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Surface Laptop 3 15インチモデル ぶっちゃけレビュー:極薄&美麗な「意識高い系」15インチノートPC

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Surface Laptop 3 15インチモデル ぶっちゃけレビュー
マイクロソフトのSurface Laptop 3 15インチモデルは、2496×1664ドットの高精細なディスプレイを搭載したスタンダードタイプのノートPCです。「なんか薄くてカッコいい15インチノートPCが欲しいよな!」という人におすすめします。

 

Surface Laptop 3 15インチモデル

Surface Laptop 3 15インチモデル

 

いきなり雑な説明になってしまいましたが、ズバリ言ってしまうとSurface Laptop 3 15インチモデルのパフォーマンスは超高性能というほどではありません。一般的な作業には十分すぎるほどですが、特に上位モデルは値段に見合うほどではない、というのがぶっちゃけた感想です。見た目もなんとなく15インチ MacBook Pro風ではありますが、CPU性能はグッと劣ります。

 

しかし本体デザインや映像品質、スピーカーの仕上がりなどは素晴らしい出来栄えでした。PCとしてのパフォーマンスを最重要視しないのであれば、検討する価値はあるでしょう。

 

この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、Surface Laptop 3 15インチモデルのデザインや性能などをレビューします。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

 

Surface Laptop 3 15インチモデル

Surface Laptop 3 15インチモデル

税込15万0480円~

公式サイトを見る
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※2019年11月7日時点

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Surface Laptop 3 15インチモデルのスペック

画面サイズ 15インチ
解像度 2496×1664
CPU ・Ryzen 5 3580U
・Ryzen 7 3780U
メモリー ・8GB
・16GB
SSD ・128GB
・256GB
・512GB
グラフィックス ・Radeon Vega 9
・Radeon RX Vega 11
LTE
幅×奥行き 339.5×244mm
厚さ 14.69mm
重量 1.542kg
バッテリー 最大11.5時間

※2019年11月7日時点。構成は変更される場合があります


本体カラー ・プラチナ
・ブラック
画面の表面 光沢
パネルの種類 PixelSense
タッチ / ペン 対応
光学ドライブ
テンキー
有線LAN
無線LAN 11a/b/g/n/ac (Wi-Fi 5)
Bluetooth 5.0
USB3.1
USB3.0 1
USB2.0
USB Type-C 1
Thunderbolt 3
メモリーカード
HDMI
VGA (D-sub15)
DisplayPort
Webカメラ 720p (92万画素)
顔認証カメラ あり
指紋センサー
その他 Surface Connect
オフィス Office Home & Business 2019
※標準付属

ベンチマーク結果

まずはSurface Laptop 3 15インチモデルのベンチマーク (性能テスト)結果を紹介します。テストに使った機種のスペックは以下の表のとおり。なおベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります。

 

テスト機のスペック

OS Windows 10 Home
CPU Ryzen 5 3580U
メモリー 8GB
ストレージ 256GB SSD
グラフィックス Radeon Vega 9 (CPU内蔵)

※本来グラフィックス機能を内蔵したAMD製CPUのことを「APU」と呼びますが、この記事ではわかりやすさを優先して「CPU」と表記しています

CPU性能

Surface Laptop 3 15インチモデルではCPUとして、AMDのRyzen 5-3580UまたはRyzen 7 3780Uが使われています。どちらもほかのノートPCでは使われておらず、Surface Laptop 3 15インチモデルのために用意された専用CPUです。

 

CPU性能を計測するベンチマークテストを実施したところ、試用機で使われていたRyzen 5 3580Uは同じAMDのRyzen 5 3500Uを若干上回る結果となりました。ただしインテルの第10世代Core i5よりはスコアが下です。スタンダードノートPC全体では平均的な結果と言えるでしょう。

 

CPUベンチマーク結果 (総合性能)

