ASUSのZen AiO 24 A5401Wは、23.8インチのディスプレイを搭載する一体型PCです。スッキリとした狭額縁デザインの筐体に、3W+3Wの高品質スピーカーを搭載。さらに8コア16スレッドの高性能なRyzen 7 5700Uにも対応しています。
ラインナップ
構成 | 価格 |
---|---|
Ryzen 7 5700U / 16GB / 512GB SSD / Office H&B | 14万9800円 |
Core i7-10700T / 16GB / 512GB SSD + 1TB HDD | 13万4800円 |
Core i7-10700T / 16GB / 512GB SSD + 1TB HDD / Office H&B | 15万4800円 |
Core i3-10100T / 8GB / 512GB SSD | 8万9800円 |
Core i3-10100T / 8GB / 512GB SSD / Office H&B | 10万9800円 |
※2021年4月23日時点
ASUS Zen AiO 24 A5401Wのスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
画面サイズ | 23.8インチ |
解像度 | 1920×1080 |
CPU | ・Ryzen 7 5700U ・Core i7-10700T ・Core i3-10100T |
メモリー | ・8GB ・16GB |
SSD | 512GB |
HDD | ・なし ・1TB |
グラフィックス | ・Radeon(Ryzen) ・UHD 630(Core i) |
色域 | sRGB 100% |
サイズ | 幅541×奥行き202×高さ453mm |
重量 | 約7kg |
※2021年4月23日時点。構成は変更される場合があります
本体カラー | ホワイト |
---|---|
画面の表面 | 非光沢 |
パネルの種類 | 表記なし ※IPS相当 |
タッチ / ペン | - |
光学ドライブ | - ※Ryzenモデルには外付けドライブが付属 |
有線LAN | 1000Mbps |
無線LAN | Wi-Fi 5 |
Bluetooth | 4.2 |
USB3.2 | 2(Gen1) |
USB3.0 | - |
USB2.0 | 2 |
USB Type-C | 1(USB3.2 Gen1) |
Thunderbolt | - |
メモリーカード | - |
HDMI | 2(出力×1、入力×1) |
VGA (D-sub15) | - |
DisplayPort | - |
その他 | - |
Webカメラ | 92万画素 |
顔認証カメラ | - |
指紋センサー | - |
付属品 | ACアダプター、ワイヤレスキーボード、ワイヤレスマウスなど |
オフィス | ・WPS Office Standard ・Office Home & Business 2019 |
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
この記事の目次
- ▶スペック
- ▶デザインと使いやすさ
- ▶ベンチマーク結果
- ▶まとめ
※2021年4月23日時点
デザインと使いやすさ
外観について
ASUS Zen AiO 24 A5401Wは、ホワイトを基調とした上品なデザインです。ベゼルが非常に細く、さらに一風変わったスタンドを採用することでスタイリッシュな外観を演出しています。デスクの上はもちろん、リビングに設置しても違和感はないでしょう。
ディスプレイについて
ディスプレイのサイズは23.8インチで、解像度は1920×1080ドット。一体型PCとしては標準的なスペックで、この組み合わせはデスクトップ向けディスプレイでもよく使われています。ディスプレイの表面は光沢を抑えたノングレアタイプ。ノートPCよりも文字が大きく表示されるので、画面が見づらくてストレスを感じることがありません。
パネルについては公表されていませんが、視野角が178度とのことなので、おそらくIPSパネルだと思われます。実際に写真や動画を表示したところ、IPSパネルのように自然な色合いで映し出されました。コントラストも高く、映像は鮮やかに&文字はクッキリと映し出されます。
スピーカーについて
ディスプレイ下部には、老舗オーディブランド「harman / kardon」の認証を受けた3Wステレオスピーカーが配置されています。標準のサウンドユーティリティーは「DTS Audio Processing」です。
サウンドはPCとしては、とても高音質です。低音域には厚みがあり、解像感もバッチリ。サラウンド感も抜群です。ビデオ会議や音声通話はもちろん、音楽や動画を楽しむのに向いています。
インターフェース/機能について
周辺機器接続用のインターフェース(端子)類は充実しています。USB端子は合計5ポートで、うち1ポートがType-C。あとはHDMIの映像出力/入力と有線LAN、ヘッドホン端子など。ただしメモリーカードスロットがないのは残念です。
ベンチマーク結果
試用機のスペック
CPU | Ryzen 7 5700U |
---|---|
メモリー | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD |
グラフィックス | Radeon Graphics |
