ポイント
- シンプルなデザイン
- GTX 1650 Ti搭載
- 16GBメモリー搭載
raytrek G5のスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
画面サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 (60Hz) |
CPU | Core i5-10300H |
メモリー | 16GB |
SSD | 500GB |
HDD | なし ※オプションで追加可能 |
グラフィックス | GTX 1650 Ti |
LTE | 非対応 |
堅牢性テスト | - |
幅×奥行き | 359.8×244.3mm |
厚さ | 25.8mm |
重量 | 2.1kg |
バッテリー | 6.5時間 |
※2020年10月5日時点。構成は変更される場合があります
本体カラー | ブラック |
---|---|
画面の表面 | 非光沢 |
パネルの種類 | ※表記なし (IPS相当) |
タッチ / ペン | - |
光学ドライブ | - |
テンキー | あり (3列) |
有線LAN | 1000Mbps |
無線LAN | Wi-Fi 6 (11a/b/g/n/ac/ax) |
Bluetooth | 5 |
USB3.2 | 2 (Gen1) |
USB3.0 | - |
USB2.0 | 1 |
USB Type-C | 1 |
Thunderbolt 3 | - |
メモリーカード | SD |
HDMI | 1 |
VGA (D-sub15) | - |
DisplayPort | 1 (Mini) |
Webカメラ | HD (92万画素) |
顔認証カメラ | - |
指紋センサー | - |
付属品 | ACアダプターなど |
オフィス | なし ※オプションで追加可能 |
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
この記事の目次
- ▶スペック
- ▶デザインと使いやすさ
- ▶ベンチマーク結果
- ▶まとめ
※2020年10月5日時点
デザインと使いやすさ
シンプルな外観
raytrek G5の本体デザインは非常にシンプルです。本体カラーはブラックで、天板にロゴやエンブレムなどは配置されていません。ボディの素材は樹脂 (プラスチック)ですが、安っぽさは感じられませんでした。見た目はスッキリとしていますが、高性能パーツを搭載しているぶん本体が厚く、ややゴツく感じます。
15インチクラスとしてはコンパクト
フットプリント (接地面積)は幅359.8×奥行き244.3mmmmで、B4サイズ (幅364×奥行き257mm)よりもひと回り小さい程度です。最近のスタンダードノートPCはこれくらいのサイズが増えているのですが、高性能CPU&GPU搭載でこれだけ小さいのはなかなかありません。ただしそのぶん厚みがあり、特に設置時はゴツく見えます。
スタンダードな15.6インチのフルHD
ディスプレイのサイズは15.6インチです。解像度は1920×1080ドットで、このタイプとしてはスタンダードなスペック。ディスプレイの表面は非光沢のノングレアで、眼精疲労の原因と言われる映り込みが抑えられていました。長時間の作業にも適したディスプレイです。
映像は自然な色合い
映像は自然な色合いで、違和感はありません。視野角も広く、品治すとしてはIPSパネル相当と言っていいでしょう。色域は公称値でsRGBカバー率91%とのこと。ただ若干赤みが弱い印象を受けます。また画面は明るいものの、黒が強めです。コントラストが高いのかもしれません。
色域測定結果
sRGBカバー率 | 91.9% |
---|---|
sRGB比 | 101.0% |
Adobe RGBカバー率 | 71.0% |
Adobe RGB比 | 74.9% |
英字配列をベースにしたクセのあるキーボード
キーボードは、バックライト対応の日本語仕様です。テンキーに対応していますが、一般的な4列構成ではなく3列構成である点に注意してください。また一般的な日本語のJIS配列ではなく、英字配列がベースにされています。キー配列がかなり特殊なので、慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。
軽いタッチで入力する人向け
キーストローク (キーを押し込む深さ)は実測で平均1.47mm。ストロークは一般的な深さですが、クリック感と押下圧が軽いので全体的なタイプ感も軽く感じます。しっかり押し込むようにして打つ人には物足りないかもしれませんが、軽いタッチの人なら違和感なく使えるでしょう。
タイプ音は控えめ。タクタクと聞こえますが、うるさくはありません。ただし強く叩くとタンタンと響きます。
Type-Cは非対応
周辺機器接続用のインターフェース類は、15インチタイプとしては標準的です。ただしUSB Type-C端子には対応していません。また生体認証にも非対応です。
ベンチマーク結果
※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります
CPU性能は十分
CPUは第10世代のCore i5-10300Hです。ゲーミング / クリエイター向けノートPCで使われているCPUのなかでは、性能はあまり高くありません。とは言え、一般用途向けのスタンダードノートPC / モバイルノートPC向けCPUよりははるかにパワフルです。
CPUの性能差 (マルチコア性能)
CPU | CINEBENCH R20 CPUスコア |
---|---|
