GH-ELCG238Bレビュー:白くてリーズナブルな165Hzゲーミングディスプレイ【PR】
2023.02.19
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グリーンハウスの『GH-ELCG238B』シリーズは、画面サイズ23.8インチで解像度がフルHD(1920×1080ドット)のゲーミングディスプレイです。リフレッシュレートは165Hzで応答速度は1ms(MPRT)と、スペック的にはエントリー向け。ゲームをフルHDでライトに楽しみたい人に向いています。
PS5などのゲーム機では最大120Hzでプレー可能(ゲーム側が高リフレッシュレートに対応している必要あり)
カラバリは白と黒の2色。最大のポイントは「お手ごろな白いゲーミングディスプレイ」を選べる点です。標準価格は2万5980円でエントリー向けとしては標準的な値段ですが、白いゲーミングディスプレイは高級機が多く、この値段ではなかなかありません(同メーカーの製品で144Hzならあり)。パネルまで白とはいきませんが、白いゲーミングPCや白いゲーム機との相性はかなりいいと思います。
背面とスタンドが白のゲーミングディスプレイ
ゲーミング環境を白で統一したい人向け
ただゲーミング性能はほどほどです。実際に映像を確認したところ、わずかに残像が感じられました。ゲームでは特に気になるほどではありませんがそういったところはエントリー向けで、ガチゲーマー向けではないかもしれません。
今回はメーカーから提供いただいた実機を使って、外観や映像品質、実際に使った感想などをレビューします。
スペック
液晶サイズ |
23.8インチ |
解像度 |
1920×1080ドット(アスペクト比16:9) |
パネル |
FFS 非光沢 |
リフレッシュレート |
最大165Hz(DisplayPort)、最大144Hz(HDMI) |
応答速度 |
ODオフ:7.5ms(GTG)
ODオン:5ms(GTG)
MPRTオン:1ms |
コントラスト比 |
1100:1 |
色域 / 輝度 |
非公開 / 250nit |
HDR |
非対応 |
映像入力 |
HDMI×2、DisplayPort 1.2a×1 |
Sync系機能 |
Adaptive-Sync対応 |
スピーカー |
なし |
チルト角度 |
下4度~上21度 |
ピボット / スイーベル |
±90度 / 左右30度 |
高さ調節機能 |
0~120mm |
VESAマウント |
VESA100 |
端子類 |
USBアップストリーム×1、USB Type-Aダウンストリーム×2、3.5mmステレオジャック |
サイズ / 重量 ※スタンドあり |
幅540mm×奥行き305mm×高さ323mm / 3.9kg |
付属品 |
電源ケーブル、HDMIケーブル、DPケーブル、USB Type-A to Type-Bケーブル、保証書など |
パッケージと設置
GH-ELCG238Bのパッケージ
パネル以外の同梱物
付属のケーブルはHDMIケーブル、DPケーブル、USB Type-A to Type-Bケーブルなど
設置にはまずベース部分にスタンドを取り付けます
スタンドへの取り付けにはドライバーが必要です。取り付け部分はVESA100と同じで、スタンドの代わりにディスプレイアームを利用可能
本体の外観
デザイン
GH-ELCG238Bの前面。スッキリとした細身のスタンドが特徴的
本体側面。ベース部分が大きく、設置には30cm以上の奥行きが必要です
背面は白で統一されています
非表示領域を含めたベゼルは細め。ほかのディスプレイに比べて特別細いわけではありませんが、フレームが白なので黒い枠による圧迫感がありません
可動範囲
高さ調節は最大120mmまで
チルト角度は後方21度から前方4度まで
左右のスイーベル(首振り)はそれぞれ30度
画面を縦に回転させるピボットは、左右どちら側にも対応しています
インターフェース
背面にはHDMI×2とDisplayPort×1、3.5mmステレオジャック、PC接続用のUSB Type-Bアップストリーム×1。端子類は下向きに設置されています
パネル裏の左側には、USB Type-Aダウンストリーム×2。PCとUSBアップストリームで接続した場合には、マウスやキーボードなどを利用できます
パネル右側の背面には、OSD操作用のボタン
パネル下部と接地面とのすき間が大きいので、そのままではケーブルが目立ちます。スタンドに引っかけるようにして取り回しを工夫すると、正面からは見づらいでしょう。白いケーブルを使う方法もあります
ケーブルをうまく隠した状態(電源ケーブルとDPケーブルが接続されています)
スピーカー
PC側にはスピーカーが認識されていましたが、GH-ELCG238Bにはスピーカーがないため音は再生されません
OSD
