ポイント
- 超小型の2-in-1
- 16GBメモリー&512GB SSD搭載
- キーボードがわりと使いやすい
OneMix3 Proのスペック
画面サイズ | 8.4インチ |
---|---|
解像度 | 2560×1600 |
CPU | Core i5-10210Y |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD |
グラフィックス | UHD |
LTE | 非対応 |
幅×奥行き | 204×129mm |
厚さ | 14.9mm |
重量 | 659g |
バッテリー | 最長7時間 |
※2020年1月2日時点
本体カラー | ブラック |
---|---|
画面の表面 | 光沢 |
パネルの種類 | IPS |
タッチ / ペン | 対応 |
光学ドライブ | ー |
テンキー | ー |
有線LAN | ー |
無線LAN | 11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.1 |
USB3.1 | - |
USB3.0 | 1 |
USB2.0 | - |
USB Type-C | 1 (USB3.0) |
Thunderbolt 3 | - |
メモリーカード | microSD ※256GBまで |
HDMI | 1 (Micro) ※D Type |
VGA (D-sub15) | - |
DisplayPort | - |
Webカメラ | - |
顔認証カメラ | - |
指紋センサー | 搭載 |
オフィス | なし |
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
この記事の目次
OneMix3 Pro
[wpap service=”with” type=”detail” id=”B081RMZK7Q” title=”ONE-NETBOOK OneMix3 Pro ミニパソコン 日本語配列キーボード搭載 ( Intel Core i5-10210Y / 16GB RAM + 51…”]
デザインと使いやすさ
超コンパクトな2-in-1
OneMix3 Proは、液晶ディスプレイを回転させることでさまざまスタイルで利用できる2-in-1タイプのノートPCです。ボディは質感と剛性 (ねじれに対する強さ)に優れるアルミ製。小さいながらも、重厚感のあるデザインです。
本体サイズと重さ
大きさは幅204×奥行き129mm。ワイド版のA5サイズコミック (幅210×奥行き148mm)よりもひと回り小さい程度です。非常に小さく、楽々と持ち歩けます。高さは14.9mmで、一般的なノートPCよりも薄め。ただ接地面積が小さいので、それほど薄くは感じませんでした。感覚的に、8インチタブレットを2枚重ねたようなサイズ感です。
画面サイズ
画面の大きさは8.4インチで、8インチタブレットに近いサイズです。解像度は2560×1600ドットで、フルHD (1920×1080ドット)の約1.98倍。いわゆる2Kサイズです。解像度が高いぶん、文字や写真がとても精細に表示されます。ただしデスクトップの文字の大きさは1.3~1.9mmと小さめ。文字が小さくて読みづらい場合は、スケーリング設定を変更するといいでしょう (標準では250%)。
映像品質
液晶ディスプレイには、自然な発色と広い視野角が特徴のIPSパネルが使われています。実際に写真や動画を表示したところ、メリハリのある鮮やかな映像でした。ただ画面が若干暗く、その影響のためか色がわずかに青みがかっているように見えます。とは言え、普段の作業や動画視聴には違和感はありません。
画面の映り込み
液晶ディスプレイの表面は、光沢ありのグレアタイプです。タッチ精度が高く映像もクッキリと鮮やかなのですが、映り込みが生じるのがデメリット。気になる場合は画面の角度を変えたり、反射防止フィルムは貼るなどしてください。
キーボード
キーボードは思ったよりも使いやすく感じました。英数字キー部分のキーピッチ (キーとキーの間隔)は実測で18.1mm。ノートPCの標準である19mmよりも狭いのですが、8.4インチタイプとしては十分です。実際に文字を入力したところ多少の窮屈さはありましたが、わりと普通に使えました。慣れればスラスラと入力できるでしょう。
なお試用機は英字配列でしたが、国内向けモデルは日本語配列です。
光学式ポインティングデバイス
