ノートパソコンレビュー

CHUWI MiniBook レビュー:コミックサイズのコンパクトな2-in-1 PC

この記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

CHUWI MiniBook レビュー

利用上の注意

2023年4月13日に、この機種が5GHz帯技術基準の適合証明(技適)を受けていないとの報道がありました。

CHUWIの一部PCが5GHz帯技適未取得で総務省が行政指導。アップデートで対応予定

今後のソフトウェアアップデートで対応するとのことで、アップデートを適用するまでは2.4GHz帯でのみご利用ください。

CHUWEI MiniBookは、高精細な液晶ディスプレイを搭載したモバイル2-in-1ノートPCです。最大の魅力は本体が超コンパクトである点。軽量で持ち運びやすく、モバイル用途にも最適。小さいデバイスに目がない人におすすめします。
CHUWI MiniBook

ポイント

  • コミックサイズの小さなボディ
  • 重量はわずか650g
  • アルミ素材を使った高級感のある仕上がり

CHUWI MiniBookのスペック

画面サイズ 8インチ
解像度 1920×1200
CPU Core m3-8100Y
メモリー 8 / 16GB
ストレージ 128 / 256 / 512GB SSD
グラフィックス UHD 615
LTE 非対応
幅×奥行き 201×128.6mm
厚さ 19.3mm
重量 0.65kg
バッテリー ※非公開

※2019年11月29日時点


本体カラー グレー
画面の表面 光沢
パネルの種類 IPS
タッチ / ペン 対応
光学ドライブ
テンキー
有線LAN
無線LAN 11a/b/g/n/ac
Bluetooth 対応
USB3.1
USB3.0 1
USB2.0 1
USB Type-C 1
Thunderbolt 3
メモリーカード microSD
HDMI 1 (Mini)
VGA (D-sub15)
DisplayPort
Webカメラ 200万画素
顔認証カメラ
指紋センサー 搭載
オフィス なし

 

この記事ではメーカーからお借りした実機について、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。

CHUWI MiniBook

CHUWI MiniBook

サイバーマンデーセール開催!

12/2~12/10まで、アマゾンにてChuwi製品が通常価格から20%オフとなるセールが実施されます。詳しくは以下のリンクからキャンペーンページをご確認ください。
Chuwiサイバーマンデー

デザインと使いやすさ

超コンパクトな2-in-1

CHUWI MiniBook 外観

CHUWI MiniBookは、液晶ディスプレイを回転させることでさまざまスタイルで利用できる2-in-1タイプのノートPCです。ボディは一部アルミ素材が使われており、高級感のある仕上がり。小さいながらも、存在感があります。

 

CHUWI MiniBook 本体カラー

本体カラーはグレー。メタリックな塗装で、やや暗めのシルバーといったところ

 

CHUWI MiniBook 天板

天板部分は樹脂製。ツヤ消しのサラサラとした手触りで、指紋は目立ちません

 

CHUWI MiniBook パームレスト

パームレスト (キーボード面)と底面は、質感と剛性に優れるアルミ製

 

CHUWI MiniBook ベゼル

液晶ディスプレイのベゼル (枠)幅は左右14.1mm、上部6.3mm。画面左にWebカメラがあるので、左右のベゼルはやや太めです

本体サイズと重さ

CHUWI MiniBook サイズ

大きさは幅201×奥行き128.6mm。B5サイズとA5サイズの中間程度で、マンガ本に近いサイズ感です。高さは19.3mmでノートPCとしては標準的ですが、フットプリントが小さいので数値以上に厚く感じます。

 

CHUWI MiniBook 大きさ

B6版のコミックよりもやや大きい程度。PCとしては非常にコンパクトです

 

CHUWI MiniBook 厚さ

厚さは公称値で19.3mm、実測では最厚部で19.8mmでした。見た目的にはやや厚みを感じます

 

CHUWI MiniBook 重さ

重量は実測で674g

画面サイズ

CHUWI MiniBook 画面サイズ

液晶ディスプレイの大きさは8インチで、タブレットに近い感覚です。解像度は1920×1200ドット。1920×1080ドットのフルHDに比べてやや縦長で、そのぶんより多くの情報 (文章や画像)が表示されます。デスクトップは標準で200%に拡大表示されていますが、文字が1.3~1.8mmとやや小さめでした。

映像品質

CHUWI MiniBook 映像品質

液晶ディスプレイにはIPSパネルが使われており、発色は良好です。表面は光沢ありのグレアタイプで色にメリハリがあり、写真や動画は色鮮やかに映し出されました。ただ個人的には、色域の広いディスプレイに比べて若干青みがあるように感じます。

 

CHUWI MiniBook 明るさ

画面は明るく、映像が色鮮やか。文字中心の作業にも問題ありません

キーボード

CHUWI MiniBook キーボード

キーボードはかなりクセがあり、決して使いやすいわけではありません。しかし画面を専有しない、あるいはタイプ感が感じられるという点では、ソフトウェアキーボードよりも使い勝手に優れています。

 

タッチパッドの代わりに用意されている光学式のポインティングデバイスも使いこなすには若干の慣れが必要ですが、ディスプレイがタッチ操作に対応しているので操作時にわずらわしさを感じることはありませんでした。

 

CHUWI MiniBook 配列

配列は全体的に窮屈なのですが、特に右下あたりがかなり特殊です。またPrtScキーが反応しなかったり、一部表記と異なる文字が入力されることがあったので、キーボード調整が必要となるかもしれません

