HPのHP ProBook 635 Aero G7は、重量わずか999gの超軽量モバイルノートPCです。米国国防省制定の耐久基準「MIL-STD-810H」準拠の高い堅牢性(壊れにくさ)を実現しつつ、インテルCoreプロセッサよりも高性能な第3世代Ryzenモバイル4000シリーズを搭載。最安モデルは8万円台前半からとリーズナブルな価格で販売されています。
主なラインナップ
Ryzen 5モデル ※Win10 Home | |
---|---|
8万4612円 | |
Ryzen 3モデル ※Win10 Pro | |
8万569円 | |
Ryzen 5モデル ※Win10 Pro | |
9万6017円 | |
Ryzen 5モデル ※Win10 Pro | |
10万8689円 | |
Ryzen 7モデル ※Win10 Pro | |
11万9249円 | |
Ryzen 5モデルオフィス付き ※Win10 Pro | |
10万5732円 | |
Ryzen 5モデルオフィス付き ※Win10 Pro | |
11万7137円 |
※2021年3月26日時点
HP ProBook 635 Aero G7のスペック
OS | ・Windows 10 Home ・Windows 10 Pro |
---|---|
画面サイズ | 13.3インチ |
解像度 | 1920×1080 |
CPU | ・Ryzen 3 4300U ・Ryzen 5 4500U ・Ryzen 7 4700U |
メモリー | ・8GB ・16GB ※DDR4-3200、2スロット、最大32GB |
SSD | ・128GB(SATA) ・256GB(PCIe) ・512GB(PCIe) |
HDD | なし |
グラフィックス | Radeon |
LTE | ・なし ・追加可能(Win10 Proモデルのみ) |
堅牢性テスト | MiL-STD-810H準拠 |
色域 | - |
幅×奥行き | 307.6×204.5mm |
厚さ | 17.9mm(最薄部) |
重量 | ・0.99kg(LTEなし) ・1.05kg(LET対応) |
バッテリー | ・約14時間(LTEなし) ・約16.9時間(LTE対応) |
※2021年3月26日時点。構成は変更される場合があります
本体カラー | シルバー |
---|---|
画面の表面 | 非光沢 |
パネルの種類 | ※表記なし(IPS相当) |
タッチ / ペン | - |
光学ドライブ | - |
テンキー | - |
有線LAN | - |
無線LAN | Wi-Fi 6 (11a/b/g/n/ac/ax) |
Bluetooth | 5.0 |
USB3.1 | 2 |
USB3.0 | - |
USB2.0 | - |
USB Type-C | 1(USB3.1 Gen2) |
Thunderbolt 4 | - |
メモリーカード | - |
HDMI | 1 |
VGA (D-sub15) | - |
DisplayPort | - |
Webカメラ | 720p HD(92万画素) |
顔認証カメラ | 対応 |
指紋センサー | 対応 |
付属品 | ACアダプターなど |
オフィス | ・なし(オプションで追加可能) ・付属モデルあり |
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
この記事の目次
- ▶スペック
- ▶デザインと使いやすさ
- ▶ベンチマーク結果
- ▶まとめ
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デザインと使いやすさ
外観について
HP ProBook 635 Aero G7の本体デザインは、モバイルノートPCとしては標準的です。本体カラーは明るいシルバー。ボディにはアルミニウムとマグネシウムが使われています。軽く押すとわずかにたわむものの、全体的な強度としてはしっかりと作られている印象を受けました。スタンダードなデザインなので、プライベートやビジネスなどさまざまなシーンで違和感なく使えます。
ディスプレイについて
ディスプレイのサイズは13.3インチで、解像度は1920×1080ドット。モバイルノートPCとしては一般的なスペックです。パネルの表面は映り込みを抑えたノングレア(非光沢)で、長時間の作業でも目が疲れにくい仕上がり。標準ではスケーリング(デスクトップの拡大率)が150%に設定されており、デスクトップの文字の大きさは2~2.6mm程度でした。新聞よりも小さいのですが、特に見づらくは感じません。
映像の色味は自然ですが、わずかに寒色系に感じます。画面がやや暗いので、その影響かもしれません。コントラストも若干低めです。ビジネス作業には普通に使えるものの、眼を見張るほど鮮やかというほどでもありません。普段使いやビジネスには問題ないものの、クリエイティブワーク向けには外付けディスプレイを使ったほうがいいでしょう。