CPU PassMark CPU Markスコア
Core i7-1065G7
12280
Core i5-1035G4
11379
Core i7-8565U
9814
Core i5-10210U
9754
Core i5-1035G1
9164
Surface Laptop 3 15″ (Ryzen 5 3580U)
8828
Core i5-8265U
8778
Ryzen 7 3780U ※2
8427
Ryzen 5 3500U
8339
Core i3-8145U
5549
Celeron 4205U
2026
Celeron N4000
1553

※スコアは当サイト計測値の平均 ※2はPassMark CPU Benchmarksのデータを参考にしました

 

Ryzen 7 3780Uについては、スコアが若干低めです。これはベンチマーク結果を集計するPassMark CPU Benchmarksのデータであるため。集計されたスコアは7800~9300のあいだでバラツキがあったので、当サイトの計測方法ならおそらく9000を超えるものと思われます。それにしても、Core i5 / i7に比べて有利というほどではありません。

 

動画編集やRAW現像など負荷の高い処理で求められるマルチコア性能については、比較的優れた結果が出ています。スタンダードノートPC全体ではかなり優秀です。

 

CPUベンチマーク結果 (マルチコア性能)

CPU CINEBENCH R20 CPUスコア
Core i7-1065G7
1659
Core i5-1035G4
1649
Surface Laptop 3 15″ (Ryzen 5 3580U)
1614
Ryzen 5 3500U
1522
Core i5-1035G1
1370
Core i7-8565U
1351
Core i5-10210U
1263
Core i3-8145U
769
Celeron 4205U
293
Celeron N4000
301

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

 

この結果なら、一般的な用途にはまったく問題ありません。オフィスを使った文書作成やちょっとした動画編集、画像加工なども行なえるでしょう。

 

ただ、価格がRyzen 5モデルで税込16万円台から、Ryzen 7モデルが税込23万円台からということを考えると、価格と性能のバランスが悪い印象を受けます。特にRyzen 7はCore i7ほどのパフォーマンスが出ないと予想されますので、コスパは良くありません。これくらいの値段であればもう少し高い性能が欲しい、というのが正直な感想です。

3Dグラフィックス性能

Ryzenシリーズは、インテルのCore iシリーズに比べてグラフィックス性能が高い点が特徴です。Surface Laptop 3 15インチモデルでも、CPU内蔵のグラフィックス機能としては高いスコアが出ました。

 

Ryzen 5シリーズは本来Radeon Vega 8を内蔵しているのですが、Surface Laptop 3 15インチモデル はグラフィックス機能を強化した専用CPUが使われているだけあって、一般的に使われているRyzen 5 3500よりも優れた結果です。

 

GPUの性能比較

GPU 3DMark Fire Strike Graphicsスコア
GTX 1650
9039
GTX 1050
6008
MX250
3711
MX150
3386
Surface Laptop 3 15″ (Radeon Vega 9)
2872
Iris Plus (Core i5)
2136
Radeon Vega 8 (Ryzen 5)
2061
UHD (Core i5)
1300
UHD 620 (Core i5)
1186

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均 ※2は一般用途向けノートPC用

 

ただし優れているとは言っても、外付けGPUにはかないません。Ryzen 7に搭載されているRadeon RX Vega 11であれば多少のパフォーマンスアップは見込めますが、外付けGPUを劇的に上回るほどではないと思います。

ゲーム性能

ゲームについては、ごくごく軽めのタイトルであれば快適にプレーできます。少し重めのFF14では最低画質で「快適」という評価ですが、一般的な目安とされている平均60FPSを大きく下回っており、だいぶカクつきが目立つはずです。軽めのゲームを息抜きとして楽しむ程度に考えておいたほうがいいでしょう。

FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (中量級 / DX11)

FF14ベンチ
画質 スコア / 評価 / 平均FPS
最高品質 2251 / 普通  / 14.8FPS
高品質 2999 / やや快適 / 20.3FPS
標準品質 3739 / 快適 / 25.6FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

ドラクエXベンチ (超軽量級 / DX9)

