ポイント
- 144Hzの高リフレッシュレート
- 使いやすい背面端子
- パーツカスタマイズ対応
Legion Y740 (15)のスペック
画面サイズ | 15.6インチ |
---|---|
解像度 | 1920×1080 |
CPU | ・Core i7-9750H |
メモリー | ・8GB ・16GB ・32GB |
ストレージ | ・SDD ・SSD + HDD |
グラフィックス | ・RTX 2060 ・RTX 2070 Max-Q ・RTX 2080 Max-Q |
幅×奥行き | 361×265mm |
厚さ | 19.95mm (最薄部) |
重量 | 2.2kg |
バッテリー | 約3時間 |
※2020年5月7日時点。構成は変更される場合があります
リフレッシュレート | 144Hz ※G-SYNC対応可 |
---|---|
表面処理 | 非光沢 |
パネルの種類 | IPS |
光学ドライブ | - |
テンキー | - |
有線LAN | 1000Mbps |
無線LAN | 11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
USB3.1 | 1 |
USB3.0 | 2 |
USB2.0 | - |
USB Type-C | 1 (USB3.1) |
Thunderbolt 3 | 対応 |
メモリーカード | - |
HDMI | 1 |
VGA (D-sub15) | - |
DisplayPort | 1 (Mini) |
Webカメラ | 720p (92万画素) |
顔認証カメラ | - |
指紋センサー | - |
なおLegion Y740 (15)はキーボードが英字配列で、OSはWindows 10 Homeの英語版です。OSの言語については、日本語に変更できます。
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際のゲームでの使い心地などをレビューします。
この記事の目次
- ▶ベンチマーク結果
- ▶デザインと使いやすさ
- ▶価格について
- ▶まとめ
※2020年5月7日時点
ベンチマーク結果
試用機のスペック
型番 | 81UH0031JE |
---|---|
CPU | Core i7-9750H |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD + 1TB HDD |
グラフィックス | GeForce RTX 2070 With Max-Qデザイン (8GB) |
※ベンチマーク結果はパーツ構成やタイミング、個体差などによって大きく変わる場合があります
ゲーム系ベンチマーク結果
Legion Y740 (15)は、ほとんどのゲームをフルHDの高画質で快適に楽しめる性能です。快適さはモデルによって異なりますが、下位モデルで使われているRTX 2060でも処理の重い重量級ゲームをストレスなく楽しめるでしょう (場合によっては画質調整の必要あり)。
RTX 2070 with Max-Qデザイン搭載の試用機でゲームの快適さを検証したところ、一部の重すぎるゲームを除いて、多くのゲームで最高画質でも快適という評価でした。FPS / TPSでは中画質程度で120~150 FPSを狙えます。144Hzのヌルヌルな動きを存分に堪能できる性能です。
※テストはすべてフルHDで実施
FF15ベンチ (重量級 / DX11)
画質 | スコア / 評価 |
高品質 | 6181 / 快適 |
標準品質 | 8499 / 快適 |
軽量品質 | 10702 / とても快適 |
※スコアが6000以上で「快適」
FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (中量級 / DX11)
画質 | スコア / 評価 / 平均FPS |
最高品質 | 14217 / 非常に快適 / 101 FPS |
高品質 | 16169 / 非常に快適 / 125.5 FPS |
標準品質 | 18236 / 非常に快適 / 154.7 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ドラクエXベンチ (超軽量級 / DX9)
画質 | スコア / 評価 |
最高品質 | 21749 / すごく快適 |
標準品質 | 21626 / すごく快適 |
低品質 | 22711 / すごく快適 |
PSO2ベンチ (軽量級 / DX9)
簡易描画設定 | スコア |
6 (最高) | 37,060 |
3 | 80,041 |
1 (最低) | 158,654 |
※スコア5,000以上が快適に遊べる目安
リーグ・オブ・レジェンド (超軽量級 / DX9)
モード | 平均FPS / 最低FPS |
サモナーズリフト (最高画質) | 227.4 FPS / 204 FPS |
TFT (最高画質) | 103.6 FPS / 87 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
