ノートパソコンレビュー

OMEN X by HP 17 レビュー:高リフレッシュレート&G-SYNC対応でゲームも快適なハイパワーゲーミングノートPC

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OMEN X by HP 17 レビュー

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日本HPのOMEN X by HP 17は、120/144Hzの高リフレッシュレート&G-SYNC対応の液晶ディスプレイを搭載したゲーミングノートPCです。CPUはオーバークロック可能で専用グラフィックスはGeForce GTX 1080と、高いゲーミング性能を備えています。

 

OMEN X by HP 17 の概要

【主なスペック】CPU:Core i7-7820HK / メモリー:32GB / ストレージ :512GB SSD(PCIe)+1TB HDD/液晶ディスプレイ:17.3インチ 1920✕1080ドット G-SYNCおよび120/144Hzの高リフレッシュレート対応

今回はメーカーからお借りした実機を使って、OMEN X by HP 17ベンチマーク結果や本体デザインなどをレビューします。

 

 

OMEN X by HP 17

OMEN X by HP 17

税込32万円台から

 

公式サイトを見る
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https://komameblog.jp/notebook-17inch/

OMEN X by HP 17のスペック

OMEN X by HP 17の主な仕様は以下のとおりです。モデルとしては”エクストリームモデル”と”エクストリームプラスモデル”の2種類が用意されていますが、違いは液晶ディスプレイのリフレッシュレートが120Hzか144Hzの違いだけです。

 

OS Windows 10 Pro
CPU Core i7-7820HK
メモリー 32GB
ストレージ 512GB SSD(PCIe) + 1TB HDD
グラフィックス GeForce GTX 1080(8GB)
光学ドライブ なし
ディスプレイ 17.3型、1920×1080ドット、非光沢、タッチ非対応、NVIDIA G-SYNC対応、リフレッシュレート120Hz または 144Hz
通信機能 IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.2、1000BASE-T対応有線LAN
インターフェース Thunderbolt 3 / USB3.1 Gen2(Type-C)×2、USB3.1 Gen1(フルサイズ)✕3、HDMI、Mini DisplayPort、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン出力
セキュリティ機能 セキュリティースロット、TPM 2.0、パワーオンパスワード
カメラ 約100万画素
サイズ/重量 幅425×奥行き327×高さ36~40mm/約4.51kg
バッテリー駆動時間 5時間30分

※2018年3月1日時点。構成や価格は変更される場合があります

3DMarkベンチマーク結果

総合的な3D性能を計測する「3DMark」の結果は以下のとおり。ノートPCとしては、非常に優れた結果となりました。ミドルレンジのゲーミングデスクトップPCを凌駕するパフォーマンスです。

 

3dmark-001-timespyTime Spy(DX12) 6,292
3dmark firestrikeFire Strike(DX11,FHD) 14,653
3dmark firestrike extremeFire Strike Extreme(DX11,WQHD) 8,748
3dmark firestrike ultraFire Strike Ultra(DX11,4K) 4,691
3dmark skydiverSky Diver(DX10) 29,465
3dmark cloudgateCloud Gate(DX10) 25,931
3dmark icestormIce Storm(DX9) 111,065

 

(参考)ノートPC向けGPUのベンチマーク結果

GPU Fire Strikeスコア(当サイト計測値)
GeForce GTX 1080
14653
GeForce GTX 1070
12698
GeForce GTX 1060
9805
GeForce GTX 1060(Max-Q)
8703
GeForce GTX 1050 Ti
6635
GeForce GTX 1050
5176

※当サイト計測結果の平均値(2018年3月時点)

 

VR性能を計測するVRMarkでは、標準的なテストである「Orange Room」で「SUPER」の評価でした。VRコンテンツを快適に楽しめる性能です。

 

VRMarkベンチマーク結果

VRMarkベンチマーク結果

人気ゲームのベンチマーク結果

国内外で人気のゲームのベンチマーク結果は以下のとおりです。グラフィックス重視の重量級ゲームでも、フルHDの最高画質で快適に楽しめます。

 

ただし120/140Hzの高リフレッシュレートでプレーするとなると、画質をちょっと低めに調整する必要があります。

 

■ベンチマーク結果(1920×1080ドット)

FF15ベンチ FF15ベンチ (DX11)
高品質 標準品質 軽量品質
7145(快適) 9884(とても快適) 12198(非常に快適)
FF14ベンチ FF14:紅蓮のリベレーター(DX11)
最高品質 高品質 標準品質
15044(非常に快適)※平均106.407 FPS  ※未計測 ※未計測
Assassin's Creed Origins Assassin’s Creed Origins (DX11)
最高 超低
74 FPS 88 FPS 94 FPS
Ghost Recon Wildlands Ghost Recon Wildlands (DX11)
ウルトラ
58.53 FPS 113.34 FPS 147.63 FPS
ROTTR Rise of the Tomb Raider(DX12)
最高 最低
128.93 FPS 151.53 FPS 177.05 FPS
FarCry Primal Far Cry Primal (DX11)
最高 ノーマル
101 FPS 118 FPS 124 FPS
Hitman Hitman (DX12)
最高設定 標準設定 最低設定
88.23 FPS 96.34 FPS 97.23 FPS
F1 2017 F1 2017 (DX11)
最高 最低
126 FPS 187 FPS 211 FPS

