ポイント
- 超高品質なデザイン
- 13インチ2in1では世界最小
- LTEや4K OLEDに対応
HP Spectre x360 13-aw0000のスペック
画面サイズ | 13.3インチ |
---|---|
解像度 | ・1920×1080 ・3840×2160 |
CPU | ・Core i5-1035G7 ・Core i7-1065G7 |
メモリー | ・8GB ・16GB |
ストレージ | ・256GB SSD ・512GB SSD + Optane ・1TB HDD + Optane |
グラフィックス | Iris Plus |
LTE | 対応 |
幅×奥行き | 307×194.5mm |
厚さ | 18.5mm |
重量 | ・約1.24kg (フルHD) ・約1.22lg (4K) ・約1.25kg (LTE) |
バッテリー | ・最大約22時間 (フルHD) ・最大10時間 (4K) |
※2019年12月3日時点。構成は変更される場合があります
本体カラー | ・アッシュブラック ・ポセイドンブルー |
---|---|
画面の表面 | 光沢 |
パネルの種類 | ・IPS (フルHD) ・OLED (4K) |
タッチ / ペン | 対応 |
光学ドライブ | ー |
テンキー | ー |
有線LAN | ー |
無線LAN | Wi-Fi 6 (11a/b/g/n/ac/ax) |
Bluetooth | 対応 |
USB3.1 | 1 |
USB3.0 | ー |
USB2.0 | ー |
USB Type-C | 2 (3.1×2) |
Thunderbolt 3 | 対応 |
メモリーカード | microSD |
HDMI | ー |
VGA (D-sub15) | ー |
DisplayPort | ー |
Webカメラ | 対応 |
顔認証カメラ | 対応 |
指紋センサー | 対応 |
付属品 | Spectreアクティブペン (アッシュブラック)、専用スリーブケースなど |
オフィス | なし ※有料オプションで追加可能 |
この記事ではメーカーからお借りしたHP Spectre x360 13 2019年モデルについて、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
この記事の目次
- ▶デザインと使いやすさ
- ▶ベンチマーク結果
- ▶価格について
- ▶まとめ
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デザインと使いやすさ
高級感あふれるモバイル2-in-1
HP Spectre x360 13 2019年モデルは、液晶ディスプレイが回転するタイプの2-in-1ノートPCです。普通のノートPCとして使えるのはもちろん、動画視聴向きのテントモードやWebページ / 電子書籍を見るのに適したタブレットモードなど、さまざまなスタイルで利用できます。
本体カラーはアッシュブラックとポセイドンブルーの2色。本体は質感と剛性 (ねじれに対する強さ)に優れるアルミ製で、高級感は抜群です。スタイリッシュでありながらも、ラグジュアリー感のあるデザインに仕上がっています。
本体サイズと重さ
大きさは幅307×奥行き194.5mmで、A4サイズ (幅297×奥行き210mm)よりわずかに小さめです。13インチの2-in-1タイプとしては非常にコンパクト。厚みは18.5mmで前モデルの14.3mmよりわずかに厚みが増しましたが、それほど厚くは感じませんでした。体感的にはとてもスリムです。
画面サイズ
画面の大きさは、モバイルノートPCとしては一般的な13.3インチです。解像度は1920×1080ドットのフルHDと、3840×2160ドットの4Kの2種類。4Kのほうが映像が鮮やかかつ高精細ですが、フルHDにはバッテリー駆動時間が長いメリットがあります。
映像品質
4Kモデルではコントラストが高く色鮮やかなOLEDパネルが使われています。実際に映像を確認したところ色にメリハリがあり、写真や動画が通常のPC向けディスプレイよりも印象的に映し出されました。特に黒の部分が深みのある色で映し出されおり、TNパネルやIPSパネルのような白っぽさがまったくありません。
キーボード
キーボードはテンキーなしの日本語配列です。写真は英字配列ですが、これは今回の検証で発売前の試作機を使ったため。国内向けモデルでは日本語配列キーボードが使われています。キーピッチは19mmで標準的な広さ。配列も標準的ですが、Enterキーの右側に特殊キーが縦に並んでいます。慣れないうちは、押し間違いがあるかもしれません。
