日本HPのHP Pavilion Gaming 15-dk0000は、15.6インチの液晶ディスプレイを搭載したゲーミングノートPCです。GPUはGTX 1050 / 1650 / 1660 Tiの3種類。スペック的にはエントリー向けで、手ごろな値段が魅力です。これからPCゲームを始めたい人に向いています。
用意されているモデルは全部で5種類。なかでもイチオシは16GBの大容量メモリーに高性能GPUを搭載したパフォーマンスモデルです。後述の7%オフクーポンを使えば税込で13万円台。同スペックの他社製品よりも安く高コスパです。
ラインナップ
ベーシックモデル | |
---|---|
9万6800円 | |
スタンダードモデル | |
※販売終了 | |
スタンダードプラスモデル | |
12万1220円 | |
パフォーマンスモデル オススメ | |
13万5036円 | |
クリエイターモデル | |
14万3220円 |
※2020年3月2日時点。価格は税込、5~7%クーポン適用時
もっとも安いベーシックモデルは、重いゲームを快適にプレーするには少々パワー不足です。しかしCPU性能は一般用途向けのスタンダーノートPCよりも高くしかもGPUを搭載していますので、重い処理を快適にこなすのに向いています。
またクリエイターモデルは超高精細な4Kディスプレイを搭載しており、写真の加工や画像制作、動画編集にもおすすめです。
今回はメーカーからお借りしたHP Pavilion Gaming 15-dk0000の実機を使って、デザインや性能、実際のゲームでの使い心地などをレビューします。
この記事の目次
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HP Pavilion Gamin 15-dk0000
税込9万6800円~
※2020年3月2日時点
HP Pavilion Gaming 15-dk0000のスペック
画面サイズ | 15.6インチ |
---|---|
解像度 | ・1920×1080 ・3840×2160 |
CPU | ・Core i5-9300H ・Core i7-9750H |
メモリー | ・8GB ・16GB |
ストレージ | ・1TB HDD + Optane ・256GB SSD ・256GB SSD + 1TB HDD |
グラフィックス | ・GTX 1050 ・GTX 1650 ・GTX 1660 Ti with Max-Qデザイン |
リフレッシュレート | ・60Hz ・144Hz |
幅×奥行き | 360×256mm |
厚さ | 23.5~25.5mm |
重量 | 約2.31kg / 2.355kg |
バッテリー | 7~9時間 |
※2019年9月9日時点。構成は変更される場合があります
本体カラー | シャドウブラック |
---|---|
画面の表面 | 非光沢 |
パネルの種類 | IPSパネル |
タッチ / ペン | 非対応 |
光学ドライブ | ー |
テンキー | あり |
有線LAN | 1000Mbps |
無線LAN | 11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
USB3.1 | 3 (Gen1 ) |
USB3.0 | ー |
USB2.0 | ー |
USB Type-C | 1 (USB3.1 Gen1) |
Thunderbolt 3 | ー |
メモリーカード | SD |
HDMI | 1 |
VGA (D-sub15) | ー |
DisplayPort | ー |
Webカメラ | 92万画素 |
顔認証カメラ | - |
指紋センサー | - |
オフィス | なし ※オプションで追加可能 |
ベンチマーク結果
まずはHP Pavilion Gaming 15-dk0000の性能について紹介します。ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがある点をあらかじめご了承ください。
試用機のスペック
モデル名 | クリエイターモデル |
---|---|
CPU | Core i7-9750H |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 256GB SSD + 2TB HDD |
グラフィックス | GTX 1660 Ti (6GB) |
3Dグラフィックス性能
HP Pavilion Gaming 15-dk0000では、GPUとしてGeForce GTX 1050 / 1650 / 1660 Tiの3種類が用意されています。GTX 1050 / 1650はエントリー (入門)向けで、性能はそれほど高くありません。GTX 1660 Tiはミドルレンジ (中級クラス)で、重いゲームでもそこそこ快適に楽しめます。
3D性能を計測するベンチマークテストを行なったところ、試用機では同じGTX 1660 Tiの平均値を若干下回る結果が出ました。おそらく本体内部の熱が上がりすぎないよう、ゲームに影響のない範囲でパフォーマンスを抑えているのかもしれません。
GPUの性能比較
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
RTX 2080 Max-Q |
20160
|
RTX 2070 |
19807
|
RTX 2070 Max-Q |
17147
|
RTX 2060 |
14945
|
GTX 1660 Ti |
14750
|
HP Pavilion Gaming 15-dk0000 (GTX 1660 Ti) |
