パソコン工房が販売するユニットコムの「Stl-15HP033-C-EES」は、15.6型(解像度1366×768ドット)の液晶ディスプレイを搭載するスタンダードサイズのノートパソコンです。
最大の魅力はアクセス速度の速いSSDを搭載しながらも、税別価格で3万7980円(8/20時点のセール価格、通常価格は税別3万9980円)と非常にリーズナブルな点。光学ドライブは非対応ですがそのほかのインターフェースはしっかり用意されており、実用的に使えるモデルに仕上がっています。
今回はメーカーからお借りした実機を使って、本体デザインや各部の使い勝手、実際の性能などについてレビューします。
Stl-15HP033-C-EESのチェックポイント | |
アクセス速度の速いSSD搭載! | 光学ドライブ非対応 |
インターフェースが充実! | 液晶ディスプレイがやや見づらい |
追加オプションの料金が安い! | 3Dゲームには不向き |
リンク
- Stl-15HP033-C-EES詳細(パソコン工房)
Stl-15HP033-Cシリーズのスペック
今回取り上げる「Stl-15HP033-C-EES」はユニットコム「Stl-15HP033-C」シリーズのうちの1機種で、ほかに500GB HDDを搭載したモデルや128GB SSDを搭載した即納モデルなどが用意されています。そのうちOSにWindows 10を搭載したモデルは3種類で、それぞれの主なスペックは以下のとおりです。
Stl-15HP033-Cシリーズの主なスペック | |||
Stl-15HP033-C-EE | Stl-15HP033-C-EES | Stl-15HP033-C-CFXM | |
---|---|---|---|
BTO | 対応 | 非対応 | |
OS | Windows 10 Home 64ビット | ||
CPU | Celeron N3160(1.60GHz) | ||
メモリー | DDR3L 4GB | ||
グラフィックス | Intel HD Graphics 400 | ||
ストレージ | 500GB HDD | 120GB SSD(SATA) | 128GB M.2 SSD(SATA) |
光学ドライブ | なし | ||
ディスプレイ | 15.6型、1,366×768ドット、光沢あり | ||
通信機能 | 1000BASE-T対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0+LE | 1000BASE-T対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN | |
Webカメラ | 100万画素 | ||
主なインタフェース | USB3.0×2、USB2.0×2、アナログRGB(VGA)、HDMI、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン/スピーカー/SPDIF出力 | USB3.0×2、USB2.0×2、アナログRGB(VGA)、HDMI、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン/スピーカー出力 | |
バッテリ駆動時間(JEITA2.0) | 5.4時間 | 3.5~4時間(問い合わせによる回答) | |
本体サイズ/重量 | 幅378×奥行き262×高さ32mm/2.2kg | 幅374×奥行き258.5×高さ22.8mm/2.2kg | |
オフィス | オプション | なし |
HDD搭載モデル「Stl-15HP033-C-EE」との違いはストレージの種類だけ。もう一方の128GB SSD搭載の即納モデル「Stl-15HP033-C-CFXM」では、BTO(パーツカスタマイズ)非対応である点やSPDIF/Bluetoothを搭載していない点、本体が薄い点などいくつかの箇所が異なります。
Stl-15HP033-C-EESのベンチマーク結果をチェック
まずはStl-15HP033-C-EESのベンチマーク結果をもとに、性能面をチェックしてみましょう。なお各種ベンチマークの結果はパーツ構成やタイミング、環境などによって大きく変わることがありますので、あらかじめご了承ください。
HDDよりも5倍速い! SSDのアクセス速度計測結果
CPUの処理性能はCeleron N3050の3倍!
Windows 10の動作はまったく問題なし!
試用機のWindowsエクスペリエンスインデックス | |
プロセッサ(CpuScore) | 6.7 |
---|---|
メモリ(MemoryScore) | 5.9 |
グラフィックス(GraphicsScore) | 4.2 |
ゲーム用グラフィックス(GamingScore) | – |
プライマリハードディスク(DiskScore) | 8.15 |
格安モデルとしては高性能! PCMark 8ベンチマーク結果
「PCMark 8」ベンチマーク結果比較 | ||
Stl-15HP033-C-EES | Inspiron 15 3000シリーズ エントリー | |
Home conventinal 3.0 | 1486 | 1175 |
Home accelerated 3.0 | 1774 | 1605 |
Creative conventinal 3.0 | 1243 | 848 |
Creative accelerated 3.0 | 1874 | 1637 |
※Inspiron 15 3000シリーズ エントリーモデルの簡易スペック/CPU:Celeron N3050、メモリー:4GB、ストレージ:500GB HDD
PassMark PerfomanceTest 8.0ベンチマーク結果
ゲームはかなり厳しい? 3DMarkベンチマーク結果
「3DMark」ベンチマーク結果比較 | ||
Stl-15HP033-C-EES (Intel HD Graphics 400) |
LuvBook B (Intel HD Graphics) |
|
Fire Strike | 260 | 265 |
Sky Diver | 1223 | 1117 |
Clould Gate | 2084 | 2044 |
Ice Storm | 24096 | 23352 |
※LuvBook Bシリーズ LB-B420XN-S5の簡易スペック/CPU:Celeron N3150、メモリー:8GB、ストレージ:480GB SSD
ドラクエ10は低解像度&低画質でも厳しい
FF14のプレーは無理?
