2016年3月31日に、4インチのiPhone「iPhone SE」が発売されました。当サイトでもさっそくSIMフリーモデルを入手しましたので、実機を使ってデザインや他機種との比較などについてレビューします。
やっぱり5.5インチは大きすぎた
今回筆者は4インチのiPhone SEを購入したわけですが、これまでは5.5インチの「iPhone 6 Plus」を使っていました。
2014年9月にiPhone 6 Plusを手に入れたときは「これからは大画面だよねー」と思っていたわけですけど、5.5インチを1年半使ってみて、ようやく気が付きました。
「やっぱ、大きすぎるわ」
たとえば、操作の大半とは言わないまでも、1/3くらいは両手を使うことになります。特に文字を打つ場合は片手だけだとけっこうツライ。フリック入力ならまだマシですが、筆者はローマ字入力派でして……。iPhone 4のころはなんとかできていましたが、5.5インチ端末ではまずムリ!
あと個人的にイヤだったのは、iPhone 6 Plusをおしりのポケットに入れたままズボンを脱いでしまうと、ゴトッと落ちてしまう点。これで傷だらけになってしまいました。いや、自分が悪いんですけどね。
そのような理由と、あと最近なんだか処理が重く感じてきたので、iPhone SEに変えたわけです。iPhone 7まで待てませんでしたよ(涙)。
持ちやすく&操作しやすくなったiPhone SE
実際にiPhone SEを手にしてみたわけですが、なんだか懐かしいサイズ感です。iPhone 6 Plusと比べると非常にコンパクトで、手のなかにスッポリと納まります。
iPhone SEはiPhone 6 Plusと比較して横幅が19.2mm、縦幅が34.3mmも違うので、コンパクトに感じるのは当然のこと。ちなみにこの大きさは、iPhone 5sとまったく同じです。
iPhone SEとiPhone 6 Plusの大きさの違い | ||
iPhone SE | iPhone 6 Plus | |
---|---|---|
液晶ディスプレイ | 4インチ、1136×640ドット | 5.5インチ、1920×1080ドット |
サイズ | 幅58.6×高さ123.8×厚さ7.6mm | 幅77.8×高さ158.1×厚さ7.1mm |
重量 | 113g | 172g |
最近は5~5.5インチクラスの端末を扱うことが多かったので、いまのところ4インチのサイズは激しく違和感があります。しかしiPhone 6 Plusをはじめて手にしたときも大きくて違和感を感じたので、そのうち慣れるでしょう。
iPhone SEとiPhone 5s、iPhone 6 Plusのデザインの違い
実は我が家にはさらにiPhone 5sもあるのですが、オクサマが使っているため、タイミングが合わず今回は撮影できませんでした。スキをみて、後日比較しようと思います。
というわけで、まずはiPhone 6 Plusとの比較についてです。iPhone 6/PlusあるいはiPhone 6s/Plusではエッジが丸みを帯びていましたが、iPhone SEは(面取りはあるものの)角の立った作りになっています。
角の処理については好みのわかれるところですが、個人的には多少角ばったほうが好きです。iPhone 6 Plusは丸みが原因で手からツルッとすべることがありましたが、iPhone SEはかなり安定しています(ケースを使えば、それぞれの違いはなくなりますが)。
質感についてはどちらも似ていますが、iPhone SEのほうがわずかにザラッとしているかなと感じました。ただしこれはiPhone 6 Plusの表面が経年劣化で摩耗しているからかもしれません。
リアカメラについてはiPhone 6 Plusが出っ張っているのに対し、iPhone SEではデコボコのない「ツライチ(面一)」な仕上がりになっています。個人的にこの部分は好印象です。
個人的には以前から「性能で選ぶなら6s、デザインなら5s」と思っていましたので、iPhone SEがiPhone 5sのデザインを踏襲しているのはうれしい限りです。
液晶ディスプレイは明るくてキレイだけど……
続いては、液晶ディスプレイについて。輝度を最大にした状態でiPhone SEとiPhone 6 Plusの映像を比較してみましたが、ほとんど変わりませんでした。しいて言うなら、iPhone 6 Plusのほうがわずかに青みがかっているかな、という感じです。まあでも感じ方には個人差がありますし、保護フィルムを取り付けることも多いので、それほど気にすることはないでしょう。
映像の明るさや色合いについて不満はまったくないのですが、液晶ディスプレイが4インチということもあって、文字が読みづらく感じます。たとえばアプリによっては文字がかなり小さく表示されることもありますし、文字間が狭くなっている場面も多々ありました。
最近筆者は小さい文字が読みづらくなってきていまして、正直なところiPhone SEの文字の小ささはツラく感じます。文章の読みやすさという点では、iPhone 6 Plusのほうがよかったかもしれません。使っているうちに慣れればいいんですけどね。
そこのアナタ、いま「それってただの老眼でしょ」と思いませんでしたか? まあ確かに20~30代なら全然気にならないと思いますけど、40歳を過ぎたら同じようになりますからね。特に、1日中パソコンのディスプレイを眺めていたりすると、その傾向は早くなるようですよ。お気をつけあそばせ。
画面の見やすさで評価がわかれるかも
ということで、今回はiPhone SEの外観面についてレビューしました。サイズ・デザイン的には満足しているのですが、文章の読みやすさについては、なんらかの対策をとる必要があるかもしれません。これまで4インチ前後のモデルを使っていたなら問題ないと思いますが、5インチ以上のモデルを使っていた人、そして40オーバーの人は要注意です。
ベンチマーク結果については、別の記事で紹介する予定です。しばらくお待ちください。