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初心者におすすめのノートPCまとめ
ユニットコム(パソコン工房)の「iiyama Stl-14HP012-C-CDMM(以下、Stl-14HP012-C-CDMM)」は、14型で解像度1366×768ドットの液晶ディスプレイを搭載するノートパソコンです。最大のポイントは価格が税込みでも2万円台後半と非常に安い点。これは超激安と言っていいレベル。

税込み+送料込みでも3万円切りの「Stl-14HP012-C-CDMM」
とは言うものの、安いだけあって性能はそれなりです。特にストレージ容量が32GBしかないので、ファイルを大量に保存したり容量の大きいソフトを使うのには向いていません。どちらかと言うと、ネットの調べ物や文書作成などライトな用途向けです。
しかしメモリーの増設やストレージの交換によって、性能は大きく向上します。ちょっとした作業が必要にはなりますが、必要に応じて改造できる点はこのモデルの魅力のひとつと言えるでしょう。
■Stl-14HP012-C-CDMMのチェックポイント
ここがオススメ | ここが残念 |
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そこで今回は、メーカーからお借りしたStl-14HP012-C-CDMMの実機を使って、本体デザインや各部の使い勝手、実際の性能などをレビューします。とにかく安いノートパソコンが欲しい人や2台目以降のサブ機を探している人は、ぜひ参考にしてください。

Stl-14HP012-C-CDMM
税込2万円台後半
この記事の目次
Stl-14HP012-C-CDMMのスペック
■Stl-14HP012-Cシリーズのスペック
CPU | Celeron N3450 |
---|---|
グラフィックス | Intel HD Graphics 500 |
メモリー | DDR3L-1600 4GB SO-DIMM×1(最大8GB) |
ストレージ | 32GB eMMC |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14型、1366×768ドット、光沢 |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN(11ac時最大433Mbps)、Bluetooth 4.2、1000BASE-T対応有線LAN |
インターフェース | USB3.0×1、USB3.0 Type-C×1、USB2.0×1、VGA(アナログRGB)、HDMI、有線LAN、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン出力 |
バッテリー | 4.3時間 |
サイズ/重量 | 幅340×奥行き243.5×高さ22.2mm/約1.8kg |
クアッドコアCPU搭載
CPUとして使われているCeleron N3450は格安パソコン向けですので、性能はそれほど高くありません。しかし格安パソコン向けのCPUのなかでは、比較的高性能です。ネットの調べ物や文書作成など軽めの作業であれば、快適に利用できるでしょう。
ほかのCPUとの性能差については、関連記事でご確認ください。

ストレージ容量が32GBしかない
ファイルを保存するためのストレージは、容量が32GBしかありません。32GBがそのまま使えるわけではなくシステム領域は回復領域などでも使われていますので、実質的に使える空き容量はさらに少なくなります。Windows Update実行後に容量を確認したところ、Cドライブには14.8GBの容量しか残されていませんでした。

Cドライブの空き容量は14.8GB
今後Windows 10の大型アップデートなどでさらに容量が必要になりますから、そのために5~10GB程度の空き容量を残しておきたいところ。となると、使える容量は実質的に5GB程度しかありません。ソフトをいくつもインストールしたり大量のファイルを保存すると、すぐに空き容量が足りなくなる可能性があります。
Windows Update時の容量不足については解決策はありますが、更新用のUSBメモリーを用意するなど少々手間がかかります。空き容量であれこれ悩みたくない場合はファイルをクラウドストレージ(OneDriveやDropboxなど)に保存したり、容量の少ないWindows 10用アプリ(UWPアプリ)を利用するといいでしょう。
2万円台でもメモリーは4GB
1~2年前の格安モデルではメモリー容量が2GBしかないものが多かったのですが、最近は低価格でも4GBのメモリーを搭載しているモデルが増えています。Stl-14HP012-C-CDMMでも、4GBのメモリーが搭載されていました。