ドラクエXベンチ
画質 スコア / 評価
最高品質 7124 / とても快適
標準品質 9070 / とても快適
低品質 9550 / とても快適

ストレージ性能

ストレージにはPCIe 3.0 x4の超高速タイプSSDが使われているものの、実際のアクセス速度はワンランク下のPCIe 3.0 x2程度です。とは言えHDDよりもはるかに高速なので、ファイル操作やソフトの起動などでストレスを感じることはないでしょう。

 

Surface Laptop 3 15インチモデル アクセス速度

256GB SSDのアクセス速度

 

ストレージのアクセス速度

ウィンドウズの起動時間

ウィンドウズの起動時間は平均9.56秒でした。一般的なノートPCではSSD搭載機種が17秒程度、HDD搭載機種が30秒~1分程度 (筆者調べ)なので、10秒切りはかなり優秀です。

 

さらにSurface Laptop 3 15インチモデルはスリープ時のネット接続&高速復帰のモダンスタンバイ (コネクテッドスタンバイ)に対応しています。タイプカバーを開いたり、スリープ状態から電源ボタンを押せばスグに復帰します。

 

起動時間の計測結果(手動計測)

1回目 10.8秒
2回目 9.5秒
3回目 9.0秒
4回目 9.2秒
5回目 9.3秒
平均 9.56秒

クリエイティブ性能について

続いて、Surface Laptop 3 15インチモデルにおける動画編集や画像加工の快適さについての検証結果を紹介します。なおここではCPU / GPUの違いが作業にどの程度影響を及ぼすのかについて検証するために、ほかの2機種の結果もまとめました。それぞれのスペックは以下のとおりです。

 

試用機のスペック

Surface Laptop 3 15インチモデル Surface Pro 7 ThinkPad E595
Ryzen 5 3580U Core i5-1035G4 Ryzen 5 3500U
8GB
256GB SSD 128GB SSD 512GB SSD
Radeon Vega 6 Iris Plus Radeon Vega 8

https://komameblog.jp/review/surface-pro7/
https://komameblog.jp/review/thinkpad-e595/

Photoshopベンチ

MX250 Photoshopベンチ

Photoshopでの画像加工処理や画像結合などの快適さを計測する「Puget Systems Photoshop Benchmark」では、Surface Laptop 3 15インチモデルがRyzen 5 3500U搭載のThinkPad E595をやや上回る結果が出ています。高度な画像処理ではやや有利と言えるでしょう。しかしそれよりもCore i5-1035G4搭載のSurface Pro 7のほうがベンチマーク結果で上回っています。

 

Photoshopベンチの結果

Surface Laptop 3 Surface Pro 7 ThinkPad E595
Overall Basic Score 417.8 513 362
General Score 34.3 41.5 29.8
Filter Score 40.2 51.7 34.2
GPU Score 41.9 50.2 30.3
Photomerge Score 59.9 70.1 53

PCMark 10 Digital Contents Creation

MX250 PCMark 10 Digital Contents Creation

コンテンツ制作時の快適さを計測するPCMark 10のDigital Contents Creationの結果は以下の表のとおりです。GPU性能が影響する写真加工 (Photo Editing)や3D制作 (Rendering and Visualization)ではSurface Laptop 3 15インチモデルのほうが高いスコアが出ていますが、CPU性能が影響する動画編集 (Video Editing)ではSurface Pro 7のほうが優れた結果となりました。

 

PCMark 10 Digital Contents Creationの結果

Surface Laptop 3 Surface Pro 7 ThinkPad E595
Digital Contents Creation 3867 3215 2518
Photo Editing Score 5815 4355 3577
Rendering and Visualization Score 3507 2189 1877
Video Editing Score 2800 3486 2380

Lightroom ClassicによるRAW現像

m-Book W890 RAW現像

Lightroom Classicを使ってRAW画像からJPEG画像への変換 (現像)を行なったところ、Surface Laptop 3 15インチモデルではSurface Pro 7の2倍弱の時間がかかりました。マルチコア性能は同程度のはずなので、CPU性能だけで考えれば同程度の結果が出るはずです。真偽は不明ですがアドビのソフトはAMD系CPUに最適化されていないという噂があり、そのあたりが影響しているのかもしません。