13000
|
GTX 1650 |
9039
|
GTX 1050 Ti |
6770
|
GTX 1050 |
6008
|
MX250 |
3711
|
MX150 |
3386
|
UHD 630 (Core i7) |
1176
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均 ※2は一般用途向けノートPC用
ゲーム系ベンチマーク結果
ゲーム系ベンチマークや実際のプレーにおけるFPS (画面の滑らかさを表わす目安)計測結果は以下のとおり。GTX 1660 Ti搭載モデルなら処理の重い重量級のゲームでも、画質を調整すれば快適に楽しめます。
GTX 1650搭載機なら今回の結果の2割減といったところでしょう。中量級タイトルなら画質を落とすことで、そこそこ快適に楽しめます。GTX 1050については別の記事で検証結果をまとめていますので、下記のリンクから関連記事をご覧ください。
https://komameblog.jp/review/pavilion-gaming-15-dk-corei5/
そのほかのGTX 1660 Ti搭載機種の結果をご覧いただくとおわかりのように、HP Pavilion Gaming 15-dk0000はほかの機種に比べて若干パフォーマンスが低めです。ただしそのぶん発熱は控えめで、パーツの劣化や故障が生じにくい配慮が施されているものと思われます。
FF15ベンチ (重量級 / DX11)
画質 | スコア / 評価 |
高品質 | 4916 / やや快適 |
標準品質 | 6302 / 快適 |
軽量品質 | 7120 / 快適 |
※スコアが6000以上で「快適」
GTX 1660 Ti搭載機種との比較
CPU | FF15ベンチ ※高品質 |
---|---|
HP Pavilion Gaming 15-dk0000 |
4916
|
NEXTGEAR-NOTE i5565 |
5761
|
GALLERIA GCR1660TGF |
5763
|
Legion Y540 (15) |
5566
|
FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (中量級 / DX11)
画質 | スコア / 評価 / 平均FPS |
最高品質 | 12710 / 非常に快適 / 88.1FPS |
高品質 | 14441 / 非常に快適 / 110FPS |
標準品質 | 15991 / 非常に快適 / 135.2FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
GTX 1660 Ti搭載機種との比較
CPU | FF14ベンチ ※最高品質 |
---|---|
HP Pavilion Gaming 15-dk0000 |
88.1 FPS
|
NEXTGEAR-NOTE i5565 |
94.5 FPS
|
GALLERIA GCR1660TGF |
93.2 FPS
|
Legion Y540 (15) |
94.5 FPS
|
ドラクエXベンチ (超軽量級 / DX9)
画質 | スコア / 評価 |
最高品質 | 20655 / すごく快適 |
標準品質 | 20636 / すごく快適 |
低品質 | 21415 / すごく快適 |
PSO2ベンチ (軽量級 / DX9)
簡易描画設定 | スコア |
6 (最高) | 33893 |
3 | 63301 |
1 (最低) | 153732 |
※スコア5000以上が快適に遊べる目安
フォートナイト (中量級 / DX11)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
エピック | 87.1 FPS / 72 FPS |
高 | 109.1 FPS / 92 FPS |
中 | 170 FPS / 146 FPS |
低 | 225 FPS / 180 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
GTX 1660 Ti搭載機種との比較
CPU | エピック |
---|---|
HP Pavilion Gaming 15-dk0000 |
87.1 FPS
|
NEXTGEAR-NOTE i5565 |
102.2 FPS
|
GALLERIA GCR1660TGF |
107.5 FPS
|
Legion Y540 (15) |
96.4 FPS
|
PUBG (中量級 / DX11)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
ウルトラ | 75.4 FPS / 66 FPS |
高 | 98.7 FPS / 82 FPS |
中 | 96.8 FPS / 79 FPS |
低 | 94.7 FPS / 81 FPS |
非常に低い | 81.2 FPS / 71 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
GTX 1660 Ti搭載機種との比較
CPU | ウルトラ |
---|---|
HP Pavilion Gaming 15-dk0000 |
75.4 FPS
|
NEXTGEAR-NOTE i5565 |
83.3 FPS
|
GALLERIA GCR1660TGF |
89.5 FPS
|
Legion Y540 (15) |
86.1 FPS
|
