デスクトップパソコンレビュー

HP Pavilion Desktop 595 (2019年モデル) レビュー:高性能なのにリーズナブルなスタイリッシュPC

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HP Pavilion Desktop 595 レビュー

日本HPのHP Pavilion Desktop 595-p0100jp (以下、”HP Pavilion Desktop 595″)は、コンパクトながらもパワフルなデスクトップPCです。前面はシルバーのスタイリッシュなデザインで、インテリアとしても違和感がありません。
HP Pavilion Desktop 595

ポイント

  • 見栄えのいいデザイン
  • 高性能なのにリーズナブル
  • ゲームもOK

HP Pavilion Desktop 595-p0100jpのスペック

CPU ・Core i5-9400
・Core i7-9700F
メモリー ・8GB
・16GB
ストレージ 256GB SSD + 2TB HDD
グラフィックス ・Radeon RX 550
・GTX 1650
チップセット H370
電源 180W (80PLUS GOLD)

※2020年1月7日時点。構成は変更される場合があります


フォームファクター ※microATX相当
SATAポート 3
M.2スロット 2 (Wi-Fi用×1 + ストレージ用×1)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
ドライブベイ 3.5インチ×1
拡張スロット PCI Express x16×1
PCI Express x1×1
有線LAN 1000Mbps
無線LAN IEEE802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth 4.2
USB3.1 3 (Gen1、前面×2 + 背面×2)
USB3.0
USB2.0 4 (背面)
USB Type-C 1 (Gen1、前面)
Thunderbolt 3
メモリーカード SD
HDMI 1
VGA (D-sub15) 1
DisplayPort ・なし
・1 (GTX1650)
DVI 1
シリアルポート
PS/2
サイズ 幅172mm
奥行き295mm
高さ342mm
重量 約5.7kg
付属品 ワイヤレスマウス、ワイヤレスキーボード、電源ケーブルなど
オフィス なし ※オプションで追加可能

 

この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、本体の外観や機能、実際の性能についてレビューします。

 

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HP Pavilion Desktop 595

HP Pavilion Desktop 595

税込8万5580円~

※2020年1月7日時点、価格や構成は変更されることがあります

本体の外観

HP Pavilion Desktop 595は、デスクトップPCとしては一般的なミニタワー型に分類されます。ただし本体サイズは標準的なミニタワー型よりもひと回り以上コンパクト。特に幅と奥行が短く、設置に場所を取りません。前面はシルバーを基調としたスタイリッシュなデザインなので、デスクの上に置く”魅せる配置”で利用するのもいいでしょう。

 

デスクトップの主な分類

ミドルタワー型 ミニタワー型 スリム型 コンパクト型
デスクトップのサイズ比較
機能:◎
拡張性:◎
省スペース性:×
冷却性能:◎
機能:◎
拡張性:○
省スペース性:△
冷却性能:○
機能:○
拡張性:△
省スペース性:○
冷却性能:△
機能:△
拡張性:×
省スペース性:◎
冷却性能:△

 

HP Pavilion Desktop 595 外観

HP Pavilion Desktop 595の外観

 

HP Pavilion Desktop 595 設置イメージ

HP Pavilion Desktop 595の設置例 ※液晶ディスプレイは23.8インチ

 

HP Pavilion Desktop 595 マウスとキーボード

標準付属のワイヤレスマウスとワイヤレスキーボード。利用にはUSBの無線レシーバーを使用します

 

HP Pavilion Desktop 595 前面と背面

前面と背面。一般的なミニタワー型は幅が20cm前後ですが、HP Pavilion Desktop 595は17.2cmとややスリムです

 

HP Pavilion Desktop 595 側面

左側面 (左)と右側面 (右)。奥行きは29.5cm

 

HP Pavilion Desktop 595 光学ドライブ

前面にはDVDスーパーマルチドライブ

 