OSDを利用することで画面の明るさや画面モード(プリセット)を変更したり、各種機能のオンオフを切り替えたりできます
ただし一部の機能を有効にすると、ほかの機能を使えない場合があります。また画面モードは「スタンダード」以外、明るさやコントラストを変更できません
「Adaptive Sync」を有効にするとティアリング(画面のズレ)やスタッタリング(カクつき)を抑えられますが、応答速度を高速化するMPRTは利用できません。GtGの応答速度を改善する「OD」は利用可能です
OSDの表示設定
そのほかの設定。音量調節ができそうな項目がありますが、スピーカーは非搭載です
映像品質
画面サイズと解像度
画面サイズは23.8インチで、解像度は1920×1080ドットのフルHD。ゲーム用としてはもっともスタンダードなスペックです
映像の色合いと明るさ
ディスプレイにはIPSと同等の技術を利用した「FFSパネル」が使われています。多少の違いはあるものの、体感的な映像品質はあまり変わりません
画面モード(プリセット)のひとつである「ゲーム」モードは、明るさが60%に固定されています。このときの計測輝度は215nit。明るさを調節したいときは、「スタンダード」モードを選ぶ必要があります。スタンダードモードの明るさ最大時は計測輝度が292nitでした
色域は非公開ですが、筆者の計測ではsRGBカバー率は97%前後でした。機器の誤差を考えても、sRGBカバー率99%前後と考えていいでしょう。ディスプレイとしては一般的で、ゲームにはまったく問題ありません
色域測定結果
ゲームモード |
sRGBカバー率 97.1% |
スタンダードモード |
sRGBカバー率 97.4% |
ゲームでの使用感
リフレッシュレート
リフレッシュレートはDisplayPort接続時で最大165Hz、HDMI接続時で最大144Hzです。ガチのFPSプレーヤーなら最近は240Hz以上を選ぶ人が増えており、144~165Hzはどちらかと言えばエントリークラス
それでも165Hzは非ゲーミングディスプレイの60Hzよりも遅延が少なく、映像の動きもなめらかで自然です。ゲームの初中級者には十分でしょう
映像の残像について
165Hzの動きをシャッタースピード1/1600で撮影したもの。標準設定時の応答速度は7.5msと遅く、残像がハッキリと感じられます
OSDから「OD」(OverDrive)を有効にしたとき(応答速度5ms)の映像。4フレーム目まで残像が見えているのはOD無効時と変わりませんが、残像の色合いが若干薄く目立ちにくくなっています
MPRT有効時の応答速度は1msとのことですが、残像自体はあまり変わりません。ただし無効時ではブレるような残像であったのに対し、有効時はこの写真とほぼ同等のクッキリとした残像を確認しました
実際のところはゲームの映像によって変わりますが、個人的には残像感が強めに感じました。動きの速いFPSやTPSよりも、RPGや60fps固定のタイトルを楽しむのに向いていると思います
ゲーム機での利用
ニンテンドースイッチはフルHDの60Hzで利用可能。スピーカーがないためゲーム機側にUSB接続のスピーカー/ヘッドセットを接続するか、本体背面の3.5mmステレオジャックからデバイスに接続する必要があります
PS5ではフルHDの120Hzまで対応しています。スピーカーがないためヘッドセットや外付けスピーカーを用意してください
ゲーム機で高リフレッシュレートを実現するには、ゲームタイトル側が対応している必要があります。HDRやVRRには対応していません
お手ごろな白ディスプレイ
GH-ELCG238Bの最大の魅力は、スタイリッシュな外観です。黒と白のカラバリがあるものの、おすすめはやはり白。種類が少なく高価なことが多い白いゲーミングディスプレイカテゴリーにおいて、比較的入手しやすい165Hzの製品が出たのは喜ばしいことと言っていいでしょう(同じメーカーで144Hzの製品はありました)。
実際に使ってみると、白いディスプレイは黒い製品に比べて圧迫感が少ないことがわかります。パネルの周囲は黒のほうが映像の美しさが映えるという意見も聞きますが、ゲーム環境全体のコーディネートで考えるなら白も大いにアリです。
白いゲーミングPCやゲーム機との相性はバツグン。黒よりも圧迫感がなく、全体的に軽やかな印象です
もちろん高リフレッシュレートや1msの応答速度(MPRT時)など、ゲーミングディスプレイとしての基本部分は押さえられています。しかしこれらはほかの製品でも見られる特徴で、GH-ELCG238Bだけというわけではありません。むしろ残像の面では、ちょっと残念な検証結果でした。実際のゲームではそれほど目立つわけではありませんが、動きの速いゲームよりもじっくり遊ぶゲームに向いています。
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