キーのタイプ感とタイプ音
キーストローク (キーを押し込む深さ)は1.3mmで、標準的な1.5mmよりもわずかに浅めです。しかし押し込む力と押した瞬間のクリック感がやや強めで、タイプ感はしっかりと感じられました。体感的には、1.5mmのストロークとあまり変わりません。
タイプ音は軽めのタッチであれば「タクタク」という感じで静かです。しかしEnterキーは軽めに押しても「チャキッ」という音が若干目立ちます。またキーを強めに叩くとトントンと響きました。軽めのタッチで入力する人向きのキーボードです。
インターフェース
周辺機器接続用のインターフェース (端子類)は多くありませんが、薄型コンパクトな機種であることを考えれば納得できる範囲です。別の端子類が必要な場合は、別途アダプターやUSドックなどを用意するといいでしょう。
USB Type-Cの機能
USB PD 18W充電 | × |
---|---|
USB PD 30W充電 | ◯ |
USB PD 45W充電 | ◯ |
USB PD 65W充電 | ◯ |
映像出力 | ◯ |
USB Type-C端子は映像出力 (DP)が可能です。USB PD対応の充電器は、30Wから充電できることを確認しました。USB PD対応のモバイルバッテリーでも充電できるのはとても便利です。
スピーカーの品質
スピーカーは底面に配置されています。接地面に向かって音が出るため、わずかにこもった印象を受けました。また音はやや厚みに欠け、特に低音域が弱めです。とは言え、薄型ノートPCとしては標準よりもやや高音質と言えるでしょう。動画視聴やビデオチャットには普通に使えますが、音楽を楽しむならヘッドホンや外付けスピーカーの利用をおすすめします。
LTE機能
HP Spectre x360 13 2019年モデルでは、SIMフリーのLTE機能に対応したモデルも用意されています。LTEの通信速度は下りが最大979Mbpsで、上りが75Mbps。国内で使われている主要なバンドに対応しています。SIMカードのサイズはnanoSIMサイズです。
対応バンド
LTE | 1 / 3 / 8 / 18 / 19 / 26 / 28 / 38 / 39 / 40 / 41 /42 |
---|
ベンチマーク結果
試用機のスペック
OS | Windows 10 Pro |
---|---|
CPU | Core i7-1065G7 |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 1TB SSD |
グラフィックス | Iris Plus (CPU内蔵) |
CPU性能
CPU | PassMark CPU Markスコア |
---|---|
Core i7-10710U ※2 |
12931
|
HP Spectre x360 13 (Core i7-1065G7) |
12581
|
Core i7-1065G7 |
12518
|
Core i5-10210U |
9905
|
Core i7-8565U |
9814
|
Core i5-8265U |
8778
|
Ryzen 5 3500U |
8475
|
Core i3-8145U |
5549
|
Ryzen 3 3200U |
4609
|
Celeron 4205U |
2026
|
Celeron N4000 |
1553
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均、※2はPassMark CPU Benchmarksのデータを参考にしました
CPU性能を計測するベンチマークテストでは、非常に高いスコアが出ました。6コアのCore i7-10710Uよりもわずかに劣りますが、スタンダードノートPC / モバイルノートPCとしてはほぼ最高クラスのパフォーマンスと言っていいでしょう。
3Dグラフィックス性能
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
8770
|
GTX 1050 |
6008
|
MX250 |
3711
|
MX150 |
3386
|
Iris Plus (Core i7) |
2981
|
HP Spectre x360 13 (Core i7, Iris Plus) |
2848
|
Iris Plus (Core i5) |
2136
|
UHD (Ice Lake Core I5) |
1396
|
UHD 620 (Core i7) |
1265
|
UHD (Comet Lake Core I5) |
1251
|