 

Lightroom ClassicによるRAW現像の結果

Surface Laptop 3 Surface Pro 7 ThinkPad E595
3分9秒 1分39秒 3分42秒

Premiereによる動画エンコード

Premiere 動画書き出し

Premiere Proを使って4K動画ファイルをフルHDのMP4ファイルに変換したところ、CPUのみを利用するソフトウェア処理でやはりSurface Laptop 3 15のほうがSurface Pro 7よりも時間がかかりました。ほかの動画編集 / 変換ソフトでは異なる結果が出るかもしれませんが、アドビのソフトとはあまり相性が良くない可能性があります。

 

Premiere Proによる動画変換の結果

Surface Laptop 3 Surface Pro 7 ThinkPad E595
ソフトウェア処理 13分4秒 7分38秒 22分13秒

 

以上の結果からSurface Laptop 3はクリエイティブな作業においてそこそこ高性能ではあるものの、総合的にはインテル製CPUのほうが有利であると言えるでしょう。ちょっとした創作であれば問題ありませんが、作品を本格的に作り込むのであればCore i7搭載のノートPCを選んだほうがいいかもしれません。

デザインと使いやすさ

15インチなのに薄くて軽い!

Surface Laptop 3 15インチモデルのデザインは素晴らしいできばえです。15インチタイプとは思えない軽さと薄さで、質感や頑丈さも抜群。ノートPCを見た目で選ぶなら、まっさきに検討していいでしょう。

 

Surface Laptop 3 15インチモデル 外観

Surface Laptop 3 15インチモデルの外観

 

Surface Laptop 3 15インチモデル カラー

本体カラーはプラチナとブラックの2色 ※写真はプラチナ

 

Surface Laptop 3 15インチモデル ボディ

ボディは質感と剛性に優れるアルミ製。エッジの立ったソリッド感のあるフォルムで、非常にスタイリッシュです

 

Surface Laptop 3 15インチモデル 薄さ

厚さは実測で14.8mm。15インチタイプは20mm前後が平均なので、驚くほどスリムです

 

Surface Laptop 3 15インチモデル 接地面積

接地面積は339.5×244mm。標準的な15インチタイプよりもやや小さめですが、液晶ディスプレイのサイズが若干小さいことを考えるともうちょっと小さくてもいいのではと思います

 

Surface Laptop 3 15インチモデル サイズ比較

Surface Laptop 3 15インチモデル (左)と、13.5インチのSurface Lapotop (右)の比較

 

Surface Laptop 3 15インチモデル パームレスト

パームレスト (キーボード面)もアルミ製。ファブリック素材が使われているのは13.5インチモデルのみ

 

Surface Laptop 3 15インチモデル キーボード面

キーボード面のデザインはMacBook Proに似ています

 

Surface Laptop 3 15インチモデル バックライト

キーボードはバックライト対応

 

Surface Laptop 3 15インチモデル 底面

底面部もアルミ製。非常にシンプルなデザインです

高精細で色鮮やかなディスプレイ

液晶ディスプレイの大きさは15インチで、一般的な15.6インチよりも若干小さめです。解像度は2469×1664ドットで、ピクセル比でフルHDの約2倍。映像はとても精細で、写真や動画が細部までクッキリと映し出されます。

 

Surface Laptop 3 15インチモデル 液晶ディスプレイ

画面の大きさは15インチで、解像度は2496×1664ドット

 

ただしベゼル (枠)が最近のノートPCとしてはやや太めです。実測では左右11.4mmで、上部は11.3mmでした。タッチ / ペン入力対応ディスプレイはフレームの強度を上げる必要があるため、若干太めなのでしょうか。狭額縁であれば、本体の接地面積をもう少し小さくできたんじゃないかと思います。

