ノートパソコンレビュー

デル Vostro 14 3000 (3481) レビュー:4万円台でVGA付きの14インチノートPC

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デル Vostro 14 3000 (3481) レビュー

デルのVostro 14 3000 (3481)(以下、”Vostro 14 3481″)」は14インチの液晶ディスプレイを搭載したスタンダードタイプのノートPCです。コンパクトな本体とビジネスシーンで使われる機会の多いVGA (D-sub15ピン)に対応している点が特徴。価格は4万円台半ばとリーズナブルである点も魅力です。

 

※このモデルは法人向けのモデルですが、自営業やフリーランスの方でも購入できます。注文時の所在確認などはありません。

Vostro 14 3481

Vostro 14 3481

 

今回はメーカーからお借りした実機を使って、Vostro 14 3481のデザインや性能などをレビューします。

 

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Vostro 14 3000 (3481)

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税込4万5774円~

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Vostro 14 3000 (3481)のスペック

画面サイズ 14インチ
解像度 1366×768
CPU Core i3-7020U
メモリー 4 / 8GB
ストレージ 1TB HDD
グラフィックス HD 620
LTE
幅×奥行き 339×241.9mm
厚さ 19.9mm
重量 約1.72kg~
バッテリー 42Whr

※2019年8月26日時点。構成は変更される場合があります


本体カラー ブラック
画面の表面 非光沢
パネルの種類 TN
光学ドライブ
テンキー
有線LAN 1000Mbps
無線LAN 11a/b/g/n/ac
Bluetooth 4.1
USB3.1 2 (Gen1)
USB3.0
USB2.0 1
USB Type-C
Thunderbolt 3
メモリーカード SD
HDMI 1
VGA (D-sub15)
DisplayPort
Webカメラ HD 720p(92万画素相当)
顔認証カメラ
指紋センサー ※オプション
オフィス ※付属モデルあり

デザインと使いやすさ

スタンダードな外観

Vostro 14 3481の本体カラーはブラック。ボディは樹脂 (プラスチック)製で、5~6万円台以下のノートPCとしては標準的な作りです。いかにもノートPC的な見た目ですが、値段の安さを考えれば仕方がありません。ただし14インチタイプで本体がコンパクトという点はメリットです。重量は軽くはありませんが、持ち歩けない重さでもありません。

 

天板とパームレスト (キーボード面)には格子状のテクスチャー加工が施されていますが、指紋や油脂の汚れは少し目立ちます。気になる場合は、こまめに拭き取るといいでしょう。また樹脂はキズに弱いので、持ち歩く際にはカバーに入れることをおすすめします。

 

Vostro 14 3481 デザイン

Vostro 14 3481の外観

 

Vostro 14 3481 カラー

本体カラーはブラックのみ。天板には格子状のテクスチャー加工が施されています

 

Vostro 14 3480 サイズ

接地面積は幅339×奥行き241.9mmで、B4サイズとA4サイズの中間くらい。普通のバッグには難なく収まります

 

Vostro 14 3480 厚さ

高さは19.9mm。接地面積が小さいので、やや厚い印象

 

Vostro 14 3481 キーボード面

キーボード面はブラックで、天板と同じ仕上がり

 

Vostro 14 3481 サイズ感

キーボード利用時のサイズ感

 

Vostro 14 3481 ベゼル

液晶ディスプレイのベゼル (枠)幅は左右14mm、上部22mm。最近の機種としては太めです

 

Vostro 14 3481 底面部

底面部もブラック。シンプルな作りです

 

Vostro 14 3481 アダプター

付属の電源アダプター

映像は格安モデル相当

液晶ディスプレイの大きさは14インチ。人気の15.6インチよりもひと回り小さめです。そのぶん文字も小さくなるのですが、デスクトップの文字は2~3mm程度で、特に見づらくは感じませんでした。

 

Vostro 14 3480 ディスプレイ

画面サイズは14インチで、解像度は1366×768ドット

 

映像はコントラストが低く、色のメリハリはあまり感じられません。また液晶ディスプレイにはTNパネルが使われており、スマホや高級ノートPCで使われているIPSパネルに比べると色が青みがかって見えます。格安ノートPCではよく見られる映像品質です。値段の安さを考えれば仕方がないでしょう。とは言え内容は普通に確認できますので、色にこだわらないなら問題なく使えます。

 

Vostro 14 3481 映像品質

液晶ディスプレイには青みが強いTNパネルが使われています

 