UHD 620 (Core i5) |
1186
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均 ※2は一般用途向けノートPC用
ゲームの快適さやクリエイター向けソフトの操作感に影響するグラフィックス性能については、CPU内蔵タイプとしては非常に優れています。ベンチマークスコアはCPU内蔵タイプとしては一般的なUHD / UHD 620の2倍以上。本体がこれだけコンパクトで薄いことを考えると、この結果は驚異的です。
ゲーム系ベンチマーク結果
ゲームについてはドラクエ10やリーグ・オブ・レジェンドなどのごく軽いゲームであれば、快適に楽しめます。やや処理が重いFF14ベンチでは快適という評価ですが、シーンによっては動きがかなりカクカクするはずです。
※テストはフルHDで実施
FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (中量級 / DX11)
画質 | スコア / 評価 / 平均FPS |
最高品質 | 1867 / 設定変更を推奨 / 12.7 FPS |
高品質 | 2411 / 普通 / 16.5 FPS |
標準品質 | 3964 / 快適 / 26.7 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ドラクエXベンチ (超軽量級 / DX9)
画質 | スコア / 評価 |
最高品質 | 5992 / 快適 |
標準品質 | 8859 / とても快適 |
低品質 | 11480 / すごく快適 |
ストレージ性能
試用機ではストレージにPCIe 3.0 x4タイプの超高速SSDが使われていました。アクセス速度は非常に速く、ファイルのやり取りやウィンドウズ / ソフトの起動は高速です。ただ512GB以上のSSDにはアクセス速度を高速化するOptaneメモリーが使われているはずなのですが、試用機では有効になっている気配が見られませんでした。試作機を使ったのでもしかすると有効になっていなかったのかもしれません。
バッテリー駆動時間
バッテリー駆動時間の公称値はフルHDモデルで最大22時間、4Kモデルで最大10時間です。4Kモデルを使って実際の駆動時間を計測したところ、電源モードを最大パフォーマンスにした状態でビデオチャットやWeb閲覧、文書作成などを行なうテストでは6時間41分でした。負荷の高い作業を行なうと、数時間程度といったところでしょう。長くはありませんが、バッテリー消費の大きい4Kモデルであることを考えれば仕方がありません。
バッテリー駆動時間の計測結果
テスト方法 | バッテリー消費 | 駆動時間 |
---|---|---|
※公称値 | 小 | 最大10時間 |
Modern Office (ビジネス作業) | 大 | 6時間41分 |
Video (動画視聴) | 中 | 9時間18分 |
Idle (待機) | 小 | ※未計測 |
フル充電までにかかった時間 | - | 2時間17分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
価格について
HP Spectre x360 13 2019年モデルには、パーツ構成の異なる6種類のモデルが用意されています。それぞれのスペックと価格は以下のとおりです。
ラインナップ
ベーシック | |
---|---|
13万5036円 | |
ベーシックプラス | |
14万0151円 | |
スタンダード | |
※近日発売予定 | |
パフォーマンス | |
16万9818円 | |
パフォーマンスプラス | |
18万9255円 | |
WWAN | |
15万6314円 |
価格は税込、7%オフ適用時
発売直後なので、値段はけっこう高めです。しばらくすれば値下がりするかもしれませんが、パフォーマンスやサイズに違いがあってもかまわないのであれば、値下がりした旧モデルをおすすめします。
超コンパクトで高級感あふれるハイエンド2-in-1
HP Spectre x360 13 2019年モデルは実際に手で持ってみると驚くほど小さく、しかも高級感は抜群です。CPUは最新の第10世代Core i5 / i7で、最大16GBのメモリー容量と最大1TBの大容量SSDに対応。ベンチマーク結果も良好で、パフォーマンス面についても文句なしの仕上がりでした。値段は安くはありませんが、相応の価値はあると思います。性能とデザインを重視する人におすすめします。
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