安いゲーム用ノートパソコンを探している人におすすめしたいのが、マウスコンピューターの15.6型ノートパソコン「m-Book T」シリーズです。GPUはGeForce GTX 960Mで、ドラクエやFFなどのオンライン3Dゲームを快適に遊ぶことが可能。しかも最安モデルなら値段は税抜きで9万9800円、税込み&送料込みで11万1024円です。最新世代GPU搭載のゲーム用ノートパソコンとしては、かなりお買い得ではないでしょうか。
今回はメーカーからお借りした「m-Book T」シリーズの「MB-T711X-SSD」を使って、本体の外観や各部の使い勝手、実際の性能、そして人気ゲームがどこまで快適に動くのかなどを詳しくレビューします。
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m-Book Tの外観をチェック!
まずはm-Book Tの大きさや各部のデザイン、液晶ディスプレイ/キーボードの使い勝手などについて見てみましょう。
本体サイズはやや大きめ
m-Book Tは高性能なパーツを搭載しているだけあって、本体サイズはやや大きめです。しかしバッグに入れて持ち運ぶモバイル向けのモデルではありませんので、多少大きくても問題ないでしょう。デスクトップパソコンに比べれば設置スペースは格段に小さく、しかも置く場所を自由に変えたりほかの部屋へ持ち運べるメリットもあります。
1920×1080ドットフルHDの液晶ディスプレイを採用
液晶ディスプレイのサイズは、ノートパソコンとしては標準的な15.6型サイズです。解像度は1920×1080ドットで、光沢のないノングレアタイプの液晶パネルを採用しています。非光沢の液晶ディスプレイは、光の映り込みが少ないのが特徴。ゲームを長時間プレーしても、光沢のあるグレアパネルよりも疲れにくいというメリットがあります。
十分な大きさ&深さで使いやすいキーボード
m-Book Tではテンキー付きで、103キー構成の日本語キーボードを採用しています。キーピッチは約19mmと、デスクトップ向けのフルサイズキーボードと同等の大きさです。右Shiftキーが若干小さくなっていますが、それ以外はほぼ同じような大きさで、配列にクセがなくスムーズに入力できます。
配列で少し気になるのは、テンキーが一般的な縦4列ではなく、縦3列になっている点です。Enterキーが「3」キーの下にきているので、はじめのうちは少しとまどうかもしれません。ですが使い続けているうちに慣れてくるので、特に大きな問題ではないはずです。
キーストロークは約2mmと、ノートパソコンとしてはやや深めです。キーを押したときに確かな手ごたえがあるので、キーを押したかどうかわからなくなるようなことはありませんでした。強く押してもたわみはなく、タイプ感は非常に安定しています。
ゲームプレーには十分なインターフェース構成
インターフェースとしては、周辺機器接続用にUSB3.0端子×2、USB2.0端子×2が用意されています。ゲーム用のマウスやキーボードを使ったとしてもまだ2基余るので、十分な数を備えていると言えるでしょう。映像出力向けにはHDMI端子が用意されているほか、1000BASE-T対応有線LAN端子やSD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、光学ドライブを用意しています。ゲームはもちろん、ビジネスにも十分使えるインターフェース構成です。
m-Book Tシリーズの本体デザインや使い勝手は特にクセがなく、いい意味で標準的です。ほかのノートパソコンを使っている人でも、比較的すんなりと移行できるでしょう。
m-Book Tシリーズのスペックをチェック
続いて、m-Book Tシリーズのパーツ構成について解説します。同じシリーズ名でも年代の古いモデルも存在します。下記の表から最新モデルの型番を確認しておいてください。
パーツ構成の異なる4種類のモデルを用意
m-Book Tシリーズには、CPUやメモリー容量、ストレージの種類などが異なる4種類のモデルが用意されています。それぞれの主な違いは以下の表のとおりです。
m-Book Tシリーズのラインナップ | |||||
Core i5プロセッサー採用、スタンダードモデル | Core i7プロセッサー採用、スタンダードモデル | Core i7プロセッサー採用、スタンダードモデル | Core i7プロセッサー採用、大容量16GBメモリ搭載モデル | Core i7プロセッサー採用、大容量16GBメモリ搭載高速ストレージモデル | |