キーのタイプ感とタイプ音

CHUWI MiniBook タイプ感

英字キーのキーピッチ (キーとキーの間隔)は19mmで、一般的なノートPCと同じサイズです。またキーの大きさは16.1mmと、標準的なモバイルノートPCよりもやや大きめでした。この部分については、作り手の強いこだわりが感じられます。

 

キーストローク (キーを押し込む深さ)は実測で平均1.3mmでした。ノートPCの標準である1.5mmよりも浅いのですが、押した瞬間のクリック感が強いので手応えはしっかりと感じられます。タイプ音はカツカツとした音で静かというわけではありませんが、うるさく感じるほどではありません。

インターフェース

CHUWI MiniBook インターフェース

周辺機器接続用のインターフェース (端子類)は、思ったより充実しています。フルサイズのUSB端子は2ポートで、充電が可能なType-C端子も用意。映像出力はあまり一般的ではないMini HDMIですが、本体が小さいことを考えれば仕方がないでしょう。コンパクトなボディによくこれだけ詰め込んだな、というのが個人的な感想です。

USB Type-Cの機能

USB PD 18W充電 ×
USB PD 30W充電
USB PD 45W充電
USB PD 65W充電
映像出力 ×

USB Type-C端子は30W以上の充電器で充電できました。ただし30Wタイプではやや不安定なようで、挿した直後に充電と切断が繰り返されしばらくすると安定して充電できるようになります。

スピーカーの品質

CHUWI MiniBook スピーカー

正直なところスピーカーの音質はよくないのですが、本体がこれだけ小さいことを考えれば仕方がないでしょう。スピーカーは左右の側面配置でややこもった感があり、音の厚みもありません。低音域はプチプチとした感じで、高音域も曲によっては耳ざわりに聞こえてしまいます。動画を見る程度なら問題ありませんが、音楽を聞く場合はヘッドホンや外付けスピーカーの利用をおすすめします。

ベンチマーク結果

CPU性能

CPU PassMark CPU Markスコア
Core i7-1065G7
12518
Core i5-1035G4
11379
Core i7-8565U
9814
Core i5-10210U
9905
Core i5-1035G1
9164
Core i5-8265U
8778
Core i3-8145U
5549
Core i3-10110U
5534
CHUWI MiniBook (Core m3-8100Y)
4172
Celeron 4205U
2026
Celeron N4000
1553

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

 

Chuwei MiniBookで使われているCore m3-8100Yは、性能よりも省電力性を重視したCPUです。そのため、パフォーマンスはノートPCで使われているCore i3よりもやや控えめでした。画像を開く際やソフトを起動する際に若干の間を感じますが、操作自体は比較的スムーズに行なえます。

ストレージ性能

CHUWI MiniBook アクセス速度

ストレージは、HDDやeMMCよりもアクセスが高速なSSDです。試用機で128GBのSSDが使われていました。アクセス速度は標準的なSATA接続SSDの半分程度。ただしSSDは容量が大きいほどアクセス速度が向上するので、容量が256 / 512GBのモデルなら若干変わるかもしれません。

起動時間

ウィンドウズの起動時間は平均33.36秒でした。概ね30秒以内には起動するのですが、たまに40秒以上かかることがあります。SSD搭載機種は17秒が平均的 (当サイト調べ)ですので、やや遅いといったところ。しかしHDD搭載機種なら40秒以上かかることを考えれば、まずまずの結果です。

 

起動時間の計測結果(手動計測)

1回目 28.3秒
2回目 25.8秒
3回目 44.4秒
4回目 24.6秒
5回目 43.7秒
平均 33.36秒

小さいは「ロマン」!

CHUWI MiniBook 感想

正直なところ、CHUWI MiniBookは一般的なノートPCと比べると使いづらく感じます。キーボードは配列が特殊ですし、画面は小さく文字が読みづらく感じるかもしれません。パフォーマンスもやや控えめです。

 

しかし8インチの軽量コンパクトな本体は、それらのデメリットさえもかき消してしまうほどの魅力があります。冷静に考えればタブレットや11インチ以上のノートPCのほうが便利ですが、ミニPCは便利さを求めるものではありません。このサイズでフル機能のWindows 10を使える点に、ロマンを感じるわけです。

 

普通のPCとして使うのはもちろん、軽めのゲームを動かしてみたりあるいはLinuxをブチ込んで使ってみたり、もしくは自作のハードウェアを制御するために組み込んでみたりなど、いろいろ試してみるのもおもしろいでしょう。これまで得られなかった体験が小さいからこそ実現できる、という点が大きな魅力なのです。

CHUWI MiniBook

CHUWI MiniBook

サイバーマンデーセール開催!

12/2~12/10まで、アマゾンにてChuwi製品が通常価格から20%オフとなるセールが実施されます。詳しくは以下のリンクからキャンペーンページをご確認ください。
Chuwiサイバーマンデー

 

当サイトでは2~3万円台の格安ノートPCから高性能ノートPCまで、さまざまな最新モデルを検証・解説しています。記事の更新情報は当サイトのtwitterアカウントでお知らせしているので、フォローしていただくことをおすすめします。

関連記事

  • おすすめモバイルノートPCまとめ
記事を書いた人
こまめ(タカハシリョウ)

お買い得パソコン評論家。毎日各メーカー・各ショップのWebページを500p以上チェックして、安くてお得なパソコンを探しています。元雑誌・書籍編集者で、PC系フリーライターでもあるオジサン。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月

こまめ(タカハシリョウ)をフォローする
スポンサーリンク
こまめブログ
タイトルとURLをコピーしました