HP Pavilion Desktop 595 前面

前面のインターフェース

  • ① 光学ドライブ
  • ② 電源ボタン
  • ② ヘッドセット端子
  • ④ SDカードスロット
  • ⑤ USB3.1
  • ⑥ USB3.1 Type-C

HP Pavilion Desktop 595 背面

背面I/Oパネルのインターフェース

  • ① オーディオ端子
  • ② HDMI ※非使用
  • ③ VGA (D-sub15ピン) ※非使用
  • ④ USB2.0
  • ⑤ 有線LAN
  • ⑥ USB3.1
  • ⑦ DVI
  • ⑧ HDMI
  • ⑨ DisplayPort ※GTX1650モデルのみ

分解方法とパーツ交換について

HP Pavilion Desktop 595の拡張性は、あまり高くありません。メンテナンスには特殊なドライバーが必要でパーツも取り外しにくく、分解難易度は高めです。パーツの追加や交換は不可能ではありませんが、不慣れな人は避けたほうが無難でしょう。将来的な改造なしで、そのまま使い続ける人に向いています。

 

HP Pavilion Desktop 595 本体内部

左側面のパネルを外した状態

 

HP Pavilion Desktop 595 ネジ

分解する際にはT15のトルクスドライバーが必要です

 

HP Pavilion Desktop 595 光学ドライブの取り外し

まず光学ドライブのケーブルを抜き、前面方向にグイッと押し出します

 

HP Pavilion Desktop 595 光学ドライブ

フロント部分から光学ドライブを取り外します

 

HP Pavilion Desktop 595 フロントパネル

光学ドライブを抜くと、フロントパネルを外せます。その際、ケーブルを引きちぎらないように注意してください

 

HP Pavilion Desktop 595 内部フレーム

内部フレームのネジを外して取り外します

 

HP Pavilion Desktop 595 ドライブベイ

フレームには3.5インチのドライブベイ。マザーボードからケーブルを取り外してからフレームを外します

 

HP Pavilion Desktop 595 グラボの固定

グラボの固定パーツはネジを外してから取り外します

 

HP Pavilion Desktop 595 グラボ

試用機で使われていたGTX 1650搭載のグラボ

 

HP Pavilion Desktop 595 マザーボード

ここまでやって、ようやくマザーボード全体が出てきました。マザーボードの規格はmicroATX風ですが、微妙に異なるようにも見えます

 

HP Pavilion Desktop 595 CPU周り

CPUクーラーとメモリースロット、ストレージ用のM.2スロット。SATA端子は3ポート

 

HP Pavilion Desktop 595 空冷ファン

空冷ファンはリアにひとつのみ

 

HP Pavilion Desktop 595 拡張スロット

拡張スロットの構成

  • ① PCIExpress x16
  • ② PCIExpress x1

 

HP Pavilion Desktop 595 電源

電源は180Wで80PLUS GOLD。電力変換効率は悪くありませんが、容量は少なめです

HP Pavilion Desktop 595のベンチマーク結果

試用機のスペック

モデル名 パフォーマンス
CPU Core i7-9700F
メモリー 16GB
ストレージ 256GB SSD + 2TB HDD
グラフィックス GeForce GTX 1650 (4GB)

※ベンチマーク結果はパーツ構成やタイミング、個体差などによって大きく変わる場合があります

ストレージ性能

ストレージ構成は256GB SSD + 2TB HDDのデュアル仕様です。SSDはPCIe 3.0 x2の高速タイプが使われていました。HDDよりもアクセス速度が速いので、ゲームデータの読み込みも高速化されるでしょう。ただし最近のゲームは容量が大きく、256GBではすぐに容量が不足してしまいます。ゲームはHDD側にインストールするのがおすすめです。

 

HP Pavilion Desktop 595 アクセス速度

256GB SSDのアクセス速度

 