キーボードについて
キーボードはバックライト対応で、テンキーなしの日本語配列です。キーピッチは18.7mmで、標準的な19mmよりもわずかに狭く作られています。しかし実際に入力したところ、特に窮屈さは感じませんでした。配列もごく普通で、違和感なく使えるでしょう。
キーストロークは1.5mmで、標準的な深さです。ただし押し込む力が弱いため、実際にキーを打つとやや浅く感じます。押した瞬間のクリック感はやや固めで、さらに押し切った際の底打ち感も強めでした。全体的にカチカチとした手応えで、タイプ感は重く感じます。軽い力で入力する人よりも、しっかり押し切りたい人向けのキーボードです。
インターフェース/機能について
USB端子は合計3ポートで、うち1ポートがType-Cです。あとは映像出力用のHDMIと、ヘッドホン端子のみ。メモリーカードスロットは用意されていません。端子は数も種類も多くはありませんが、モバイル向けなので特に問題はないでしょう。据え置きで使う際は必要に応じてType-Cドックの追加をおすすめします。
Type-C端子の機能
USB PD 18W充電 | △(低速充電) |
---|---|
USB PD 30W充電 | △(低速充電) |
USB PD 45W充電 | ○ |
USB PD 65W充電 | ○ |
USB PD 100W充電 | ○ |
映像出力 | ○ |
ベンチマーク結果
試用機のスペック
モデル名 | スタンダードモデル |
---|---|
CPU | Ryzen 7 4700U |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD |
グラフィックス | Radeon Xe Graphics |
※各ベンチマークテストはWindows 10の電源プランを「バランス」に設定した上で電源モードを「最も高いパフォーマンス」に設定しています
※グラフィックス機能内蔵のAMD製プロセッサーは「APU」と呼ばれますが、ここではわかりやすさ優先で「CPU」と表記します
※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります
CPU性能
CPUとしては、AMDの第3世代Ryzenモバイル4000シリーズが使われています。Ryzen 7 4700U搭載の試用機でベンチマークテストを行なったところ、スタンダードノートPC / モバイルノートPC向けCPUとしてはトップクラスの結果が出ました。Ryzen 5 4500Uでも、非常に高いパフォーマンスを期待できます。Ryzen 3 4300Uも十分な性能ですが、やや軽めの作業向きです。
CPUの性能差
CPU | PassMark 9.0 CPU Markスコア |
---|---|
Ryzen 7 4700U |
15264
|
HP ProBook 635 AERO G7(Ryzen 7 4700U) |
14917
|
Ryzen 5 4500U |
12939
|
Core i7-1165G7 |
12441
|
Core i7-1065G7 |
12016
|
Core i5-1135G7 |
11332
|
Core i7-10510U |
10257
|
Core i5-1035G1 |
9667
|
Core i5-10210U |
9329
|
Ryzen 3 4300U |
9154
|
Core i3-10110U |
5553
|
Ryzen 3 3250U |
4968
|
Athlon Silver 3050U |
3851
|
Celeron N4120 |
2771
|
Celeron N4020 |
1658
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
グラフィックス性能
グラフィックス機能としては、CPU内蔵のRadeon Graphicsが使われます。3DベンチマークテストではRyzen 7+16GBメモリー搭載機としては低い結果でしたが、これはメモリーが16GB×1枚のシングルチャネルで動作しているため。Ryzen 3/5モデルでも8GB×1枚のシングルチャネルで動作しています。同じ容量のメモリーをもう1枚追加すればデュアルチャネルで動作するので、より高いパフォーマンスを発揮できるでしょう。
GPUの性能差
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
8513
|
Iris Xe (Core i7) |
4561
|
MX350 |
3931
|
MX250 |
3400
|
Radeon (Ryzen 7 Dual) |
3384
|
Iris Plus(Core i7) |
2880
|
Radeon (Ryzen 5 Dual) |
