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VAIO株式会社は2019年1月17日、14インチの液晶ディスプレイを搭載したノートPC「VAIO SX14」を発表しました。発売日は2019年1月25日で、直販サイト「VAIO STORE」ではすでに予約販売が開始されています。
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新モデルの特徴は、軽量コンパクトで非常にパワフルという点です。まず大きさについては14インチの液晶ディスプレイを搭載しながらも、13.3インチ相当のサイズを実現しています。
しかも重さは最軽量構成時でなんと999g! 重さはパーツ構成によって変わりますが、14インチでこれだけの軽さは大きな魅力です。
VAIO SX14の重量
LTEなし | LTEあり | |||
---|---|---|---|---|
CPU | Core i3/i5 | Core i7 | Core i3/i5 | Core i7 |
フルHDモデル | 999g | 1,015g | 1,018g | 1,025g |
4Kモデル | 1,028g | 1,035g | 1,038g | 1,045g |
Core i3/i5モデルとCore i7モデルで重さが異なるのは、Core i7モデルでのみ専用の放熱部品が使われているため。放熱効果を高めることで、CPUの性能を最大限に引き出しているのです。
実際にCore i7-8565U搭載モデルでCPUベンチマークを行なったところ、ほかのCore i7-8565U搭載機よりも優れた結果が出ました。
スタンダードノートPC向けCPUの性能差
CPU | CINEBENCH R15のCPUスコア |
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Core i7-8565U |
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Core i7-8550U |
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Core i5-8250U |
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Core i7-7500U |
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※ベンチマーク結果は当サイト計測の平均値で、VAIO SX14の結果ではありません
本体カラーも充実しているほか、さまざまなオプションも用意されています。特に注目したいのは、特別モデルのALL BLACK EDITIONでのみ選択できる無刻印の日本語/英字配列キーボード。キートップにプリントがなく、見た目が異様なほどスッキリしています。
この記事では事前に行なわれた説明会の展示機を簡易的にレビューしています。詳細なベンチマークテストなどは行なっていませんが、製品を検証する機会があればより詳しいレビューを公開するつもりです。
この記事の目次
※価格や構成は変更される場合があります
VAIO SX14のスペック
VAIO SX14には店頭販売向けの「標準仕様モデル」と、VAIOストアおよびソニーストアで販売されている「カスタマイズモデル」の2種類が用意されています。この記事ではパーツを変更できるカスタマイズモデルを取り上げます。
VAIO SX14 カスタマイズモデルのスペック
OS | Windows 10 Home / Pro |
---|---|
CPU | Core i7-8565U / Core i5-8265U / Core i3-8145U |
メモリー | 4 / 8 / 16GB(LPDDR3) |
ストレージ | 256GB / 512GB / 1TB M.2 SSD(PCIe) または 128GB / 256GB SSD(SATA) |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 620 |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ、1920×1080 / 3840×2160ドット、非光沢、タッチ/ペン非対応 |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth、1000BASE-T対応有線LAN、LTE(VAIOストア販売モデル以外はオプション) |
インターフェース | USB3.0(フルサイズ)×3、USB3.1(Type-C)×1、HDMI、VGA(D-sub15ピン)、有線LAN、SDメモリーカードスロット、ヘッドホン出力、microSIMカードスロット(LTE選択時) |
セキュリティー | TPM 2.0(オプション)、セキュリティースロット、指紋センサー(オプション) |
カメラ | 搭載 |
サイズ/重量 | 幅320.4×奥行き222.7×高さ15~17.9mm / 約999~1.045kg |
バッテリー駆動時間 | 8~11時間 |
※2019年1月17日時点。構成や価格は変更される場合があります
本体デザインと堅牢性
VAIO SX14の本体カラーはシルバーとブラックとブラウンの3色です。VAIO S13ではシルバーとブラックのみでしたが、VAIO S11のブラウンの評判がよかったので、VAIO SX14でも用意したとのこと。
