ドスパラ(サードウェーブ)の「GALLERIA XF」は、グラフィックス機能としてGeForce GTX 1070を搭載するゲーミングデスクトップPCです。ハイエンドGPUを搭載しているだけあって、ゲームやVRコンテンツを高画質&高解像度で楽しむことが可能。ドスパラのゲームパソコンランキングでは2位にランクインしている人気のモデルです。
GALLERIA XFのココがおすすめ!
- 準ハイエンドのGeForce GTX 1070を搭載!
- クアッドコアCPUのCore i7-7700搭載で動画エンコードもサクサク
- WQHD解像度でもゲームが快適に動く!
今回はメーカーからお借りしたGALLERIA XFを使って、各種ベンチマーク結果や実際のゲームにおける快適さなどをレビューします。
関連リンク
GALLERIA XFのスペック
CPU | Core i7-7700 ※いまならCore i7-7700Kに無料アップグレード中 |
---|---|
チップセット | Intel H270 |
メモリー | DDR4 8GB |
ストレージ | 500GB SSD+2TB HDD |
グラフィックス | GeForce GTX 1070 |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
通信機能 | 1000BASE-T対応有線LAN |
インターフェース | USB3.0×6(前面2/背面4)、USB2.0×2、DVI、、HDMI、DisplayPort×3、1000BASE-T対応有線LAN、SDメモリーカードスロット、オーディオ端子類 |
拡張スロット | PCI Express x16(1スロット)、PCI Express x4(1スロット)、PCI Express x1(4スロット) |
サイズ | 幅207×奥行き520.7×高さ450.2mm |
重量 | 約13.9kg |
電源 | 500W 80PLUS BRONZE |
付属品 | オリジナルゲーミングキーボード、マウスなど |
税別価格(4/10時点) | 15万9980円(通常価格から1万円引き) |
GALLERIA XFはグラフィックスとしてGeForce GTX 1070(以下、GTX 1070)を搭載したモデルです。GTX 1070は現行ラインナップのなかでハイエンドクラスに属するのですが、上位GPUとしてGTX 1080やGTX 1080 Ti、TITAN Xなどが存在することから、「準ハイエンド」と呼ばれることもあります。
準ハイエンドとは言っても、AAAタイトルを高画質&高解像度でストレスなくプレーできるパワーを持っています。4K解像度(3840×2160ドット)はタイトルによって少々厳しい可能性があるものの、フルHD(1920×1080ドット)やWQHD(2560×1440ドット)ではまったく問題ありません。特に今後はWQHDがスタンダードになりそうなので、長期間使える性能を持つという点で、GTX 1070はおすすめです。
CPUには、Kaby Lakeこと第7世代のCore i7-7700が使われています。非常に性能の高いCPUなのですが、いまならさらに上位のCore i7-7700Kに無料でアップグレードできます(2017年4月10日時点)。まさに、いまが買い時と言えるでしょう。
メモリー容量は8GBですが、Core i7-7700とGTX 1070の性能を十分に活かすなら、16GBへのアップグレードをおすすめします。自分で増設してもいいのですが、16GBへのアップグレード代金は税別8980円で、別途メモリーを購入するよりも安くすみます。
ストレージは500GB SSDと2TB HDDの構成で、特に問題はありません。ただ、大作ゲームを大量にインストールするつもりなら、セカンドストレージはHDDよりもSSDがおすすめ。ゲームに中のディスクアクセスが高速に行なわれるからです。いま必要ない場合は、あとで自分で追加するのもいいでしょう。
GALLERIA XFに搭載されているGeForce GTX 1070は、現行ラインナップのなかでハイエンドクラスに属するGPUです。ただし上位GPUとしてより高性能なGeForce GTX 1080やNVIDIA TITAN Xなどが存在することから、「準ハイエンド」と呼ばれることもあります。
GALLERIA XFのベンチマーク結果