CPUとメモリーの詳細情報。4GBのメモリーモジュールが1枚使われています
Windows 10を快適に使いたいなら8GBのメモリー容量が必要ですが、軽めの作業が中心であれば4GBでもなんとかなります。ただし実際、動作が多少遅く感じる場面がありました。
Altair VH-AD3との違いは?
ドスパラからは同じ14型の低価格ノートパソコンとして、「Altair VH-AD3」というモデルが発売されています。Stl-14HP012-C-CDMMとの違いは、以下の表のとおりです。
■Stl-14HP012-CDMMとAltair VH-AD3のスペック
CPU | Stl-14HP012-C-CDMM | Altair VH-AD3 |
---|---|---|
CPU | Celeron N3450 | |
グラフィックス | Intel HD Graphics 500 | |
メモリー | 4GB | |
ストレージ | 32GB eMMC | |
光学ドライブ | なし | |
ディスプレイ | 14型、1366×768ドット、光沢 | |
無線通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN(11ac時最大433Mbps)、Bluetooth 4.2、1000BASE-T対応有線LAN | |
有線LAN | 1000BASE-T対応 | 非対応 |
インターフェース | USB3.0×1、USB3.0 Type-C×1、USB2.0×1、VGA(アナログRGB)、HDMI、有線LAN、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン出力 | USB3.0×2、HDMI、SDメモリーカードスロット、ヘッドホン出力 |
バッテリー | 4.3時間 | 7.9時間 |
サイズ/重量 | 幅340×奥行き243.5×高さ22.2mm/約1.8kg | 幅340.6×奥行き237×高さ25.5mm/約1.6kg |
実売価格(送料+税込み) | 2万9138円 | 3万2159円 |

ドスパラの「Altair VH-AD3」

スペック表からはあまり変わらないように思えますが、実機を確認したところ、それぞれに以下の違いがありました。
■Stl-14HP012-C-CDMMとAltair VH-AD3の違い
Stl-14HP012-C-CDMM | Altair VH-AD3 | |
---|---|---|
キーボード | 標準的 | 一部の配列が特殊 |
メモリー増設 | 可能(最大8GB) | 不可能 |
HDD/SSDの増設 | 可能(底面部を取り外す必要あり) | 可能(スロットに挿れるだけ) |
タッチパッド | ボタン独立型 | ボタン一体型 |
インターフェース | 8種類 | 4種類 |
どちらがいいかは好みの問題ですが、筆者個人としてはStl-14HP012-C-CDMMのほうが使い勝手に優れていると思います。
本体デザインについて
スタンダードなグレーのカラー
Stl-14HP012-C-CDMMの天板カラーはメタリック調のグレーですが、どことなくガンメタル風です。底面部のカラーはブラック。ノートパソコンとしては標準的なデザインと言えるでしょう。華やかさはありませんが、シーンを選ばず無難に使えるカラーです。

天板(液晶ディスプレイの裏側)はメタリック調のグレー

底面部のケースはブラック

天板にはホワイトとブルーを基調としたロゴを配置
本体の素材には、ノートパソコンではおなじみの樹脂(プラスチック)が使われていました。塗装の影響で安っぽくは見えないのですが、実際に触ってみると質感はそれほど高くありません。また指で強く押し込むと、たわみが生じます。まあ、2万円台の格安モデルなら仕方がないでしょう。
Stl-14HP012-C-CDMM天板部分のたわみ具合 pic.twitter.com/B5t7zrx94U
— こまめブログ(広告を含みます) (@littlebeansinfo) June 5, 2017
B4サイズよりもひと回り小さい
フットプリント(接地面積)は、幅340×奥行き243.5mmです。B4サイズ(幅364×奥行き257mm)よりもひと回り小さいと考えれば、サイズ感をイメージしやすいかもしれません。ノートパソコンでは一般的な15.6型と比べると、ふた回り程度小さい印象です。

フットプリントは幅340×奥行き243.5mm

A4用紙とB5ノートとのサイズ比較
高さは、カタログ値で22.2mmとされています。ゴム足を含めた実際の高さを計測したところ、最厚部(本体背面部)で32.5mmでした。それほどスリムというわけではありません。

ゴム足やバッテリーの突起を含めた実際の高さは32.5mm

実際に手に持つと、14型としてはやや厚めの印象です
なんとか持ち運べる重さ
カタログ上の重量は1.8kgですが、実際に重さを測ったところ公称値よりも少ない1.56kgという結果でした。モバイル用途には少々厳しい重さですが、持ち運べないわけでもありません。

重量の実測は1.561kg。ACアダプター込みで1.773kgでした

手に持つと、やや手応えを感じます
液晶ディスプレイについて
14型で解像度1366×768ドット
液晶ディスプレイのサイズは14型で、解像度は1366×768ドットです。1920×1080ドットのフルHDと比べてると精細さに欠けますが、写真も文書も普通に見られるレベルです。

14型で解像度1366×768ドットの液晶ディスプレイ

デスクトップのスケーリング(拡大率)設定は100%
映像は格安モデル相当
液晶ディスプレイの映像品質は、それほど良くありません。色は全体的に青みがかっている上に、コントラストも低めでした。まあ、格安モデル相当と言えるでしょう。気にならない人は、ほとんど気にならないとは思いますが。

