ゲーミングPCレビュー

GIGABYTE AORUS 7 レビュー:17インチで144HzのGTX1660Ti搭載ゲーミングノートPC

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GIGABYTE AORUS 7 レビュー

日本ギガバイトのAORUS 7は、17.3インチの液晶ディスプレイを搭載するゲーミングノートPCです。一般的な15.6インチよりも画面サイズが大きいためゲームの迫力が増す上に、ターゲットを狙いやすい点がポイント。さらにリフレッシュレートは144Hzで、なめらかな動きでゲームを楽しめます。

 

AORUS 7

AORUS 7

 

今回はメーカーからお借りしたAORUS 7の実機を使って、デザインや性能などをレビューします。

 

 

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AORUS 7のスペック

画面サイズ 15.6インチ
解像度 1920×1080
CPU Core i7-9750H
メモリー 16GB
SSD 512GB SSD (PCIe)
HDD 1TB
グラフィックス GTX 1660 Ti (6GB)
幅×奥行き 399×282mm
厚さ 29.2mm
重量 最大2.5kg
バッテリー 48.96Wh

※2019年7月4日時点


OS Windows 10
本体カラー ブラック
画面の表面 非光沢
パネルの種類 IPS
リフレッシュレート 144Hz
タッチ / ペン 非対応
光学ドライブ
テンキー 対応
有線LAN 1000Mbps
無線LAN 11a/b/g/n/ac
Bluetooth 5.0
USB3.1 Gen1×1、Gen2×1
USB3.0
USB2.0 1
USB Type-C 1 (USB 3.1 Gen2)
Thunderbolt 3
メモリーカード SD
HDMI 1
VGA (D-sub15)
DisplayPort 1 (Mini)
Webカメラ HD (720万画素)
顔認証カメラ
指紋センサー
オフィス

ベンチマーク結果

3Dグラフィックス性能

AORUS 7ではGPU (グラボ)として、ミドルレンジ向けのGeForce GTX 1660 Tiが使われています。ミドルレンジ (中級者向け)とは言え、性能的には前世代のハイエンド (上級者向け)相当。RTXシリーズのレイトレーシング機能には対応していませんが、人気のゲームを十分快適に楽しめるパフォーマスです。

 

GPUの性能比較

GPU 3DMark FireStrikeスコア
RTX 2070
17333
GTX 1070 Max-Q
13461
RTX 2060
13121
AORUS 7(GTX 1660 Ti)
13115
GTX 1060
10100
GTX 1650
8215
GTX 1050 Ti
6660
GTX 1050
5375

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

ゲーム系ベンチマーク結果

個別タイトルごとのベンチマークテストを実施したところ、重いゲームでも画質を調整すれば快適に遊べるとの評価でした。FF14など中量級クラスならフルHDの最高画質でストレスなく楽しめます。

 

FF15ベンチ
FF15 (DX11) ※重量級
1920×1080 (フルHD) 高品質 5786(やや快適)
標準品質 8110(快適)
軽量品質 9980(とても快適)
FF14ベンチ
FF14:漆黒のヴィランズ (DX11) ※中量級
フルHD 最高品質 13579(非常に快適) ※95.58205 FPS
高品質 15095(非常に快適) ※117.599 FPS
標準品質 16458(非常に快適) ※138.3985 FPS
Assassin's Creed Odyssey
アサシンクリード オデッセイ (DX11) ※重量級
フルHD 最高 50 FPS
81 FPS
85 FPS
SOTTR
シャドウ オブ ザ トゥームレイダー(DX12) ※重量級
フルHD 最高 67 FPS
82 FPS
最低 110 FPS

※平均60FPS以上が快適に遊べる性能の目安

フォートナイト

フォートナイトのFPS(描画速度の目安)計測結果は以下の表のとおり。最高画質でも平均103.2FPSと、快適に遊べる目安 (平均60FPS)を大きく上回っています。144Hzの超なめらかな動きで楽しむなら、画質を「高」に変更するといいでしょう。

 

AORUS 7 フォートナイトFPS計測結果

フォートナイトFPS計測結果

画質 平均FPS 最低FPS
エピック(最高画質) 103.2 FPS 78 FPS
124.25 FPS 113 FPS
186.88 FPS 155 FPS
低(最低画質) 260.43 FPS 203 FPS

