

ポイント
- 見栄えのいいデザイン
 - 高性能CPU搭載でもリーズナブル
 - 大容量HDDを搭載
 
HP Pavilion Desktop 590-p0100jpのスペック
| CPU | ・Core i3-9100 ・Core i5-9400 ・Core i7-9700  | 
|---|---|
| メモリー | ・8GB ・16GB  | 
| ストレージ | 2TB HDD | 
| グラフィックス | UHD 630 | 
| チップセット | H370 | 
| 電源 | 180W (80PLUS GOLD) | 
※2020年4月17日時点。構成は変更される場合があります
| フォームファクター | ※microATX相当 | 
|---|---|
| SATAポート | 3 | 
| M.2スロット | 2 (Wi-Fi用×1 + ストレージ用×1) | 
| 光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ | 
| ドライブベイ | 3.5インチ×1 | 
| 拡張スロット | PCI Express x16×1 PCI Express x1×1  | 
| 有線LAN | 1000Mbps | 
| 無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac | 
| Bluetooth | 4.2 | 
| USB3.1 | 4 (Gen1、前面×2 + 背面×2) | 
| USB3.0 | - | 
| USB2.0 | 4 (背面) | 
| USB Type-C | 1 (Gen1、前面) | 
| Thunderbolt 3 | - | 
| メモリーカード | SD | 
| HDMI | 1 | 
| VGA (D-sub15) | 1 | 
| DisplayPort | ・なし ・1 (GTX1650)  | 
| DVI | - | 
| シリアルポート | - | 
| PS/2 | - | 
| サイズ | 幅172mm 奥行き295mm 高さ342mm  | 
| 重量 | 約5.7kg | 
| 付属品 | ・USBマウス、USBキーボード、電源ケーブルなど ・ワイヤレスマウス、ワイヤレスキーボード、電源ケーブルなど  | 
| オフィス | なし ※オプションで追加可能 | 
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、本体の外観や機能、実際の性能についてレビューします。

※2020年4月17日時点、価格や構成は変更されることがあります
本体の外観
HP Pavilion Desktop 590は、ミニタワー型のデスクトップPCです。一般的なミニタワー型に比べてデザインがコンパクトかつスタイリッシュである点が特徴。いかにもPC的な野暮ったさは感じられません。デスクの上に魅せるように配置するのもアリです。
デスクトップの主な分類
| ミドルタワー型 | ミニタワー型 | スリム型 | コンパクト型 | 
![]()  | 
|||
| 機能:◎ 拡張性:◎ 省スペース性:× 冷却性能:◎  | 
機能:◎ 拡張性:○ 省スペース性:△ 冷却性能:○  | 
機能:○ 拡張性:△ 省スペース性:○ 冷却性能:△  | 
機能:△ 拡張性:× 省スペース性:◎ 冷却性能:△  | 

HP Pavilion Desktop 590の外観

設置イメージ ※ディスプレイは23.8インチ

光学ドライブなしモデルに付属するUSBキーボードとUSBマウス

光学ドライブありモデルにはワイヤレスマウスとワイヤレスキーボードが付属します

前面と背面。幅は17.2cmで、一般的なミニタワー型に比べてスリムです

左側面 (左)と右側面 (右)。奥行きは29.5cmで、高さは34.2cm

前面のインターフェース
- ① 光学ドライブ
 - ② 電源ボタン
 - ② ヘッドセット端子
 - ④ SDカードスロット
 - ⑤ USB3.1
 - ⑥ USB3.1 Type-C
 

光学ドライブなしモデルにもカバーはありますが、開閉しません

背面I/Oパネルのインターフェース
- ① オーディオ端子
 - ② HDMI
 - ③ VGA (D-sub15ピン)
 - ④ USB2.0
 - ⑤ 有線LAN
 - ⑥ USB3.1
 
分解方法とパーツ交換について
HP Pavilion Desktop 590の拡張性は、あまり高くありません。メンテナンスには特殊なドライバーが必要でパーツも取り外しにくく、分解には少し手間がかかります。パーツの追加や交換は不可能ではありませんが、不慣れな人は避けたほうが無難でしょう。とは言え標準ではストレージがHDDのみなので、M.2 SSDの追加をおすすめします。

HP Pavilion Desktop 590本体内部

ネジを外すにはT15トルクスドライバーか、マイナスドライバーが必要です

光学ドライブありモデルなら背面側からグッと押し込んで光学ドライブを外します ※写真はHP Pavilion Desktop 595

フロントパネルを取り外します。ケーブルがつながっているので引きちぎらないよう注意

内部フレームのネジを外し、ケーブルをマザーボードから引き抜きます

これでマザーボード全体を見渡せるようになりました

内部フレームには3.5インチドライブベイ

メモリースロットは2基。ストレージ用のM.2スロットはPCIe接続対応、SATAポートは3ポート

CPUクーラーは小型タイプ

拡張スロットの構成
- ① PCIExpress x16
 - ② PCIExpress x1
 

奥行き的には25cmクラスの拡張ボードが入りそうですが、ほかのパーツとの干渉を避けるために20cm以内に収めたほうがいいでしょう

電源は180Wの80PLUS GOLD
HP Pavilion Desktop 590のベンチマーク結果
試用機のスペック
| モデル名 | パフォーマンスモデル DVDなし | 
|---|---|
| CPU | Core i7-9700 | 
| メモリー | 16GB | 
| ストレージ | 2TB HDD | 
| グラフィックス | UHD 630 | 
※ベンチマーク結果はパーツ構成やタイミング、個体差などによって大きく変わる場合があります
ストレージ性能
ストレージ構成は2TB HDDのみ。ストレージ用のM.2スロットは利用できますが、標準ではSSDは搭載されていません。このままでも利用できますが、ウィンドズの起動やファイル処理に時間がかかるので、自分でM.2 SSDを追加することをおすすめします。


