レノボの小型デスクトップPC「ThinkCentre M75q-2 Tiny(M75q Gen2 Tiny)」には、2.5インチのSSDやHDDを増設可能です。購入時のカスタマイズオプションでも追加できますが、自分で取り付けたほうがはるかに安くすみます。作業も簡単なのでおすすめです。

ストレージを選ぶ
ThinkCentre M75q-2 Tinyで使えるのは、2.5インチサイズのノートPC用SSDまたはHDDです。厚さが7~15mmのものがありますが、7mmと9.5mmは利用できることを確認しました。選ぶ際は9.5mm以下のものを購入してください。

2.5インチサイズのノートPC用ストレージ
SSDとHDDをどちらを選ぶかについては、データの保存が目的であれば通常は安くて長期保存向きのHDDを選ぶといいでしょう。
[wpap service=”with” type=”detail” id=”B06Y28N8HJ” title=”東芝 内蔵HDD 2.5インチ 1TB PCモデル MQ01ABD100 2年保証 【国内正規代理店品】SATA 6Gbps対応”][wpap service=”with” type=”detail” id=”B08755FKTT” title=”東芝 内蔵HDD 2.5インチ 2TB PCモデル MQ04ABD200-2YW 【国内正規代理店品】2年保証 SATA 3Gbps対応”]
ただし最近はSSDの値段が下がっているので、1TBであればSSDを選ぶのもアリです。SSDのほうがアクセス速度が速く、ファイルの読み書きが迅速に行なわれます。
[wpap service=”with” type=”detail” id=”B077PPN5NN” title=”Crucial SSD 500GB MX500 内蔵2.5インチ 7mm (9.5mmスペーサー付属) 5年保証 【PlayStation4 動作確認済】 …”][wpap service=”with” type=”detail” id=”B077PSMJZS” title=”Crucial SSD 1000GB MX500 内蔵2.5インチ 7mm MX500 (9.5mmスペーサー付属) 5年保証 【PlayStation4 動作確…”]
なおSSDはM.2タイプのものも利用できますが、今回は2.5インチタイプのみ扱います。
パーツ取り付け
まずはSSDをThinkCentre M75q-2 Tiny本体に取り付けます。と言っても作業は簡単です。PCの自作/改造の経験がない人でも、問題なくできるでしょう。なお取り付けの際は静電気でパーツやPCを破損しないよう、鉄のものに触るか手袋をはめるなどして対策しておいてください。

背面のネジをネジを外し、カバーを外します

本体内部に収納されている2.5インチ用のブラケット(マウンタ)とコネクター。コネクターがマザーボードに取り付けられているときは、そのまま外さないでください

筆者の機体はフラットケーブルが外れていたので、マザーボードのフラットケーブル用SATAコネクターに取り付けます

ブラケットを7mm厚のSSDに取り付けた状態。ドライバーなしで固定できます

こちらは9.5mm厚のHDDに取り付けた状態

フラットケーブルのコネクターをストレージに差し込み、ブラケットを本体内部にセット。カバーを取り付ければ物理的な作業は終了
前モデルでの9~9.5mm厚ストレージの取り付けについて
ThinkCentre M75q-2 Tinyの2.5インチ用ブラケット(マウンタ)は、前モデルThinkCentre M75q-1 Tinyのブラケットと、若干形状が変わっていました。

左がM75q-1用で右がM75q-2用
前モデルThinkCentre M75q-1 Tinyでは、9.5mm厚ストレージは使えないという話がありました。しかしかなり無茶なレベルでブラケットをひん曲げれば、9.5mm厚でもなんとか納まります。ただ破損を防止するという観点で、「9.5mm厚は使えない」と表現しても差し支えないでしょう。

ThinkCentre M75q-1 Tinyのブラケットにはツメがあるため、9.5mm厚を納めにくくできています

プラスチック製のブラケットを強引にひん曲げることで納まりました。ただし推奨はしません

ブラケットに入りさえすれば、ThinkCentre M75q-1 Tiny内部にも納まります
認識とドライブ作成
取り付けたストレージは、そのままではWindows 10で使えません。システムに認識させた上で、ドライブとして割り当てる必要があります。
と言ってもこの作業も難しくはなく、ボタンやメニューををポチポチ押すだけ。次の手順のとおりに作業を進めてください。

エクスプローラーを起動し、「PC」の右クリ区メニューから「管理」を選択

管理ツールが起動したら、「記憶域」の「ディスクの管理」をクリック。「ディスクの初期化」では「GPT」を選び「OK」をクリック

追加された未割り当てのディスクの上で右クリックし、メニューから「新しいシンプルボリューム」を選択

ウィザードが表示されたら「次へ」

自動的に最大容量が割り当てられるので、そのまま「次へ」をクリック

ドライブレターを割り当て。とりあえず「D」でOK。ほかのドライブに使っているならE以降の文字を選ぶ。「次へ」をクリック

フォーマットの形式はそのままでOK。必要ならボリュームラベルの「ボリューム」を任意の文字に変える。「次へ」をクリック

「完了」をクリック

Dドライブが新たに追加されました

エクスプローラー上でも追加したストレージを確認できます

追加したMX500 1TB SSDのアクセス速度。一般的なHDDよりも2.5~4倍程度高速
これで2.5インチストレージの追加は完了です。
追加したストレージには写真や動画、編集中のデータなどを保存するといいでしょう。また万が一に備えて、システムのバックアップや復元ポイントを取っておくのも有効な使い方です。ThinkCentre M75q-2 Tinyを最小構成で購入するとM.2接続の256GB SSDしか載っていないので、容量不足解消のためにも増設をおすすめします。
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