PUBG

フォートナイトよりもやや重いPUBGでは、最高画質で平均81.66FPSでした。これでも十分快適に遊べるのですが、画質を「中」程度にまで抑えるとよりなめらかな動きでプレーを楽しめます。

 

AORUS 7 PUBG FPS計測結果

PUBG FPS計測結果

画質 平均FPS 最低FPS
ウルトラ(最高画質) 81.66 FPS 64 FPS
94.08 FPS 77 FPS
104.8 FPS 86 FPS
110.11 FPS 94 FPS
非常に低い(最低画質) 127.06 FPS 104 FPS

リーグ・オブ・レジェンド

動作の軽いリーグ・オブ・レジェンド (LoL)では、トレーニングモードで平均197.11FPSでした。これだけの余裕があれば、複数のプレーヤーが入り乱れるオンライン対戦でも処理落ちすることなく快適に楽しめます。

 

AORUS 7 LoL FPS計測結果

リーグ・オブ・レジェンド計測結果

画質 平均FPS 最低FPS
最高画質 197.11 FPS 179 FPS

CPU性能

CPUは第9世代のCore i7-9750Hです。CPU性能を計測するベンチマークテストでは、同じCore i7-9750Hの平均値を約5%上回る結果となりました。性能は非常に高く、ゲームはもちろん動画編集などの重い処理にも向いています。

 

CPUの性能比較

CPU CINEBENCH R20 CPUスコア
AORUS 7 (Core i7-9750H)
2819
Core i7-9750H
2686
Core i7-8750H
2625
Core i7-8565U
1193

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

ストレージ性能

AORUS 7ではストレージとして512GBのSSDと、1TB HDDが使われています。SSDはPCIe 3.0 x4の爆速タイプ。容量も大きいので、ゲームを何本かインストールしても空き容量不足で困る場面は少ないでしょう。とは言え容量には限りがあるので、ファイルアクセスの多いゲームはSSDに、それ以外はHDDにインストールすることをおすすめします。

 

AORUS 7 ストレージ

512GB SSD (左)と1TB HDD (右)のアクセス速度

CPUの温度について

AORUS 7では標準収録ユーティリティーで空冷ファンの強さを変更できます。標準では「自動」に設定されていますが、パフォーマンスを最大限に発揮したい場合は「最大」に変更してください。

 

AORUS 7 専用ユーティリティー

標準収録の空冷ファン管理ユーティリティー

 

AORUS 7 専用ユーティリティー

常駐ソフト「Control Center」ではさらにPCの動作モードを変更できます

 

動作モードを「パフォーマンス」、空冷ファンを「最大」にした状態でFF15ベンチを30分間実行し、CPUクロックとCPU温度を計測しました。平均クロックは高いわけではありませんが、ほぼ4GHzにはり付き状態で大きなパフォーマンスの低下は見られません。温度は95度を超える場面が何度かあるものの、平均としてはやや低め程度に抑えられています。高温による性能低下やパーツの劣化は心配しなくていいでしょう。

 

AORUS 7 CPU温度

FF15ベンチ実行時のCPUクロックとCPU温度

駆動音計測結果

パフォーマンス重視の設定にすると、駆動音 (ファンの回転音や通風孔からの排気音)が大きくなってしまいます。前述の状態で駆動音を計測したところ、高負荷時には音がかなり大きく聞こえました。ゲーミングヘッドセットの着用をおすすめします。

 

駆動音の計測結果 (室温23.8℃)

電源オフ 37.3dBA
待機中 46.6dBA 排気音が聞こえるが、うるさくはない
FF15ベンチ 58.3dBA 排気音がけっこう大きい

デザインと使いやすさ

コンパクトな17インチ

AORUS 7は17インチタイプのノートPCで、一般的な15インチタイプに比べて本体サイズがやや大きめです。しかし17インチクラスとしてはコンパクト。天板にエンブレムがプリントされていますが全体的には控えめなデザインです。

 

AORUS 7 デザイン

本体カラーはブラック

 

AORUS 7 天板

天板にはエンブレムと戦闘機をモチーフにしたラインがプリントされています

 

