デルのVostro 14 3000 (3480)(以下、”Vostro 14 3480″)」は14インチの液晶ディスプレイを搭載したスタンダードタイプのノートPCです。コンパクトな本体と高性能CPUを採用しながらも、価格が5万円台からと安い点が特徴。光学ドライブやテンキーが必要ない人におすすめします。
※このモデルは法人向けのモデルですが、自営業やフリーランスの方でも購入できます。注文時の所在確認などはありません。
今回はメーカーからお借りした実機を使って、Vostro 14 3480のデザインや性能などをレビューします。
この記事の目次
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Vostro 14 3000 (3480)のスペック
画面サイズ | 14インチ |
---|---|
解像度 | 1366×768 |
CPU | ・Core i3-8145U ・Core i5-8265U |
メモリー | 4 / 8GB |
ストレージ | 1TB HDD |
グラフィックス | UHD 620 |
LTE | - |
幅×奥行き | 339×241.9mm |
厚さ | 19.9mm |
重量 | 約1.72kg~ |
バッテリー | 42Whr |
※2019年8月26日時点。構成は変更される場合があります
本体カラー | ブラック |
---|---|
画面の表面 | 非光沢 |
パネルの種類 | TN |
光学ドライブ | - |
テンキー | - |
有線LAN | 1000Mbps |
無線LAN | 11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.1 |
USB3.1 | 2 (Gen1) |
USB3.0 | ー |
USB2.0 | 1 |
USB Type-C | ー |
Thunderbolt 3 | ー |
メモリーカード | SD |
HDMI | 1 |
VGA (D-sub15) | ー |
DisplayPort | ー |
Webカメラ | HD 720p(92万画素相当) |
顔認証カメラ | ー |
指紋センサー | ※オプション |
オフィス | ※付属モデルあり |
デザインと使いやすさ
コンパクトなボディ
Vostro 14 3480のボディは樹脂 (プラスチック)製で、本体カラーはブラック。格安ノートPCではよく見られる仕上がりで、高級感は感じられません。5万円台であることを考えれば、値段相応と言えるでしょう。デザインにこだわらない人であれば、特に気にならないはずです。
14インチの液晶ディスプレイを搭載している機種であるため、15インチ (15.6インチ)タイプに比べて本体がコンパクトです。大きさ的にはひと回り小さい程度。そのぶん接地面積が小さく、収納にも場所を取らないのがメリットです。
14インチのHDディスプレイ
液晶ディスプレイの大きさは14インチです。人気の15.6インチよりも少し小さいものの、文字が読みづらく感じるほどではありません。解像度は1366×768ドットで、格安モデルとしては標準的なスペックです。
液晶ディスプレイには、TNパネルが使われています。スマホや高級ノートPCで使われているIPSパネルに比べて映像がやや青みがかっていますが、内容は普通に確認可能です。映像についても3~5万円台の格安ノートPCでは一般的なので、特に目立った欠点ではありません。
輝度は公称値で300nitですが、実際にはそこまで明るくはありません。今回は輝度を計測していませんが、おそらく250nit前後でしょう。画面はやや暗く感じましたが、作業には十分です。
液晶ディスプレイの表面は光沢なしのノングレアです。映り込みが少ないので、眼が疲れにくい点がポイント。長時間の作業に向いています。
ややクセのあるキーボード
キーボードはテンキーなしの日本語配列で、バックライトには非対応です。標準的なキー配列 (並び)ですが、Enterキー周辺で一部のキーが若干小さくなっています。特に「¥」キーが小さく、間違えて右隣のBacjSpaceキーを押してしまうことが度々ありました。
タイプ感はやや軽めです。キーストローク (キーを押し込む深さ)は平均1.3mmで、標準の1.5mmよりも浅め。押した瞬間に固めのクリック感はありますが、最後まで押し切る力は軽めでした。タイプ音は軽いタッチだとチャクチャクという感じで静かではありませんが、かと言ってうるさく感じるほどでもありません。
インターフェースは十分な構成
周辺機器接続用のインターフェース (端子)類は多くはありませんが、十分な構成です。光学ドライブは非搭載であるものの、14インチタイプには光学ドライブを搭載していないものが多いのである意味普通の作りと言えます。ただ、ビジネスシーンで使われる機会の多いVGA (D-sub15ピン)に対応しているのは高評価ポイント。
ベンチマーク結果
試用機のスペック
モデル名 | プレミアムモデル(大容量メモリー搭載) |
---|---|
OS | Windows 10 Home |
CPU | Core i5-8265U |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 1TB HDD |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 620 (CPU内蔵) |
CPU性能
試用機では第8世代のCore i5-8265Uが使われていました。CPU性能を計測するベンチマークテストでは、なかなか優れた結果が出ています。一般用途向けノートPCのなかではCore i7-8565Uがもっとも高性能 (2019年8月時点)なのですが、Core i5-8265Uでも十分高性能と言えるでしょう。
下位モデルで使われているCore i3-8145UはCore i5-8265Uよりもやや劣るものの、2年半前のハイスペックノートPCで使われていたCore i7-7500Uと同等レベルの性能です。特別重い作業でなければ、十分活用できます。
