日本HPの「OMEN by HP 17」は、17.3型で解像度1920×1080ドットのフルHDディスプレイを搭載したゲーミングノートPCです。17.3型は一般的な15.6型よりも画面が大きいので映像の迫力が増す上に、小さなターゲットでも大きく表示されるのでゲーム全般において有利というメリットがあります。
専用グラフィックス(dGPU)としては、NVIDIAのGeForce GTX 10シリーズを採用しています。ラインナップはGeForce GTX 1060と、GeForce GTX 1070の2種類。GTX 1060でも十分な性能ですが、人気の最新ゲームをプレーするならGTX 1070のほうが有利です。
■OMEN by HP 17のポイント
ここがイイ! | ここが残念 |
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今回はメーカーからお借りしたOMEN by HP 17のパフォーマンス・プロモデル(旧モデル)を使って、実際のゲーム性能や本体デザイン、各部の使い勝手などをレビューします。
この記事の目次
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OMEN by HP 17
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OMEN by HP 17のスペック
OMEN by HP 17にはGTX 1070搭載のパフォーマンス・プロモデル(17-an132TX)と、GTX 1060搭載のスタンダード・プロモデル(17-an011TX)の2種類が用意されています。それぞれのスペックは以下の表のとおり。両モデルの違いはdGPUのみで、そのほかの部分はまったく同じ。dGPUの違いが価格の違いです。
■OMEN by HP 17のスペック
パフォーマンスモデル(17-an132TX) | ハイパフォーマンスモデル(17-an133TX) | |
---|---|---|
OS | Windows 10 Pro | |
CPU | Core i7-8750H | |
グラフィックス | GeForce GTX 1070(8GB) | GeForce GTX 1060(6GB) |
メモリー | 16GB(最大16GB) | |
ストレージ | 512GB SSD(PCIe)+1TB HDD | |
光学ドライブ | なし | |
ディスプレイ | 17.3型、1920×1080ドット、IPS、非光沢、G-SYNC対応、144Hz | |
通信機能 | 1000BASE-T対応有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.2 | |
インターフェース | USB3.1 Gen1(Type-A)×3、Thunderbolt 3対応USB3.1 Gen2(Type-C)×1、HDMI、、Mini DisplayPort、有線LAN、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン出力/マイク入力 | |
カメラ | 92万画素 | |
サイズ/重量 | 幅422×奥行き304×高さ33~36.5mm/約3.73kg |
価格はタイミングによって大きく変わります。最新価格は別記事のセール情報をご確認ください。
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OMEN by HP 17のセール情報
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PUBGも最高画質でサクサク
まずはゲーム系ベンチマークの結果から紹介します。今回のテストで使ったのはGTX 1070搭載のパフォーマンス・プロモデルです。なおベンチマークの結果はパーツ構成や環境、タイミングなどによって大きく変わることがあるので、参考程度に捉えてください。
3DMarkベンチマーク結果
3DMarkベンチマーク結果 | |
Time Spy(DX12) | 5,042 |
---|---|
Fire Strike(DX11,FHD) | 12,649 |
Sky Diver(DX10) | 27,745 |
Cloud Gate(DX10) | 23,788 |
Ice Storm(DX9) | 132,923 |
総合的な3D性能を計測する「3DMark」の結果は、上記の表のとおりです。さすがハイミドル相当のGTX 1070を搭載しているだけあって、ゲーミングノートPCとしてはかなり優れた結果となりました。
参考までに、当サイトで計測したそのほかのdGPUの結果を以下にまとめます。GTX 1070はGTX 1060を始めとするほかのミドルレンジdGPUと比べて、ランクが上の性能であることがおわかりいただけるでしょう。
■当サイトでの計測結果
GPU | Fire Strikeスコア(平均値) |
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GeForce GTX 1070 |
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GeForce GTX 1060 |