さらにVAIO SX14では特別モデルとして、ボディ全体を黒で統一した「ALL BLACK EDITION」が用意されています。通常モデルのブラックでは天板のロゴや背面のオーナメント(ヒンジ部分の部品)がシルバーですが、ALL BLACK EDITIONではすべての部分がブラックです。
本体の形状は、従来モデルのVAIO S13とほぼ同じです。各部は非常に薄く、シャープな印象。表面の質感は非常に高く、安っぽさはまったく感じられません。
前述のとおり、軽さは最軽量構成で999gです。もっとも重いCore i7の4K/LTEモデルでも1.045kgしかありません。14インチタイプとしては非常に軽く、先日発表されたThinkPad X1 Carbornの2019年モデル(約1.08kg~)よりも軽量です。
VAIO SX14の重量(再掲)
LTEなし | LTEあり | |||
---|---|---|---|---|
CPU | Core i3/i5 | Core i7 | Core i3/i5 | Core i7 |
フルHDモデル | 999g | 1,015g | 1,018g | 1,025g |
4Kモデル | 1,028g | 1,035g | 1,038g | 1,045g |
従来モデルのVAIO S13は画面サイズが13.3インチで、最軽量構成時の重さは1.06kgです。画面サイズが大きいVAIO SX14のほうが軽いのは、天板の素材に軽くて丈夫なUDカーボンが使われているため。従来のマグネシウム合金に比べて、30%の軽量化を実現しています。
もちろん堅牢性もしっかりと確保されています。VAIO S13の厳しい耐久テストを行なうことで、同等レベルの壊れにくさを実現しているとのこと。堅牢性と言えばパナソニックのLet’s noteシリーズが有名ですが、VAIOが実施している一部のテストではパナソニックのテストよりも厳しい条件で実施されています。
品質試験の内容
VAIO | パナソニック | |
---|---|---|
キーボード水かけ試験 | 実施 | 不明 |
ペン挟み試験 | 実施 | 不明 |
落下試験 | 90cmでテスト | 76cmでテスト |
角衝撃試験 | 5cmでテスト | 30cmでテスト |
加圧振動試験 | 150kgfでテスト | 100kgfでテスト |
キーボード打鍵試験 | 不明 | 実施(回数は不明) |
ヒンジ耐久試験 | 不明 | 実施(回数は不明) |
参考リンク
ビジネス向けとして人気の14インチノートPCにはThinkPad X1 CarbonとLet’s note LVシリーズがありますが、個人的にデザインと軽さの面ではVAIO SX14が勝っていると思います。
ただThinkPad X1 Carbonはキーボードが使いやすく比較的安いというメリットがありますし、Let’s note LVシリーズには光学ドライブ付きでCPUがvPro対応というメリットがあり、人によってはどうしても譲れないこともあるでしょう。
しかしこれらを重要視しないのであれば、VAIO SX14は有力な選択肢のひとつとなるでしょう。今後のビジネス向けノートPC市場において、台風の目となるかもしれません。
液晶ディスプレイについて
液晶ディスプレイの大きさは14インチです。解像度は1920×1080ドットのフルHDと、3840×2160ドットの4Kの2種類が用意されています。14インチで4K解像度をドットバイドット(拡大率100%)で使うと字が細かすぎて読めないほどですが、拡大率を調整すれば問題ありません。4K解像度では文字のドット感がなくなめらかに表示されるほか、高解像度の写真が細部まで精細に映し出されるメリットがあります。
色域はsRGBカバー率が100%、Adobe RGBカバー率が72~75%程度とのことです(フルHD/4K共通)。
キーボードの使いやすさ
キーボードはテンキーなしでバックライト対応(オプション)です。標準は日本語配列ですが、追加オプションとして英字配列キーボードも用意されています。
また前述のとおり、ALL BLACK EDITIONなら無刻印の日本語配列/英字配列キーボードを選択できます(VAIOストアでは無刻印は日本語のみ)。
キーボードには、VAIO S13と同じパーツが使われています。キーピッチは19mmと十分な広さですが、キーストロークが約1.2mmと浅めです。指先で軽く叩くような使い方に向いています。キーを深く押し切ることが多い人には、少し物足りなく感じるかもしれません。
キーボード面には従来モデルと同じくヘアライン加工のアルミ素材が使われています。液晶ディスプレイを開くとキーボードが持ち上がるので、手首を自然な角度で利用可能です。VAIO S13に比べて液晶ディスプレイが大きいため、傾斜がやや強くなっていました。
端子類について
インターフェース(端子類)は充実しています。なかでもビジネスシーンでの利用機会が多いVGA(D-sub15ピン)と有線LANに対応している点がポイント。これだけあれば、端子が少なくて困る場面は少ないでしょう。
構成はVAIO S11/S13とほぼ同じですが、USB 3.1 Type-Cに対応している点が異なります。USB Type-C端子からの充電も可能でPower Delivery(USB PD)対応の充電機器であれば急速充電が可能。さらにスマホ用の充電器やモバイルバッテリー、カーチャージャーなどの5V充電器からでも充電できます(ただし充電には時間がかかります)。
パフォーマンスについて