TNパネルとIPSパネルの違い

TNパネルとIPSパネルの色合いの違い ※写真は別の機種によるもの

 

輝度は公称値で300nit、計測値で266nitでした。300nitはおそらくIPSパネル (国内モデルでは非対応)のスペックで、TNパネルでは250nit前後だと思われます。明るくはないのですが、文字中心の作業には問題ありません。

 

Vostro 14 3481 明るさ

輝度は計測値で2366nit。やや暗いのですが、作業には問題ない明るさでした

 

液晶ディスプレイの表面は光沢なしのノングレアです。映り込みが少ないので、眼が疲れにくい点がポイント。長時間の作業に向いています。ただしTNパネルは視野角が狭く、画面の角度を変えると色や明るさが大きく変わってしまいがちです。作業時には見やすい角度に調整しながら使う必要があります。

 

Vostro 14 3481 視野角

視野角の狭いTNパネルでは、画面の角度を少し調整しただけでも色や明るさが大きく変わってしまいます ※写真は別の機種

ややクセのあるキーボード

キーボードはテンキーなしの日本語配列です。バックライトと英字配列には対応していません。キーピッチは19mmと十分なサイズですが、Enterキー周辺で一部のキーが小さい点が少し気になりました。慣れるまではタイプミスがあるかもしれません。

 

Vostro 14 3480 キーボード

Vostro 14 3480のキーボード。キーピッチは19mm

 

Vostro 14 3480 配列

Enterキー周辺のキー配列。特に「¥」キーが小さく、BackSpaceキーと押し間違えることがたびたびありました

 

キーストロークは平均1.26mmでした。一般的なノートPCの標準値である1.5mmと比べると、けっこう浅く感じます。キーを押した瞬間に固めのクリック感があるので手応えはしっかりと感じられるのですが、デスクトップ向けキーボードに慣れていると物足りなく感じるかもしれません。軽いタッチでなでるようにタイプする人に向いています。

 

Vostro 14 3481 タイプ感

キーストロークが浅く、タイプ感は軽め。タイプ音も若干聞こえますがうるさく感じるほどではありませんでした

VGA端子などさまざまなインターフェースに対応

USB端子は合計3ポートで、有線LAN端子やSDカードスロット、HDMI端子などを用意。光学ドライブは非対応ですが、普通の作業には問題のない構成です。なかでも注目したいのは、VGA (D-sub15ピン)に対応している点。古いディスプレイやプロジェクターなどHDMI端子に対応していない機器でも、変換アダプターなしで利用できます。

 

Vostro 14 3481 左側面

左側面には電源コネクターとHDMI、有線LAN、USB3.1、ヘッドセット端子

 

Vostro 14 3481 右側面

右側面にはSDカードスロット、USB2.0、VGA (D-sub15ピン)、セキュリティースロット

 

購入時のオプションとして指紋センサーを追加すると、電源ボタンで指紋認証によるサインインが可能となります。ただし納期の早い”即納モデル”ではオプションの追加に対応していないので注意してください。

 

Vostro 14 3480 指紋センサー

購入時の有料オプションで指紋センサーを追加できます

ベンチマーク結果

試用機のスペック

モデル名 ベーシックモデル(大容量メモリー搭載)
OS Windows 10 Home
CPU Core i3-7020U
メモリー 8GB
ストレージ 1TB HDD
グラフィックス Intel HD Graphics 620 (CPU内蔵)

CPU性能

Vostro 14 3481で使われているCore i3-7020Uは第7世代で、第8世代以降のCore i3よりも性能は劣ります。しかしそのぶん価格が安い点がメリットです。

 

CPU性能を計測するベンチマークテストでは、一般用途向けとしては最高性能のCore i7-8565Uの40%程度という結果となりました。CPU全体で見れば、”下の上”クラスといったところでしょうか。ノートPC全体としては性能は控えめではあるものの、格安モデルとしては比較的優秀なほうです。

 

CPUベンチマーク結果

CPU PassMark CPU Markスコア
Core i7-8565U
9641
Core i5-8265U
8891
Core i7-7500U
5564
Core i3-8145U
5549
Vostro 14 3481 (Core i3-7020U)
3792
Core i3-7020U
3769
Celeron 4205U
2026
Celeron 3865U
2016
Celeron N4000
1553

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

CPU選びの目安

Celeron ・Webページを見る
・ネット動画の視聴
・ごく簡単な文書作成
Core i3 ・事務処理
・文字中心の資料作成
・写真の簡単な加工
Core i5 ・写真や画像の加工
・データ処理
・画像入り資料の作成
Core i7 ・プロ用ソフトの利用
・大規模なデータ処理
・企業向け機能の利用
・小規模な動画編集