AORUS 7 本体サイズ

液晶ディスプレイのベゼル (枠)幅は左右6mm。画面周りがとてもスッキリとしています

 

AORUS 7 大きさ

標準的な17インチノートPCに比べてひと回りコンパクトです

 

AORUS 7 キーボード面

キーサイドを白くすることで、個々のキーを判別しやすくしたキーボード

 

AORUS 7 バックライト

キーボードはRGBバックライトに対応

 

AORUS 7 専用ユーティリティー

標準収録のユーティリティーで、バックライトの色 を変えられます

 

AORUS 7 高さ

やや厚みがありますが、ゴツく感じるほどではありません

 

AORUS 7 底面部

底面部には大きめの通気口。バッテリーの取り外しが可能です

144Hzの大画面ディスプレイ

液晶ディスプレイのサイズは17.3インチで、解像度は1920×1080ドットです。一般的な15.6インチに比べて画面がひと回り大きく、そのぶんゲーム内のターゲットが大きく表示されます。FPSやTPSなどシューター系ゲームでは敵を狙いやすくなるので有利です。

 

AORUS 7 画面

画面サイズは17.3インチ。敵やターゲットが15.6インチよりも大きく表示されるので狙いやすい点がメリット

 

AORUS 7 パネル

液晶パネルはIPS。映像は明るく自然な色合いです

 

液晶ディスプレイのリフレッシュレートは144Hzです。一般的な60Hzに比べて画面の動きが非常になめらかで、ひと目で違いがわかるほど。いままで普通に使っていた60Hzの画面が、高速なパラパラマンガのように思えます。

 

AORUS 7 リフレッシュレート

リフレッシュレート (画面の書き換え速度)は144Hz

 

AORUS 7 144Hzメリット

リフレッシュレートが高いと3D酔いしにくい上に、ターゲットの動きを正確に予測しやすくなります

タイプ感のいいキーボード

キーボードはテンキー付きの日本語配列です。キーピッチは実測18mmとやや小ぶりですが、特に違和感はありません。キーストロークは2mmでしっかりとした手応えがあり、迷いなく操作できます。

 

AORUS 7 キーボード

テンキー付きのキーボード。キーストロークは2mm

 

キーの同時押し認識数は、英数字で8~9キー程度。ただしキーの組み合わせによっては、5キー程度までしか認識されない場合があります。とは言えゲームでよく使うWASDキー周りはしっかりと認識されるので、プレーには問題ないはずです。

 

AORUS 7 キーの同時押し

主要なキーの同時押しにはしっかり反応していました

インターフェース類は十分な構成

USB端子は左側面×2 + 右側面×1で、映像出力はHDMIとMiniDisplayPort、USB Type-CによるDisplayPort出力。メモリーカードや有線LANも利用できます。端子の構成は十分ですが、できればフルサイズのUSB端子は背面に欲しいところです。

 

AORUS 7 左側面

左側面はUSB3.1 Gen1、USB2.0、ヘッドホン出力 / マイク入力

 

AORUS 7 右側面

右側面にはUSB3.1 Gen2、MiniDisplayPort、SDカードスロット

 

AORUS 7 背面

背面にはUSB3.1 Gen2 Type-C、HDMI、有線LAN、電源コネクター

 

AORUS 7 USB端子

USB接続のゲーミングデバイスを使うと、左右のサイドがケーブルでゴチャついてしまいます

ゲームで「勝ち」にこだわりたい人に

ゲーム画面が大きく表示される17.3インチのディスプレイは、15.6インチよりもターゲットの捕捉 / エイムに有利です。また144Hzのなめらかな動きは、相手の行動を正確に予測するのに向いています。ノートPCでシューター系ゲームをプレーするなら、画面の大きさとリフレッシュレートにこだわるべきでしょう。

 

ベンチマーク結果をご覧いただくとおわかりのように、AORUS 7は人気ゲームで高いFPSを叩き出しました。高リフレッシュレートのヌルヌル感を存分に堪能できます。初心者から上級者まで、幅広い層におすすめのモデルです。

 

AORUS 7 感想

大きくて動きのなめらかな画面は対戦プレーで有利!

 

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記事を書いた人
こまめ(タカハシリョウ)

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