VAIO SX14では、Whisky Lake世代のCore i3-8145U / Core i5-8265U / Core i7-8565Uが使われています。3種類のCPUのうち、おすすめなのは「VAIO True Performance」に対応するCore i5-8265UとCore i7-8565Uのふたつ。高度な処理を快適にこなしたいなら、どちらかを選んでください。個人的にはCore i7-8565Uのほうがおすすめです。
VAIO True Performanceとは、CPU性能を向上させるための仕組みのことです。電圧/ファンの回転数の管理や放熱部品の改善などによって、熱によるCPU性能の低下(サーマルスロットリング)を防ぐことを目的としています。
前述のとおり、ベンチマークテストでは確かに優れた結果が出ていました。個体差はあるものの、同じCPUを搭載したほかの機種よりも高いパフォーマンスを期待していいでしょう。ちなみにCore i7モデルではTDPをVAIO Zの28Wに近い状態にまで上げているそうです。
スタンダードノートPC向けCPUの性能差(再掲)
CPU | CINEBENCH R15のCPUスコア |
---|---|
Core i7-8565U |
|
Core i7-8550U |
|
Core i5-8250U |
|
Core i7-7500U |
|
※ベンチマーク結果は当サイト計測の平均値で、VAIO SX14の結果ではありません
本体内部を見ると、細かい部分にまでこだわって作られていることがわかります。この小さなこだわりを積み上げることで、高いパフォーマンスを実現しているのです。
VAIO SX14とVAIO S13の違い
VAIO SX14とVAIO S13は、それぞれ別のシリーズです。しかしサイズや機能がほぼ同じで、それぞれで新旧のCPUが使われていることを考えると、VAIO SX14はVAIO S13の後継機種もしくは上位機種と言えるかもしれません。
細かな違いについては以下のとおりです。
VAIO SX14とVAIO S13の違い
VAIO SX14 |
VAIO S13 |
|
---|---|---|
発売 | 2019年1月25日 | 2017年9月 |
カラー | シルバー ブラック ブラウン ALL BLACK EDITION |
シルバー ブラック ALL BLACK EDITION |
ディスプレイ | 14インチ フルHD/4K 非光沢 |
13.3インチ フルHD 非光沢 |
CPU | Core i7-8565U Core i5-8265U Core i3- 8145U |
Core i7-8550U Core i5-8250U Core i3-7100U Celeron 3865U |
ストレージ | 128GB~1TB SSD | 128GB~1TB SSD |
USB | USB3.0×3 USB3.1 Type-C |
USB3.0×3 |
LTE | 対応 | 対応 |
メモリー | 4~16GB | 4~16GB |
大きさ | 幅320.4mm 奥行き222.7mm 高さ15~17.9mm |
幅320.4mm 奥行き216.6mm 高さ15~17.9mm |
重さ | 999g~1.045kg | 1.06~1.07kg |
駆動時間 | 8~11時間 | 約11~12.5時間 |
※カスタマイズモデル
外観はほぼ同じですが、VAIO SX14のほうが軽くてスペックが高く、その上パフォーマンス面でも優れています。これから購入するのであれば、VAIO SX14のほうがおすすめです。値段との兼ね合いで、安く販売されているVAIO S13を選ぶのもアリでしょう。
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余談ですが、VAIO SX14の「X」はなんなのか聞いたところ、「X」自体に特別な意味はないそうです。ただし従来のSライン(S11やS13)とは一線を画するという意味で「X」を加えたということでした。確かに「X」って、なんか強そうな文字ですもんね。
あと「VAIO Zどうなってるの?」と聞いたところ、「ご期待ください!」との返答しかもらえませんでした。あいかわらずのウヤムヤな答えなのですが、開発していないというわけではなさそうです。
2019年で注目必至のモバイルノートPC
ということで、今回はVAIO SX14発売前の簡易レビューをお届けしました。今後実機を検証する機会があれば、より詳細なレビュー記事を公開する予定です。記事の更新は当サイトのtwitterアカウントで随時お知らせしているので、フォローしていただくことをおすすめします。
筆者は発売前にVAIO SX14を触ったわけですが、「スゲエなこれ!」というのが正直な感想です。まず14インチで頑丈なのにほぼ1kgの軽さが驚異的。14インチだと普通は1.5kgぐらいあって持ち運びにはちょっと重いよねという感じなのですが、これだけ軽ければ持ち歩きは苦になりません。
しかもパフォーマンスが非常に高いのにも驚きました。ベンチマークテストでは既存のCore i7-8550U/Core i7-8565Uよりもスコアが高く、モバイル向けとしてはトップクラスの性能です。
そのパフォーマンスの高さを支える熱設計/熱対策がまたスゴイ。これは本体内部を開けて見ないとわからないのですが、その作り込みにはパフォーマンスにかけるVAIOの執念が垣間見えるようです。
あくまでも筆者の予想ですが、VAIO SX14はThinkPad X1 CarbonやLet’s note LX/LVと並ぶほどの人気モデルとなるのではないでしょうか。まだ2019年が始まったばかりですが、早くも注目機種の登場です。
※価格や構成は変更される場合があります
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