レノボの「ThinkPadユニバーサルUSB Type-Cドック」は、PCとType-Cで接続するタイプのUSBドックです。ディスプレイを3枚まで追加(ノートPCの画面を合わせれば合計4画面)できるほか、USBや有線LANなどの端子類を拡張可能。電源アダプター接続時には、65WのUSB PD給電にも対応しています。
事の経緯としてはちょっと前にレノボから「USBドックをあげるからレビューしない?」との打診がありまして、ちょうど「Legion Go」用に必要だと感じていたため快諾しました。Legion GoはポータブルゲーミングPCで、端子類がUSB4×2しかありません。ゲーム用のディスプレイやキーボードなどを使うには、USBドックを使う必要があったのです。
そんな感じで「ThinkPadユニバーサルUSB Type-Cドック」を入手したわけですが、とりあえずはLegion Goで普通に使えています。ゲーミングディスプレイやワイヤレスキーボードを接続すれば、使い勝手は普通のPCと変わりません。いろいろ接続するのでケーブルが多少ゴチャつきがちではあるものの、取り回しを工夫すればそれほど気にならないでしょう。
ThinkPadユニバーサルUSB Type-Cドックのポイントは、ディスプレイを3枚まで使える点です。ただし実際に使ってみたところ、解像度やリフレッシュレートの組み合わせにはある程度の制限がありました。今回の記事ではThinkPadユニバーサルUSB Type-Cドックの外観と検証内容について紹介します。
ThinkPadユニバーサルUSB Type-Cドック
おことわり
・この記事の検証では、メーカー提供機材を利用しています。また記事中のリンクからほかのサイトを開き物品を購入すると、当サイト運営元が報酬を得る場合があります。
・記事執筆にあたり、機材を1週間程度試用した上で作成しています。長期にわたって試用した際の耐久性については検証していません。
・記事の公開にあたり、メーカーによる事前の確認や校閲は受けていません。
スペック
USB端子 | USB Type-C(PC接続用)、USB Type-C(10Gbps, データ通信のみ)×1、USB3.1 Gen2 Type-A×3、USB2.0 Type-A×2 |
---|---|
映像出力端子 | DisplayPort 1.4×2、HDMI2.0×1 |
映像出力 | 4K@60Hz×2、4K@30Hz×1 |
通信 | 有線LAN(1Gb)×1 |
その他端子 | 3.5mmコンボジャック |
USB PD出力 | 65W(90Wアダプター接続時) または100W(135Wアダプター接続時) |
サイズ | 幅171mm 奥行き80mm 高さ30.75mm |
重さ | 340g |
本体の外観
デザイン
インターフェース
設置について
機器との接続について
外付けSSDの利用
ゲーミングディスプレイとの接続
フルHDでのリフレッシュレート構成
リフレッシュレート | 結果 |
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240Hz | 240Hz×2と60Hz×1で動作 |
165Hz | 165Hz×2と200Hz(165Hz未対応機)での動作を確認 |
144Hz | 144Hz×2と165Hz(144Hz未対応機)での動作を確認 |
4Kディスプレイとの接続
4Kでのリフレッシュレート構成
リフレッシュレート | 結果 |
---|---|
60Hz | 60Hz×2と30Hzでの動作を確認 |
144Hz | 60Hzでの動作を確認。4Kは60Hzまで、WQHDでは144Hzでの動作を確認 |
まとめ
マルチはFHD×3か4K×2で
ThinkPadユニバーサルUSB Type-Cドックは外部ディスプレイを3枚まで接続できますが、すべて同じ状況で利用できるわけではないようです。フルHDなら165Hz×3枚まで、4K@60Hzなら2枚まで。WQHDは試していないのですが、60Hz以上ではなんらかの制限があるかもしれません。文字や映像中心の作業で利用するなら、フルHDで3枚、4Kで2枚程度と考えたほうがいいでしょう。4K@60Hz×2+4K@30Hzの3枚構成でも利用できますが、意外なストレスを感じる可能性があるため、避けたほうが無難です。気にならない人だけ、4K3枚で使ってください。
ThinkPadシリーズにピッタリ
ThinkPadシリーズ向けの周辺機器だけあって、ThinkPadとのデザイン的な相性は抜群です。ただしUSBドック周辺はケーブルでかなりゴチャつくので、ノートPCからある程度離したほうがいいでしょう。ちょっと長めのType-Cケーブルを用意したほうがいいかもしれません。
値段は高い
公式サイトでの値段は2万5740円(2024年3月末時点)、そのほかの通販サイトでも概ね2万円台で販売されています。値段はけっこう高めの印象ですが、大手メーカー製のマルチディスプレイ対応であればThinkPadのブランド料を加味してもこんなものではないかという印象です。インディーズメーカーの製品であれば1万円前後からあるので、予算を抑えたいならそちらを選べばいいでしょう。ただThinkPadとの相性の良さと大手メーカー製の安心感で考えるなら、ThinkPadユニバーサルUSB Type-Cドックを選ぶのは十分アリだと思います。
ThinkPadユニバーサルUSB Type-Cドック
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