iPadユーザーなら、PCを使わずにすべての作業をiPadですませたいって思いますよね。メールやネットのチェック、ちょっとしたメモなら、いまはiPadだけでなんとかなります。高性能なiPad Proであれば、本格的な資料作りやそこそこ高度な画像/動画編集なども可能です。キーボード付きカバーを使えば、ノートPCのように外出先でも利用できます。
しかしテレワークなどで自宅でじっくり作業する場合、iPadよりも大きな画面で作業したいと思う人も少なくないはず。またPCのようにUSB機器を使ったり、SDカードから画像を取り込んだり、お気に入りのキーボードやマウスを使いたいと思うかもしれません。そんなときに便利なのが、iPadのType-C端子に挿して使えるドッキングステーションです。
サンワダイレクトのドッキングステーションを使えばiPad Proを外部ディスプレイにつないだり、SDカードから写真を取り込んで資料に組み込んだりすることができます。あとはBluetooth接続のキーボードやマウスを用意すれば、iPad Proを利用したデスクトップ環境のできあがり。別モデルとしてSDカードスロットの代わりに、フルサイズのUSB端子を搭載したドッキングステーションも販売されています。
今回はメーカーからご提供いただいた「USB Type-C ドッキングステーション iPad Pro専用(400-HUBIP086)」を使って、利用方法や使い勝手などについてレビューします。
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USB Type-C ドッキングステーション iPad Pro専用(サンワダイレクト)
外観について
ドッキングステーションは軽量コンパクトで、持ち歩いてもiPad Proに装着してもジャマになりません。ケースはアルマイト加工が施されたアルミ製で、iPad Proとの見た目の相性もバッチリです。
使用感について
USB Type-C ドッキングステーションiPad Pro専用には、以下の4つの使い道があります。
ドッキングステーション(400-HUBIP086)でできること
- HDMI対応機器への映像出力
- SDカードの利用
- iPad Proへの充電
- ヘッドホンやスピーカーへの音声出力
HDMI対応機器への映像出力
Type-C対応ディスプレイならケーブル1本でiPad Proの映像を出力できますが、持っていない場合も多いですよね。しかしHDMIならほとんどのディスプレイが対応していますし、プロジェクターや大型テレビでも利用できます。ほとんどの映像機器を使えると考えていいでしょう。
iPad Proの映像を外部ディスプレイに映し出す場合、iPad Pro側の映像がそのまま映し出されます (ミラー)。PCのように2画面ぶんのデスクトップを利用できるわけではないので注意してください。ただし一部の動画配信アプリでは、iPad Proとディスプレイ側で異なる映像が映し出されますが、iPad Pro側で別のアプリを表示することはできません。
また一般的なディスプレイはアスペクト比 (画面の縦横比率)が16:9ですが、iPad Proは4:3または4.3:3です。そのため、外部ディスプレイ側の領域になにも描かれない黒い帯が表示されます。
今回は試しに23.8インチのディスプレイを使ってみたのですが、11インチiPad Proの映像がおよそ2倍程度の大きさで映し出されました。非光沢ディスプレイなので写り込みがなく、眼への負担も控えめです。画面が大きいと、ストレスなく作業できます。
SDカードの利用
USB Type-C ドッキングステーションを使えば、microSDカードやSDカード内のファイルをiPad Proで操作可能です。たとえば写真や動画を取り込めば、SNSにアップしたり作成中の資料に挿入したりできます。
クラウド経由でもファイルを転送できますが、たとえばPC内にある画像やデジカメの画像を取り込むならやはりSDカード経由が便利です。
iPad Proへの充電
USB Type-C ドッキングステーションのType-C端子は、iPad Proへの充電にも対応しています。意外に見落とされがちですが、この機能はけっこう重要です。
たとえば市販のType-C to HDMIケーブルならiPad Proとディスプレイをダイレクトに接続可能です。しかし接続中はiPad Proに充電できません (ワイヤレス充電を使えばなんとかなりますが……)。短時間なら問題ありませんが、長時間使っているうちにiPad Proのバッテリー残量がなくなってしまうなんて可能性があるのです。
しかしType-CケーブルでiPadと充電器をつないでおけば、バッテリー切れで困ることはありません。電源につなぎ続ける限り、いつまでも利用できます。ほかの機能を使いながら充電できる点がポイント。テレワークなどの長時間の作業には必須の機能と言っていいでしょう。
なお充電中は、ドッキングステーションの温度が高くなります。ちょっと触れただけならやけどの心配はありませんが、驚いてiPad Proやドッキングステーションを倒したり落としたりすることがないよう注意してください。
ヘッドホンやスピーカーへの音声出力
3.5mmオーディオジャックには、ヘッドホンやスピーカーを接続できます。最近はBluetooth接続のヘッドホンやスピーカーがあるので使う機会が少ないかもしれませんが、あったらあったで便利な機能です。
カバー装着時の利用について
USB Type-C ドッキングステーションは、iPad Pro全体をはめこむようなカバー装着時は端子が完全にささらないので利用できません。純正キーボードのようにType-C端子がむき出しの状態であれば利用できます。
豊富な機能と安心感が魅力
ということで、今回はサンワダイレクトのUSB Type-C ドッキングステーションを紹介しました。今回は取り上げたのはSDカード対応モデルですが、直販サイトではフルサイズのUSB端子を備えるモデルや、4K60Hz出力が可能なモデルなどが用意されています。必要に応じて選んでください。
値段は税込4980円からと、それほど安くはありません。中国メーカーの製品であれば、もっと安く買えるでしょう。しかし国内ブランドによる万全のサポート体制と品質面で安心感があります。安いものを買ってトラブルが起きるくらいなら、しっかりした品質のものを選ぶという考え方もアリです。
Type-Cドッキングステーションはひとつ持っていると、なにかと便利です。iPad Proをフル活用したい人におすすめします。
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