富士通のLIFEBOOK(ライフブック) WA2/B3は、15.6型の液晶ディスプレイを搭載したスタンダードタイプのノートパソコンです。比較的画面が大きいながらも、本体サイズがコンパクトなのが特徴。またキーボードが使いやすいので、仕事やプライベートでの作業にも向いています。
LIFEBOOK WA2/B3のポイント
ここがイイ! | ここが残念 |
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今回はメーカーからお借りした実機を使って、LIFEBOOK WA2/B3の本体デザインや使い勝手、実際の性能などをレビューします。
この記事の目次
- 1:コンパクトで高級感のある本体
- 2:高精細で作業しやすい画面
- 3:キーのタイプ感と静音性に優れる
- 4:拡張性は高め
- 5:ネットや文書作成には十分な性能
- 6:まとめ
LIFEBOOK WA2/B3
税込み10万円台から
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コンパクトで高級感のある本体
15.6型としては小さい
LIFEBOOK WA2/B3の接地面積は、幅361×奥行244mmです。B4サイズ(幅364✕奥行き257mm)よりもわずかに小さい程度。標準的な15.6型モデルよりもひと回り小さい点がポイントです。
高さは公称27.1mmで、実測値は29mmでした。やや厚みがありますが、据え置き用のパソコンですので、特に問題はないでしょう。
4色のカラバリを用意
本体カラーとしてはブライトブラックとプレミアムホワイト、ガーネットレッド、メタリックブルーの4色が用意されています。今回試用したのはブライトブラックのモデルですが、のっぺりとした黒ではなく、ややメタリックな塗装が施されていました。明るい場所ではガンメタリックのように見えます。
天板(液晶ディスプレイの裏側)は光沢仕上げです。ツルツル&テカテカしており、映り込みやホコリがやや目立ちます。
据え置き利用中心のモデル
LIFEBOOK WA2/B3の重量は、カタログ上の公称値で約2.3kgです。実際の重さを測ったところ、2.195kgでした。日常的に持ち歩くには厳しい重さですが、デスクに据え置きで利用するモデルですので問題はないはず。自宅や職場で設置場所を変える程度なら、十分持ち歩けます。
高精細で作業しやすい画面
高精細&狭額デザイン
液晶ディスプレイのサイズは15.6型で、解像度は1920✕1080ドットです。1366✕768ドットの画面に比べて写真が鮮明に表示されるほか、より多くの文章が表示されるので作業効率が大きくアップするでしょう。
液晶ディスプレイのベゼル(枠)幅は左右7.8mmで、上部が実測15.5mmでした。余計な枠が見えないぶん液晶ディスプレイ周りのデザインがとてもスッキリしています。またベゼル幅が狭いと画面に集中しやすいと言われており、作業効率アップを期待できそうです。
映像の色合いは申しぶんなし
液晶ディスプレイの映像を確認したところ、自然な発色かつ色鮮やかに表示されました。公式スペックには記載されていませんが、IPS相当の映像だと思います。画面はごくわずかに暗く感じますが、特に気にならないレベルです。
光の映り込みが目立つ
液晶ディスプレイの表面は光沢ありのグレア仕上げであるため、光の映り込みが目立つ場合があります。そのような場合には、光が映り込まないよう液晶ディスプレイの角度を変えるといいでしょう。
キーのタイプ感と静音性に優れる
キーはやや小さめ
キーボードはエクセルなどで数値入力に便利なテンキー付きです。キーピッチ(キーとキーの間隔)は理想とされる19mmよりもやや短い18.4mm。キーそのものの大きさも14mmとやや小さく、実際に使っていて少しだけ窮屈に感じました。
ただしキー配列はいい意味で標準的で、変則な箇所はまったくありません。カーソルキーが1段低い場所に配置されているため、使いやすいのにも好感が持てます。
また液晶ディスプレイを開くと、本体の奥がわずかに持ち上がります。これによりキーボードが斜めに傾斜し、手首を自然な角度でキープできるようになるのです。
疲れにくい&タイプ音が静か
キーストローク(キーを押し込む深さ)は2.5mmで、ノートパソコンの標準である1.5mmよりもかなりの深さがあります。キーストロークは深いほどタイプ感に優れると言われていますが、確かにほどよい手応えがありました。