オーバーウォッチ (軽量級 / DX10)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
エピック | 126.2 FPS / 108 FPS |
ウルトラ | 177.5 FPS / 148 FPS |
高 | 202.7 FPS / 173 FPS |
NORMAL | 238.4 FPS / 203 FPS |
低 | 283.7 FPS / 246 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
エーペックスレジェンズ (中量級 / DX11)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
最高設定 | 97.5 FPS / 86 FPS |
最低設定 | 143.8 FPS / 143 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
アサシンクリード オデッセイ (超重量級 / DX11)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
最高 | 44 FPS / 25 FPS |
中 | 71 FPS / 33 FPS |
低 | 81 FPS / 17 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
GTX 1660 Ti搭載機種との比較
CPU | 最高 |
---|---|
HP Pavilion Gaming 15-dk0000 |
44 FPS
|
NEXTGEAR-NOTE i5565 |
49 FPS
|
GALLERIA GCR1660TGF |
47 FPS
|
Legion Y540 (15) |
45 FPS
|
シャドウ オブ ザ トゥームレイダー (重量級 / DX12)
画質 | 平均FPS |
最高 | 65 FPS |
中 | 74 FPS |
最低 | 82 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
GTX 1660 Ti搭載機種との比較
CPU | 最高 |
---|---|
HP Pavilion Gaming 15-dk0000 |
65 FPS
|
NEXTGEAR-NOTE i5565 |
62 FPS
|
GALLERIA GCR1660TGF |
69 FPS
|
ゴーストリコン ブレイクポイント (中重量級 / DX11)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
ウルトラ | 63 FPS / 47 FPS |
中 | 90 FPS / 61 FPS |
低 | 99 FPS / 59 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ファークライ ニュードーン (中重量級 / DX11)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
ウルトラ | 70 FPS / 52 FPS |
中 | 83 FPS / 71 FPS |
低 | 90 FPS / 67 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ディヴィジョン2 (中重量級 / DX12)
画質 | 平均FPS |
ウルトラ | 55 FPS |
中 | 90 FPS |
低 | 136 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
CPU性能
HP Pavilion Gaming 15-dk0000ではCPUに第9世代のCore i7-9750HとCore i5-9300Hが使われています。Core i7-9750Hは6コア12スレッドで動作するハイエンド向けのCPUで、4コア8スレッドのCore i5-9300Hよりも高性能です。
CPU性能を計測するベンチマークテストを実施したところ、試用機ではCore i7-9750Hの平均値を下回る結果となりました。それでも一般用途向けノートPCで使われているCPUよりははるかに高性能なのですが、若干性能面が気になります。
CPUの性能比較
CPU | CINEBENCH R20 CPUスコア |
---|---|
Core i7-9750H |
2699
|
Core i7-8750H |
2626
|
HP Pavilion Gaming 15-dk0000 (Core i7-9750H) |
2366
|
Core i5-9300H |
1947
|
Core i7-8565U |
1351
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均 ※2は一般用途向けノートPC用
ただこれは、CPUの発熱を抑えるためにパフォーマンスを調整しているためだと思われます。実際に高負荷時のCPUクロック (動作周波数)と温度を計測したところ、平均温度が80度と低めに推移していました。
ただゲームにおいてはパフォーマンスを多少優先しているように見えます。FF15ベンチ中は平均温度は上昇するものの、そのぶんクロックが多少上がりました。とは言うもののCore i7-9750Hを搭載した他機種では4GHz前後を推移することが多く、それらに比べるとパフォーマンスは若干抑えられていると言えます。