今回は、GeForce GTX 1070を搭載したGALLERIA XFの2017年モデルを取り上げています。比較用にCore i7-6700を搭載したGALLERIA XFの2016年モデルと、GeForce GTX 1080搭載を搭載したGALLERIA XGのベンチマークもまとめました。旧モデルや上位モデルの比較検討用として参考にしてください。
GALLERIA XF(2017年モデル) | GALLERIA XF(2016年モデル) | GALLERIA XG | |
---|---|---|---|
CPU | Core i7-7700 | Core i7-6700 | Core i7-7700 |
グラフィックス | GeForce GTX 1070(8GB) | GeForce GTX 1080(8GB) | |
メモリー | DDR4 8GB | ||
ストレージ | 500 SSD+2TB HDD | 480 SSD+2TB HDD | 500 SSD+2TB HDD |
3DMarkベンチマーク結果
総合的な3D性能を計測する「3DMark」では、以下の表の結果となりました。2017年モデルと2016年モデルを比べると、CPUがSkylakeからKaby Lakeに変わったことでパフォーマンスがアップしていることがわかります。
3DMarkベンチマーク結果 | |||
GALLERIA XF 2017 | GALLERIA XF 2016 | GALLERIA XG | |
---|---|---|---|
Time Spy | 5,596 | 5,745 | 6,818 |
Fire Strike | 15,057 | 14,308 | 17,004 |
Fire Strike Extreme | 7,915 | 7,776 | 9,487 |
Fire Strike Ultra | 4,237 | 4,200 | 5,147 |
Sky Diver | 33,767 | 31,738 | 37,238 |
Cloud Gate | 31,856 | 28,830 | 33,299 |
Ice Storm | 176,372 | 152,514 | 173,790 |
上記の結果を見ると、GTX 1070よりもGTX 1080のほうが優れていることがわかります。しかし劇的に違うというほどではありません。フルHDやWQHDでのプレーであれば、体感的にはあまり変わらないでしょう。その意味で、GTX 1070はGTX 1080よりもコストパフォーマンスが高いと言えます。
FF14ベンチマーク結果
※ここからは、Core i7-6700搭載の2016年のベンチマーク結果です。Core i7-7700搭載の2017年モデルはほぼ同等か、スコアがやや上程度と考えてください。
「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の結果は以下の表のとおりです。DirectX 9使用時は最高評価の「非常に快適」、DirectX 11使用時は4K(3840×2160ドット)で「とても快適」という評価となりました。
FF14ベンチマーク結果 | |||
1920×1080ドット | 2560×1440ドット | 3840×2160ドット | |
---|---|---|---|
DirectX 9 | 17,277(非常に快適)※平均144.2FPS | 13,376(非常に快適)※平均106.7FPS | 7,076(非常に快適)※平均56.3FPS |
DirectX 11 | 16,035(非常に快適)※平均125.2FPS | 11,042(非常に快適)※平均84.4FPS | 5,538(とても快適)※平均42.5FPS |
FF14ベンチ実行時の平均FPSを確認してみると、WQHD(2560×1440ドット)でも平均84.4FPSと非常に優れた結果でした。実は平均60FPSあたりだと一時的にFPSが落ち込んでいることがあるのですが、平均80~90FPS前後なら最低でも60FPSを下回ることがないと言われています。そう考えると、WQHDでFF14を楽しむならGeForce GTX 1070がベストチョイスと言えるでしょう。
画質を調整すれば、4K解像度でも快適に楽しむことが可能です。この場合、APIをDirectX 9に変更することをおすすめします。
そのほかのゲーム系ベンチマーク
