテストにおいて、目標スコアを大きく上回りました。さまざまな用途で使える、汎用性の高い機種です。
ゲーム系ベンチマーク結果
ゲーム系ベンチマークテストで快適さを計測したところ、なかなか優れた結果が出ました。重いゲームは画質を下げればなんとかプレー可能。少し重い程度なら、高画質でもプレー可能です。
※テストはフルHDで実施
FF15ベンチ (重い / DX11)
画質 | スコア / 評価 |
高品質 | 3502 / 普通 |
標準品質 | 4920 / やや快適 |
軽量品質 | 6508 / 快適 |
※スコアが6000以上で「快適」
FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (やや重い / DX11)
画質 | スコア / 平均FPS |
最高品質 | 9091 / 62.2 FPS |
高品質 | 9942 / 68.8 FPS |
標準品質 | 12745 / 100.8 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ドラクエXベンチ (超軽い / DX9)
画質 | スコア / 評価 |
最高品質 | 19176 / すごく快適 |
標準品質 | 19194 / とても快適 |
低品質 | 20265 / すごく快適 |
PSO2ベンチ (軽量級 / DX9)
簡易描画設定 | スコア |
6 (最高) | 29,690 |
3 | 67,403 |
1 (最低) | 123,706 |
※スコア5,000以上が快適に遊べる目安
クリエイティブ性能について
Photoshopベンチ
Photoshopベンチマーク「PugetBench for Photoshop」では、悪くない結果が出ています。さすがにCore i9搭載の超ハイエンドPCには及ばないものの、その半分程度のパフォーマンスを発揮できると言っていいでしょう。価格が7万円台であることを考えれば、十分納得できる結果です。極端に大きな画像や負荷の高い処理には向きませんが、普通に作業できる性能だと思います。
Lightroomベンチ
RAW現像ソフト「Lightroom Classic」のベンチマーク「PugetBench for Lightroom Classic」では、GPUが影響するActive Tasks Score (操作の快適さ)のスコアが優秀です。CPU性能とストレージ性能が影響するPassive Tasks Score (ファイル出力の速さ)は、あまり伸びませんでした。数十枚規模の現像であれば、問題なく行なえるはずです。
Premiere Proベンチ
動画編集ソフト「Premiere Pro」のベンチマーク結果はいまひとつでした。動画編集には高いCPU性能とGPU性能が必要なので、この結果は仕方がないかもしれません。とは言えフルHDのシンプルかつ小規模な動画編集であれば問題ないはずです。ただしCore i5搭載機のほうが若干高いスコアが出ています。
8万円切りでも高い汎用性
よかった点
Lightning AH5はGTX 1650 + 8GBメモリー + 256GB SSD搭載でCPU性能も高く、ゲームや動画編集など幅広いシーンで活用できます。このパフォーマンスで税込7万9178円は、非常にお買い得です。
なおドスパラではCore i5-9400 + 16GBメモリー + 240GB SSDのMagnate MHが、同じ税込7万9178円で販売されています。CPU性能はLightning AH5のほうが若干優れているものの、ビジネスの作業やクリエイティブな作業ではメモリー容量の多いMagnate MHのほうが快適に使えるでしょう。用途に応じて適した機種を選んでください。
気になる点
スタンダードタイプとは言え、本体がやや大きい点が気になります。デスクに置くと少し圧迫感を感じるかもしれません。ジャマにならない場所に設置することをおすすめします。
※2020年6月23日時点、価格や構成は変更されることがあります
*
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