ネット動画の視聴は快適!
高速なSSDのおかげで動作がサクサク!
ベンチマーク結果を総合的に見てみると、4万円前後の格安モデルとしては優れたパフォーマンスだと言えます。さすがにCore iシリーズを搭載したモデルには劣りますが、軽めの作業が中心なら問題なく利用できるでしょう。
実際に使ってみた限りでは、ときおり一瞬待たされる「間」があったものの、全体的なレスポンスは悪くありませんでした。特にファイルのアクセスやシステム/ソフトの起動が高速で、比較的快適に利用できます。システムの起動時間は20秒程度で(電源オンからデスクトップが表示されるまでの時間)、アクセスの高速なSSDの恩恵が表われていると言えます。
Stl-15HP033-C-EESの本体デザインをチェック!
続いて、Stl-15HP033-C-EESの外観面についてレビューします。基本的にそのほかのモデルでも変わらないと考えてOKです。ただし即納モデル「Stl-15HP033-C-CFXM」については高さが9.2mm薄い点に注意してください。
3万円台としては十分な本体デザイン
光沢あり&青被りありの液晶ディスプレイ
キーボードの使い勝手は標準的
格安モデルながらインターフェースが充実!
バッテリー駆動は実働5時間54分
Stl-15HP033-C-EESのバッテリー駆動時間は、カタログ上の公称値で約5.4時間とされています。実際の駆動時間を計測するために以下の条件でテストを行なったところ、5時間54分とカタログ値よりもやや長い結果となりました。駆動時間としてはそれほど長いわけではありませんが、据え置き用の15.6型ノートパソコンとしては十分でしょう。
バッテリー駆動時間のテスト条件
- Windows 10の電源プランを「省電力」に設定
- 液晶ディスプレイの明るさを40%に調整
- ボリュームを50%に変更
- 無線LANとBluetoothをオン
- 「BBench」で10秒ごとのキー入力と60秒ごとのWebアクセスを有効化
- 満充電の状態からテストを開始し、休止状態へ移行するまでの時間を計測
内部の発熱をチェック
「PCMark 8」実行中の発熱をチェックしてみたところ、最高温度は70度弱でした。Celeron N3160の最大限界温度である90度までには、まだ余裕があります。CPUの動作周波数が一時的に落ち込むことがありますが、これは熱が高くなりすぎるのを防ぐためでしょう。動作周波数の一時的な低下は一瞬なので、総合的なパフォーマンスに大きな影響はないと思われます。
実用的に使える機能と性能&パーツカスタマイズも対応!
ということで、今回はユニットコムの15.6型ノートパソコンStl-15HP033-CーEESをレビューしました。税別3万7980円(9/6 14時までのセール価格、通常時は3万9980円)で送料&税込みだと4万3178円となりますが、同価格帯の格安モデルのなかでは性能が高く、実用的に使える性能です。またインターフェースが充実しているので、周辺機器の接続で困ることもないでしょう。DVD-Rを使いたい場合は、別途外付けのドライブを用意してください。
Stl-15HP033-CーEESを販売するパソコン工房のサイトでは、購入時にパーツ構成やプリインストールソフトをカスタマイズできます。もう少しパワフルな構成で使いたいという方には、以下のアップグレードがおすすめ。格安モデルではパーツカスタマイズに対応していないモデルが多いので、これは大きな魅力です。
おすすめのパーツアップグレード
- メモリー4GB→8GB(4GB×2):税別4980円(税込み5378円)
- 120GB SSD→240GB SSD(SATA):税別5480円(税込み5918円)
- 120GB SSD→500GB SSD(SATA):税別1万4480円(税込み1万5638円)
- Office Home and Business Premium追加:税別2万5000円(税込み2万7000円)
カスタマイズメニューの詳細や購入時の支払い方法、納期などについては、パソコン工房の商品ページでご確認ください。
リンク
- Stl-15HP033-C-EES詳細(パソコン工房)