
※ディスプレイは別売り、マウス/キーボードは付属

ポイント
- キャンペーンで安く買える!
 - 光学ドライブやVGAに対応
 - スタイリッシュな外観
 
HP Pavilion Desktop TP01のスペック
| CPU | ・Core i3-9100 ・Core i5-9400 ・Core i7-9700  | 
|---|---|
| メモリー | ・8GB ・16GB  | 
| ストレージ | ・1TB HDD ・256GB SSD + 2TB HDD  | 
| グラフィックス | ・UHD 630 (CPU内蔵) ・Radon RX 550 ・GeForce GTX 1650  | 
| チップセット | H370 | 
| 電源 | ・180W (GPUなし) ・310W (GPUあり)  | 
※2020年7月30日時点。構成は変更される場合があります
| フォームファクター | ※独自仕様 | 
|---|---|
| SATAポート | 3 | 
| M.2スロット | 2 (Wi-Fi×1、ストレージ×1) | 
| 光学ドライブ | DVDライター | 
| ドライブベイ | 3.5インチ×2 | 
| 拡張スロット | PCI Express x16×1 + PCI Express x1×1 | 
| 有線LAN | 1000Mbps | 
| 無線LAN | 11a/b/g/n/ac | 
| Bluetooth | 5.0 | 
| USB3.1 | 4 (Gen1、前面) | 
| USB3.0 | - | 
| USB2.0 | 4 (背面) | 
| USB Type-C | 1 (3.1 Gen1) | 
| Thunderbolt 3 | - | 
| メモリーカード | SD | 
| HDMI | 1 | 
| VGA (D-sub15) | 1 | 
| DisplayPort | ・なし ・1 (RX 550搭載時)  | 
| DVI | ・なし ・1 (GTX 1650搭載時)  | 
| シリアルポート | なし | 
| PS/2 | - | 
| サイズ | 幅155mm 奥行き295mm 高さ342mm  | 
| 重量 | 5.7kg | 
| 付属品 | ワイヤレスマウス、ワイヤレスキーボード、電源ケーブルなど | 
| オフィス | なし ※オプションで追加可能 | 
この記事では筆者が購入した実機を使って、本体の外観や機能、実際の性能についてレビューします。
この記事の目次
- ▶ スペック
 - ▶ 本体の外観
 - ▶ 分解方法とパーツ交換について
 - ▶ ベンチマーク結果
 - ▶ 価格について
 - ▶ HP Desktop M01との違い
 - ▶ まとめ
 

※2020年7月30日時点、キャンペーン適用価格
本体の外観
HP Pavilion Desktop TP01は、デスクトップPCとしてはもっともスタンダードなミニタワー型に分類されます。しかし一般的なミニタワー型に比べて、ひと回り以上コンパクトです。特に奥行きが短く、設置に場所を取りません。またフロントパネルがシルバーで、ほかのデスクトップPCに比べて明るく軽やかな印象です。
デスクトップの主な分類
| ミドルタワー型 | ミニタワー型 | スリム型 | コンパクト型 | 
![]()  | 
|||
| 機能:◎ 拡張性:◎ 省スペース性:× 冷却性能:◎  | 
機能:◎ 拡張性:○ 省スペース性:△ 冷却性能:○  | 
機能:○ 拡張性:△ 省スペース性:○ 冷却性能:△  | 
機能:△ 拡張性:× 省スペース性:◎ 冷却性能:△  | 

HP Pavilion Desktop TP01の外観

ボックスティッシュとのサイズ比較

設置イメージ ※ディスプレイは23.8インチ

ワイヤレス (USBレシーバー使用)のマウスとキーボードが付属

前面 (左)と背面 (右)。幅は15.5cm

左側面 (左)と右側面 (右)。奥行きは29.5cmで、高さは34.2cm

前面のインターフェース
- ① 光学ドライブ
 - ② 電源ボタン
 - ③ ヘッドホン端子
 - ④ USB3.1
 - ⑤ SDカードスロット
 - ⑥ USB 3.1 Gen 1 Type-C
 

