ドスパラで販売されていた「Magnate IM 8GB/i5-11400搭載モデル(以下、”Magnate IM”)」は、第11世代Core i5-11400を搭載するミニタワー型のデスクトップPCです。すでに販売が終了していますが、2022年2月頭ごろまで、6万3100円(本体価格5万9800円+送料3300円)で販売されていました。専用グラフィックス機能は非搭載であるものの、価格のわりに性能が高い良コスパな機種です。
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、本体の外観や機能、実際の性能についてレビューします。
この記事の目次
- ▶ スペック
- ▶ 本体デザイン
- ▶ 分解方法とパーツ交換について
- ▶ ベンチマーク結果
- ▶ まとめ
Magnate IM
スペック
CPU | Core i5-11400 |
---|---|
チップセット | Intel H510 |
メモリー | 8GB ※スロット2基、最大64GB、DDR4-3200 |
ストレージ | 256GB SSD |
グラフィックス | UHD 730 |
フォームファクター | Micro ATX |
M.2スロット | 1 (ストレージ用×1) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
ドライブベイ | 5インチ×2、3.5インチ×2、3.5インチシャドウベイ×2 |
拡張スロット | PCI Express x16 ×1、PCI Express x1 ×2 |
通信 | 1000BASE-T対応有線LAN |
インターフェース | USB3.0×4(前面2+背面2)、USB2.0×4、PS/2×2、HDMI、DisplayPort、VGA(D-sub15ピン)、オーディオ端子類 |
電源 | 450W 80PLUS BRONZE |
サイズ / 重量 | 幅190×奥行き420×高さ360mm / 約7.8kg |
重量 | 約15kg(最大構成時) |
付属品 | USBマウス、USBキーボード、電源ケーブルなど |
オフィス | なし ※オプションで追加可能 |
本体デザイン
外観について
インターフェースについて
前面のインターフェース
- ① DVDスーパーマルチドライブ
- ② USB3.0
- ③ ヘッドホン出力/マイク入力
- ④ リセットボタン
- ⑤ 電源ボタン
背面のインターフェース
- ① PS/2(マウス/キーボード用)
- ② HDMI
- ③ DisplayPort
- ④ VGA(D-sub15ピン)
- ⑤ USB2.0
- ⑥ USB3.0
- ⑦ USB2.0
- ⑧ 有線LAN
- ⑨ オーディオ端子類
分解方法とパーツ交換について
ベンチマーク結果
試用機のスペック
CPU | Core i5-11400 |
---|---|
メモリー | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD |
グラフィックス | UHD 730(CPU内蔵) |
※各種ベンチマークテストは、Windows 10の電源プランを「高パフォーマンス」に設定した上で実施しています
※ベンチマーク結果はパーツ構成やタイミング、環境、個体差などの要因で大きく変わることがあります
CPU性能
CPUとしては、第11世代のCore i5-11400が使われています。すでに第12世代のCoreプロセッサがリリースされていますが、性能的にはまだまだ十分高性能。当サイトの検証データが少ないため性能が低いように見えますが、ノートPCと比較すると第11世代Coreプロセッサ(Tiger Lake UP3)以上で、ゲーミングノートPC並みのパフォーマンスです。
CPUの性能
CPU | CINEBENCH R20 CPUスコア |
---|---|
Core i7-11700K |
5741
|
Core i7-10700KF |
4922
|
Core i7-10700 |
3856
|
Core i5-11400 |
3397
|
Core i5-10400 |
3176
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
グラフィックス性能
グラフィックス機能としては、CPU内蔵のUHD Graphics 730が使われます。旧世代CPU内蔵のUHD 630に比べて性能は上ですが、グラフィックス機能としてはかなり低め。とは言え、ゲームやクリエイター向けソフトを使わなければ問題ありません。
GPUの性能 (DirectX 11、フルHD)
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
9005
|
Radeon |
4328
|
Magnate IM(UHD 730) |
1931
|
UHD 630 |
1329
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
PCを使った作業の快適さ
PCMark10は、PCを使った軽めの作業の快適さを計測するベンチマークテストです。テスト結果の比較用にエントリーGPU搭載の▶Inspiron 3891(Core i5-11400+8GBメモリー+GTX 1650 SUPER)と、ミドルハイGPU搭載の▶G-Master Hydro Z590-Mini(Core i7-11700K+16GBメモリー+RTX 3070)の結果もまとめました。
テストでは目標値を超えるスコアが出ています。ビジネス利用のテストではやや低めの結果が出ていますが、よっぽど大きいデータを扱わない限り問題はありません。コンテンツ制作のテストではなんとか目標値をクリアーする程度でしたが、専用GPUを搭載していないPCとしてなら十分でしょう。
PCMark 10ベンチマーク結果
テスト | スコア |
---|---|
Essentials (一般的な利用) 目標値:4100 |
9728
9750
10912 |
Productivity (ビジネス利用) 目標値:4500 |
6650
9127
9188 |
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) 目標値:3450 |
4297
7322
12282 |
※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの
ゲーム系ベンチマーク結果
ごく軽いドラクエ10ベンチでは快適との評価でしたが、中量級~重量級のタイトルでは軒並み厳しい結果が出ています。基本的にゲームのプレーは考えないほうがいいでしょう。ただしMagnate IMに推奨電源300~450Wのグラボを追加すれば、ゲームを楽しむことはできます。
FF15ベンチ (重い / DX11)
ベンチマーク結果
画質 | スコア / 平均FPS |
最高品質 | ※計測不能 |
高品質 | 904 / 動作困難 |
標準品質 | 1209 / 動作困難 |
※スコアが「6000」以上で「快適」
FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (やや重い / DX11)
ベンチマーク結果
画質 | スコア / 平均FPS |
最高品質 | 1435 / 9.38 FPS |
高品質 | 1607 / 10.5 FPS |
標準品質 | 2764 / 18.8 FPS |
※1920×1080ドットの結果。平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ドラクエXベンチ (超軽い / DX9)
ベンチマーク結果
画質 | スコア / 評価 |
最高品質 | 6348 / 快適 |
標準品質 | 7996 / とても快適 |
低品質 | 9583 / とても快適 |
※1920×1080ドットの結果
十分な性能と拡張性
CPU性能はなかなか高く、拡張性も十分。電源は450Wなので、ミドルレンジクラスのグラボまでなら利用できます。このまま使うのもアリですし、グラボやメモリー、ストレージ等を追加して自分好みにアップグレードするのもいいでしょう。非常にコスパの高い機種だっただけに、販売が終了したのが惜しまれます。
Magnate IM
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