
中国のミニPCメーカーであるGMKtecは、2026年8月にミニPCの新モデル『NucBox K17 Plus』を発売しました。最大のポイントは、CPUにIntel Lunar Lake世代のCore Ultra 7 258Vが使われている点。CPUパッケージ内に32GBメモリーを内蔵しているため、このCPUを搭載するモデルはかならず32GBメモリーを搭載していることになります。

GMKtec NucBox K17 Plus
記事執筆時点の価格は、Amazonで15万円台。クーポンを利用することで、13万4899円で購入できます。32GBメモリーで12万円台のRyzen 7 7735HS / Ryzen 7 8845HS搭載機あたりが対抗機という感じでしょうか。

記事執筆時点ではクーポン利用で13万円台
CPUと一体化されたメモリーはLPDDR5X-8533で、理論上の帯域は136.6 GB/s。ミドルレンジ以上のミニPCで使われているDDR5-5600の89.6 GB/sと比べて、理論上では約1.5倍の帯域です。実際にそこまで速度の差が出にくいとしても、CPU内での配線距離が圧倒的に短いため、レイテンシが少ないなどのメリットがあります。

CPUパッケージ内に統合されたメモリーにより、GPUを利用する場面では一般的なモジュールタイプのDDR5搭載機よりも有利な場合があります
3D Markの統計サイトでグラフィックス性能ベンチマークの平均値を確認したところ、Ryzen 7 8845HSのRadeon 780Mよりも44%スコアが上とのことでした。現行のゲーミングノートPCとしてはエントリークラスのRTX 3050よりもやや下程度のスコアです。
グラフィックス性能の比較
| GPU | 3DMark Time Spy Graphics |
|---|---|
| RTX 3050 Laptop平均値 |
4874
|
| Core Ultra 7 258V平均値 |
4160
|
| GTX 1060 Laptop平均値 |
3685
|
| Ryzen 7 8845HS 平均値 |
2884
|
※平均値はUL Solutionsのデータを参考にしました
ただし、CPU性能はそれほど高いわけではありません。元々は薄型ノートPC向けのCPUなので、普段使いやビジネス作業には十分。しかし動画編集や重いゲームなどには、やや心もとない性能に感じます。できないことはないけれども、サクサク快適というほどではないかも。

PassMark CPU Marksによる、CPU性能の比較。薄型ノートPC向けCPUだけあって、ゲーミングノートPC向けのRyzen 7シリーズを搭載した同価格帯の他機種よりは、重い処理でも求められるマルチコア性能でやや劣ります
とは言え、高いグラフィックス性能を活かした作業では、ほかのミニPCよりもそれなりに動く可能性はあります。たとえばローカルLLMなら、7~8Bあたりの極軽いモデルではサクサク利用できるかもしれません。おそらくそういう用途向きです。

GMKtec NucBox K17 Plusのポイント

インターフェース構成
スペック
| 発売日 | 2026年8月 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Pro |
| CPU | Intel Core Ultra 7 258V(8コア / 8スレッド) |
| メモリー | LPDDR5X-8533 32GB ※CPUパッケージ内蔵のため増設非対応 |
| SSD | 512GB SSD |
| グラフィックス | Intel Arc 140V GPU(CPU内蔵) |
| 通信 | Wi-Fi 6E、Bluetooth5.2、有線LAN(2.5Gb)×1 |
| インターフェース | USB4×1、USB3.2 Type-A×5、USB2.0×1、HDMI×2、有線LAN×1、ヘッドホン端子 |
| サイズ / 重量 | 幅127.5×奥行き127×高さ44.5mm / 460g |
筐体がコンパクトなので、熱対策でパフォーマンスがある程度調整されているかもしれません。もしくは熱の上昇を抑えるために、空冷ファンが強く動作する可能性もあります。とは言え、高いグラフィックス性能を実現できるのはそれなりに魅力です。同クラスのRyzen搭載機よりもややお高めですが、用途によってはアリでしょう。
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