本体内部が高音になりすぎるとパーツが劣化したり、不具合の原因となる場合があります。HP Pavilion Gaming 15-dk0000ではある程度のパフォーマンスは確保しつつ、ほかの機種よりも熱対策を重視していると言えるでしょう。
ストレージ性能
ストレージ構成は1TB HDD + Optaneメモリーと256GB SSD、256GB SSD + 1TB HDDの3種類です。試用機はSSD + HDDの構成で、それぞれアクセス速度は優秀でした。
容量については、できるだけ大きいものをおすすめします。最近のゲームは容量が大きく、ストレージが256GB SSDだけだと、数本もインストールできないかもしれません。
クリエイティブ性能について
今回はHP Pavilion Gaming 15-dk0000のクリエイターモデル (GTX 1660 Ti搭載)を試用したので、写真加工や動画編集時の快適さについても検証しました。比較用にGTX 1650搭載の他機種と、スタンダードノートPC向けであるCore i7-8265U内蔵のUHD 620の結果もまとめています。
Photoshopベンチ
Photoshopでの画像加工処理や画像結合などの快適さを計測する「Puget Systems Photoshop Benchmark」では、フィルター処理およびブラー処理などでGPU搭載モデルのほうが優れた結果が出ました。GTX 1650とGTX 1660 Tiではわずかではありますが、GTX 1660 Tiのほうが有利です。
Photoshopベンチの結果
GTX 1660 Ti | GTX 1650 | UHD 620 | |
---|---|---|---|
Overall Basic Score | 724.8 | 697.2 | 573.4 |
General Score | 63.4 | 61.2 | 49.7 |
Filter Score | 75.9 | 72.7 | 56.4 |
GPU Score | 63.3 | 60.7 | 41.3 |
Photomerge Score | 83.8 | 80.8 | 74.5 |
PCMark 10 Digital Contents Creation
コンテンツ制作時の快適さを計測するPCMark 10のDigital Contents Creationでも、やはりGTX 1660 Tiのほうが有利という結果が出ています。特に写真加工 (Photo Editing)や3D制作 (Rendering and Visualization)ではCore i7-8265U搭載のスタンダードノートPCを大きく上回りました。動画編集 (Video Editing)のスコアはそれほど変わりませんが、これは制作作業自体の快適さを計測するテストであるためで、エンコードや書き出しの処理を含めるとまた変わってくるはずです。
PCMark 10 Digital Contents Creationの結果
GTX 1660 Ti | GTX 1650 | UHD 620 | |
---|---|---|---|
Digital Contents Creation | 6348 | 5558 | 3247 |
Photo Editing Score | 9057 | 7247 | 4142 |
Rendering and Visualization Score | 7419 | 7031 | 2124 |
Video Editing Score | 3807 | 3370 | 3894 |
Lightroom ClassicによるRAW現像
Lightroom Classicを使ってRAW画像からJPEG画像への変換 (現像)を行なったところ、GTX 1650とGTX 1660 Tiでは大きな違いはありませんでした。しかしCore i7-8265Uとは大きな差が出ています。RAW現像についてはグラフィックス性能よりも、CPU性能が大きく影響すると考えていいでしょう。
Lightroom ClassicによるRAW現像の結果
GTX 1660Ti | GTX 1650 | UHD 620 |
---|---|---|
1分12秒 | 1分14秒 | 2分11秒 |
Premiereによる動画エンコード
Premiere Proを使って4K動画ファイルをフルHDのMP4ファイルに変換したところ、GPUの機能を使うCUDA処理ではGTX 1660 Tiが抜群に優れた結果となりました。動画の変換や書き出しなどについては、GPUの性能が高いほど処理が高速に行なわれます。
Premiere Proによる動画変換の結果
GTX 1660Ti | GTX 1650 | UHD 620 | |
---|---|---|---|
ソフトウェア処理 | 5分14秒 | 5分01秒 | 8分53秒 |
CUDA | 1分29秒 | 3分31秒 | - |
デザインと使いやすさ
コンパクトなボディ
HP Pavilion Gaming 15-dk0000は、ボディがコンパクトである点が特徴です。ゲーミングノートPCは通常本体サイズが大きいものですが、HP Pavilion Gaming 15-dk0000では標準的な15インチノートPCよりもひと回り以上小さめでした。デザインに間延びした部分がなく、とてもスタイリッシュに見えます。
エントリー向けでも144Hz対応のディスプレイ
液晶ディスプレイのサイズは15.6インチです。解像度はクリエイターモデルが3840×2160ドットの4Kで、そのほかのモデルは1920×1080ドットのフルHD。どのモデルも表面は非光沢で、光などの映り込みが抑えられています。