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GeForce GTX 1050 Ti |
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GeForce GTX 965M |
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GeForce GTX 1050 |
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GeForce GTX 960M |
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国内人気ゲームのベンチマーク結果
国内で人気の高いドラクエ10とFF14のベンチマークを試してみたところ、フルHDの最高画質でも最高評価となりました。国内ゲームは比較的負荷が軽いので、ほかの作品でもストレスなく楽しめると思われます。
■ゲーム系ベンチマークの結果(1920×1080ドット)
FF14:紅蓮のリベレーター(DX11) | |||
---|---|---|---|
最高品質 | 高品質(ノートPC) | 標準品質(ノートPC) | |
12883(非常に快適)※平均90.5 FPS | 14233(非常に快適)※平均104.5 FPS | 15723(非常に快適)※平均118.3 FPS | |
FF14:蒼天のイシュガルド(DX9) | |||
最高品質 | 高品質(ノートPC) | 標準品質(ノートPC) | |
15078(非常に快適)※平均123 FPS | 16354(非常に快適)※平均134.6 FPS | 19360(非常に快適)※平均162.9 FPS | |
ドラゴンクエストX | |||
最高品質 | 標準品質 | - | |
18430(すごく快適) | 18654(すごく快適) | - |
海外ゲームのベンチマーク結果
負荷の高い海外ゲームのゲーム内ベンチマークテストを試した結果は、以下の表のとおりです。非常に負荷の高い作品では最高画質で平均60FPSを下回っていますが、概ね高画質で快適にプレーできると考えていいでしょう。
■海外ゲームのベンチマーク結果(1920×1080ドット)
Ghost Recon Wildlands | |||
---|---|---|---|
ウルトラ | 高 | 低 | |
50.78 FPS | 87.36 FPS | 123.77 FPS | |
Rise of the Tomb Raider(DX12) | |||
最高 | 中 | 最低 | |
106.8 FPS | 135.2 FPS | 162.47 FPS | |
Tom Clancy’s The Division(DX12) | |||
ウルトラ | 中 | 低 | |
80.3 FPS | 128 FPS | 117 FPS | |
Far Cry Primal | |||
最高 | ノーマル | 低 | |
83 FPS | 105 FPS | 134 FPS | |
GRID Autosport | |||
ウルトラ | ミディアム | ウルトラ・ロー | |
120.49 FPS | 166 FPS | 288.48 FPS |
OMEN by HP 17は120Hzのリフレッシュレートに対応しており、60Hzの液晶ディスプレイよりも動きがスムーズです。最高画質では平均120 FPSに届かないタイトルがあるものの、60Hz対応の一般的なゲーミングノートPCよりヌルヌルとしたなめらかな動きでゲームを楽します。
ちなみにdGPUがGTX 1060だと、最高画質でのプレーはちょっとカクつきが目立つようになってきます。画質よりも値段の安さを重視したいなら、GTX 1060を選ぶのもアリです。
PUBGのFPS計測結果
「ドン勝」でおなじみのPUBGこと「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」で、プレー中のFPSを計測してみました。
最高画質の「ウルトラ」でも、平均84.4FPSと優れた結果です。ただしPUBGはまだゲームが不安定で、場所や向いている方向が変わっただけでもFPSが大きく変わります。実際に最高画質でプレー中に、最終局面で街に人が集まってくると最小FPSが30半ばまで落ち込むことがありました。このあたりについては、ゲームのアップデートで改善されるのを期待したいところです。
■PUBGのFPS計測結果(1920×1080ドット)
画質 | 平均 | 最小 | 最大 |
---|---|---|---|
ウルトラ | 84.4 FPS | 68 FPS | 101 FPS |
中 | 81.03 FPS | 59 FPS | 124 FPS |
非常に低い | 100.15 FPS | 87 FPS | 114 FPS |
VR性能について
OMEN by HP 17はVRコンテンツを快適に楽しめる、いわゆる「VRレディ」の性能を持っています。Oulus RiftやHTC VIVE向けのVRゲームを快適に楽しめるでしょう。もちろんWindows MRのコンテンツもサクサクです。
■VRMarkの結果
VRMark Orange Room | |
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8124 SUPER(最高評価) | |