---|---|---|---|---|---|
型番 | MB-T711B | MB-T710S | MB-T710S-SP | MB-T710X | MB-T711X-SSD |
最小構成価格(税抜き) | 9万9800円 | 10万9800円 | 11万9800円 | 11万9800円 | 13万9800円 |
OS | Windows 8.1 Update 64bit/Windows 7 Home Premium 64bit ※Windows 8.1 Pro Update 64bitへのアップグレード可能 | ||||
CPU | Core i5-4210M (2.60GHz) | Core i7-4710MQ(2.50GHz) | |||
メモリー | 4GB | 8GB | 16GB | ||
ディスプレイ | 1920×1080ドット、非光沢 | ||||
グラフィックス | NVIDIA GeForce 960M(2GB) | ||||
ストレージ | 500GB HDD | 500GB HDD | 128GB mSATA SSD(キャンペーン特典)+1TB HDD | 1TB HDD | 500GB Crucial BX100シリーズ SerialATAIII |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
上記のうち、「MB-T711B」と「MB-T710S」、「MB-T710X」の3種類については、SSDとHDDの両方を搭載したデュアルドライブ搭載モデルが用意されています。価格は1万円上乗せされるだけですので、ストレージの高速アクセスと大容量を両立したい人は、このモデルを選ぶといいでしょう。
もっとも安いのは、CPUにCore i5-4210M(2.60GHz)を採用した「MB-T711B」です。ただしメモリー容量が4GBと少なく、スペックに少々不安が残ります。8GBのメモリーを搭載したモデルを選ぶか、購入時のオプションでメモリー容量を8GBに変更するといいでしょう。これでゲームはもちろん、一般的な作業でも十分活用できるようになります。
パフォーマンス重視ならクアッドコアCPUを選択
より高いパフォーマンスを求めるなら、CPUはCore i7-4710MQでメモリー容量は8GB以上欲しいところです。CPUのオプションとしてさらに上位のCore i7-4810MQ(2.80GHz)やCore i7-4910MQ(2.90GHz)が用意されていますが、ゲームの快適さが大きく向上するわけではありません。3D制作や動画編集など不可の高い作業を行なうのでなければ、Core i7-4719MQで十分だと言えます。
ストレージは高速なSSDがおすすめ!
ストレージにはアクセス速度が高速なSSDを選んだほうが、全体的な快適さは大きく向上します。ただしHDDでも問題はないレベルですので、予算が足りないならストレージにHDDを選ぶといいでしょう。購入時のオプションでさまざまなSSDを選択できますので、予算や好みに応じてカスタマイズしてください。
個人的にコストパフォーマンスがいいと思うのは、「Core i7プロセッサー採用、スタンダードモデル(MB-T710S-SP)」です。システムストレージはSSDでメモリー容量は8GB、CPUはCore i7-4710MQと性能的には十分実用的に使えるレベル。日常的な作業やクリエイティブな作業にも十分使える性能で約12万(税別)はかなりリーズナブルでお買い得だと思います。
m-Book Tシリーズのベンチマーク結果
ここからはm-Book Tのベンチマーク結果を紹介しましょう。前述のとおり今回は、CPUにCore i7-4710MQを搭載し、メモリー容量が16GBでストレージが500GB SSDの最上位モデル「MB-T711X-SSD」を利用しています。なおベンチマーク結果はパーツ構成やタイミングによって大きく変わることもある点を、あらかじめご了承ください。
Windowsエクスペリエンスインデックス
まずはWindows 8.1の快適さを表わす「Windowsシステム評価ツール(WinSAT.exe)」の結果については、以下の表のようになりました。なお結果をイメージしやすいように、「Windowsエクスペリエンスインデックス」に置き換えています。
m-Book T(MB-T711X-SSD)のWindowsエクスペリエンスインデックス | |
