デルのDell G3 17は17.3インチのフルHD液晶ディスプレイと、ゲーム向けの専用グラフィックスチップであるGeForce GTX 10シリーズを搭載したゲーミングノートPCです。
本格的なPCゲームや動画編集に活用できるほど高性能でありながら、他社製品に比べてコスパが高い点が大きな魅力。17.3インチの画面は大きくて見やすく、ゲームや作業を有利に進められます。
見やすい17.3インチ
パワフルなGTX1060対応
15.6インチよりも冷える
ゲーム性能についてはミドルレンジクラスです。最新の重量級タイトルをプレーするにはやや厳しいものの、フォートナイトやPUBGなどの人気ゲームは快適に楽しめます。
Core i7-8750H+GeForce GTX 1060 with Max-Qデザイン搭載の「プラチナ GTX1060搭載モデル」で実際にフォートナイトをプレーしてFPS(描画速度の目安)を計測したところ、最高画質の「エピック」で快適なプレーの目安とされる平均60FPSを大きく上回りました。ワンランク下のGeForce GTX 1050 Tiでも、少し画質を落とせば問題なくプレーできるでしょう。
フォートナイトFPS計測結果(フルHD)
画質 | GTX 1060 with Max-Qデザイン | GTX 1050 Ti ※ |
---|---|---|
エピック(最高画質) | 78.233 FPS | 53.55 FPS |
中 | 162.517 FPS | 127.7 FPS |
低(最低画質) | 195.333 FPS | 137.8 FPS |
※Dell G3 15の結果
PUBGについては、最高画質でも平均FPSが60を上回っています。一時的に55 FPSまで落ち込むことはありましたが、問題ない範囲です。常時60 FPSオーバーを維持するのであれば、画質を1段階落とせばOK。
PUBG FPS計測結果(フルHD)
画質 | GTX 1060 with Max-Qデザイン | GTX 1050 Ti ※ |
---|---|---|
ウルトラ(最高画質) | 65.400 FPS | 40.1 FPS |
高 | 88.883 FPS | ※未計測 |
中 | 97.100 FPS | 62.3 FPS |
非常に低い(最低画質) | 108.533 FPS | 137.8 FPS |
※Dell G3 15の結果
ちょっと興味深いのは、15.6インチタイプの「Dell G5 15」や「Dell G7 15」よりも一部のベンチマーク結果が優れている点です。本体サイズが大きいぶん熱がこもりにくく、パフォーマンスが若干改善されているのかもしれません(個体差が影響している可能性もあります)。
各モデルのベンチマーク結果比較
G3 17 | G5 15 | G7 15 | |
---|---|---|---|
CINEBENCH | 1131cb | 1171cb | 1064cb |
3DMark FireStrike | 10055 | 9836 | 9872 |
フォートナイト | 78.2 FPS | 73.817 FPS | ※未計測 |
FF14ベンチ | 10870 | 10866 | 10813 |
※スペックは全機種共通でCPUはCore i7-8750H、メモリーは16GB、グラフィックスはGeForce GTX 1060 with Max-Qデザイン
今回はメーカーからお借りしたDell G3 17の実機を使って、本体デザインや使い心地、ベンチマーク結果などをレビューします。
この記事の目次
Dell G3 17
税込10万円台から
スペックとラインナップ
Dell Gシリーズは、高性能なCPUとGPU(専用グラフィックスチップ)を搭載したハイパフォーマンスなノートPCです。高い性能を必要とするPCゲームや動画編集、本格的な画像加工などに向いています。にも関わらず、他社製品に比べて値段が安く抑えられている点が魅力です。
Dell Gシリーズとしては「Dell G3」のほかに、「Dell G5」と「Dell G7」が発売されています。さらにDell G3シリーズについては、液晶ディスプレイが15.6インチのタイプと17.3インチタイプの2種類を用意。それぞれのモデルは以下のように位置付けられています。
Dell Gシリーズのラインナップ
機種名 | 画面サイズ | 対象 | 性能 | 関連記事 |
---|---|---|---|---|
Dell G3 15 | 15.6インチ | 初心者向け | そこそこ高い | レビュー |
Dell G5 15 | 15.6インチ | 初心者~中級者 | わりと高い | レビュー |
Dell G7 15 | 15.6インチ | 中級者 | けっこう高い | レビュー |
Dell G3 17 | 17.3インチ | 初心者~中級者 | 意外に高い | ※この記事 |
※2018年10月25日時点
関連記事
Dell G3 17のスペック
OS | Windows 10 Home / Pro |
---|---|
CPU | Core i5-8300H / Core i7-8750H |
チップセット | Intel HM370 Chipset |
メモリー | 8 / 16GB(最大32GB) |
ストレージ | 256GB M.2 SSD(PCIe) または 128/256GB M.2 SSD(PCIe) + 1/2TB HDD |