※各ベンチマークテストは電源ケーブルを接続し、Windows 10の電源プランを「バランス」に設定した上で電源モードを「最も高いパフォーマンス」に設定しています
※グラフィックス機能内蔵のAMD製プロセッサーは本来「APU」と呼ばれますが、ここではわかりやすさ優先で「CPU」と表記します
※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります
CPU性能
CPUとしてはインテル第10世代のCore i7-10700T / Core i3-10100T、またはAMDのRyzen 7 5700Uが使われています。インテル製CPUはデスクトップPC向けの省電力版、AMD製CPUはモバイルノートPC向けです。
Ryzen 7 5700U搭載モデルでCPUベンチマークテストを行なったところ、ノートPC向けCPUでありながらデスクトップPC向けCPUにも劣らない優れた結果が出ました。ゲーミングPCやクリエイター向けPCでも使われるほど高性能なCore i7-10700よりもやや下程度で、高いパフォーマンスを期待していいでしょう。
なおCore i7-10700Tは省電力版CPUのため、Core i7-10700よりも大きく劣ります。当サイトでの計測結果がないため正確なところはわかりませんが、おそらくRyzen 7 5700Uのスコアを下回るでしょう。
グラフィックス性能
Ryzen 7モデルではグラフィックス機能として、CPU内蔵のRadeon Graphicsが使われます。ゲーム用のGeForce RTX / GTXシリーズには及びませんが、内蔵グラフィックス機能としてはなかなか優秀です。Core i3 / i7モデル(UHD 630)では、グラフィックス性能はかなり低いと考えてください。
PCを使った作業の快適さ
PCMark10は、PCを使った作業の快適さを計測するベンチマークテストです。Ryzen 7 5700U搭載の試用機でテストを行なったところ、すべてのテストで快適に使える目安をクリアーしました。デスクトップPC向けの高性能CPUを搭載した機種と比べても、遜色ありません。この結果は非常に優秀です。
ただしCore i3/i7モデルでは、コンテンツ制作(写真加工や3D制作など)がクリアーできないかもしれません。
ストレージのアクセス速度
ストレージは512GB SSDまたは512GB SSD + 1TB HDDです。テスト機ではPCIe 3.0 x4接続の超高速タイプが使われおり、アクセス速度はそこそこ高速でした。負荷の高いテストを連続して行なっても、サーマルスロットリングによる影響は見られません。
ゲーム系ベンチマーク結果
Ryzen 7 5700U搭載モデルでゲーム系ベンチマークを試したところ、ごくごく軽めのドラクエ10では、フルHDの最高画質で快適との評価でした。同様に軽めのゲームであれば、多少の画質調整でそこそこ楽しめるでしょう。と言ってもeスポーツレベルの高FPSでプレーできるわけではなく、平均60FPSをクリアーできる程度だと思います。
FF14などちょっと重めのゲームでは、解像度や画質を大幅に下げないと厳しそうです。そこまでするほどプレーしたいのであれば、GTX / RTXシリーズを搭載したゲーミングPCをおすすめします。あくまでも軽めのゲームを息抜き程度に楽しむのに向きです。
FF15ベンチ (重い / DX11)
画質 | スコア / 評価 |
高品質 | 1289 / 動作困難 |
標準品質 | 2012 / 重い |
軽量品質 | 2498 / 重い |
※1920×1080ドットの結果。スコアが6000以上で「快適」
FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (やや重い / DX11)
画質 | スコア / 平均FPS |
最高品質 | 3091 / 20.7 FPS |
高品質 | 4182 / 28.4 FPS |
標準品質 | 5217 / 36 FPS |
※1920×1080ドットの結果。平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ドラクエXベンチ (超軽い / DX9)
画質 | スコア / 評価 |
最高品質 | 10439 / すごく快適 |
標準品質 | 13280 / すごく快適 |
低品質 | 14262 / すごく快適 |
※1920×1080ドットの結果
高いパフォーマンスの一体型PC
よかった点
Ryzen 7 5700U搭載モデルは、スタンダードデスクトップPCと変わらない高いパフォーマンスが魅力です。一体型PCではノートPC向けCPUや省電力CPUが使われるため、通常は一般的なデスクトップPCほどの性能ではありません。しかしASUS Zen AiO 24 A5401WのRyzen 7 5700Uは、デスクトップPC向けCPUと同程度のパフォーマンスを発揮できます。
またスリムかつ上品なデザインや美しい映像、迫力のあるサウンドもポイントです。バリバリと作業をこなしつつ、写真や動画などを楽しみたい人に向いています。
気になる点
ディスプレイ上部のWebカメラが出し入れ可能であればよかったと思います。あとはメモリーカードスロットがない点が残念。USBのアダプターと使えばなんとかなりますが、できれば標準搭載のほうがうれしいという人も多いでしょう。
※2021年4月23日時点
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