プロセッサ(CpuScore) | 8.1 |
---|---|
メモリ(MemoryScore) | 8.1 |
グラフィックス(GraphicsScore) | 5.9 |
ゲーム用グラフィックス(GamingScore) | 5.6 |
プライマリハードディスク(DiskScore) | 8.15 |
グラフィック関連のスコアがちょっと低めになっていますが、これはベンチマーク時にGeForce GTX 960Mではなく、CPU内蔵のIntel HD Graphics 4600が使われているためです。ゲームプレー時にはちゃんとGTX 960Mが使われますのでご安心ください(ゲームによっては、GPUの利用を設定する必要があります)。
CINEBENCHベンチマーク結果
CPUの計算能力を計測する「CINEBENCH」では、かなり高いスコアが出ています。さすが4コア/8スレッドで動作するハイエンド向けCPUといったところ。ゲームはもちろんのこと、日常的な作業でも楽々とこなせるパワーを持っています。
CrystalDiskMarkベンチマーク結果
「CrystakDiskMark」でストレージのアクセス速度を計測してみたところ、シーケンシャルリードで555.6MB/秒という結果となりました。標準的なHDDでは100MB/秒ですので、5倍以上のスピードです。ファイルのアクセスが高速なのでゲームデータの読み込みが早く、起動や場面の切り替えがスムーズに行なわれるでしょう。
PCMark 8ベンチマーク結果
パソコンの総合的な性能を計測する「PCMark 8」では、3つのテストでどれも3000オーバーと十分なスコアとなりました。ゲームだけでなく、あらゆる用途に利用できる汎用性の高いパソコンだと言えます。
SPECviewperf12ベンチマーク結果
OpenGLの性能を計測する「SPECviewperf12」のテストでは、それほど悪くはないスコアが出ています。プロ向けのソフトで本格的な作品を作るのは少々厳しいかもしれませんが、ライトな制作物であれば問題なく作れるはずです。
3DMarkベンチマーク結果
総合的な3D性能を計測する「3DMark」では、もっとも負荷の高い「Fire Strike」(DirectX 11相当)で、「3872」という結果でした。マウスコンピューターが公開しているデスクトップ向けGPUのベンチマークスコアで見ると、GeForce GTX 750やRadeon R9 260相当の性能だと言えそうです。
ドラクエ10ベンチは「すごく快適」
「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン(ドラクエ10)」の快適さを計測する「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」では、1920×1080ドットの標準画質で「13186」の「すごく快適」、最高画質でも「11559」の「すごく快適」というスコアでした。ドラクエ10を高解像度の最高画質でプレーするのに適しています。
FF14ベンチは最高画質でも「とても快適」
「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」では、解像度1920×1080ドットの標準品質(ノートPC)で「8353」の「非常に快適」、1920×1080ドットの最高品質(DirectX 9)で「5395」の「とても快適」という結果でした。フルHDの最高品質でも、快適に遊ぶことができます。
PSO2ベンチマーク結果
「ファンタシースターオンライン2」の快適さを計測する「PSO2キャラクタークリエイト体験版」では、解像度1920×1080ドットのウィンドウ表示で、簡易描画モード「3(標準画質)」の結果が「20588」、簡易描画モード「5(最高画質)」で「12659」という結果でした。スコアは5001以上で快適に動作するレベルとのことですので、問題なくプレーできる性能を持っています。
ベンチマーク結果まとめ:国内ゲームを最高品質で楽しめるパワフルな性能
試用機のベンチマーク結果をご覧いただければおわかりのように、国内で人気のゲームであればフルHDの最高画質で問題なくプレーできる結果となりました。ゲームや設定によっては60FPS超えが厳しいものもありますが、一般プレーヤーであれば十分満足できる性能を持っています。これからゲームを本格的に楽しみたい人におすすめのノートパソコンです。
GTX960M搭載ノートでマインクラフトはどこまで遊べるのか?