カーソル操作用のポインティングデバイスはノートPCで使われているタッチパッドではなく、光学式です。キーボード下部の四角い部分を指でこすることでマウスカーソルを操作できます。利用には多少の慣れが必要ですが、指をキーボードのホームポジションから離すことなく使えるので慣れれば便利かもしれません。ポインティングデバイスではなく、画面のタッチ操作を利用するのもほひとつの手です。
キーボードバックライト
キーボードのFnキーとスペースキーの同時押しで、バックライトのオン / オフを切り替えられます。明るさの調整には対応していません。
キーのタイプ感とタイプ音
キーストローク (キーを押し込む深さ)は実測で平均1.2mmでした。ノートPCの標準である1.5mmよりも浅いのですが、押した瞬間のクリック感と押下圧 (押し込む力)が強いので手応えはしっかりと感じられます。タイプ音はカツカツとした音で静かというわけではありませんが、うるさく感じるほどではありません。ただし強めの打つとタンタンと響きます。
インターフェース
周辺機器接続用のインターフェース (端子類)は数も種類も控えめですが、本体が小さいことを考えれば仕方がないでしょう。ただフルサイズのUSBが付いているとなにかといろいろ使えるのでありがたいと思います。映像出力として用意されているHDMIは一般的なタイプAではなく、マイクロHDMI (タイプD)である点に注意してください。
USB Type-Cの機能
USB PD 18W充電 | ◯ |
---|---|
USB PD 30W充電 | ◯ |
USB PD 45W充電 | ◯ |
USB PD 65W充電 | ◯ |
映像出力 | × |
USB Type-C端子は18W以上の充電器で充電できました。ただし映像出力には非対応です。
スピーカーの品質
スピーカーは底面に配置されています。底面部の細いスリットから音が出ているのですが、ちょっとこもった印象を受けました。音に厚みはなく、サラウンド感もいまひとつ。正直なところ、あまりいい音ではありません。これだけ本体がコンパクトであるので、音質については仕方がないでしょう。動画の音を聞くぶんには問題ないクオリティーです。
ベンチマーク結果
CPU性能
CPU | PassMark CPU Markスコア |
---|---|
Core i7-10710U |
13244
|
Core i7-1065G7 |
12518
|
Core i5-1035G4 |
11379
|
Core i7-10510U |
11309
|
Core i5-10210U |
9988
|
Core i7-8565U |
9814
|
Core i5-1035G1 |
9164
|
Core i5-8265U |
8593
|
Ryzen 5 3500U |
8475
|
OneMix3 Pro (Core i5-10210Y) |
7841
|
Core i3-8145U |
5549
|
Core i3-10110U |
5534
|
Ryzen 3 3200U |
4609
|
Core i5-8200Y |
4384
|
Core m3-8100Y |
4172
|
Core i3-7020U |
3769
|
Celeron 4205U |
2026
|
Celeron N4000 |
1553
|
※スコアは当サイト計測値の平均
CPUとしては、第10世代のCore i5-10210Yが使われています。末尾の「Y」は低電力版のYシリーズを表わすもので、かつてのCore m5の流れを組むCPUです。スタンダードノートPCやモバイルノートPCで使われるCore i5-10210Uとは異なる点に注意してください。
CPU性能を計測するベンチマークを試したところ、スタンダードノートPC / モバイルノートPC向けCPUとしてはちょうど中間くらいの結果となりました。ただし従来のYシリーズやCore mシリーズと比べると、パフォーマンスはだいぶ向上しています。普段使いやビジネスには十分な性能です。
ストレージ性能
ストレージは、PCIe 3.0 x2の高速タイプのSSDが使われていました。書き込み速度はふるいませんでしたが、十分な結果です。なにより512GBの大容量である点は高く評価できます。
グラフィックス性能
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
8770
|
GTX 1050 |
6008
|
MX250 |
3711
|
Iris Plus(Core i7) |
2957
|
Iris Plus(Core i5) |
2136
|
UHD (Ice Lake Core i5) |
1396
|
UHD (Comet Lake Core i7) |