フォートナイト (中量級 / DX11)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
エピック | 93.6 FPS / 86 FPS |
高 | 120.8 FPS / 104 FPS |
中 | 156.8 FPS / 134 FPS |
低 | 184.3 FPS / 139 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
PUBG (中量級 / DX11)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
ウルトラ | 102.7 FPS / 87 FPS |
高 | 119.1 FPS / 99 FPS |
中 | 124.7 FPS / 97 FPS |
低 | 131.9 FPS / 109 FPS |
非常に低い | 127.3 FPS / 102 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
オーバーウォッチ (軽量級 / DX10)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
エピック | 95.5 FPS / 86 FPS |
ウルトラ | 130 FPS / 112 FPS |
高 | 155.2 FPS / 128 FPS |
NORMAL | 189.1 FPS / 171 FPS |
低 | 246 FPS / 214 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
エーペックスレジェンズ (中量級 / DX11)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
最高設定 | 123.5 FPS / 108 FPS |
最低設定 | 143.8 FPS / 143 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安。FPS上限はデフォルトのまま
アサシンクリード オデッセイ (超重量級 / DX11)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
最高 | 49 FPS / 30 FPS |
中 | 75 FPS / 36 FPS |
低 | 85 FPS / 37 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ゴーストリコン ブレイクポイント (中重量級 / DX11)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
ウルトラ | 68 FPS / 48 FPS |
中 | 73 FPS / 59 FPS |
低 | 76 FPS / 59 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ファークライ ニュードーン (中重量級 / DX11)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
ウルトラ | 68 FPS / 48 FPS |
中 | 73 FPS / 59 FPS |
低 | 76 FPS / 59 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ディヴィジョン2 (中重量級 / DX12)
画質 | 平均FPS |
ウルトラ | 68 FPS |
中 | 115 FPS |
低 | 127 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
シャドウ オブ ザ トゥームレイダー (重量級 / DX12)
画質 | 平均FPS |
最高 | 80 FPS |
中 | 89 FPS |
最低 | 110 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
CPU性能
CPU | CINEBENCH R20 CPUスコア ※マルチコア性能 |
---|---|
Core i9-9980HK |
3558
|
Core i9-9880H |
3402
|
Core i7-9750H |
2714
|
Legion Y740 (15) (Core i7-9750H) |
2657
|
Core i7-8750H |
2625
|
Core i5-9300H |
1922
|
Core i7-1065G7 ※2 |
1630
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均 ※2は一般用途向けノートPC用
Legion Y740 (15) で使われているCore i7-9750Hは、ゲーミングノートPC向けの高性能な6コアのCPUです。ゲームに影響するマルチコア性能のベンチマークテストではさすがに8コアのCore i9には及ばないものの、十分高いパフォーマンスを発揮しています。ゲームだけでなく、動画編集などの重い処理でも威力を発揮するでしょう。