マインクラフトの「影MOD」こと「Shaders Mod」を利用すると、ゲームのグラフィック品質が大きく向上します。しかし影MODを利用するには、高い3D描画性能が必要です。特にデスクトップパソコンよりも3D性能が低くなりがちなノートパソコンでは、どの程度の性能でどれだけ快適に動くのかが気になるところではないでしょうか。そこでここからは、GPUとしてGeForce GTX 960Mを搭載したm-Book Tで、マインクラフトを実際に試してみた結果を紹介します。
影MODを利用するとグラフィックはどう変化するのか
検証結果を紹介する前に、まずは影MODを適用することでマインクラフトのグラフィックがどの程度変わるのかを紹介しましょう。
下の画像はMOD未使用時の「バニラ」と呼ばれる状態の標準的なグラフィックと、影MOD用シェーダーパックのひとつ、「SEUS」こと「Sonic Ether’s Unbelievable Shaders」を利用したときのグラフィックです。「SEUS」にはグラフィック品質に応じて「ライト」や「スタンダード」、「ウルトラ」など複数の品質があり、プレー画面の見栄えがだいぶ異なります。グラフィック品質が向上するほど、パソコンへの負荷が高くなることを覚えておいてください。
影MODの効果は絶大なものであることがおわかりいただけるでしょう。特にスタンダード以上では、ゲーム画面の雰囲気が格段に向上します。できれば高画質な画面を高い解像度で楽しみたいものです。
「NVIDIA Optimus テクノロジー」対応機種はGPUの切り替えが必要
GPUにGeForce GTX 960Mを搭載したm-Book Tシリーズは、状況に応じてGPUを切り替える「NVIDIA Optimus テクノロジー」に対応しています。この機能はシステムへの負荷が低いときはCPU内蔵のGPUを使い、負荷が高いときは外付けGPUを自動的に選択するというもの。省電力性の高い内蔵GPUを使うことで、必要以上に無駄な電力を消費しなくてすむメリットがあります。
ただし一部のゲームでは「負荷が軽い」と判断されて、外付けGPUではなくCPU内蔵GPUが使われてしまうこともあります。マインクラフトもそのひとつで、ゲームをそのまま起動するとGPUにCPU内蔵のIntel HD Graphics 4600が使われてしまい、パソコン本来の性能を十分に引き出すことができません。そのため標準収録の「NVIDIAコントロールパネル」から、外付けGPUでプレーしたいゲームを個別に設定する必要があります。
影MOD使用時のマインクラフトFPS計測結果
ではGeForce GTX 960搭載のm-Book Tで、「SEUS」を試した結果を紹介しましょう。ちなみに今回のテストで利用した試用機のスペックは以下の表のとおりです。
試用機のスペック | |
モデル名 | Core i7 プロセッサー採用、大容量16GBメモリ搭載高速ストレージモデル |
---|---|
型番 | MB-T711X-SSD |
最小構成価格(税抜き) | 13万9800円 |
OS | Windows 8.1 Update 64bit |
CPU | Core i7-4710MQ(2.50GHz) |
メモリー | 16GB |
ディスプレイ | 1920×1080ドット、非光沢 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce 960M(2GB) |
ストレージ | 500GB Crucial BX100シリーズ SerialATAIII |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ |
ウィンドウモード(854×480ドット)の結果
まずは標準のウィンドウモード(854×480ドット)で試してみたところ、「SEUS」の「ライト」品質で平均が60FPSを超え、「スタンダード」で平均が39FPSという結果となりました。理想は60FPS以上、30FPS以上で問題なくプレーできることを考えれば、ライトとスタンダードは合格点です。しかし「ウルトラ」については平均22FPSと、ちょっと厳しいレベルとなりました。
GeForce GTX 960Mで影MODを導入したときのFPS計測結果(854×480ドット、ウィンドウモード) | |||
最小 | 最大 | 平均 | |
---|---|---|---|
ライト | 31 | 127 | 69.8 |
スタンダード | 27 | 62 | 39 |
ウルトラ | 15 | 33 | 22 |
フルスクリーンモード(1920×1080ドット)の結果
続いては、1920×1080ドットのフルスクリーンでの結果について。こちらは解像度が高くなっているぶん、ウィンドモードよりも低めの結果が出ています。それでもライトとスタンダードは問題なくプレーできる範囲内ですが、やはりウルトラはかなり厳しい結果となりました。
GeForce GTX 960Mで影MODを導入したときのFPS計測結果(1920×1080ドット、フルスクリーンモード) | |||
最小 | 最大 | 平均 | |
---|---|---|---|
ライト | 0 | 81 | 53.3 |
スタンダード | 19 | 51 | 34.7 |
ウルトラ | 9 | 13 | 11.1 |
ちなみにチャンク設定などは標準のままですので、ビデオを設定を変えれば多少軽くなるかもしれません。ですがGeForce GTX 960Mではスタンダード品質が限界のようです。しかしスタンダードでも十分高品質ですので、より美しいグラフィックでマインクラフトを楽しみたい人は試してみてはいかがでしょうか。
なお影MODを使わない標準的なビデオ設定なら、フルスクリーンでも60FPS超えで快適にプレーできます。デフォルトのグラフィックが好みなら、影MODではなくほかのMODを使ったり、オンラインのマルチプレーを楽しむのもいいでしょう。
マインクラフトまとめ:GTX960Mで影MODはちょっと厳しい
マインクラフトはあまりグラフィックス性能が高くなくてもプレーできそうなゲーム画面ですが、実はかなりの3D描画性能を必要とします。特に影MODを入れて快適に遊ぶなら、ノートパソコンではGeForce GTX 980Mあたりが必要となってくるかもしれません。もっとも影MODが必要なければ、GeForce GTX 960Mでもフルスクリーンで快適に遊ぶことができます。
GTX960MでGTA5はどこまで動くのか !? 実機で検証!