Ryzen 7 4800H |
4266
|
Core i9-10885H |
3504
|
Ryzen 5 4600H |
3309
|
Core i7-10875H |
3293
|
Core i7-10750H |
2861
|
Ryzen 7 4700U |
2798
|
Core i7-9750H |
2684
|
Ryzen 5 4500U |
2259
|
raytrek G5 (Core i5-10300H) |
2257
|
Core i5-10300H |
2249
|
Core i7-10710U |
2214
|
Core i5-9300H |
1922
|
Core i7-1065G7 |
1625
|
Core i7-10510U |
1486
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
グラフィックス性能は低い
グラフィックス機能としては、GeForce GTX 1650 Tiが使われています。NVIDIA製GPUのなかではエントリー (入門)向けで、ほかのGPUに比べて性能はあまり高くはありません。とは言え、CPU内蔵のグラフィックス機能よりははるかに高性能です。ミドルレンジ~ハイエンドGPUほどではないものの、3D制作や動画編集、画像処理などでの効果を期待できます。
GPUの性能差
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
RTX 2080 |
23762
|
RTX 2070 |
20037
|
RTX 2070 SUPER Max-Q |
18723
|
RX 5600M |
15718
|
RTX 2060 |
15459
|
GTX 1660 Ti |
14472
|
RX 5500M |
13021
|
GTX 1650 Ti |
10122
|
raytrek G5 (GTX 1650 Ti) |
9828
|
GTX 1650 |
8589
|
MX250 |
3400
|
Radeon (Ryzen 7) |
3384
|
Iris Plus(Core i7) |
2880
|
UHD (Core i7) |
1335
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
ビジネス利用にはOK
テスト | スコア |
---|---|
Essentials (一般的な利用) |
4100
9348 |
Productivity (ビジネス利用) |
4500
7780 |
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) |
3450
3912 |
※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの
PCを使った作業の快適さを計測するPCMark 10のテストでは、すべてのテストで快適に使えるとされる目安をクリアーしました。普通の利用であれば問題なく使えるはずです。
ただ専用GPUを搭載しているにも関わらず、コンテンツ制作のテストのスコアが低めでした。テスト結果の詳細を確認したところ、3D制作の処理で時間がパフォーマンスが伸びなかったようです。写真加工については問題ないレベルで、動画編集については重いデータを使わない作業なら大丈夫なようです。
SSDは高速タイプ
ストレージには、500GBのSSDが使われています。接続規格はPCIe 3.0 x4で超高速タイプ。試用機ではWD BlueのSN550が使われていました。アクセス速度についてはSSDの公称値どおりで、サーマルスロットリングが発生しているようには見えません。ウィンドウズのレスポンスも良好で、サクサクとストレスなく使えます。
バッテリー駆動時間は短い
バッテリーの駆動時間は、公称値で6.5時間とされています。ただしこれは電力消費量を抑えた状態での結果。実際の駆動時間はもっと短くなるはずです。
そこで最大パフォーマンスの状態でビジネス作業 (Web閲覧や文書作成、ビデオチャットなど)での駆動時間を計測したところ、2時間12分でバッテリー残量が3%に達し休止状態へ移行しました。非常に短いのですが、高性能なCPU / GPUを搭載しているので仕方がありません。電源に接続した状態で利用してください。
バッテリー駆動時間の計測結果
テスト方法 | バッテリー消費 | 駆動時間 |
---|---|---|
※公称値 | 小 | 6.5時間 |
Modern Office (ビジネス作業) | 大 | 2時間12分時間 |
50%充電までにかかった時間 | - | 54分 |
フル充電までにかかった時間 | - | 2時間15分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
GTX 1650搭載としては安い
よかった点
GTX 1650+16GBメモリーで税込10万円ちょっとはなかなかの安さです。色域もノートPCとしてはけっこう広め、クリエイティブな用途でも活用できるでしょう。本体がコンパクトである点も魅力。
気になる点
キー配列がかなり特殊である点が気になりました。マウスとショートカットキー主体の操作であれば問題ないかもしれませんが、長文やプログラムを書くには向いていないと思います。また確かに安いものの、プロ向けの本格的な作業にはパワーが足りません。アマチュアレベルでライトな創作活動向きの機種です。
※2020年10月6日時点
*
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