アイロボット ファンプログラムの企画で、iRobotのお掃除ロボ「ルンバ980」をお借りしました。今回はルンバ980を3ヵ月間、ルンバ885を2ヵ月間の合計5ヵ月間使ってみて、ルンバを買うべきかという点について考えたいと思います。
ルンバは間違いなく買うべきだ!
ルンバを5ヵ月間使ってみたわけですが、筆者としては間違いなく「ルンバは買うべき」だと思っています。以前の記事でも書いたように、ロボットに掃除させるなんてお金のムダだと思っていましたが、実際に使ってみるとその逆で、”時間”というお金よりも貴重なリソースを節約することができるのです。
とは言っても、フラグシップモデルであるルンバ980を買うべきかというのとは、話が別です。筆者はルンバ980を3ヵ月間使ってみましたが、フラグシップモデルを使うべき理由を見いだせませんでした。
結局使わなかったスマホアプリ
ルンバ980の目玉機能として、スマホのアプリからスケジュールを設定したり、電源を入れることでできる、という点が挙げられます。でもこれ、結局使いませんでした。
まずスケジュールについて。我が家はそれほど大きくはなく、また頻繁に外出しているわけでもありません。目の前にルンバがあったら、「ポチっとな」とするだけで、すべて完結します。その意味で、遠隔の電源操作も便利だとは感じませんでした。
あとですね、無線LANの設定でいきなりつまづいた、というのもあります。アプリから無線でルンバに接続するわけですが、スグに無線ルーターの電波をつかむわけですよ。親機をオフにすればすむ話なのですが、いちいち切り替えるのが面倒だし。無線LANの運用を変える意義も見いだせなかったので、結局別の場所でちょっと試しただけです。そんなわけで、アプリはほとんど使わなかったのですが、もしかすると筆者の設定が悪かったのかもしれません。
吸引力はスゴイ&掃除の時間は短い
前回の記事でも述べたように、ルンバ980には「カーペットブースト」と呼ばれる機能がついており、ホコリの多い場所では自動的に吸引力を引き上げます。筆者の自宅ではこれが頻繁に機能していたので、ルンバ885よりはキレイになっているかもしれません。
あとルンバ885と比べて明らかに違うのは、掃除が短時間で終わる点です。ルンバ885の場合はなんというか、むやみにグルグル回っていた印象なんですけど、ルンバ980にはムダがありません。むしろ「もう終わったの?」と不安になるレベルです。
おそらくこれは、ルンバ980に搭載された「iAdapt 2.0 ビジュアルローカリゼーション」の影響でしょう。この機能はセンサーとカメラで部屋の構造を把握して、まだ掃除していない部分を判断するもの。掃除していない部分を探しながら移動することでムダな動きがなくなり、その結果として掃除の時間も短縮されているのだと思います。稼働時間が短いということはそのぶん電力消費も少ないわけで、エコ性能はルンバ980のほうが高いと言えるかもしれません。
個人的に必要だったのは中位/型落ちモデル
ルンバ980にはいろいろな機能が搭載されていますが、正直なところ筆者と我が家のオクサマには使いこなせませんでした。ふたりともわりとアバウトなので、とりあえず目の前のゴミがなんとなく取れればいいや的な感じなんですよね。そのような理由から、”我が家では”中位モデルのルンバ800シリーズか、型落ちモデルのルンバ700シリーズで十分だと思います。以前もそのような記事を公開しましたが、基本的な考えは変わっていません。
ただ、ルンバ980の掃除時間が短いのはとても魅力的です。時間をより効率的に使えますし、駆動時間が短いのでもしかすると電気代も安くなるかもしれません。800シリーズに「iAdapt 2.0 ビジュアルローカリゼーション」が搭載されればうれしいのですが。
また筆者は使いませんでしたが、アプリもライフスタイルによっては大いに活躍するでしょう。決まった時間にキッチリと効率的に掃除したい、遠隔操作でなんとかしたいという人にはいいのではないでしょうか。
ということで、今回はルンバ980を買うべきかどうかという点について考えてみました。最終的に筆者としてはルンバ980ではなくほかのシリーズでいいかなという結論となりましたが、人によって考え方や選び方は大きく変わると思います。ぜひ、自分に合ったルンバを選んでください。買うことは前提ですよ!