VRMark Blue Room | |
1678 |
そのほかのベンチマーク結果
熱と駆動音について
ベンチマーク中における内部の熱を計測したところ、CPUで最大91度、GPUで最大66度にまで達していました。GPUはそこそこといった程度ですが、CPUの温度はかなり高めです。
キーボード面の温度は、やや高めです。実際にゲームをプレーしている最中、指先に熱が伝わってきました。気になる人は、片手用のゲーミングキーボードを使うといいかもしれません。
駆動音については、ちょっと大きく感じます。特に排気口からの風切り音が目立ちました。ゲームのプレー中は、ヘッドセットを使うことをおすすめします。
簡易騒音計による駆動音の計測結果
電源オフ時 | 37.6 dBA |
---|---|
通常時 | 41.5 dBA |
FF14ベンチ実行時 | 53.9 dBA |
ゲーミングPCとしては落ち着いたデザイン
ここからは、OMEN by HP 17の外観面について紹介します。
OMEN by HP 17の本体デザインは一般的なノートパソコンと比べるとハデですが、ゲーミングノートPCとしてはちょっと控えめな印象です。以前に日本HPの方から「ゲーミングPCは光ってナンボ」と聞きましたが、光るのはキーボードバックライトくらいです。ちょっと地味かなと感じる人もいるかもしれませんが、個人的にはこれはこれでアリだと感じています。
G-Sync対応で動きがなめらか
OMEN by HP 17の液晶ディスプレイはサイズが17.3型で、解像度は1920×1080ドットです。17.3型と15.6型では、画面サイズが大きく変わるわけではありません。しかしゲームの画面が少しでも大きくなることで没入感が増し、小さなターゲットもより認識しやすくなるメリットがあります。
OMEN by HP 17の液晶ディスプレイは120Hzのリフレッシュレートと、G-SYNCに対応している点が大きな特徴です。簡単に言うとどちらも画面の動きを滑らかにする技術で、ゲームをよりスムーズな動きで楽しむことができます。
リフレッシュレート120Hzでゲームのデモを見たところ、60Hzとの違いがはっきりとわかりました。120Hzの映像を見る前は60Hzでも十分サクサクだと思っていたのですが、120Hzのヌルヌルさと比べると、60Hzはパラパラマンガのようです。ほんのわずかではありますが、一瞬の”間”を感じます。
高リフレッシュレートの液晶ディスプレイは、コンマ0.1秒、あるいは0.01秒を競うFPSなどで有利と言われています。ゲームを本格的に極めたいなら、高リフレッシュレートの液晶ディスプレイを搭載するOMEN by HP 17を候補に考えてはいかがでしょうか。
ゲームプレーに特化したキーボード
OMEN by HP 17のキーボードは、テンキー付きの111キー構成です。キーピッチは18.7mmで、理想とされる19mmよりもやや短め。実際に入力してみるとたしかに多少の窮屈さは感じるものの、使っているうちに慣れるでしょう。
26キーロールオーバー(最大で26個のキーを同時に認識できる)に対応している点も、注目したいポイントです。複数のキーを同時に押す場面でも個々のキーがしっかり認識されるので、思わぬミスでストレスを感じることはないでしょう。この点からも、ゲーム用に特化したキーボードだと言えます。
豊富なインターフェースを用意
周辺機器/各種メディア接続用のインターフェース(端子類)としては、USB3.1 Gen1(Type-A)×3、Thunderbolt 3対応USB3.1 Gen2(Type-C)×1、HDMI、、Mini DisplayPort、有線LAN、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン出力/マイク入力が用意されています。ゲーミングノートPCとしては十分な構成と言えるでしょう。
将来的にGTX 1070ではパワーが足りなくなった場合でも、Thunderbolt 3経由でVGAボックス(グラフィックスボードを接続可能な外付け機器)を使えば、ゲーミングPCとして使い続けられるかもしれません。その意味で、比較的拡張性が高いモデルだと言えます。
まとめ
ということで、今回は日本HPの17.3型ゲーミングノートPC「OMEN by HP 17」のレビューをお届けしました。実際にOMEN by HP 17を使ってみて個人的に感銘を受けたのは、120Hzの高リフレッシュレートによるなめらかな映像です。普段は60Hzでも十分だと思っていましたが、俄然高リフレッシュレートのゲーミングディスプレイが欲しくなりました。ま、ゲームの腕前はダメダメなんですが(涙)。
OMEN by HP 17には、GTX 1070搭載モデルとGTX 1060搭載モデルが用意されています。ゲームの快適さで選ぶなら、だんぜんGTX 1070搭載モデルのほうがおすすめ。GTX 1060とGTX 1070のあいだには大きな壁があり、120Hzの高リフレッシュレートを活かすのであればGTX 1070でなければあまり意味がありません。そのぶん値段は多少高くなりますが、長く快適に使えることを考えれば、GTX 1070を選ぶべきでしょう。
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