ゲーミングPCレビュー

ALIENWARE m15 R2:キーボードとディスプレイが大きく改善された15インチゲーミングノートPC

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ALIENWARE m15 R2

米Dellは2019年5月28日、15インチタイプのゲーミングノートPC「ALIENWARE m15 r2」を発表しました。グローバル市場での発売は2019年6月で国内での販売は未定ですが、おそらく国内でも発売されると思われます。

 

2019年5月末に開催されたCOMPUTEX Taipei 2019のマイクロソフトブースに実機が展示されていたので、外観面を軽くチェックしてきました。本体デザインはガラリと刷新され、前モデルのような奇抜さは感じられません。パッと見た感じでは、ちょっとおとなしくなった (普通のPCっぽいデザインになった)という印象です。個人的には新モデルのほうが好み。

 

ALIENWARE m15 R2 デザイン

ALIENWARE m15 R2の本体デザイン

 

Alienware M15 本体カラー

前モデルの本体デザイン。カラーはレッドとブラックが用意されていました

 

どちらかと言うと新しいALIENWARE m15 R2は、ALIENWARE Area-51mに似ています。ちなみにこのデザインは「レジェンドデザイン」と呼ばれているそうで、今後はこの雰囲気を継承していくのかもしれません。

 

ALIENWARE Area-51m デザイン

レジェンドデザインを採用したALIENWARE Area-51m

 

ALIENWARE m15 R2 背面

こちらはALIENWARE m15 R2の背面。Area-51mにソックリです

 

ALIENWARE m15 R2 天板

天板にはおそらく「15」を表わす模様

 

ALIENWARE m15 R2

キーボード上部には六角形をモチーフにした模様

 

個人的に大きな改善点だと思うのは、キーボードがNキーロールオーバーに対応した点です。前モデルでは最大でも8キー程度、通常だと3~4キー程度しか同時押しを認識できず、組み合わせによっては2キーまでということもありました。一般的な操作では特に問題なかったのですが、ゲームによっては特殊な操作はできないこともあったのです。

 

しかしALIENWARE m15 R2ではNキーロールオーバーに対応することで、複雑なキー操作でも問題なく認識されるようになりました。またキーの誤認識を防ぐアンチゴーストに対応しているほか、キーストロークが1.5mmから1.7mmに変更されてタイプ感が良くなっています。

 

その代りにテンキーが廃止されましたが、ゲーム用途では特に問題ないでしょう。前モデルではキーボードに不満があったので、これはうれしい改善です。

 

ALIENWARE m15 R2 キーボード

キーボードはNキーロールオーバーとアンチゴーストに対応

 

Alienware M15 キーボード

前モデルのキーボード。正直なところ、ゲーム向けとしてはイマイチなデキでした

 

また一部のモデルではTobiiアイトラッキングに対応しています。視線を動かすことでゲームやカーソルを操作できる機能ですが、個人的にはそこまで便利だとは思っていません。技術的には面白いんですけどね。ただ、今後対応するゲームしだいでは役立つ可能性はあります。

 

ALIENWARE m15 R2 Tobiiアイトラッキング

有機ELモデル、およびフルHDの144 / 240Hzモデルはアイトラッキング機能に対応

 

液晶ディスプレイのパネルも進化しています。4Kパネルは有機EL (OLED)でAdobeRGBカバー率が100%、コントラスト比は10万:1、輝度は400nit。リフレッシュレートは60Hzで一般的ですが、応答速度は1m秒と高速です。動画編集やRAW現像、イラスト制作などのクリエイティブな作業に向いています。

 

フルHDのパネルには144Hz / 240Hzのオプションが用意されており、超なめらかな動きでゲームを楽しめます。240Hzパネルは応答速度は7m秒で、144Hzパネルは9m秒。240Hzパネルの色域はsRGBカバー率100%で、クリエイティな作業にも活用可能です。標準構成では60Hz / 応答速度25m秒なので、ぜひアップグレードしたいところ。

 

Alienware M15 ベゼル

前モデルではフルHDで60 / 144Hz、4Kで60Hzでした

 

CPUも第8世代から第9世代にパワーアップしています。dGPUはRTX 20シリーズ / GTX 16シリーズでほぼ変わらず。メモリー容量は不明ですが、ストレージはPCIe SSDのRAID 0構成に対応しているとのこと。こちらも詳細な構成はわかりませんが、PCIe SSDをRAID 0で組めば相当速いはずです。

 

Alienware Area-51m アクセス速度

Alienware Area-51mで採用されていたPCIe 3.0 x2 SSD×2のRAID 0構成

 

ALIENWARE m15 R2のスペック

画面サイズ 15.6インチ
解像度 ・3840×2160
・1920×1080
CPU 第9世代Core i5 / i7 / i9
メモリー ・8GB
・16GB
ストレージ 256GB~
SSD×2のRAID 0に対応
※詳細は不明
グラフィックス ・RTX 2060
・RTX 2070 Max-Q
・RTX 2080 Max-Q
・GTX 1650
・GTX 1660Ti

※2019年6月5日時点。発売前のため不明な部分があります

そのほかのモデルとしては、17インチタイプのALIENWARE m17 r2や、エントリー向け15インチのDell G3 3590も発売されるとのことです。

 

前モデルのALIENWARE m15も悪くはなかったのですが、ALIENWAREシリーズらしくない安っぽさがありました。しかし新しいALIENWARE m15 R2はデザインも仕上がりも、高級ゲーミングPCのブランドにふさわし出来栄えです。特にキーボードが大きく改善されたのはうれしいですね。

 

日本国内では未発表でまだ発売されるかどうかも不明ですが、おそらく近いうちに発表されるでしょう。実機を検証する機会があれば、レビューを公開するつもりです。

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記事を書いた人
こまめ(タカハシリョウ)

お買い得パソコン評論家。毎日各メーカー・各ショップのWebページを500p以上チェックして、安くてお得なパソコンを探しています。元雑誌・書籍編集者で、PC系フリーライターでもあるオジサン。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月

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