入力時のクリック感は弱いのですが、ストロークが深いのでキーを入力したことを確実に感じられます。底打ち感(入力時に指へ返ってくる反発力)はまったく感じられませんでした。もしかすると、ストロークの深さがクッションのような役割を果たしているのかもしれません、たわみもなく、長時間使っても疲れにくいキーボードだと思います。
タイプ音はかなり静かです。筆者はタイプが強いほうなのですが、いつもの調子で入力しても「チャクチャクチャク」という感じで控えめなタイプ音でした。タッチが軽ければ、音はほとんど気にならないでしょう。ただしEnterキーを押したときにだけ、「チャキッ」という音が響きます。
便利なワンタッチボタン
キーボード上部には、「ワンタッチボタン」と呼ばれる3つのタッチ式ボタンが配置されています。それぞれのボタンに軽く触れるだけで、富士通特製のユーティリティーが起動。なにか困ったりわからないことがあったら、まずはこのボタンを使ってみるといいでしょう。
誤操作の少ないタッチパッド
タッチパッド(富士通製ノートPCでは正式名称は「フラットポイント」)はやや小ぶりでした。しかし操作しやすさについては問題ありません。
ポイントはボタンとパッド部分が分離しているのと、ボタンとパッドのあいだに仕切り線が用意されている点のふたつ。両方とも、誤操作を防ぐ役割を持つ仕様です。ボタンのクリックがやや固めなのも、意図しないクリックを防ぐ目的があるのでしょう。
拡張性は高め
15.6型としては十分な構成
周辺機器接続用の端子(インターフェース)は、 USB3.0×2、USB3.1 Gen1(Type-C)×1、USB2.0✕1、HDMI、有線LAN、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン出力の構成です。VGA(アナログRGB)は非対応ですが、十分な構成といえるでしょう。
スピーカーはONKYOとの共同開発
スピーカーはキーボード上部に配置されています。オーディオ機器メーカーONKYOとの共同開発によるものとのこと。なおLIFEBOOK WA2/B3ではハイレゾ音源の再生には対応していません(上位モデルでは対応)。
サウンドのクオリティーは、ノートパソコンとしては非常に高めです。個々の音がとてもクリアーに聞こえる上に、音に広がりを感じます。外付けの高級スピーカーにはさすがにかないませんが、ノートパソコンとしてはかなり上質な部類でしょう。標準収録のユーティリティーを使えば、より好みのサウンドに近づけることができます。
メモリー増設やストレージの換装は簡単
底面部には、パーツ交換用のカバーが用意されています。ネジを外してカバーを取り外すことで、簡単にパーツを交換可能です。ただし自分でパーツを交換すると、メーカー保証のサポート外となる点に注意してください。
ネットや文書作成には十分な性能
LIFEBOOK WA2/B3のスペック
今回取り上げているLIFEBOOK WA2/B3は、CPUがCore i3のモデルです。Core i5/i7を搭載したモデルは「LIFEBOOK WA3/B3」となる点に注意してください。基本的な機能はLIFEBOOK WA2/B3と変わりませんが、キーボードのデザインやスピーカーの機能などが異なります。
OS | Windows 10 Home |
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CPU | Core i3-7130U |
メモリー | 4/8/16GB |
ストレージ | 500GB/1TB HDDまたは128GB SSD+1TB HDD/256GB SSD+1TB HDD |
グラフィックス | Intel HD Graphics 620 |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ または ブルーレイディスクドライブ |
ディスプレイ | 15.6型、1920×1080ドット、光沢、タッチ非対応 |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.1、1000BASE-T対応有線LAN |
インターフェース | USB3.0×2、USB3.1 Gen1(Type-C)×1、USB2.0✕1、HDMI、有線LAN、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン出力 |