液晶ディスプレイに写真を映し出した様子。ややコントラストが低めです。写真を楽しむというよりも、内容確認向け

i1 DisplayProによるガンマカーブ。赤青緑が1本にまとまった常体が理想ですが、青が強調されています(下に飛び出ている)

sRGBカバー率は57.7%でした。色の再現性や表現力はいまひとつです
視野角は狭い

視野角はかなり狭め。映像を斜めから見ると、色合いがだいぶ変わります

光沢ありのグレアパネルなので、光の映り込みはそれなりにあります。液晶ディスプレイの角度を変えて対処しましょう

液晶ディスプレイの最大角度
キーボードについて
テンキーなしの日本語配列
Stl-14HP012-C-CDMMのキーボードはテンキーなしの87キー構成で、日本語配列です。キーピッチ(キーとキーの間隔)は理想とされる19mmで、十分な大きさでした。

Stl-14HP012-C-CDMMのキーボード。キーピッチは実測で19mm
ちょっと気になるのは、Enterキー左側のキーがやや横長である点です。Enterキー自体も、かなり大きめですね。Enterキーまでの距離が少し長く感じるのですが、使っているうちに慣れるでしょう。

Enterキー左側が横長
ちなみにドスパラのAltair VH-AD3は、配列がちょっと特殊です。特に「¥」キーが左Shiftキーの隣に配置されているので、このキーを多用する人なら始めのうちはタイプミスが多くなるかもしれません。

Altair VH-AD3のキーボード

左側に設置された「¥」キー。左Shiftキーもかなり小さめです
タイプ感はあまりよくない
キーストローク(キーを押す深さ)は、実測で約1.5mmでした。深さは標準的ですが、キーのタイプ感はあまりよくありません。入力時の底打ち感(指への反発力)が強く、またタイプ時のたわみも感じられました。
Stl-14HP012-C-CDMMのキーボードのたわみ具合 pic.twitter.com/DTRJ8yJza9
— こまめブログ(広告を含みます) (@littlebeansinfo) June 5, 2017
タイプ音も比較的大きく、入力時にカチャカチャとした音が聞こえます。本体内部の空洞によって、タイプ音が反響しているように感じました。静かな場所で使うと、自分のタイプ音が気になるかもしれません。

液晶ディスプレイを開くとキーボードを部分が持ち上がるリフトアップ機構。キーボード全体が見渡せるので入力しやすいメリットがあります
とは言うものの、2万円台のノートパソコンとしては納得できる仕上がりです。マニア的な視点からはいろいろと不満がありますが、超激安モデルとしてなら問題ありません。キーボードに強いこだわりがないなら、普通に使えるはずです。
タッチパッドはボタン分離型
タッチパッドはサイズがやや小ぶりでした。追従性については問題ないのですが、もう少し大きい方がダイナミックに動かせます。

タッチパッドはやや小さめ
格安モデルではボタン一体型のタッチパッドを採用しているケースが多いのですが、Stl-14HP012-C-CDMMは誤操作が少ないボタン分離型です。またタッチパッド用に専用のドライバが用意されていました。

ドライバはSynaptics製。専用ユーティリティで、感度やジェスチャーを設定できます

キーボード右上には電源ボタン
インターフェースについて
VGAと有線LANに対応!
インターフェースとしては USB3.0×1、USB3.0 Type-C×1、USB2.0×1、VGA(アナログRGB)、HDMI、有線LAN、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン出力に対応しています。特にVGA(アナログRGB)と有線LANに対応している点がポイント。本体を持ち歩く際、外出先の環境にも柔軟に対応できる構成です。

バッテリー収納部分にはSIMカードスロットがありましたが、利用できません

メモリーカードスロットは、SDサイズのカードが数mm程度はみ出しました

液晶ディスプレイ上部にはWebカメラ
メモリーの増設やストレージ交換について
パーツの追加/交換が可能
Stl-14HP012-C-CDMMでは、メモリーの増設やストレージの交換が可能です。使っているうちに性能面で物足りなさを感じたら、パーツを交換するといいでしょう。

底面カバーを開けるには15本のネジを外し、右側面(VGAのあるほう)から取り外します

バッテリーは取り外し可能。パーツ交換の際は、かならず外しておくこと

底面カバーを外した状態
スロットとしてはM.2(SATA)と2.5インチ向けのSATA接続用ポート、メモリースロット2ポートが用意されていました。これだけのポートがあれば、いろんなパーツを突っ込めそうです。ただし今回は貸出機を使ったため、パーツを実際に接続するテストは行ないませんでした。