DVDの再生と書き込みが可能な光学ドライブ

背面I/Oパネルのインターフェース ※GPUなしモデル
- ① オーディオ端子
 - ② VGA (D-sub15ピン)
 - ③ HDMI
 - ④ USB2.0
 - ⑤ 有線LAN
 
分解方法とパーツ交換について
HP Pavilion Desktop TP01は側面のパネルを外すことで、内部のメンテナンスやパーツの交換が可能です。一般的なミニタワー型PCに比べて、分解やパーツ交換には少し手間がかかる点に注意してください。また本体がコンパクトなぶん、拡張性はあまり高くありません。

内部にアクセスするにはT15トルクスドライバーか、幅広のマイナスドライバーが必要

左側面のパネルを外した状態

分解にはまず光学ドライブのケーブルを外し、後ろから押し出します

次にフロントパネルを外します

黒のメッシュパーツを外します

ドライブベイのパーツを取り外し

パネルやフレーム類を取り外した状態

マザーボード全体。HPの独自仕様です

メモリースロットは2基。最大容量は32GB

ストレージ用のM.2スロット。Type 2280に対応しています

CPUクーラーと冷却ファン
拡張スロットには、PCI Express接続の拡張ボードを利用可能です。ただしGPUなしモデルではグラボ用の電源ケーブルがないため、補助電源不要のグラボを利用する必要があります。GPUありモデルでも同様かもしれません。
拡張スロット周りは比較的余裕があり、15cm程度のグラボなら問題ないでしょう。ブラケットは一般的な12cmタイプで、この高さ以内であればフレームに干渉することなく設置できるはずです。

拡張スロットの構成
- ① PCI Express x1
 - ② PCI Express x16
 
GPUなしモードでは、180Wで80PLUS GOLDの電源が使われています。最近のGTXシリーズはエントリー向けでも300W推奨なので、この電源では少々厳しいかもしれません。グラボを増設するなら、GeForce GTX 1030などの省電力タイプを選ぶといいでしょう。
GPUありモデルの電源は310Wで80PLUS GOLDですが、補助電源用のケーブルがない可能性があります。GeForce GTX 1650 SUPERなどの電源が必要なグラボは使えないかもしれません。

電源はGPUなしモデルが180W、GPUありモデルが310W

3.5インチのドライブベイ

この部分にも3.5インチストレージを取り付け可能

フロント側からストレージをネジで固定。3.5インチ用以外に2.5インチ用のネジ穴もありました
HP Pavilion Desktop TP01のベンチマーク結果
HP Pavilion Desktop TP01にはCPU内蔵のグラフィックス機能を使うGPUなしモデルと、グラボを搭載するGPUありモデルが用意されています。今回試用したのは、GPUなしモデルです。
試用機のスペック
| モデル名 | エントリー | 
|---|---|
| CPU | Core i3-9100 | 
| メモリー | 8GB | 
| ストレージ | 1TB HDD | 
| グラフィックス | UHD Graphics 630 (CPU内蔵) | 
※ベンチマーク結果はパーツ構成やタイミング、個体差などによって大きく変わる場合があります
ストレージ性能
ストレージはGPUなしモデルが1TB HDDのみ、GPUありモデルが256GB SSD + 2TB HDDの構成です。HDDのみだとファイルのアクセスが遅く、ウィンドウズやソフトの起動にも時間がかかります。使えないほどではありませんが、快適に使いたいならGPUありモデルを選ぶか、自分でSSDを追加するといいでしょう。