PUBGのFPS計測結果

「PUBG」こと「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」のFPSも計測してみました。Sosnovka Military Baseにあるモニュメントの周囲を1分間走り回ったときのFPSを3回計測し、その平均値を割り出しています。

 

■PUBGのFPS計測結果(1920×1080ドット)

プリセット 平均 最小 最大
105.6 FPS 72 FPS 131 FPS
139.6 FPS 114 FPS 145 FPS

 

FPS計測結果を見る限りでは、フルHDの高画質でも快適に遊べます。ただし高リフレッシュレートでヌルヌルの動きを目指すなら、プリセットを「低」あたりに設定したほうがよさそうです。

 

PUBG

© 2017 PUBG CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED
PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS and PUBG are registered trademarks, trademarks or service marks of PUBG

そのほかのベンチマーク結果

ストレージにはシステム用にPCIe NVMe接続の512GB SSDが、データ保存用に1TB HDDが使われています。最近のゲームは50GBを超えるものも珍しくありませんが、512GBの大容量SSDであれば大作ゲームを複数本インストール可能です。

 

CrystalDiskMark

NVMe SSD(左)とHDD(右)のアクセス速度

 

CPUの性能を計測する「CINEBENCH R15」では、ノートPCとしては非常に高いスコアが出ています。

 

CINEBENCH R15

CPU性能を計測する「CINEBENCH R15」の結果

 

CPUとして使われているCore i7-7820HKはオーバークロック対応。標準収録ユーティリティー「OMEN Command Center」を使えば手軽にオーバークロック可能です。

 

OMEN Command Center

OMEN Command Centerで手軽にオーバークロックできます

 

基本性能を計測する「PassMark PerformanceTest 9.0」では、ノートPCでありながらPC全体において上位4%以内の性能とのこと。非常に優れた結果です。

 

PassMark PerformanceTest 9.0

パーツごとの性能を計測する「PassMark PerformanceTest 9.0」の結果

 

作業の快適さを計測する「PCMark 10」でもやはり優秀な結果が出ています。写真加工と動画編集のスコアは若干控えめですが、3D制作においては高いパフォーマンスを期待できそうです。

 

PCMark 10

作業の快適さを計測する「PCMark 10」の結果

 

動画の変換処理も非常に高速。ノートPCとしては優秀で、デスクトップPC向けのハイエンドCPUに迫る性能です。GeForce GTX 1080の性能を活かせば、さらに快適に作業できます。

 

動画変換にかかった時間

x264 NVENC
9分10秒 5分52秒

※5分間の4K映像(XAVC-S、3.51GB)をYouTube向けの1080p(1920✕1080ドット)映像に変換するのにかかった時間

 

先ほどから「非常に優秀」とばかり書いているような気がしますが、実際のところOMEN X by HP 17は本当に高性能です。ノートPCとしてはトップクラスの性能と言えるでしょう。ゲームはもちろん、あらゆる作業を快適にこなせます。

消費電力と駆動音、CPU温度について

消費電力はかなり大きい

カタログ上の公称値では、消費電力は標準時で32W/最大で330Wとされています。実際に消費電力を計測したところ、待機中でも75Wとかなりの電力が消費されていました。高性能CPUとGPUを搭載したハイエンドノートPCであることを考えれば、仕方がない結果でしょう。

 

1分間の平均消費電力

構成 待機中 動画視聴 動画変換 3Dゲーム
OMEN X by HP 17 75W 82.8W 130.2W 224W
(参考)Core i7-8550U搭載モバイルノートPC 9W 15W 42W 41.4W

※消費電力の計測方法はコチラ

高負荷時の駆動音は大きい

利用中の駆動音を計測したところ、高負荷時の音は相当大きく感じました。ゲームプレー時はヘッドセットの利用をおすすめします。

 

駆動音の計測結果

電源オフ時 36.8dBA
待機中 40.2dBA ファンの回転音が聞こえるが、特に気にならない
動画視聴 40.5dBA ファンの回転音が少し聞こえる程度
動画変換 50.3dBA 排気音がかなり目立つ
3Dゲーム 52.3dBA ファンの回転音・排気音がかなり大きい

※駆動音の計測方法はコチラ

CPU温度は高いが本体の熱は低め

テスト/ベンチマーク中におけるCPUの最大温度は97度でした。非常に高温ですがキーボード面はそれほど熱くはなく、ほんのり温かい程度です。さらに温度を低く抑えたい場合は、ノートPC用クーラーなどの利用をおすすめします。