「GTA5」こと「Grand Theft Auto V(グランド・セフト・オート5)」は、高性能なGPUとCPUが必要となる超重量級の人気ゲームです。このゲームがGeForce GTX 960Mを搭載したノートパソコンでどれだけスムーズに動くのか、気になる人もいるでしょう。そこで続いては、GTA5の検証結果を紹介します。
ベンチマーク時のグラフィック設定について
GTA5では、デフォルトのグラフィック設定がスペックに応じて変化します。今回試用したm-Book Tでは、以下の表のように設定されていました。見たところ、かなり低めの設定になっているようです。
ベンチマーク時のグラフィックス設定 | |
ビデオメモリ | 1079MB/1792MB |
---|---|
推奨上限を無視 | オフ |
DirectX バージョン | DirectX 11 |
スクリーンタイプ | フルスクリーン |
解像度 | 1920×1080 |
縦横比 | 自動 |
リフレッシュレート | 60Hz |
出力モニター | 1 |
FXAA | オフ |
MSAA | オフ |
NVIDIA TXAA | オフ |
垂直同期 | オフ |
フォーカスの喪失時にゲームをポーズ | オン |
人口密度 | 最小 |
歩行者の種類 | 最小 |
距離の拡大縮小 | 最小 |
テクスチャ | ノーマル |
シェーダー | ノーマル |
シャドウ | ノーマル |
リフレクション | 高 |
リフレクションMSAA | オフ |
ウォーター | ノーマル |
パーティクルの精密度 | ノーマル |
草の精密度 | ノーマル |
ソフトシャドウ | シャープ |
精細度 | ノーマル |
モーションブラー度合い | オフ |
ゲーム内での背景ぼかし | オフ |
異方性フィルタリング | オフ |
アンビエントオクルージョン | オフ |
テッセレーション | オフ |
ロングシャドウ | オフ |
高解像度車道 | オフ |
飛行中の高精細ストリーミング | オフ |
距離の拡大縮小幅増加 | オフ |
拡張陰影距離 | オフ |
フレーム計測モード | オフ |
項目を細かく変えれば動きは多少改善されるかもしれませんが、今回はこの標準設定をベースに、解像度だけを変えてベンチマークを試してみました。なおベンチマークについては、ゲームに内蔵されているものを利用しています。
1920×1080ドット(DirectX11)でのベンチマーク結果
まずは標準設定のままでベンチマークを試してみました。GTA5のベンチマークは「Pass 0~4」の全部で5種類のシーンに分かれており、それぞれでFPSの最小値、最大値、平均値が算出されます。「Pass 0~3」は風景の昼夜が変わる程度で、リアルタイムレンダリングのムービーシーンを想定しているようです。実際のゲームプレーに近いのは「Pass 4」で、戦闘機や車で移動しているシーンが描かれます。なので、「Pass 4」の結果をメインに捉えるといいでしょう。
各シーンのFPSは以下のとおりです。FPSは高ければ高いほど動きがスムーズであることを表わします。理想としては60FPS以上ですが、30FPS以内でもゲームを十分楽しめる範囲です。FPSが30以下になると画面のカクつきが目立つようになり、20FPS未満になるとゲームのプレーはかなりツラくなってきます。
標準設定時(1920×1080ドット、DirectX 11)のFPS計測結果 | |||
最小 | 最大 | 平均 | |
---|---|---|---|
Pass 0 | 5.88 | 148.57 | 19.94 |
Pass 1 | 5.73 | 60.48 | 18.95 |
Pass 2 | 6.83 | 46.82 | 19.06 |
Pass 3 | 7.6 | 142.95 | 21.837 |
Pass 4 | 5.93 | 55.03 | 21.33 |
FPSの平均は20前後で、問題なくプレーできるとは言えないレベルです。実際に負荷の高いシーンでは、画面が停止しているように見えることもありました。ソロプレーならなんとかなるかもしれませんが、マルチプレーが可能な「GTAオンライン」ではラグ(処理の遅れ)によって不利な状況になってしまうかもしれません。
1920×1080ドット(DirectX 10)でのベンチマーク結果