1TB HDDのアクセス速度

ストレージのアクセス速度
CPU性能
CPUとしては第9世代のCore i3-9100 / Core i5-9400 / Core i7-9700が使われています。すでに第10世代のCore iシリーズが登場していますが、性能的にはまだまだ現役で十分通用するレベル。ただしどこかのタイミングで、第10世代CPU搭載モデルが登場するかもしれません。
今回試用したCore i3-9100はもっともランクの低いCPUですが、普段使いやビジネスには問題なく使える性能です。Core i5やCore i7のほうが高性能ですが、どちらかと言うとこれらは重い処理向け。標準的に使うならCore i3でも十分でしょう。
CPUの性能比較
| CPU | PassMark CPU Markスコア | 
|---|---|
| Core i7-9700 | 
 17114 
 | 
| Core i5-10400 | 
 12817 
 | 
| Core i5-9400 | 
 12179 
 | 
| Ryzen 5 3400G | 
 9383 
 | 
| HP Pavilion Desktop TP01 (Core i3-9100) | 
 8784 
 | 
| Ryzen 3 3200G | 
 7643 
 | 
| Pentium G5400 | 
 4969 
 | 
| Celeron G4930 | 
 3377 
 | 
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
グラフィックス性能
GPUなしモデルでは、グラフィックス機能としてCPU内蔵のUHD Graphics 630を使います。ベンチマーク結果をご覧いただくとおわかりのように、性能はかなり控えめです。ゲームやクリエイター向けソフトでの効果は期待できません。
GPUありモデルのなかでもGTX 1650搭載モデルであれば、大幅な性能の向上を期待できます。RX 550はゲーム用ではなく性能は控えめで、内蔵グラフィックスよりもちょっと高性能な程度です。
GPUの性能比較
| GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア | 
|---|---|
| GTX 1650 | 
 8893 
 | 
| GTX 1050 | 
 6945 
 | 
| RX Vega 11 (Ryzen 5) | 
 2219 
 | 
| Vega 8 (Ryzen 3) | 
 2178 
 | 
| UHD 630 (Core i7) | 
 1298 
 | 
| UHD 630 (Core i5) | 
 1102 
 | 
| HP Pavilion Desktop TP01 ( UHD 630 Core i3) | 
 1044 
 | 
| UHD 610 | 
 636 
 | 
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
作業の快適さ
| テスト | スコア | 
|---|---|
| Essentials (一般的な利用) | 
 4100 
6353 
 | 
| Productivity (ビジネス利用) | 
 4500 
6013 
 | 
| Digital Contents Creation (コンテンツ制作) | 
 3450 
2916 
 | 
※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの
PCMark 10は、PCを使った各種作業の快適さを計測するベンチマークテストです。Core i3搭載の試用機では、一般利用 (ネットの閲覧やビデオチャット、動画再生)とビジネス利用 (表計算とワープロ)のテストで快適に使える目安をクリアーしました。しかしコンテンツ制作のテストでは、目標値に届いていません。写真加工や動画編集などの重い処理には不向きです。
上位のCore i5 / Core i7モデルであればより快適に動作するはずですが、コンテンツ制作のテストはクリアーできるか否かでギリギリのあたりでしょう。GTX 1650搭載モデルであれば、コンテンツ制作のテストでも楽々とクリアーできはずです。
ゲーム系ベンチマーク結果
Core i3搭載機でゲーム系ベンチマークテストで快適さを計測したところ、ごくごく軽いドラクエ10なら解像度1920×1080ドットで快適にプレーできるとの結果でした。リーグ・オブ・レジェンドなどの軽いゲームであれば、画質や解像度を落とすことでプレーできるでしょう。やや重いゲームでは解像度を変えても厳しそうです。Core i5 / Core i7モデルでも同様の結果だと思われます。
GTX 1650搭載モデルであれば、重いゲームでも画質を調節することである程度楽しめるでしょう。ゲームをプレーするのであれば、GPUありモデルでもRX 550ではなくGTX 1650モデルを選んでください。
※テストは1920×1080ドットで実施
FF15ベンチ (重い / DX11)

| 画質 | スコア / 評価 | 
| 高品質 | 397 / 動作困難 | 
| 標準品質 | 551 / 動作困難 | 
| 軽量品質 | 710 / 動作困難 | 
※スコアが6000以上で「快適」
FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (やや重い / DX11)