ストレージ性能

Vostro 14 3841ではストレージ (ファイルの保管場所)として、1TBのHDDが使われています。アクセス速度はHDDとしては平均的ですが、最近のノートPCでよく使われているSSDに比べるとグッと控えめです。

 

HDDでも使えないことはないのですが、ウィンドウズの起動時間やファイルアクセスにかかる時間、セキュリティー対策ソフトのスキャンにかかる時間がかなり長くかかります。体感速度的には圧倒的にSSDのほうが上。Vostro 14 3481はHDDのみですので、予算が許すのであればSSD搭載のほかの機種をおすすめします。

 

Vostro 14 3481 ストレージ

1TB HDDのアクセス速度

 

ストレージのアクセス速度

起動時間

ウィンドウズの起動時間は平均34.12秒でした。特別遅いわけではないのですが、これは使い始めであるため。長期間使用したり空き容量の残りが少なくなると、起動時間が伸びる可能性があります。場合によっては1分以上かかることもあるでしょう。

 

起動時間の計測結果(手動計測)

1回目 34秒
2回目 33.7秒
3回目 38.2秒
4回目 32.7秒
5回目 32秒
平均 34.12秒

バッテリー駆動時間

Vostro 14 3481ではバッテリー容量は公開されているものの (42Whr)、駆動時間は公開されていません。そこで当サイトのテスト方法で実際の駆動時間を計測したところ、最大で8時間44分でした。

 

ただしこのテストはバッテリー消費量が少なく、実際の駆動時間はもっと短くなります。バッテリー消費の大きいPCMark 8のテストでは6時間49分したので、あいだを取って7時間程度と考えればいいでしょう。モバイル向けではないため長時間駆動の必要性はないのですが、なかなか優秀なバッテリー性能です。

 

バッテリー駆動時間のテスト結果

公称値 ※非公開
BBenchによる計測 8時間44分
PCMark 8による計測 6時間49分

※テストの条件や計測方法についてはコチラ

価格について

Vostro 14 3481には、メモリー容量の異なる2種類のモデルが用意されています。主なスペックと価格は以下の表のとおり。タイミングによっては納期の早い”即納モデル”やオフィス付きモデルなども販売されています。

 

ラインナップ

ベーシックモデル ベーシックモデル(大容量メモリー搭載)
Core i3-7020U
4GB 8GB
1TB HDD
1366×768
HD 620
税込4万5774円 税込5万4414円

※2019年8月26日時点。20%オフクーポン適用時

VGA付きの格安ビジネスノートPC

ということで、今回はVostro 14 3000 (3481)のレビューをお届けしました。

 

デルのVostro 14 3000シリーズには今回紹介したVostro 14 3481以外にも、Vostro 14 3480というモデルが存在します。違いはCPUの種類だけで、基本スペックはほぼ同じ。Vostro 14 3480のほうがCPU性能が高く、Vostro 14 3481のほうが価格が安いと考えてください。

 

Vostro 14 3000シリーズの違い

3480 3481
Core i3/i5 (第8世代) Core i3 (第7世代)
4 / 8GBメモリー 4 / 8GBメモリー
HDD HDD
1366×768 1366×768
光学ドライブなし 光学ドライブなし
USB×3
有線LAN
SD
HDMI
VGA
USB×3
有線LAN
microSD
HDMI
VGA
指紋センサー対応 指紋センサー対応

 

Vostro 14 3481のメリットは、4万円台でVGA (D-sub15ピン)付き&本体がコンパクトという点です。他社製品にはもっと安い14インチノートPCがありますが、VGA端子が付いているものはなかなかありません。仕事でどうしても必要ということであれば、Vostro 14 3481を検討することをおすすめします。

 

Vostro 14 3481 まとめ

14インチ&VGA付きで安い点が特徴

 

ちなみに15インチのVostro 15 3581であれば、テンキーと光学ドライブ付きです。そのぶんサイズは大きいのですが、価格と性能はほぼ同じ。機能面を重視するなら、15インチを選ぶのもアリです。

関連記事

👉Vostro 15 3581レビュー

 

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記事を書いた人
こまめ(タカハシリョウ)

お買い得パソコン評論家。毎日各メーカー・各ショップのWebページを500p以上チェックして、安くてお得なパソコンを探しています。元雑誌・書籍編集者で、PC系フリーライターでもあるオジサン。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月

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