 

Surface Laptop 3 15インチモデル

タッチ 操作/ ペン入力対応。ベゼルはやや太めです

 

Surface Laptop 3 15インチモデル ではカラープロファイルとして「エンハンス」と「sRGB」の2種類が用意されています。標準設定のエンハンス (DCI-P3相当)はコントラストが高く、色がとても鮮やか。普通に使うぶんにはこのままでいいでしょう。スマホやPCなどデジタル機器向けのイラスト / 写真を制作するなら、必要に応じてsRGBに変更してください。

 

Surface Laptop 3 15インチモデル 映像品質

カラープロファイル「エンハンス」(DCI-P3)の映像。鮮やかで自然な色合いです

 

Surface Pro 7 カラープロファイル

あらかじめ用意されているカラープロファイルを切り替えることで、画面の色を微調整できます

 

色域測定結果

エンハンス sRGB
sRGBカバー率 97.9% 97.9%
sRGB比 98.1% 98.1%
Adobe RGBカバー率 72.6% 72.6%
Adobe RGB比 72.7% 72.7%

キーボードは13.5インチモデルと同じ

キーボードはバックライト対応の日本語配列です。通常15インチタイプのノートPCにはテンキーが付いていますが、Surface Laptop 3 15インチモデルにはテンキーがありません。初代Surface Laptopとキーボードを比較したところ配列や大きさがまったく同じでしたので、従来のキーボードをそのまま流用しているものと思われます。

 

Surface Laptop 3 15インチモデル キーボード

Surface Laptop 3 15インチモデル のキーボード

 

Surface Laptop 3 15インチモデル キーボード

Surface Laptop 3 15インチモデルのキーボード (左)と、13.5インチの初代Surface Laptopのキーボード(右)

 

キーピッチは実測で19mmでした。配列は標準的で、特に違和感はありません。ただし「¥」キーのみわずかに小さく、また電源ボタンがキーボード上部にDelキーの左隣にあるため誤って押してしまう可能性があります。

 

Surface Laptop 3 15インチモデル 配列

「¥」キーだけがわずかに小さめ。電源ボタンも誤って押してしまうことがありそうです

 

従来と同じキーボードが使われていることもあって、タイプ感も変わりません。押した瞬間にカクッとしたクリック感があり、手応えは確かに感じられます。キーストロークは実測で平均14.4mm。ストロークがわずかに浅くクリック感も一瞬だけ感じられるため、多少プチプチとした感触です。

 

Surface Laptop 3 15インチモデル タイプ感

ストロークは標準よりもわずかに浅く感じました。タイプ感は全体的にプチプチとした印象

 

タイプ音は控えめで、軽いタッチなら「タクタク」とあまり気になりません。強めに叩くと「トントン」と響くので、軽いタッチで入力する人に向いています。

 

タッチパッドはとても使いやすく感じました。サイズは従来の13.5インチモデルよりもふた周り大きく、またクリック音も音量が押さえられています。表面はスベスベとしていて手触りは抜群。カーソルもキビキビと反応します。

 

Surface Laptop 3 15インチモデル タッチパッド

大きくて扱いやすいタッチパッド

端子類は少ない

周辺機器接続用のインターフェース (端子類)はフルサイズのUSB端子が1ポートと充電 / Surfaceドック (別売り)接続用のSurface Connnect、そしてUSB Type-C、ヘッドホン端子の構成です。15インチタイプのノートPCは据え置き利用が中心なので端子類が豊富に用意されていることが多いのですが、Surface Laptop 3 15インチモデルは一般的なノートPCに比べて極端に少ないと言っていいでしょう。古い機器を利用する機会が多いレガシーな現場向きではありません。

 

Surface Laptop 3 15インチモデル 左側面

左側面にはフルサイズのUSB3.0、USB Type-C、ヘッドホン端子

 

Surface Laptop 3 15インチモデル 右側面

右側面には充電 / 純正アクセサリー接続用のSurface Connectのみ

 