特徴的なのは、一部のモデルで144Hzの高リフレッシュレートに対応している点。HP Pavilion Gaming 15-dk0000はエントリー向けの機種ですが、この部分についてはハイエンド相当と言ってもいいでしょう。高リフレッシュレートの画面は一般的な60Hzに比べて動きが非常になめらかで、ゲームをストレスなく楽しめます。
各モデルの解像度とリフレッシュレート
モデル名 | 解像度 | リフレッシュレート |
---|---|---|
ベーシック | 1920×1080 | 60Hz |
スタンダード | 1920×1080 | 60Hz |
スタンダードプラス | 1920×1080 | 144Hz |
パフォーマンス | 1920×1080 | 144Hz |
クリエイター | 3840×2160 | 60Hz |
映像は色鮮やかで自然な発色です。写真や動画を楽しんだり、ゲームをプレーするのならまったく問題ありません。sRGBカバー率は96.4%となかなか優れているのですが、ごくわずかに赤みが弱い印象を受けます。趣味で写真や動画を加工するぶんには十分ですが、色の正確さにこだわるのであればハードウェアキャリブレーション対応の外付けディスプレイを使ったほうがいいでしょう。HP Pavilion Gaming 15-dk0000でザックリと加工して、外付けディスプレイで仕上げるという使い方もアリです。
色域測定結果
sRGBカバー率 | 96.4% |
---|---|
sRGB比 | 104.6% |
Adobe RGBカバー率 | 74.5% |
Adobe RGB比 | 77.6% |
一般用途向けのキーボード
キーボードはテンキー付きの日本語配列です。キーピッチは横18.7mmで縦18.4mm。わずかに横長ですが、特に違和感はありませんでした。
ただし、左下のCtrlキーが小さい点が少し気になります。ゲームではよく使われるキーなのでですが、押す際は指をわずかに左によせる必要がありちょっと使いづらく感じました。この点については、慣れれば普通に操作できるようになるでしょう。
キートップはややザラつきのあるドライな手触り。油脂でベタつくことがなく、常時快適な触り心地です。ストロークは約1.5mmでストローク感もほどほどにありました。ホームポジションあたりを押すとわずかにたわみと軸のブレを感じられますが、ノートPCとしては標準的な仕上がりです。
タイプ音は静かで、軽めのタッチであればカチャカチャと響くようなことはありません。ゲーム中でも操作音が気になることはないでしょう。文章入力で強めに叩くとそれなりに響きましたが、うるさく感じるほどではありません。
キーの同時押し認識数は、英数字の組み合わせで最大8キー程度です。ただし組み合わせによっては3キー程度しか認識されない場合があります。
WASDキー周りも組み合わせによっては認識されないことがありました。たとえばWA (前と左)キーを押しながらだと「Q」キーが認識されません。多くのゲームでは問題ないのですが、PUBGのリーンなどは行なえない点に注意してください。
キーボードについては、一般用途向けのノートPCと同じ仕上がりです。エントリー向けのゲーミングノートPCなら問題ありませんが、多少はゲーマー向けの配慮――アンチゴーストやもっと強いクリック感など――があればよかったと思います。
インターフェースは両サイドのみ
周辺機器接続用のインターフェース (端子)類は多くはありませんが、エントリー向けのゲーミングノートPCとしては十分です。
ただすべての端子が左右の側面に配置されているので、ゲーミングデバイスや有線LANなどを使うと両サイドがケーブルでゴチャついてしまいました。電源コネクターや有線LANなど繋ぎっぱなしで使うものについては背面にあると、ケーブルがジャマにならなくて便利だと思います。
USB Type-Cはデータ通信のみで映像出力には対応していましたが、充電には非対応でした。
USB Type-Cからの充電
18W | × |
---|---|
24W | × |
30W | × |
45W | × |
65W | × |
スピーカーはキーボード上部にあり、音がダイレクトに耳に届きます。低音域はやや弱いものの解像感はほどほどにあり、各域の音はそれっぽく聞こえました。サウンドユーティリティーによるものですが、ノートPCとしては高音質です。
ただ高音域を強調するような、FPS / TPS向けのプリセットはありません。壮大なスケールのRPGなどでは音楽用のプリセットを使えばいいのですが、音でターゲットの位置を把握するようなゲームではゲーミングヘッドセットの利用をおすすめします。
さまざまな用途に使えるハイスペックモデル
ということで、今回はHP Pavilion Gaming 15-dk0000のレビューをお届けしました。
ベンチマーク結果はやや控えめではあったものの、人気ゲームを楽しむには十分なパフォーマンスです。特にGTX 1660 Tiであれば、処理の重いゲームでも十分楽しめます。また高リフレッシュレート対応モデルなら、人気のFPS / TPSをなめらかな動きで楽しめるでしょう。
おすすめはなんと言っても、GTX 1660 Ti搭載で144Hz対応のパフォーマンスモデルです。16GBの大容量メモリー搭載で税込13万円台はお買い得!
またCore i5搭載のベーシックモデルなら並みのスタンダードノートPCよりもはるかに高性能ですので、ちょっと重めの仕事用にもおすすめです。4Kディスプレイ搭載のクリエイターモデルも、ワンランク上の創作活動用に向いています。用途に応じて最適なモデルを選んでください。
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