ストレージのアクセス速度

ストレージのアクセス速度

CPU性能

CPU性能を計測するベンチマークテストでは、同じCore i7-9700の平均値をやや下回りましたが、PC全体で見れば非常に高いパフォーマンスです。下位モデルで使われているCore i5-9400も、ガッツリと作業できる十分なパフォーマンス。高度な処理を行なうならCore i7、ビジネスや普段使いにはCore i5を選ぶといいでしょう。

 

CPUの性能比較

CPU CINEBENCH R20 CPUスコア
Core i9-9900K
4278
Core i7-9700K
3326
Core i7-9700
3190
Pavilion Desktop 595 (Core i7-9700F)
3096
Core i7-8700
3092
Core i5-9400F
2334
Core i3-9100
1592

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

グラフィックス性能

試用機で使われていたGTX 1650はエントリー (入門向け)のGPUで、ゲーム用GPUのなかでは性能は低めです。しかしCPU内蔵のグラフィックス機能よりははるかに高性能。RAW画像の現像や画像の加工、ちょっした動画編集には十分なパフォーマンスです。

 

Core i5モデルで使われているRX 550は性能が低く、性能的にはGTX 1050の50%程度。クリエイター向けソフトで多少の効果は期待できるものの、GTX 1650ほどではありません。

 

GPUの性能比較

GPU 3DMark Fire Strike Graphicsスコア
RTX 2080 Ti
34282
RTX 2080
25205
RTX 2070
22856
RTX 2060
17843
GTX 1070
17405
GTX 1660 Ti
15697
GTX 1060
12415
Pavilion Gamig Desktop 595 (GTX 1650)
8924
GTX 1650
8893
GTX 1050
6945
UHD 630 (Core i7)
1359

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

ゲーム系ベンチマーク結果

HP Pavilion Desktop 595は本来ゲーム用のPCではありませんが、ゲーム向けのGTX 1650を搭載しているということで実際のゲームの快適さについて計測しました。

 

処理が重いゲームはやや厳しいものの、ちょっと重め程度のゲームであればフルHDの高画質でも快適にプレー可能です。ゲームによっては画質を落とすことで、144Hz以上の高リフレッシュレートにも対応できます。GTX 1650搭載モデルはゲーミングPCではありませんが、なかなかのゲーミング性能です。

※テストはフルHDで実施

FF15ベンチ (重量級 / DX11)

FF15ベンチ
画質 スコア / 評価
高品質 3538 / 普通
標準品質 4894 / やや快適
軽量品質 5788 / やや快適

※スコアが6000以上で「快適」

FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (中量級 / DX11)

FF14ベンチ
画質 スコア / 評価 / 平均FPS
最高品質 9217 / 非常に快適  / 62 FPS
高品質 10489 / 非常に快適 / 70.4 FPS
標準品質 16184 / 非常に快適 / 115.9 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

ドラクエXベンチ (超軽量級 / DX9)

ドラクエXベンチ
画質 スコア / 評価
最高品質 21991 / すごく快適
標準品質 21921 / すごく快適
低品質 23055 / すごく快適

PSO2ベンチ (軽量級 / DX9)

PSO2ベンチ
簡易描画設定 スコア
6 (最高) 29,284
3 121,985
1 (最低) 234,160

※スコア5,000以上が快適に遊べる目安

リーグ・オブ・レジェンド (超軽量級 / DX9)

リーグ・オブ・レジェンド
モード 平均FPS / 最低FPS
サモナーズリフト (最高画質) 279.2 FPS / 223 FPS
TFT (最高画質) 114 FPS / 99 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

フォートナイト (中量級 / DX11)

フォートナイト
画質 平均FPS / 最低FPS
エピック 54.7 FPS / 46 FPS
83.3 FPS / 72 FPS
181.3 FPS / 0 FPS
318.4 FPS / 235 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

PUBG (中量級 / DX11)