また側面はが斜めに傾いているので、設置したままだと端子を挿れづらく感じます。

 

Surface Laptop 3 15インチモデル 端子類

端子が挿れづらいときは、本体を持ち上げてから挿れるといいでしょう

 

USB Type-C端子はデータ通信と映像出力に対応しています。充電を試したところ一応電源として認識されましたが、公式にはType-Cからの充電は動作を保証しないとのことです。

 

USB Type-Cからの充電

18W
30W
45W

 

スピーカーは、キーボード下部の見えない位置に配置されています。音の出る部分が完全に覆われているのでサウンドがこもってしまうのではないかと思いきや、思いのほか高音質で驚きました。

 

Surface Laptop 3 15インチモデル スピーカー

スピーカーはキーボードの下、本体内部に隠されています

 

サウンドは解像感が高く、標準的なノートPCはのスピーカーでは潰れてしまう音の表情をハッキリと聞き取れます。音はクリアーでサラウンド感も上々。音楽を楽しむのに十分なクオリティーです。ちなみに13.5インチの初代Surface Laptopと聴き比べたところ、明らかにSurface Laptop 3 15インチモデルのほうが音質面で勝っていました。

価格について

Surface Laptop 3 15インチモデルには、パーツ構成の異なる4種類のモデルが用意されています。それぞれのスペックと価格は以下のとおりです。

 

ラインナップ

CPU メモリー ストレージ 税込価格
Ryzen 5 8GB 128GB SSD 15万0480円
Ryzen 5 ※2 8GB 256GB SSD 17万2480円
Ryzen 5 ※2 16GB 256GB SSD 22万0880円
Ryzen 7 ※2 16GB 512GB SSD 26万9280円

※2020年2月25日時点 ※2はブラック対応

 

標準でOffice Home & Business 2019が付属しているので、上記の価格から2万5000円~3万円程度引いた金額が実質的な本体価格と考えていいでしょう。

 

ただそれにしても、割高感はあります。たとえばRyzen 7モデルは27万円程度なわけですが、同程度の金額でGeForce RTX 2080搭載の超ハイパフォーマンスノートPCを購入可能です。単純に性能と価格のバランスだけを見れば、コスパは良くないと言わざるを得ません。

 

なのでSurface Laptop 3 15インチモデルを検討する際はパフォーマンスではなく、本体のデザインや映像品質、ペン入力 / タッチ操作への対応といった付加価値で考えるべきです。性能よりも薄くて軽くてカッコいいことにこだわるなら、検討する価値はあると思います。

見た目や使い心地を重視したい人向け

ということで、今回はSurface Laptop 3 15インチモデルのレビューをお届けしました。

 

ベンチマーク結果が平均的であったことからわかるように、このモデルは高いパフォーマンスを必要とするエンジニアやクリエイターのためのノートPCではありません。またインターフェースも極端に少ないため、さまざまな有線接続の周辺機器を利用する現場にも不向き。あくまでもスマートに、ビジネスや普段使いで利用したい人向けです。

 

外観や液晶ディスプレイの映像品質、スピーカーの音質などは群を抜く仕上がりです。特に本体の薄さと、ムダのないシンプルでスタイリッシュなデザインは一見の価値あり。その意味でSurface Laptop 3 15インチモデルを「なんか薄くてカッコいい15インチノートPCが欲しいよな!」という人におすすめします。

 

Surface Laptop 3 15インチモデル 感想

抜群のデザイン性と映像品質の高さが魅力のモデル

Surface Laptop 3 15インチモデル

Surface Laptop 3 15インチモデル

税込15万0480円~

公式サイトを見る
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※2019年11月7日時点

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記事を書いた人
こまめ(タカハシリョウ)

お買い得パソコン評論家。毎日各メーカー・各ショップのWebページを500p以上チェックして、安くてお得なパソコンを探しています。元雑誌・書籍編集者で、PC系フリーライターでもあるオジサン。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月

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