CPUの総合性能を計測するベンチマークでも、非常に優れた結果が出ました。ノートPC向けCPU全体で見ると、とても高性能です。
ノート向けCPUの性能比較
CPU | PassMark CPU Markスコア ※総合性能 |
---|---|
Core i9-9880H |
18515
|
Core i9-9980HK |
17991
|
Legion Y740 (15) (Core i7-9750H) |
14925
|
Core i7-9750H |
14833
|
Core i7-8750H |
13244
|
Core i7-10710U |
13244
|
Core i7-1065G7 |
12295
|
Core i5-1035G4 |
11379
|
Core i7-10510U |
11309
|
Core i5-9300H |
10344
|
Core i5-10210U |
9988
|
Core i7-8565U |
9814
|
Core i5-1035G1 |
9164
|
Core i5-8265U |
8593
|
Ryzen 5 3500U |
8447
|
Core i3-8145U |
5549
|
Core i3-10110U |
5534
|
Ryzen 3 3200U |
4609
|
Core i3-7020U |
3769
|
Celeron N4100 |
2569
|
Celeron 4205U |
2026
|
Celeron N4000 |
1553
|
※スコアは当サイト計測値の平均
3Dグラフィックス性能
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
RTX 2080 |
23762
|
RTX 2080 Max-Q |
20066
|
RTX 2070 |
19807
|
RTX 2070 Max-Q |
17933
|
Legion Y740 (15) (RTX 2070 Max-Q) |
16664
|
RTX 2060 |
14945
|
GTX 1660 Ti |
14392
|
GTX 1650 |
8689
|
GTX 1050 |
6008
|
MX250 |
3711
|
UHD 630 (Core i7) |
1176
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
GPUとしては、RTX 2060 / RTX 2070 with Max-Q / RTX 2080 with Max-Qの3種類に対応しています。試用機で使われていたRTX 2070 with Max-Qはアッパーミドル~ハイエンドクラスのGPUで、ミドルレンジのRTX 2060やGTX 1660 Tiよりもワンランク上の性能です。
3Dグラフィックス性能を計測するベンチマークテストを試したところ、同じRTX 2070 with Max-Qの平均値をやや下回ったものの、優れた結果が出ました。ゲームにおいて高いパフォーマンスを期待していいでしょう。
ストレージ性能
試用機では512GBのSSDと1TBのHDDが使われていました。SSDはPCIe 3.0 x4の超高速タイプです。ウィンドウズやゲームの起動が速く、ゲームデータの読み込みも高速です。容量は512GBあれば、複数のゲームをインストールしても問題ないでしょう。
ただし256GB SSDだと、ゲームを数本インストールすると空き容量が足りなくなるかもしれません。購入時のパーツカスタマイズでSSDの容量を増やすか、1TB以上の大容量HDDを追加することをおすすめします。
デザインと使いやすさ
本体の外観
Legion Y740 (15)の本体カラーはアイアングレー。実際にはガンメタリックのような色合いです。天板とパームレスト (キーボード面)には質感と剛性 (ねじれに対する強さ)に優れるアルミ素材を使用。高級感のあるデザインに仕上がっています。
本体サイズ
接地面積は幅361×奥行き265mm。B4サイズ (幅364×奥行き257mm)より短辺がちょっと長い (8mm程度)と考えれば、サイズ感をイメージしやすいでしょう。ゲーミングノートPCとしては十分コンパクトですが、最近の傾向としてはとても小さいというほどではありません。ただしこれはベース部分を大きくすることで冷却性能を向上しつつ、端子類を取り回しやすくするためです。
画面サイズ
液晶ディスプレイの大きさは15.6インチで、解像度は1920×1080ドット。ゲーミングノートPCとしては、一般的なスペックです。画面の表面は光沢なしのノングレアで、映り込みは気になりません。長時間のプレーでも眼が疲れにくい仕様です。
リフレッシュレート
リフレッシュレート (画面の書き換え速度)は最大144Hz。一般的なノートPCやテレビ、据え置きゲーム機は60Hzで、2倍以上のスペックです。実際に高リフレッシュレートの画面を見ると、60Hzよりもはるかに動きがなめらかであることがわかるでしょう。