「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」ではフルHDと4Kの最高画質でテストを行なったところ、どちらも最高評価の「すごく快適」という結果でした。このベンチマークはCPU性能が高いほうが有利と言われていますが、CPUを上位のCore i7-6700Kに変えても体感速度はおそらく変わらないはずです。
「MHFベンチマーク第3弾【大討伐】」ではフルHD/WQHD/4Kのそれぞれで、快適に遊べる目安である「5000」を余裕でクリアーしています。性能的には問題ありませんが、MHFはFPSの上限が30に設定されているため、動きがなめらかになるというほどではない点に注意してください。
「ドラゴンズドクマオンライン ベンチマークソフト」と「PSO2キャラクタークリエイト体験版 EPISODE4」でも、それぞれ快適にプレーできるスコアが出ています。
ドラゴンズドクマオンライン ベンチマークソフト | ||
---|---|---|
11524(とても快適) | 1920×1080ドット、最高品質 | |
PSO2キャラクタークリエイト体験版 EPISODE4 | ||
53218 | 1920×1080ドット、簡易描画設定6(最高画質) ※快適に遊べる目安は5000以上 |
DirectX 12用タイトルとして「Rise of the Tomb Raider」のベンチマークを試してみたところ、WQHDの最高画質でも平均60FPSを上回りました。ステージによってはFPSが落ち込むこともありますが、このゲームはシビアなタイミング調整が求められるわけではないので、問題ないと思います。同じ意味で、4K解像度でも問題なくプレーできるでしょう。
DirectX 11使用のGTA5こと「グランド・セフト・オートV」のベンチマークでは、標準画質なら快適に楽しめる結果が出ています。しかし最高画質だとフルHD以外では、ちょっとカクつきが目立つかもしれません。このゲームもなめらかな動きが重要な作品ではありませんので、平均30FPS以上でもなんとか遊べるでしょう。
VR系ベンチマーク
VR性能のチェックツールでは、VRコンテンツを快適に楽しめる「VRレディ」という評価です。いちおうGeForce GTX 1060(6GB)もVRレディですが、重量級コンテンツが今後登場する可能性があることを考えると、GeForce GTX 1070を選んでおいたほうがいいかもしれません。
オンラインゲームのFPS計測結果
国内で人気のオンラインゲームを実際にプレーしてFPSを計測してみたところ、フルHDやWQHDは問題なくプレーできる結果が出ています。ただし4K解像度の最高画質では、ちょっと厳しい作品もあるかもしれません。
ちなみにPSO2はGPUのDSR機能を使って擬似的にWQHD/4K化したのですが、すべて同じ結果が出ていますので、もしかするとうまく調整できていなかったかもしれません。
Battlefield 1のFPS計測結果
「Battlefield 1」はキャンペーンのエピソード2「高き場所の友」から、「TOTAL WAR」の序盤のFPSを計測しています。フィールドが遠方まで描かれている上に、(プリレンダリング後の)最初の30秒間程度はムービーシーンが続くため、操作による誤差があまり生じないと判断したためです。
下のグラフは、1分間のFPSを計測したもの。WQHDの最高画質でも平均FPSが93.4FPSと、非常に優れた結果が出ています。4K解像度では微妙にカクつきが感じられるかもしれませんが、ライトに楽しむには十分な結果です。
ただし120Hz/144MHzのゲーミングディスプレーを利用するなら、フルHDにしておいたほうがいいかもしれません。WQHDで高いFPSを出すには画質を下げるか、GeForce GTX 1080以上を選ぶことになりそうです。
DOOMのFPS計測結果
DOOMについては、フルHDならOpenGLでもVulkanでも非常に優れた結果となりました。WQHDでも普通にプレーするにはまったく問題ないのですが、上級プレーヤーなら画質を下げてFPSを向上させる必要がありそうです。
ちなみにゲームをカジュアルに楽しむ程度であれば、十分すぎるほどの性能です。ただし、ディスプレーが120Hz以上のリフレッシュレートに対応していたり、G-SYNCに対応していれば、「ヌルヌル」の動きを楽しめるでしょう。筆者はゲームの動きにそれほど強いこだわりはありませんが、ゲーミングディスプレーを使うとなめらかさがまるで異なることに驚いたことがあります。
本格的にゲームをやり込むならGTX1070が最低ライン?