CPUベンチマーク結果
CPU | PassMark CPU Markスコア |
---|---|
Core i7-8565U |
9641
|
Core i5-8265U |
8891
|
Vostro 14 3480 (Core i5-8265U) |
8825
|
Core i7-7500U |
5564
|
Core i3-8145U |
5549
|
Core i3-7020U |
3769
|
Celeron 4205U |
2026
|
Celeron 3865U |
2016
|
Celeron N4000 |
1553
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
CPU選びの目安
Celeron | ・Webページを見る ・ネット動画の視聴 ・ごく簡単な文書作成 |
---|---|
Core i3 | ・事務処理 ・文字中心の資料作成 ・写真の簡単な加工 |
Core i5 | ・写真や画像の加工 ・データ処理 ・画像入り資料の作成 |
Core i7 | ・プロ用ソフトの利用 ・大規模なデータ処理 ・企業向け機能の利用 ・小規模な動画編集 |
ストレージ性能
Vostro 14 3840では、ストレージ (ファイルの保管場所)として1TB HDDが使われています。試用機でアクセス速度を計測したところ、一般的なHDDよりも4割以上遅い結果が出ました。長期間使って空き容量が少ないHDDでならこれくらいのアクセス速度になることはあるのですが、まだそれほど使っていないHDDでこの結果は問題です。おそらく試用機になにかしらの問題があったものと思われます。
起動時間
ウィンドウズの起動時間は平均41.18秒でした。起動時間はちょっと長いのですが、前述のとおりHDDになんらかの問題があったのかもしれません。ほぼ同型のVostro 14 3481では平均34.12秒でしたので、通常ならおそらくそれぐらいだと思われます。
起動時間の計測結果(手動計測)
1回目 | 52.7秒 |
---|---|
2回目 | 50.4秒 |
3回目 | 37.8秒 |
4回目 | 34.8秒 |
5回目 | 30.2秒 |
平均 | 41.18秒 |
バッテリー駆動時間
Vostro 14 3480ではバッテリー容量は公開されているものの (42Whr)、駆動時間は非公開です。そこで当サイトでテストを実施したところ、最大で8時間04分という結果でした。ただしこのテストはバッテリー消費量が少なく、逆にバッテリー消費の大きいテストでは5時間21分という結果が出ています。普通に使った状態なら、それぞれのあいだを取って6~7時間と考えていいかもしれません。特別長いわけではありませんが、据え置き利用向けのモデルですので問題ないでしょう。
バッテリー駆動時間のテスト結果
公称値 | ※非公開 |
---|---|
BBenchによる計測 | 8時間04分 |
PCMark 8による計測 | 5時間21分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
価格について
Vostro 14 3480には、パーツ構成の異なる3種類のモデルが用意されています。それぞれの主なスペックと価格は以下のとおり。モデルによっては納期の早い”即納モデル”も用意されていますが、このモデルはパーツのカスタマイズに対応していない点に注意してください。
ラインナップ
ベーシックモデル(SSD搭載) | プレミアムモデル(大容量メモリー・SSD搭載) | プレミアムモデル(大容量メモリー搭載) |
---|---|---|
Core i3-8145U | Core i5-8265U | |
4GB | 8GB | |
1TB HDD | ||
1366×768 | ||
UHD 620 | ||
税込5万0094円 | 税込5万8734円 | 税込6万4782円 |
※2019年8月26日時点。20%オフクーポン適用時
安いけどHDDのみがネック
ということで、今回はVostro 14 3000 (3480)のレビューをお届けしました。
デルのVostro 14 3000シリーズには今回紹介したVostro 14 3480以外にも、Vostro 14 3481というモデルが存在します。違いはCPUの種類だけで、基本スペックはほぼ同じ。Vostro 14 3480のほうがCPU性能が高く、Vostro 14 3481のほうが価格が安いと考えてください。
Vostro 14 3000シリーズの違い
3480 | 3481 |
---|---|
Core i3/i5 (第8世代) | Core i3 (第7世代) |
4 / 8GBメモリー | 4 / 8GBメモリー |
HDD | HDD |
1366×768 | 1366×768 |
光学ドライブなし | 光学ドライブなし |
USB×3 有線LAN SD HDMI VGA |
USB×3 有線LAN microSD HDMI VGA |
指紋センサー対応 | 指紋センサー対応 |
Vostro 14 3480は第8世代のCore i3 / i5を使っているだけあって、CPU性能については文句のない仕上がりです。しかしストレージがHDDのみという点が、個人的には少々残念に感じます。なぜならHDDとSSDでは体感的な速度 (快適さ)がまったく違うからです。
HDDでも使えないわけではありませんが、ウィンドウズの起動や起動直後の動き、ファイルのやり取りについては、圧倒的にSSDのほうが優れています。そのあたりをある程度納得した上で、多少の待ち時間は気にしないのであればおすすめです。もしくは別途購入したSSDを自分で付け替えるのもいいかもしれません。
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