下の動画は、60Hzと144Hzの画面を5倍スローモーションで撮影したものです。普通の速度なら60Hzでも違和感はありませんが、実際には144Hzのほうがなめらかに動いていることがわかります。
映像品質
液晶ディスプレイには、自然な発色と広い視野角が特徴のIPSパネルが使われています。実際に写真や動画を映したりゲームをプレ-したりしましたが、色合いに違和感は感じませんでした。ただパッと見た感じでは色域が広いというわけではないので、正確な色にこだわるクリエイティブな作業には向きません。個人利用の範囲内なら十分なクオリティーです。
キーボード
キーボードはテンキー付きなしの英字配列です。日本語配列とは記号の位置が異なる点に注意してください。プログラミングやスクリプトの制作では多少戸惑うかもしれませんが、ゲームにはまったく問題ありません。
キーボードバックライト
キーボードはRGBバックライトに対応しています。個々のキーに個別の色を割り当てられるほか、キーボード全体の発光パターンも調整可能です。
キーのタイプ感とタイプ音
キーピッチ (キーとキーの間隔)は19mmで、標準的な大きさです。実際に入力しても窮屈さは感じませんでした。キーストローク (キーを押し込む深さ)は実測で平均1.15mm。ノートPCの標準値である1.5mmと比べると、ストロークがかなり浅く感じます。そのぶん軽い力で操作できるメリットもありますが、個人的にはやや物足りなさを感じました。
タイプ音は非常に静かです。軽いタッチなら音はほとんど聞こえません。強く叩くとタンタンと響きますが、うるさく感じるほどではありませんでした。ゲーム中に周りを気にしながらプレーする必要はないと思います。
キーの同時押し
いつもの検証用ソフトが使えなかったのでキーが押された個数をカウントするJavaScriptベースのソフトを使ったところ、最大で31キーまで認識されました。すべてのキーを押したわけではないのですが、この多さであればほほNキーロールオーバーと考えていいでしょう。公式にはアンチゴーストにも対応とされています。
インターフェース
周辺機器接続用のインターフェース (端子)類は十分な構成です。フルサイズのUSB端子は左側面にはありませんが、背面に2ポート用意されているので問題ないでしょう。複数のゲーミングデバイスを使っても、本体左右の側面がケーブル類でゴチャつくことがありません。またThundelbolt 3に対応している点もポイント。将来的にGPUがやや性能不足に感じても、外付けGPUボックスを使用することでデスクトップPC用のグラボを使えます。
スピーカーの音質
スピーカーは底面部の左右に配置されています。同じシリーズのLegion Y740 17インチモデルにはサブウーファーが内蔵されていますが、15インチモデルは非対応です。
音質はノートPCとしてはハイクオリティーです。ややこもった感はあるもののサラウンド感は上々で解像感も高め。低音域には厚みを感じます。外部スピーカーほどではありませんが、音楽を十分楽しめる音質と言っていいでしょう。
ただゲーム中には本体から排気音が聞こえるので、微妙に聞き取りづらい場面があります。方向や音の種類をしっかり聞きわけるなら、ヘッドセットの着用がおすすめです。
価格について
Legion Y740 (15)には、パーツ構成の異なる複数のモデルが用意されています。それぞれのスペックと価格は以下のとおりです。なお「スタンダード」モデルと「パフォーマンス」モデルについてはGPUやメモリー、ストレージ容量などを変更できます。
ラインナップ
スタンダード ※カスタマイズ対応 | |
---|---|
18万8232円 | |
81UH0031JE | |
税込21万8786円 | |
パフォーマンス ※カスタマイズ対応 | |
税込26万8224円 | |
81UH0032JE | |
税込29万5539円 |
おすすめはRTX 2070 with Max-Q / RTX 2080 with Max-Q搭載モデルです。他社製品に比べて値段が安いわけではありませんが、メモリー容量やストレージ構成を変更できるのは魅力。値段の安い他社製品では、パーツカスタマイズに対応していない場合があります。
https://komameblog.jp/game/gaming-laptop/
カスタマイズ対応では最安クラス
よかった点
高い性能と144Hzの高リフレッシュレートに対応している点がポイント。個人的には、背面にUSB端子があるのでケーブルがジャマにならない点が高評価です。またパーツカスタマイズ対応機種としては最安クラスで、メモリーやストレージをある程度自由にアップグレードできます。
気になった点
キーボードのストロークの浅さがやや気になりましたが、人によってはあまり気にならないかもしれません。また英字配列に慣れないうちは、文章入力時に少し戸惑う可能性があります。英語OSを日本語に変更するのも少し面倒です。
※2020年5月7日時点
*
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