グラフィックス | GeForce GTX 1050(4GB) / 1050 Ti(4GB) / 1060 with Max-Qデザイン(6GB) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 17.3インチ、1920×1080ドット、IPS、非光沢、タッチ非対応、60Hz |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 5.0、1000BASE-T対応有線LAN |
インターフェース | USB3.1 Gen1(フルサイズ)×2、USB3.1 Gen2 / Thunderbolt 3兼用Type-C×1(Core i7モデルのみ)、HDMI、有線LAN、SDメモリーカードスロット、ヘッドホン出力 |
セキュリティー | TPM 2.0、セキュリティースロット、マカフィーリブセーフ 1年版、指紋センサー |
カメラ | 92万画素 |
サイズ/重量 | 幅415.4×奥行き279.2×高さ25mm/約3.27kg |
バッテリー | 56Wh ※駆動時間は非公開 |
※2018年10月25日時点。構成や価格は変更される場合があります
Dell G3 17のラインナップ
Dell G3 17にはパーツ構成の異なる3種類のモデルが用意されています。それぞれの主なスペックと価格は以下のとおりです。
Dell G3 17のラインナップ
プレミアム・256GB PCIe SSD・GTX 1050 搭載 | |
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税込10万円台 | |
プラチナ・128GB PCIe SSD+1TB HDD・GTX 1050 Ti 搭載 | |
税込13万円台 | |
プラチナ・256GB PCIe SSD+2TB HDD・GTX 1060 搭載 オススメ! | |
税込15万円台 |
※2018年12月14日時点
ベンチマーク結果
今回の検証では、Core i7-8750H+GeForce GTX 1060 with Max-Qデザイン搭載の「プラチナ・256GB PCIe SSD+2TB HDD・GTX 1060 搭載 VR」モデルを使いました。主なスペックは以下の表のとおり。ベンチマーク結果はパーツ構成や個体差、環境、タイミングなどさまざまな要素によって大きく変わる点をあらかじめご了承ください。
試用機のスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
CPU | Core i7-8750H |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 256GB SSD + 2TB HDD |
グラフィックス | GeForce GTX 1060 with Max-Qデザイン(6GB内蔵) |
CPU性能
試用機で使われているCore i7-8750HはノートPC向けのCPUですが、性能はハイエンドデスクトップPC向けのCore i7-8700に迫ります。注目していただきたいのは、ベンチマークスコアで旧世代のCore i7-7700を大きく上回っている点。これまでノートPCは性能面ではイマイチと言われてきましたが、Core i7-8750Hは1年前のハイエンドデスクトップPC向けCPUよりも高性能なのです。
ワンランク下のモデルで使われているCore i5-8300Hについては若干パフォーマンスが低いものの、それでもCore i7-7700と同程度のスコアが出ています。ゲームはもちろん、動画編集やRAW現像など負荷の高い処理でも、快適にこなせるでしょう。
CPU性能比較 その1
名称 | CINEBENCH R15スコア マルチコア |
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Core i7-8700 ※2 |
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Dell G3 17(Core i7-8750H) |
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Core i7-8750H |
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Core i5-8400 ※2 |
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Core i7-7700 ※2 |
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Core i5-8300H |
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Core i7-7700HQ |
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Core i7-8550U |
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※そのほかのCPUのスコアは当サイト計測の平均値 ※2デスクトップPC向けCPU
CPU性能比較 その2
名称 | PassMark CPU Mark |
---|---|
Core i7-8700 ※2 |