SATA接続のM.2ポート

メモリースロットは2ポート

2.5インチストレージ用のスペースには、HDDやSSDを利用できます

2.5インチのストレージを利用する際は、付属のマウンタを使います
ドスパラのAltair VH-AD3はメモリーがオンボードのため、増設には対応していません。M.2スロットにも非対応です。しかし底面カバーを開けなくてもSSD/HDDを増設できるお手軽さがポイントだと言えます。

VH-AD3ならブラケットを取り付けたSSDをスロットに差し込むだけ
ベンチマーク結果について
ここからは、実際の性能を表わすベンチマーク結果について紹介します。参考までにほぼ同じスペックのVH-AD3の結果もまとめました。ベンチマークの結果はパーツ構成や環境、タイミングなどによって大きく変わることがあるので、あくまでも参考程度に捉えてください。

試用機のシステム情報
Windows 10の快適さ
Windowsエクスペリエンスインデックス(システム評価ツールの結果) | ||
Stl-14HP012-C-CDMM | Altair VH-AD3 | |
---|---|---|
プロセッサ | 7.1 | 7.1 |
メモリ | 5.9 | 5.9 |
グラフィックス | 4.4 | 4.2 |
プライマリハードディスク | 6.65 | 6.95 |
CPUの性能

CINEBENCH R15ベンチマーク結果
CINEBENCH R15ベンチマーク結果 | ||
Stl-14HP012-C-CDMM | Altair VH-AD3 | |
---|---|---|
CPU | 163cb | 172cb |

ストレージのアクセス速度

「CrystalDiskMark」によるストレージのアクセス速度計測結果

ストレージ別アクセス速度の目安
パソコンとしての総合性能

「PCMark 8」の「Home accelerated」ベンチマーク結果

「PCMark 8」の「Creative accelerated」ベンチマーク結果
PCMark 8ベンチマーク結果 | ||
Stl-14HP012-C-CDMM | Altair VH-AD3 | |
---|---|---|
Home accelerated | 1876 | 1866 |
Creative accelerated | 2093 | 2087 |

「PassMark PerformanceTest 9.0」ベンチマーク結果
PassMark PerformanceTest 9.0ベンチマーク結果 | ||
Stl-14HP012-C-CDMM3 | Altair VH-AD3 | |
---|---|---|
CPU Mark | 2055.9 | 2077.8 |
2D Graphics Mark | 261.7 | 264.5 |
3D Graphics Mark | 359.8 | 365.1 |
Memory Mark | 901.7 | 931.1 |
Disk Mark | 713.3 | 1094.7 |
3Dゲーム性能
3DMarkベンチマーク結果 | ||
Stl-14HP012-C-CDMM3 | Altair VH-AD3 | |
---|---|---|
![]() |
330 | 329 |
![]() |
1246 | 1261 |
![]() |
2696 | 2577 |
![]() |
29067 | 27250 |
ドラクエ10ベンチ

「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」ベンチマーク結果。640×480ドットの低画質で「普通」なので、プレーは相当厳しいレベルです
FF14ベンチ

「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」ベンチマーク結果。こちらもプレーするには性能不足
バッテリー駆動時間

バッテリー駆動時間の推移
バッテリー駆動時間計測時のテスト条件
- Windows 10の電源プランを「省電力」に
- 液晶ディスプレイの明るさを40%に設定
- 輝度(明るさ)の自動調節機能はオフ
- 無線LANとBluetoothはオン
- ボリュームは50%に調整
- 「BBench」で10秒ごとのキー入力と60秒ごとのWebアクセスを有効化
- 満充電の状態からテストを行ない、休止状態へ移行するまでの時間を計測
格安でも拡張性の高さは抜群
ということで、今回は税込み2万円台の超激安ノートパソコン「Stl-14HP012-C-CDMM」のレビューをお届けしました。液晶ディスプレイの映像品質やキーボードのタイプ感など気になる部分はいくつかありましたが、税込みでも3万円未満で買えることを考えれば、十分納得できる仕上がりです。
そしてなにより、拡張性の高さが魅力です。端子類が豊富な上に、M.2/SATA接続のSSDや最大8GBのメモリーも利用できます。改造するとメーカー保証のサポート外となってしまいますが、自分でメモリーやSSDを増設・追加すれば高性能なマシンに生まれ変わるでしょう。その点を考えると、Stl-14HP012-C-CDMMは高いポテンシャルを持った激安ノートパソコンです。

価格の安さと拡張性の高さが魅力!
新モデル発売中
このモデルはすでに販売が終了し、現在は新モデルが発売されています。最新モデルについては、以下のリンクから関連記事でご確認ください。
初心者におすすめのノートPCまとめ

Stl-14HP012-C-CDMM
税込2万円台後半