ストレージのアクセス速度
CPU性能
CPUとしては、第9世代のCore iプロセッサーが使われています。試用機で使われていたCore i7-9700は非常に高性能で、デスクトップPC向けとしては上位クラス。負荷の高い処理でも素早く処理できるでしょう。中位モデルで使われているCore i5-9400も、PC全体で見れば高性能な部類に入ります。Core i3はCore i5 / i7に比べて性能は劣りますが、ビジネスやプライベートでの普段の作業には十分です。
CPUの性能比較
| CPU | PassMark CPU Markスコア | 
|---|---|
| Core i9-9900K | 
 19867 
 | 
| Core i7-9700K | 
 17208 
 | 
| Core i7-9700F | 
 17034 
 | 
| Core i7-9700 | 
 17114 
 | 
| HP Pavilion Desktop 590 (Core i7-9700) | 
 17012 
 | 
| Core i7-8700 | 
 15412 
 | 
| Core i5-9400F | 
 12043 
 | 
| Core i5-9400 | 
 11392 
 | 
| Core i5-8400 | 
 11229 
 | 
| Core i3-9100 | 
 8784 
 | 
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
グラフィックス性能
グラフィックス機能としては、CPU内蔵のUHD Graphics 630を使います。外付けGPUに比べるとパフォーマンスはイマイチ。エントリー (入門)向けのGTX 1050やGTX 1650よりもはるかに劣ります。ゲームやクリエイティブツールなどでの効果はまったく期待できません。
GPUの性能比較
| GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア | 
|---|---|
| GTX 1650 | 
 8893 
 | 
| GTX 1050 | 
 6945 
 | 
| HP Pavilion Desktop 590 (UHD 630) | 
 1466 
 | 
| UHD 630 (Core i7) | 
 1359 
 | 
| UHD 630 (Core i5) | 
 1051 
 | 
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
ゲーム系ベンチマーク結果
ゲーム性能はごく控えめです。ゲーム系ベンチマークテストや実際のゲームで快適さを計測したところ、ドラクエ10やリーグ・オブ・レジェンドなどの超軽いタイトルで画質をグッと下げればなんとかというレベルでした。基本的にゲームのプレーは考えない方が無難です。
※テストはフルHDで実施
FF15ベンチ (重量級 / DX11)

| 画質 | スコア / 評価 | 
| 高品質 | ※計測不能 | 
| 標準品質 | 669 / 動作困難 | 
| 軽量品質 | 910 / 動作困難 | 
※スコアが6000以上で「快適」
FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (中量級 / DX11)

| 画質 | スコア / 評価 / 平均FPS | 
| 最高品質 | 1509 / 設定変更を推奨 / 9.5 FPS | 
| 高品質 | 1518 / 設定変更を推奨 / 9.6 FPS | 
| 標準品質 | 2944 / やや快適 / 19.3 FPS | 
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ドラクエXベンチ (超軽量級 / DX9)

| 画質 | スコア / 評価 | 
| 最高品質 | 6589 / すごく快適 | 
| 標準品質 | 8649 / とても快適 | 
| 低品質 | 10408 / すごく快適 | 
リーグ・オブ・レジェンド (超軽量級 / DX9)

| モード | 平均FPS / 最低FPS | 
| サモナーズリフト (最高画質) | 88.1 FPS / 77 FPS | 
| TFT (最高画質) | 77.6 FPS / 66 FPS | 
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
PUBG LITE (軽量級 / DX11)

| 画質 | 平均FPS / 最低FPS | 
| ウルトラ | 18.5 FPS / 16 FPS | 
| 高 | 28.4 FPS / 25 FPS | 
| 中 | 34.7 FPS / 30 FPS | 
| 低 | 52.7 FPS / 59 FPS | 
| 非常に低い | 63.9 FPS / 59 FPS | 
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
価格について
HP Pavilion Desktop 590には、パーツ構成の異なる複数のモデルが用意されています。CPUやメモリー容量の違いのほか、光学ドライブ (DVD)の有無が異なる点に注意してください。
ラインナップ
| スタンダード DVDなし | |
|---|---|
| 5万4780円 | |
| スタンダード DVDなし | |
| 6万1380円 | |
| パフォーマンス DVDなし | |
| 8万7780円 | |
| スタンダード DVDあり | |
| 6万1380円 | |
| スタンダード DVDあり | |
| 6万9080円 | |
| パフォーマンス DVDあり | |
| 9万6580円 | |
※2020年4月17日時点、価格は税込
ストレージがHDDのみである点が残念

よかった点
デスクトップPCとしてはコンパクトで見た目に優れている点がポイントです。標準で8GBメモリーを搭載している点も高評価。拡張性はそれほど高くないものの、パーツの交換や増設なしで使い続ける人であれば問題ないでしょう。
気になる点
ストレージがHDDのみである点は残念です。今回試用したCore i7モデルはメモリー-が16GB搭載されていましたが、処理に一瞬の間を感じることがたびたびありました。いまやPCを快適に使うにはSSDが必須ですが、自分で取り付ける必要があるのは残念です。

※2020年4月17日時点、価格や構成は変更されることがあります
*
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