プロジェクターって、デカくて熱くてうるさいものだとイメージしている人は多いのではないでしょうか。ちなみに筆者は最近まで、そう考えていました。
しかし4K DLPプロジェクターで日本シェアNo.1を誇るベンキューのモバイルプロジェクター「BenQ GS2 (以下、”GS2″)」は軽量コンパクトで静かな上に、まったく熱くなりません。本体のデザインがかわいいので、普段使いにもピッタリ。取り回しやすいプロジェクターです。
その上、機能も豊富。さまざまな映像入力に対応するほか、スマホやPCからのワイヤレス投影にも対応しています。システム的にはAndroid OSベースで動いており、単体でも動画配信サービスに接続可能。Bluetoothスピーカーを利用できるほか、内蔵バッテリーで約3時間駆動します。
ただし家庭用のモバイルプロジェクターということもあって、ビジネス向け本格派プロジェクターほど明るくはありません。部屋の照明を消して暗くした状態であれば映像が美しく投影されますが、少し明るい部屋では映像がやや薄く見えます。小さくて音が静かであることを考えれば、仕方がないでしょう。
GS2は、屋内や屋外において大画面で映像を楽しむのにピッタリです。そこで今回はメーカーからご提供いただいた実機を使って、実際の使い勝手をレビューします。屋内や屋外で気軽に使えるプロジェクターを探している人は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
BenQ GS2
※2020年8月31日時点
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BenQ GS2の主なスペック
投写方式 | DLP |
---|---|
最大投影サイズ | 100インチ |
明るさ | 500ルーメン |
解像度 | 1920×1080 |
アスペクト比 | 16:9 |
投写比 | 1.3 (約2.3mで80インチ) |
サイズ | 幅139×奥行き139×高さ144mm |
重さ | 1.6kg |
OS | Android 6.0 |
無線 | 11a/b/g/n/ac |
映像入力 | USB Type-C (DP Alt) HDMI 1.4a |
※2020年9月11日時点
デザインと使いやすさ
GS2は、プロジェクターとしてはとてもコンパクトです。大きさはほぼ14cmの立方体程度で、重さは1.6kg。片手でも楽々と持ち上げられます。本体カラーはベージュとブラウンのツートン構成で、ビジネス向けプロジェクターのような無骨さは感じられません。
また安全性を意識して作られている点も特徴です。投影の光で直接観て眼を痛めることがないようランプの自動消灯機能が用意されていたり、やけどしないよう発熱を抑えたりしています。IPX2相当の防滴機能や、0.5mの落下衝撃にも耐える高い耐久性もポイント。子供のいる家庭でも安心して利用できるでしょう。
映像について
GS2を利用するには、まず付属のUSBドングルをセットする必要があります。本体にセットしたあと、必要に応じてWi-Fi設定などを行なってください。
電源を入れれば、映像が投影されます。プレーヤーやスマホなどの映像出力機器を使う場合は、端子を接続したりワイヤレスで接続すればOKです。場所や角度を変えながら、画面の大きさを調整しましょう。なおGS2の投影サイズは30~100インチとのこと。しかしスクリーンからの距離が短くても、ボケることなくハッキリと映し出されました。
解像度は1280×720ドットです。最近は4K解像度のプロジェクターも出回っているので、それらと比べると解像感はやや低め。しかし実際に映像を見たところ、特に気になりませんでした。ただ筆者は4Kプロジェクターを体験したことがないので、映像を比べると全然違うと感じるかもしれません。とは言え、映画やドラマ、アニメをカジュアルに楽しむには十分だと思います。
専用のスクリーンがなくても、部屋の壁に投影すれば映像を楽しめます。壁の色が白であれば、特に調整は必要ないでしょう。薄い色が付いているなら、本体のメニュー画面から色味を調整することで違和感は抑えられます。ただし壁が濃い色だったり模様があったりする場合は、専用のスクリーンを用意したほうがいいかもしれません。
駆動音についてはほとんど気になりません。1時間使用した際の駆動音を簡易騒音計で計測したところ、43.8dBAという結果でした。ブーンという低い音が少し聞こえるものの、映像コンテンツの音が再生されていればまったく気になりません。高輝度のビジネス向けプロジェクターでは音が大きいものも多いので、このあたりは非常に優秀だと思います。
映像面で気になるのは、解像度の低さかもしれません。ただし繰り返しますが、映画やゲームをカジュアルに楽しむならほとんど気になりませんでした。映像の精細さついては本体の大きさや音などとのトレードオフですので、コンパクトで静かという点を考えれば十分な品質に感じます。
機器の接続について
映像入力端子としてはHDMIとUSB Type-Cが用意されています。基本的にHDMIであればどんな機器でも利用可能です。またバッテリー内蔵機器やモバイルバッテリーを利用すれば、コンセント不要で映像を楽しめます。
USB Type-Cによる映像出力は、すべての機器で利用できるわけではありません。機器によっては相性の関係でうまく出力されないこともあるようです。できる限り動作の保証された、品質の高いアクセサリーを使うことをおすすめします。
GS2ではWi-Fiルーター経由でスマホやPCと接続することで、ワイヤレスでの投影が可能です。ケーブルを接続する必要がないので、機器の取り回しがとても楽な点がメリット。設定も簡単なので、試してみるといいでしょう。
筆者の環境でも試してみたのですが無線の状態があまり良くなかったためか、映像が途切れる場面が多々ありました。無線ルーターを買い換えたり、接続している機器の電源を切ったりすれば、スムーズに利用できると思います。
ただしワイヤレス接続では、一部のコンテンツやサービスを利用できない場合があります。特にiPhoneやAndroidスマホでは、iTunesストア / Google Movie / Hulu / Netflix / アマゾン プライム・ビデオのコンテンツをアプリから投影できません。PCのブラウザーからキャストしたりケーブルを接続すれば投影できます。
またGS2では、Bueltoohスピーカーを利用可能です。本体にスピーカーが付いていますが、音はあまり良くありません。外付けのワイヤレスBluetoothスピーカーを使えば、迫力のあるサウンドで映像を楽しめます。また逆にGS2をBluetoothスピーカーとして使って、スマホやタブレット、PCの音を再生することも可能です。
さらに専用のアプリをダウンロードすれば、スマホからGS2を直接操作できます。このようにGS2は、さまざまな機器と接続して利用可能です。
そのほかの機能について
本体右側面のUSB端子にUSBメモリーなどを挿入することで、GS2で動画や写真、音楽を再生可能です。
GS2の基本システムはAndroid OSベースですが、Google Playには対応していません。その代わりに「Aptoide TV」と呼ばれる機能からさまざまなアプリを登録可能です。動画サービスやちょっとしてゲームなどを利用できますが、一部利用できないものもあるので注意してください。
ペアレンタルコントロール機能も用意されています。利用にパスワードを設定しておけば、子供が勝手に動画を観ることを防げます。
このように、GS2はとてもたくさんの便利機能が用意されています。映像の投影も非常にお手軽ですし、持ち歩きや収納も簡単。さまざまなシーンで利用できるでしょう。映像品質よりもお手軽さを重視したい人におすすめのモバイルプロジェクターです。
BenQ GS2
※2020年8月31日時点
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