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Dell G3 17(Core i7-8750H) |
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Core i7-8750H |
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Core i5-8400 ※2 |
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Core i7-7700 ※2 |
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Core i5-8300H |
|
Core i7-7700HQ |
|
Core i7-8550U |
|
※そのほかのCPUのスコアは当サイト計測の平均値 ※2デスクトップPC向けCPU
3D性能
ゲームの快適さに大きく影響する3D性能を「3DMark」で計測したところ、非常に優れた結果となりました。Max-QデザインのGPUは通常のGPUよりもスコアがやや落ちる傾向にありますが、Dell G3 17ではパフォーマンスの低下が見られません。おそらく試用機で使われていたCore i7-8750Hの高い性能と、本体の排熱性能による相乗効果によるものだと思われます。
3D機能の性能比較
CPU | Fire Strikeスコア |
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Dell G3 17(GTX 1060 with Max-Qデザイン) |
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GTX 1060 |
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GTX 1060 with Max-Qデザイン |
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GTX 1050 Ti |
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GTX 1050 |
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※そのほかのGPUスコアは当サイト計測の平均値。GTX 1060のスコアは一部でCore i7-7700HQを使用
ゲーム系ベンチマーク結果
ゲーム系ベンチマークテストでは、2~3年前の大作ゲームであればフルHDの最高画質でも快適に遊べるという評価です。高いグラフィックス性能を必要とする最新の大作ゲームなら、画質や解像度を調整することで平均60 FPSをなんとかクリアーできるといったところ。と言っても、ほとんどのゲームについて問題なくプレーできるでしょう。
なおGeForce GTX 1050 Tiについては、ほかのモデル(Dell G3 15)で中量級タイトルなら中画質で平均60FPSオーバーという結果が出ています。画質にこだわらない、もしくは重いゲームをプレーしないのであれば、価格の安いモデルを選ぶのもアリです。
ゲーム系ベンチマーク結果
FF15 (DX11) ※重量級
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1920×1080 (フルHD) | 高品質 | 4106(普通) |
標準品質 | 5433(やや快適) | |
軽量品質 | 5402(やや快適) | |
FF14:紅蓮のリベレーター(DX11) ※中量級
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1920×1080 (フルHD) | 最高品質 | 10870(非常に快適) ※73.233 FPS |
高品質(ノートPC) | 13688(非常に快適) ※95.306 FPS | |
標準品質(ノートPC) | 16200(非常に快適) ※116.855 FPS | |
ドラゴンクエストX(DX9) ※軽量級
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1920×1080 (フルHD) | 最高品質 | 19496(すごく快適) |
標準品質 | 19562(すごく快適) | |
低品質 | 20377(すごく快適) | |
シャドウ オブ ザ トゥームレイダー(DX12) ※重量級
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1920×1080 (フルHD) | 最高 | 44 FPS |
中 | 53 FPS | |
最低 | 68 FPS | |
ライズ オブ ザ トゥームレイダー(DX12) ※中量級
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1920×1080 (フルHD) | 最高 | 66.33 FPS |
中 | 87.29 FPS | |
最低 | 115.01 FPS |
ゲームを快適に遊べるGPUの目安(フルHD時)
ゲームの重さ | 画質 | 推奨GPU |
---|---|---|
重量級 FF15、Assassin’s Creed Origins、Ghost Recon Wildlands、黒い砂漠など |
