
GMKtecは、AMDの最新世代CPU「Ryzen AI Max+ PRO 495」を搭載するコンパクトPC『EVO-X5 Pro』を9月28日(月)に発売します。最大192GBのメモリーを搭載し、3000億(300B)パラメーター級のLLMをローカル環境で稼働できるのが特徴。9月5日にドイツのイベント「IFA 2026」で発表されてから、ローカルLLMを研究・検証するユーザーに注目されていた機種です。
旧世代機からメモリー容量が1.5倍に拡張

EVO-X5 Proで採用される「Ryzen AI Max+ PRO 495」は、GMKtecから発売中の『EVO-X3』などで使われているRyzen AI Max+ 395の改良版です。CPU / GPUのブーストクロックが微増した程度なので、性能についても大きく伸びるほどではないでしょう。
最大の変化は、メモリー容量です。容量は上限が128GBから192GBへ拡張され、VRAMの割り当て容量も96GBから160GBへと大きく変わりました。これにより96GBでは収まりきらなかったAIモデルを利用できるようになります。
スペック ※判明している範囲
| OS | Windows 11 |
|---|---|
| CPU | Ryzen AI Max+ PRO 495(Zen5、16コア/32スレッド) |
| メモリー | LPDDR5X-8533 192GB(最大160GBをVRAMに割り当て可能) |
| SSD | 最大24TB(M.2 2280スロット×3) |
| グラフィックス | Radeon 8065S(CPU内蔵) |
| 通信 | 有線LAN(10Gb)×2 ※ワイヤレス通信は未発表 |
| インターフェース | USB4 V2×2、USB4×2、USB Type-A×4、HDMI、ヘッドホン端子 |
| 付属品 | ※未発表 |
| サイズ | ※未発表 |
| 重量 | ※未発表 |
特徴的なのは、10GbEのデュアルLANと指紋センサーを備えている点。また理論値80GbpsのUSB4 V2を2ポート備えている点もポイントです。EVO-X5 Proを2台接続することで、クラスタ用途で利用できます。

なぜかUSB Type-Aが光っていますが、背面にはUSB4 V2×2を搭載。Oculinkには非対応です
ローカルLLMの運用について
EVO-X5 Proは、「Qwen」や「DeepSeek」、「GLM」、「gpt-oss」といった「オープンウェイト」のLLMを利用する目的で作られていると考えていいでしょう。300B(3000億)を4ビットで量子化(圧縮)すると約150GB強なので、160GBのVRAMにギリギリ収まる計算です。

GMKtec EVO-X5 Proの主な特徴
しかしモデルがVRAMに収まっても、処理速度が遅くては満足に使えません。そのためメモリーの帯域幅が、実際のLLMの快適さに強く影響します。
EVO-X5 Proの帯域幅は約273GB/sで、これはGB10 Grace Blackwellを搭載する『NVIDIA DGX Spark』およびその互換機と同レベルです。M5 Max搭載Mac Studioの最大614GB/s、M5 Ultra搭載Mac Studioの最大1.2TB/sと比べると、やや心もとない数値と思うかもしれません。しかしMac Studioの大容量モデルとなると、価格は100万~200万、あるいはそれ以上になり、なかなか手を出せないでしょう。帯域幅ではかなわないものの、コストパフォーマンスの高さで勝負するのが、AMD系AI PCの強みです。
1台100万円超えも……
とは言え、すでにリリースされているEVO-X3はRyzen AI Max+ 395+128GBの構成で70万円あたりで販売されています。最新のRyzen AI Max+ PRO 495とさらに大容量の192GBのメモリーを搭載するEVO-X5 Proでは、70万円を軽く超えることは確実です。同構成の他社製品が7000ユーロ(約125万円)と匂わせていることを考えると、100万円に届くかもしれません。
そこまでの値段になると、コスパがいいとは言えない可能性も出てきます。ここはひとつ、できる限り価格を抑えていただきたいですよね。それでもEVO-X5 Proを2台買ってVRAM 320GB(160GB×2)の環境を作ってキャッキャッとするのがローカルLLM勢なのですが……。
関連リンク
GMKtec EVO-X5 Pro AMD Ryzen™AI Max+ PRO 495 ミニPC – GMKtec JP