DirectXのバージョンを「11」から「10」へ変更すると、必要なビデオメモリーがわずかながらも減少し、動作が若干軽くなるものと思われます。そこで解像度はそのままで、DirectX 10によるベンチマークを試してみました。
結果は以下の表のとおりで、ほとんど変わっていないどころか、DirectX 11よりもパフォーマンスが落ちているテストもあります。おそらくタイミング的なものが関係していると思われますが、DirectX 10に変えたからといってパフォーマンスが大きく向上するわけではないようです。
1920×1080ドット、DirectX 10のFPS計測結果 | |||
最小 | 最大 | 平均 | |
---|---|---|---|
Pass 0 | 5.72 | 31.19 | 19.57 |
Pass 1 | 5.9 | 55.85 | 19.67 |
Pass 2 | 6.14 | 44.07 | 18.66 |
Pass 3 | 6.71 | 43.39 | 20.47 |
Pass 4 | 5.49 | 48.67 | 50.8 |
1600×900ドットでのベンチマーク結果
DirectXのバージョンは「10」にしたまま、解像度を1600×900ドットに下げてテストしてみました。フルHDでは20前後だった平均FPSが、1600×900ドットでは25前後にまで上昇しています。解像度を下げると、けっこうな効果があるようです。
1600×9001ドット、DirectX 10のFPS計測結果 | |||
最小 | 最大 | 平均 | |
---|---|---|---|
Pass 0 | 6.75 | 37.65 | 24.59 |
Pass 1 | 8.39 | 59.22 | 22.42 |
Pass 2 | 7.65 | 48.51 | 23.61 |
Pass 3 | 9.71 | 132.32 | 27.24 |
Pass 4 | 6.9 | 60.63 | 25.76 |
1366×768ドットでのベンチマーク結果
解像度を1366×768ドットまで下げると、30FPS前後で動作するようになりました。なんとか遊べるレベルとしては、このあたりが限界かもしれません。グラフィック設定を細かくカスタマイズすることでFPSが向上することもあるので、興味がある人は実際にゲームで試してみるといいでしょう。
1366×768ドット、DirectX 10のFPS計測結果 | |||
最小 | 最大 | 平均 | |
---|---|---|---|
Pass 0 | 7.64 | 31.03 | 26.29 |
Pass 1 | 9.68 | 48.02 | 26.27 |
Pass 2 | 10.02 | 40.31 | 27.66 |
Pass 3 | 14.08 | 47.68 | 32.95 |
Pass 4 | 9.6 | 52.34 | 29.06 |
1366×768ドットのゲーム画面は少し粗さが目立つ
1366×768ドットの解像度でゲームをプレーしてみたところ、とくに問題を感じることもなく、普通にプレーできました。ただ一度1920×1080ドットの画面を見ていると、1366×768ドットの画面ではジャギー(輪郭線のギザギザ)が目立つような気もします。しかし、しばらくプレーしていると慣れてくるのかもしれません。
解像度が低くても、ゲームのストーリーやシステムにはあまり影響しません。その意味で、多少グラフィック品質を落としてでもプレーしたいという人には「GTX960Mでもなんとなる」とは言えるでしょう。ただしシーンによってはカクつきが目立つこともあるので、それほど期待しないほうがいいかもしれません。
結論としては、1366×768ドットの解像度でギリギリといったところです。ただし国内向けのゲームであれば高解像度&高画質で楽しめますので、そちらをメインに考えたほうがいいでしょう。
まとめ:人気ゲームを楽しめるコスパ抜群のノートパソコン
ということで、今回はm-Book Tシリーズのレビューをかなり詳細に紹介しました。ベンチマーク結果やFPS計測結果を見るとわかるように、FF14やドラクエ10といった国内で人気のゲームなら問題なくプレーできます。しかし超重量級のゲームになるとパワー不足で、画質や解像度の変更が必要です。国内ゲーム専用としてなら、コストパーフォマンスが非常に高くおすすめ。
ゲームだけでなく写真の管理や動画編集など趣味にも活用できますし、ビジネス利用としても大いにアリです。どんな用途にも使える汎用性の高さが、m-Book Tシリーズの魅力だと言えるでしょう。