ミニPCの熱対策用に、超小型の冷却台を使ってその効果を調べてみました。結論から言うと、今回は変わりはありませんでしたが、環境や使い方によっては有効な場合があるかもしれません。
今回の使用機材

サンワダイレクト「400-CLN040」
今回購入&使用したのは、サンワダイレクトの「400-CLN040」です。本来はルーター向け商品のようですが、公式サイトで「ミニPCや外付けHDDの冷却にも最適」とあったので、ミニPC用に購入してみました。

箱の中身

冷却台本体

オン/オフ切り替え用のスイッチ付きUSBケーブル ※今回は未使用

振動対策にゴム足を取り付けて使用しています
冷却台から出る風は「やさしいそよ風」程度です。手を近づければわずかに静かに感じますが、とても冷えると感じるほどではありませんでした。そのぶん動作音は静かです。

ミニPCを設置した状態。冷却台の天板は130×130mmで、中型サイズのミニPCに向いています

電源はUSB Type-A。ミニPC本体のUSB端子を使えば、利用時にファンが動きます
CPU温度を計測
CPUベンチマークを実行し、ミニPCのCPU温度を計測したところ、冷却台あり / 冷却台なしで結果は変わりませんでした。立ち上がりの部分でやや違いが出ていますが、おそらくこれは起動直後のCPU温度に違いが生じていたためでしょう。少し時間がたつと、ほぼ同じ温度になっています。
ただし、これはもっともな話です。CPUは元々備え付けのクーラーがガッチリ取り付けられており、冷却台からのそよ風では十分な効果は得られないのでしょう。ミニPCの冷却性能が高いほど、弱い風では効果が低いのだと思います。

底面吸気&プラスチックボディのGMKtec M6 Ultraでの結果

アルミ筐体&側面吸気のGEEKOM A9 Maxでの結果
表面温度を計測
筐体温度の違いを計測したところ、天板部分については差はほとんどありませんでした。しかし風が当たる底面付近では、冷却台ありのほうがわずかに温度が下がっています。とは言え、正直なところ「思ったほどの差はない」と言わざるを得ません。
※微妙に色合いが異なるのは、計測ソフトでの温度範囲を固定しなかったためで、数値に影響を及ぼしているわけではありません

冷却台なし時の底面部周辺温度

冷却台を使用した際の、底面部周辺温度
騒音の違い
簡易騒音計で利用時の音を計測したところ、ファンを利用した際は騒音が「やや大きくなる」程度でした。ファンの音は基本的にそれほどうるさくなく、元々の駆動音にやや上乗せされる程度です。ただし振動音が響くことがあり、それが低周波のように聞こえることがありました。騒音対策として付属のゴム脚を使ってはいるものの、さらに柔らかいものの上に置くなどの対策が必要かもしれません。
駆動音の計測結果
| ファンなし | ファンあり | |
| 電源オフ時 | 30.5dB | |
| GEEKOM A9 Max | 47.5dB | 48.3dB |
| GMKtec M6 Ultra | 41.8dB | 44.6dB |
冷えてるミニPCでは効果が薄いかも
今回は思っていたほどの効果が出なかったのですが、検証後にいろいろと思い返してみると、もしかしたらミニPC側に効果が出にくい原因があったのかもしれません。検証に使ったミニPCは比較的新しい機種なのですが、最近のミニPCは冷却性能にも配慮が行き届いており、ちょっとやそっとの風では十分な冷却効果を得られない可能性があります。
2~3年前のインテル製ハイエンドCPUを搭載した機種であれば、CPUの発熱がとても高かったので、ある程度の効果が出る可能性はあるでしょう。なのでミニPCを冷やす目的であるなら、まずはいま使っている機種を確認してみてください。高負荷時に触って「熱っ!」と感じるほどなら、効果があるかもしれません。
今回の検証機