カメラ | 92万画素 |
サイズ/重量 | 幅361×奥行244×高さ27.1mm/約2.3kg |
バッテリー駆動時間 | 7.5時間 |
LIFEBOOK WA2/B3のベンチマーク結果
今回のテストで使った試用機のスペックは以下のとおりです。なおベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミングなどによって大きく変わることがあります。
試用機のスペック
CPU | Core i3-7130U |
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メモリー | 4GB |
ストレージ | 500GB HDD |
試用機はメモリーが4GBでストレージが500GB HDDということもあり、ベンチマーク結果は全体的にやや控えめです。実際にはややもたつきを感じるものの、ネットや動画視聴、文書作成程度なら普通に使えました。
ただし起動直後に動きがかなり遅くなる場面があります。おそらくWindows Updateやソフトの更新が行なわれているためでしょう。このような場合は、更新が終わるまで待つ必要があります。より快適に使いたいならストレージを高速なSSDに変えたり、メモリー容量を8GB以上に増やすのがおすすめです。
本体の熱は控えめ
ベンチマーク中のCPU温度を確認したところ、最大でも60度でした。この程度の熱なら気にする必要はありません。
キーボード面の温度も低く、室温20度程度の部屋で常時30度前後でした。高い負荷の処理でも、キーボードが熱くなることはないでしょう。
通常利用時は音は気にならない
簡易騒音計で利用中の駆動音を計測したところ、ネットや文書作成、動画視聴時はごく小さな音が聞こえるものの、気になるほどではありませんでした。3Dゲームや動画編集など負荷の高い処理では排気音が目立ちますが、そもそもスペックが低めですので、高い負荷がかかる場面は少ないと思われます。
駆動音の計測結果(室温20度前後)
電源オフ時 | 36.8dBA | – |
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通常時 | 37.5dBA | 低くて小さな駆動音がわずかに聞こえる |
YouTube動画再生時(スピーカーオフ) | 37.7dBA | 駆動音が少し聞こえる。音が再生されていれば気がつかない |
FF14ベンチ実行時 | 53.9dBA | 排気音がけっこう目立つ |
総合的に見ればコスパは悪くない
ということで、今回はLIFEBOOK WA2/B3のレビューをお届けしました。
全体的に使いやすさへの配慮が行き届いており、さすがは富士通製といったところです。特にキーボードが使いやすく、また本体デザインが以前のモデルに比べて格段に良くなっています。大手国内ブランドということで、安心感もありますね。
ただ、他社製品と比べると割高感は否めません。海外メーカーのモデルなら、同じ価格でCore i5/i7+8GBメモリーが搭載されている場合もあります。
しかしLIFEBOOK WA2/B3は、かならずしもコストパフォーマンスが低いわけではありません。たとえば直販サイトで購入すれば通常は1年間のメーカー保証を3年間に延長できたり、セキュリティ対策ソフトの3年版が標準で付属するなどお得な面もあります。
また当サイト向けのシークレットクーポン「DAG217LSJ」を利用すれば、通常よりもお得な割引き価格で購入できます。マイクロソフトのOffice製品も大幅に値引きされるので、非常にお得です。
そしてなにより、使いやすさと大手国内ブランドの安心感&サポートサービスを考えれば、購入を検討する価値があると言えるでしょう。LIFEBOOK WA2/B3は、パソコンを長期間安心して使いたい人におすすめのモデルです。
LIFEBOOK WA2/B3のまとめ
- 15.6型なのにコンパクト
- キーのタイプ感に優れる
- 狭額デザイン&映像が高精細
- スピーカーの音質がイイ
- 3年間のサポート&セキュリティ対策
- 安心の国内ブランド
- 液晶ディスプレイの光沢
- 値段がやや高い
LIFEBOOK WA2/B3
税込み10万円台から
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