PUBG
画質 平均FPS / 最低FPS
ウルトラ 51.8 FPS / 47 FPS
69.4 FPS / 63 FPS
76.8 FPS / 70 FPS
87.2 FPS / 76 FPS
非常に低い 110.6 FPS / 96 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

PUBG LITE (軽量級 / DX11)

PUBG LITE
画質 平均FPS / 最低FPS
ウルトラ 144.5 FPS / 129 FPS
214.6 FPS / 187 FPS
276.7 FPS / 251 FPS
281.6 FPS / 243 FPS
非常に低い 282.1 FPS / 255 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

オーバーウォッチ (軽量級 / DX10)

オーバーウォッチ
画質 平均FPS / 最低FPS
エピック 80.2 FPS / 70 FPS
ウルトラ 118.6 FPS / 98 FPS
138.5 FPS / 112 FPS
NORMAL 180.3 FPS / 148 FPS
242.4 FPS / 180 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

エーペックスレジェンズ (中量級 / DX11)

Apex Legends
画質 平均FPS / 最低FPS
最高設定 59.7 FPS / 55 FPS
最低設定 108.7 FPS / 91 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安。FPS上限はデフォルトのまま

アサシンクリード オデッセイ (超重量級 / DX11)

アサシンクリード オデッセイ
画質 平均FPS / 最低FPS
最高 29 FPS / 19 FPS
57 FPS / 23 FPS
67 FPS / 26 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

ゴーストリコン ブレイクポイント (中重量級 / DX11)

ゴーストリコン ワイルドランズ
画質 平均FPS / 最低FPS
ウルトラ 38 FPS / 19 FPS
48 FPS / 37 FPS
73 FPS / 45 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

ファークライ ニュードーン (中重量級 / DX11)

ファークライ ニュードーン
画質 平均FPS / 最低FPS
ウルトラ 52 FPS / 41 FPS
61 FPS / 51 FPS
67 FPS / 58 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

ディヴィジョン2 (中重量級 / DX12)

ディヴィジョン2
画質 平均FPS
ウルトラ 38 FPS
66 FPS
110 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

シャドウ オブ ザ トゥームレイダー (重量級 / DX12)

シャドウ オブ ザ トゥームレイダー
画質 平均FPS
最高 43 FPS
52 FPS
最低 82 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

価格について

HP Pavilion Desktop 595には、パーツ構成の異なる2種類のモデルが用意されています。それぞれのスペックと価格は以下のとおりです。

 

ラインナップ

スタンダード
Core i5 8GBメモリー 256GB SSD HDD 2TB Radeon RX 550 8万5580円
パフォーマンス
Core i7 16GBメモリー 256GB SSD HDD 2TB GeForece GTX 1650 11万5625円

※価格は税込&7%オフクーポン適用時、2020年1月7日時点

オールマイティーに使える汎用PC

HP Pavilion Desktop 595 感想

よかった点

Core i7 + GTX1650搭載の高スペックモデルでも、比較的リーズナブルな点は魅力です。上位モデルは意外にゲーミング性能が高い点もポイント。同スペックのBTOゲーミングPCと比べると2万円程度安く購入できます。シルバーのスタイリッシュなデザインも◯。ビジネスからホビーまで、オールマイティに使えるモデルです。

気になる点

パーツ交換がとても面倒なのは残念です。電源の容量も少し小さく、またゲームを楽しむならもう少しエアフローをなんとかしたいところ。ゲームは息抜き程度で楽しむぶんにアリですが、ガッツリ楽しむならゲーミングPCを選んだほうがいいでしょう。

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HP Pavilion Desktop 595

HP Pavilion Desktop 595

税込8万5580円~

※2020年1月7日時点、価格や構成は変更されることがあります

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記事を書いた人
こまめ(タカハシリョウ)

お買い得パソコン評論家。毎日各メーカー・各ショップのWebページを500p以上チェックして、安くてお得なパソコンを探しています。元雑誌・書籍編集者で、PC系フリーライターでもあるオジサン。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月

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