1331
|
UHD 620 (Core i7) |
1265
|
UHD (Comet Lake Core i5) |
1263
|
UHD 620 (Core i5) |
1186
|
OneMix3 Pro (UHD) |
1063
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
グラフィックス性能は控えめです。そもそもYシリーズやCore mシリーズはUHD 615の流れを組むiGPU (内蔵グラフィックス)ですので、従来のUHD / UHD620よりも性能は低め。それでも第8世代Core i5のUHD 620に迫るスコアが出ているのは、比較的健闘していると言えます。
ゲーミング性能
ゲーム系ベンチマークを試したところ、PCゲームのなかでは非常に軽いドラクエ10であれば画質を落とすことで快適に遊べそうです。少し重めのFF14クラスでは、解像度をグッと下げても厳しいでしょう。
ドラクエXベンチ (超軽量級 / DX9)
画質 | スコア / 評価 |
最高品質 | 3681 / 普通 |
標準品質 | 4883 / 普通 |
低品質 | 6105 / 快適 |
※1920×1080ドットでテストを実施
FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (中量級 / DX11)
画質 | スコア / 評価 / 平均FPS |
最高品質 | 946 / 動作困難 / 5.6 FPS |
高品質 | 1401 / 設定変更が必要 / 8.9 FPS |
標準品質 | 1958 / 設定変更を推奨 / 12.4 FPS |
※1920×1080ドットでテストを実施、平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
バッテリー駆動時間
実際のバッテリー駆動時間を計測したところ、バッテリー消費の大きいテストで6時間ちょうどでした。消費電力をやや大きめにした状態での連続動画再生では7時間43分です。駆動時間が長いわけではありませんが、ガッツリ使って6時間であれば許容範囲内だと思います。USB PD対応のモバイルバッテリーからでも充電できるので、万が一に備えて用意しておくことをおすすめします。
バッテリー駆動時間の計測結果 (4K)
テスト方法 | バッテリー消費 | 駆動時間 |
---|---|---|
※公称値 | 小 | 最長7時間 |
Modern Office (ビジネス作業) | 大 | 6時間 |
Video (動画視聴) | 中 | 7時間43分 |
Idle (待機) | 小 | ※未計測 |
フル充電までにかかった時間 | - | 4時間11分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
起動時間
ウィンドウズの起動時間は平均14.34秒でした。電源をいれるにはボタンを2~3秒長押しする必要があるので、体感的にはもう少し短いかもしれません。最近は10秒を切るPCも少なくないことを考えると最速ではありませんが、起動は十分高速です。なおモダンスタンバイには対応していません。
起動時間の計測結果(手動計測)
1回目 | 14.7秒 |
---|---|
2回目 | 14.3秒 |
3回目 | 14.3秒 |
4回目 | 14.2秒 |
5回目 | 14.2秒 |
平均 | 14.34秒 |
小さいのに使いやすくてハイスペック
よかった点
これだけ本体が小さいのに、キーボードが比較的使いやすい点は高評価です。記号類の入力には慣れが必要ではあるものの、ちょっとしたメモや文書の下書きなどには十分活用できるはず。液晶ディスプレイは高精細で、映像がきめ細かい点もポイント。そしてなによりCPU性能が超小型タイプとしては高性能で、メモリーやストレージが大容量である点は大きな魅力です。
気になったところ
指紋やキーボードに油脂の汚れが付きやすい点が気になりました。クロスなどで拭き取っても、若干あとが残ります。また高負荷時は右下が付近がかなり熱くなる点も残念。
OneMix3 Pro
[wpap service=”with” type=”detail” id=”B081RMZK7Q” title=”ONE-NETBOOK OneMix3 Pro ミニパソコン 日本語配列キーボード搭載 ( Intel Core i5-10210Y / 16GB RAM + 51…”]
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