2652
|
HP ProBook 635 AERO G7(Ryzen7) |
2421
|
Radeon (Ryzen 7 Single) |
2364
|
Radeon (Ryzen 3 Dual) |
2324
|
Radeon (Ryzen 5 Single) |
2255
|
Iris Plus(Core i5) |
2236
|
Radeon (Ryzen 3 Single) |
1640
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
PCを使った作業の快適さ
テスト | スコア |
---|---|
Essentials (一般的な利用) |
4100
8913 |
Productivity (ビジネス利用) |
4500
7561 |
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) |
3450
4586 |
※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの
PCを使った作業の快適さを計測するPCMark 10のテストでは、すべてのテストで快適に使える目安をクリアーしました。Ryzen 5モデルでもおそらく、すべてのテストをクリアーできるはずです。Ryzen 3モデルでは、コンテンツ制作のテストが厳しいかもしれません。
ストレージのアクセス速度
ストレージは128 / 256 / 512GBのSSDです。128GB SSDはSATA接続で、シーケンシャルリード500MB/秒程度の中速タイプである点に注意してください。256 / 512GB SSDにはPCIe 3.0 x4(NVMe)接続の高速タイプが使われています。
試用機で使われている512GB SSDのアクセス速度を計測したところ、まずまずの結果が出ました。ただし大容量のデータを連続して書き込むと、ライト(書き込み)性能がやや低下します。サーマルスロットリングが発生していると思われますが、普通に使うぶんには特に気にならないでしょう。
起動時間
ウィンドウズの起動時間(バッテリー駆動時)は平均11.82秒ですが、概ね11秒前後で起動します。SSD搭載のノートPCは15秒前後が平均的ですので、一般的なノートPCよりも起動は高速です。
起動時間の計測結果(手動計測)
1回目 | 15.2秒 |
---|---|
2回目 | 11.8秒 |
3回目 | 10.8秒 |
4回目 | 10.6秒 |
5回目 | 10.7秒 |
平均 | 11.82秒 |
バッテリー駆動時間
バッテリーの駆動時間は、公開されていません。そこで最大パフォーマンスの状態でビジネス作業 (Web閲覧や文書作成、ビデオチャットなど)での駆動時間を計測したところ、10時間55分で休止状態へ移行しました。
公称値よりもやや短い結果でしたが、モバイル用途としては十分です。電源モードを変更して消費電力量を抑えれば、もう少し長くもつでしょう。
バッテリー駆動時間の計測結果(Ryzen7 LTEなしモデル)
テスト方法 | バッテリー消費 | 駆動時間 |
---|---|---|
※公称値 | 小 | 14時間 |
Modern Office (ビジネス作業) | 大 | 11時間41分 |
50%充電までにかかった時間 | - | 33分 |
フル充電までにかかった時間 | - | 2時間10分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
高性能Ryzen搭載&1kg切りの超軽量モバイル
よかった点
軽量コンパクトで頑丈な点が魅力です。13インチクラスの超軽量タイプは比較的値段が高いのですが、HP ProBook 635 Aero G7なら税込でも8万4612円(7%オフクーポン適用時)とリーズナブル。マグネシウム製ボディ採用の機種で、ここまで安いのはなかなかありません。
またインテルCoreプロセッサよりも高性能なRyzenモバイル4000シリーズを搭載している点も見逃せないポイント。外出先でも、重い処理をサクサクこなせるでしょう。超軽量+Ryzenという点にピンとくる人におすすめします。
気になる点
画面の暗さがやや気になりました。もしかすると試用機のみの症状かもしれませんが、スペックどおりの映像ではない気がします。とは言えテキスト主体の作業であれば、特に問題ないはずです。
あと個人的には、メモリーがシングルチャネルで動作している点が気になりました。特にRyzen 7モデルは16GB×1と8GB×2ではパフォーマンスがけっこう変わります。コストを抑えるためかもしれませんが、デュアルチャネルで動作してほしかったというのが正直な感想です。メモリーを増設して使うことをおすすめします。
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