| 画質 | スコア / 平均FPS | 
| 最高品質 | 859 / 4.9 FPS | 
| 高品質 | 1236 / 7.7 FPS | 
| 標準品質 | 1605 / 10 FPS | 
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ドラクエXベンチ (超軽い / DX9)

| 画質 | スコア / 評価 | 
| 最高品質 | 4060 / 普通 | 
| 標準品質 | 5548 / 快適 | 
| 低品質 | 6621 / 快適 | 
価格について
HP Pavilion Desktop TP01には、パーツ構成の異なる複数のモデルが用意されています。それぞれのスペックと価格は以下の表のとおりです。
GPUなしモデル (電源180W)
| エントリー | スタンダード | パフォーマンス | 
|---|---|---|
| Core i3-9100 | Core i5-9400 | Core i7-9700 | 
| 8GBメモリー | 16GBメモリー | |
| 1TB HDD | ||
| UHD 630 (CPU内蔵) | ||
| DVDライター | ||
| ワイヤレスキーボード、ワイヤレスマウス付属 | ||
| 5万4780円 | 6万5780円 | 9万1080円 | 
2020年7月30日時点、価格は税込
GPUありモデル(電源310W)
| スタンダードプラス | パフォーマンスプラス | 
|---|---|
| Core i5-9400 | Core i7-9700 | 
| 8GBメモリー | 16GBメモリー | 
| 256GB SSD + 2TB HDD | |
| Radeon RX 550 | GeForce GTX 1650 | 
| DVDライター | |
| ワイヤレスキーボード、ワイヤレスマウス付属 | |
| 9万6580円 | 12万9580円 | 
2020年7月30日時点、価格は税込
タイミングによっては、期間限定のキャンペーンで安く販売されていることがあります。以下のリンクからキャンペーン情報をチェックしてみてください。
オンライン限定キャンペーンの価格
| エントリー (Core i3) | 4万7080円 | 
|---|---|
| スタンダード (Core i5) | 5万8080円 | 
| パフォーマンス (Core i7) | 8万0080円 | 
2020年7月30日時点、価格は税込
リンク
HP Desktop M01との違い
HPからは同型のデスクトップPCとして、AMDのRyzenシリーズを搭載したHP Desktop M01が発売されています。サイズと機能はほぼ同じですが、スペックとパフォーマンスではHP Desktop M01のほうが若干有利です。

HP Desktop M01の外観。本体カラーはブラック
Pavilion Desktop TP01とDesktop M01の違い
| TP01 | M01 | |
|---|---|---|
| CPU | Core i3 / i5 / i7 | Ryzen 3 / Ryzen 5 | 
| 外付けGPU | なし / RX550 / GTX1650 | なし | 
| ストレージ | 1TB HDD / 256GB SSD + 2TB HDD | 2TB | 
| マウス / キーボード | ワイヤレス | USB接続 | 
| USB Type-C | あり | なし | 
| 税込価格 | 4万7080円~ | 4万7080円~ | 
2020年7月30日時点

また、HPからはHP Slim Desktop S01という機種も発売されています。こちらは本体の幅が9.5cmと非常にスリムである点が特徴です。

HP Slim Desktop S01

スタイリッシュなデザインと安さが魅力

よかった点
デスクトップPCと言えば黒くてゴツいイメージですが、HP Pavilion Desktop TP01のデザインは洗練されています。デスクの上に置いても、圧迫感は少ないでしょう。スタイリッシュな部屋にも、違和感なく配置できるはずです。
また性能がそこそこ高いわりには、リーズナブルです。キャンペーンによっては驚くほど安く買えることがあるので、公式サイトをこまめにチェックすることをおすすめします。
気になる点
GPUなしモデルは手頃な価格が魅力ですが、ストレージがHDDのみという点が残念です。せめて有料オプションにSSDが用意されていれば……、という人も多いのではないでしょうか。自分で増設することもできますが、内部構造的にパーツの交換 / 追加に手間がかかります。

※2020年7月30日時点、キャンペーン適用価格
*
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