以上のベンチマーク結果から、GeForce GTX 1070はWQHDの高FPSでゲームを楽しみたい人向けであると言えます。個人的には今後WQHDがゲームの標準になると考えていますので、FPSのマルチプレーで勝ちを本気で狙うなら、GeForce GTX 1060よりもGeForce GTX 1070のほうがおすすめです。その意味でGALLERIA XFはゲーム上級者向けで、GALLERIA XTは初心者~中級者向けと言えるのではないでしょうか。
ポイント
- GeForce GTX 1070搭載のGALLERIA XFはFPS上級者向け
- GeForce GTX 1060搭載のGALLERIA XTはFPS初心者~中級者向け。またはオンラインRPG向け
GALLERIA XFでゲームを楽しむなら、ぜひゲーミングディスプレーや各種デバイスなどを揃えてとことん楽しんでください。
システム系ベンチマークの結果
GALLERIA XFは、CPUとしてクアッドコアのCore i7-6700を搭載しています。ゲームに限らず、3D制作や動画のエンコード、ゲーム実況や画面の録画などでも大きな力を発揮するでしょう。
標準のメモリー容量は8GBですが、いまなら無料で16GBにアップグレード可能です。また525GBのSSDも無料でもらえるので、総合的には非常に高いパフォーマンスを期待できるでしょう。
GALLERIA XFのポイント
- CPUはクアッドコアのCore i7-6700
- メモリーは16GBに無料アップデート中!
- 525GB SSD(SATA)を無料プレゼント!
さらに高いパフォーマンスを求めるなら、CPUをCore i7-6700Kにアップグレードするのがおすすめです。CPUのクロック(動作周波数)が高くなるぶん、ゲームの快適さは(それほど大きくありませんが)向上します。
また実況や録画を考えているならメモリー容量を32GBに、ゲームを何本もインストールするなら容量の大きいSSDに変更するのも有効です。冷却ファンや電源ユニットをアップグレードすればPCが安定して、常に高いパフォーマンスを発揮できるようにもなります。
各種ベンチマークの結果
パーツの発熱について
GALLERIA XFでベンチマーク中のCPU温度とGPU温度を確認してみたところ、GPUは最高でも65度、CPUは最高51度という結果でした。限界温度までには十分余裕がありますし、熱によるパフォーマンスの低下も見られません。
動作音も控えめで気になるレベルではありませんが、より高い静音性を求めるのであれば、BTOでグレードの高い空冷ファンや電源ユニットを選ぶといいでしょう。
本体デザインと内部レイアウトについて
GELLERIA XFでは、「KTケース」と呼ばれるドスパラオリジナルのミドルタワーケースが使われています。ドスパラのミドルレンジ~ハイエンドゲーミングデスクトップPCでは、おなじみのケースですね。
本体サイズは幅207×奥行き520.7×高さ450.2mmで、重量は13.9kg。比較的大きめの設置場所を用意しておくといいでしょう。大きくて重いのですが、そのぶん拡張性と冷却性能が高いというメリットもあります。
関連リンク
- GeForce GTX 1070 Super JetStream(Palit)
本格派ゲーミングPCとしては高いコストパフォーマンス
ということで、今回はGeForce GTX !070搭載のGALLERIA XFについてレビューしました。前述のとおりゲーミングPCとしては申しぶんのないパフォーマンスで、本気で勝ちを狙えるスペックです。
これ以上の快適さを求めるならGeForce GTX 1080を選ぶことになりますが、値段と性能のバランスに優れているのはGeForce GTX 1070だと言って間違いないでしょう。筆者としては、最終的にGeForce GTX 1070とミドルレンジのGeForce GTX 1050 Tiに人気が集まるのではないかと予想しています。
なおGALLERIA XFは、ドスパラの直販サイトから購入できます。注文してから最短で当日出荷、カスタマイズありでも最短翌日出荷で、スグに手に入るのが魅力。詳しい納期や支払い方法などについては、公式サイトでご確認ください。