 

CPUの最大温度

FF14ベンチ実行時に、最大温度が97度に達しました

 

キーボード面の温度

キーボード面の温度

 

※本体温度の計測方法はコチラ

起動は非常に高速

電源ボタンを押してからデスクトップが表示されるまでの時間は、平均で10.82秒と非常に高速です。急にゲームで遊びたくなったときでも、スグにプレーできます。

 

起動時間の計測結果(手動による計測)

1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 平均
12.5秒 10.4秒 10.2秒 10.8秒 10.2秒 10.82秒

OMEN X by HP 17の本体デザイン

OMEN X by HP 17の本体カラーは「シャドウブラック」と呼ばれる深みのある黒で、アクセントとして「ドラゴンレッド」という赤が使われています。本体はかなり大きいのですが、そのぶん迫力のある映像とサウンドを楽しめます。

 

本体カラー

シャドウレッドとドラゴンレッドの本体カラー

 

天板のデザイン

天板の赤いマークやラインLEDで、電源オフ時だと消灯します

 

LED設定

LEDの点灯パターンやオンオフを設定可能

 

天板のテスクチャー

天板には部分的にテクスチャーが施されています

 

本体サイズ

17.3インチの大画面液晶ディスプレイが使われているだけあって本体サイズがかなり大きめ。厚みもかなりあります

 

背面

背面には有線LAN、Thunderbolt 3 / USB3.1 Gen2兼用Type-C端子✕2、Mini DisplayPort、USB3.1 Gen1(フルサイズ)。左右両側は排気口

 

左側面

左側面にはセキュリティースロット、USB3.1 Gen1(フルサイズ)、ヘッドホン出力/マイク入力

 

右側面

右側面にはSDカードスロット、USB3.1 Gen1(フルサイズ)、電源コネクター

 

電源アダプター

電源アダプターがかなり巨大で、ちょっとしたお弁当箱サイズです

 

底面部のデザイン

底面部には網目状の模様。一部はエアフロー用の通気口になっています

 

底面部のデザイン

一部がアクリル製になっており、内部が見えます

 

液晶ディスプレイのスペック

液晶ディスプレイのサイズは17.3型で、解像度は1920✕1080ドットのフルHD

 

映像品質

非光沢のノングレアディスプレイですが色の発色に優れ、メリハリが感じられます

 

G-SYNC対応

液晶ディスプレイはG-SYNC対応

 

高リフレッシュレート対応

エクストリームモデルでは120Hz、エクストリームプラモデルでは140Hzの高リフレッシュレートに対応。通常の60Hzとは映像の滑らかさがまるで異なります

 

キーボード

キーボードはマクロキー付きでキーピッチは19.2mmとかなり大きめ

 

キーボードバックライト

キーボードバックライトは色を個別に設定可能

 

キーボードの機能

全キーロールオーバーとアンチゴースト機能に対応。キーストロークは2.5mm

 

メカニカルスイッチ

キーにはメカニカルスイッチを採用。キーを押した瞬間に「カチ」とした心地よいクリック感があります。個人的には茶軸と赤軸の中間くらい(やや茶軸より)に感じました。タイプ感は素晴らしい出来栄え

最高クラスのゲーミングノートPC

ということで、今回はOMEN X by HP 17のレビューをお届けしました。

 

CPUやGPUの性能に優れているだけでなく、本体のデザインや液晶ディスプレイの映像品質、キーボードの使い心地、拡張性の高さなどあらゆる面で高いレベルに仕上がっています。

 

値段は高めですが、高性能なゲーミングディスプレイとゲーミングキーボードを備えていると考えれば、コスパはそれほど悪くありません。ノートPCで人気ゲームを堪能したい人におすすめします。

 

OMEN X by HP 17まとめ

デザインも性能も圧倒的なクオリティーで、ゲームを快適に楽しめます

 

OMEN X by HP 17のまとめ

  • ノートPCとしては最高クラスの性能
  • 120/144Hzの高リフレッシュレート&G-SYNC対応
  • メカニカルスイッチ採用のキーはタイプ感が素晴らしい
  • 駆動音が大きい

 

OMEN X by HP 17

OMEN X by HP 17

税込32万円台から

 

公式サイトを見る
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https://komameblog.jp/notebook-17inch/
※記事中の価格や構成は、2018年3月1日時点のものです。予告なく変更される場合もございますので、あらかじめご了承ください。

記事を書いた人
こまめ(タカハシリョウ)

お買い得パソコン評論家。毎日各メーカー・各ショップのWebページを500p以上チェックして、安くてお得なパソコンを探しています。元雑誌・書籍編集者で、PC系フリーライターでもあるオジサン。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月

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