高画質 | GTX 1080以上 |
標準画質 | GTX 1070以上 | |
低画質 | GTX 1060以上 | |
中量級 FF14、PUBG、Fortnite、OverWatch、AVAなど |
高画質 | GTX 1060以上 |
標準画質 | GTX 1050 Ti以上 | |
低画質 | GTX 1050以上 | |
軽量級 ドラクエ10、League of Legends、ガンダムオンライン、CSO、PSO2など |
高画質 | GTX 1050 Ti以上 |
標準画質 | GTX 1050以上 | |
低画質 | GTX 1050以上 |
※ 当サイトの検証結果を元にした指針で、実際のゲームの動作を保証するものではありません
ストレージ性能
試用機で使われていた256GB SSDと2TB HDDのアクセス速度は以下のとおり。以前にDell G3/G5/G7を検証した際はいずれもSATA接続のSSDが使われていましたが、Dell G3 17ではPCIe接続のSSDが使われているようです。
クリエイティブ性能
筆者の目安としては、各スコアが3000を超えれば本格的な作業をなんとか行なえるレベルだと考えています。試用機ではどのテストも3000を大きく上回っており、クリエイティブな作業には十分な性能です。
PCMark 10ベンチマーク結果(一部抜粋)
Digitala Content Creation(総合スコア) | 6206 |
---|---|
Photo Editing(写真編集) | 7086 |
Rendering and Visualization(3D制作) | 7756 |
Video Editing(動画編集) | 4351 |
本体の大きさやデザイン
Dell G3 17では、リーコンブルーとブラックの2色の本体カラーが用意されています。どちらのカラーも比較的落ち着いた印象で、ゲーミングPCならではの派手さや奇抜さはありません。LEDが光ることもないので、ビジネスや日常的なシーンでも違和感なく使えます。
画面が大きいだけあって、本体サイズもやや大きめです。一般的な15.6インチタイプと比べると、ひと回り大きく感じます。
ノートPCの平均重量
画面サイズ | 平均重量 |
---|---|
11.6インチ | 1.126kg |
12.5インチ | 1.131kg |
13.3インチ | 1.253kg |
14インチ | 1.518kg |
15.6インチ | 2.174kg |
ノートPC全体 | 1.551kg |
※2017年12月~2018年5月に当サイトが検証したノートPC(2-in-1を含む) 50台ぶんの実測値より
画面の色と見やすさ
液晶ディスプレイの画面サイズは17.3インチで、ノートPCとしては一般的な15.6インチよりもやや大きめです。
17.3インチは15.6インチに比べて、文字や画像が大きく表示される点がメリットです。劇的に変わるわけではありませんが、体感的にはひと回り大きいくらい。ボタンやメニューも大きいのでウィンドウズや各種ソフトを操作しやすく、またゲームにおいては遠くの敵やオブジェクトが見えやすいのでプレーを有利に進められます。
リフレッシュレートは60Hzで、標準的なノートPCと同じ。120~144Hzの高リフレッシュレートのモデルでは画面の描画がとてもスムーズになのですが、初心者~中級者なら60Hzでも問題ないでしょう。応答速度については公表されていませんでが、残像は感じられませんでした。ただし超絶的な動体視力を持つ超上級プレーヤーなら気になるかもしれません。
ただし、暗いシーンでは画面の内容がよくわからなくなることがありました。液晶ディスプレイのコントラストが高いので、黒が強調されているのかもしれません。見えづらく感じる場合は、ゲームの設定でガンマ値を調整することをおすすめします。
IPSパネルが使われた画面は発色が自然で、色鮮やかです。スマホやタブレットほど明るくはないものの、ゲームや作業には十分な明るさでした。文字もかすれることなく、ハッキリと読めます。
画面は光沢のないノングレア仕上げです。光の映り込みが抑えられるので眼が疲れにくく、長時間のゲームや作業に向いています。
キーボードの使いやすさ
キーボードはテンキー付きで、標準では日本語キーボード(バックライト非対応)です。購入時のオプションとして、バックライト付きの英字キーボード(プラス税別1800円)も用意されています。
Enterキー周辺で一部のキーが隣接しているため、はじめはタイプミスがあるかもしれません。使い続けるうちに慣れてくるでしょう。
キーピッチ(キーとキーの間隔)は、理想とされる19mmです。入力時に窮屈さは感じられませんでした。ただストロークが1mm弱程度で、かなり浅く感じます。デスクトップ向けのキーボードに慣れている人だと、手応えが物足りないかもしれません。
キーボードの配列やタイプ感は、15.6インチのDell G3 15とほぼ同じです。タイプ感についてはDell G5やDell G7のほうがいいように感じますが、大きく変わるほどではありません。
端子類の種類と使いやすさ
インターフェース(端子類)は十分な構成です。フルサイズのUSB端子は合計3ポートで、ゲーミングマウスとUSB接続のゲーミングヘッドセットを使っても1ポート余ります。また40Gbpsの高速なThunderbolt 3に対応している点もポイント。なお光学ドライブには対応していないので注意してください。
左側面のインターフェース
- ① 電源コネクター
- ② USB3.1 / Thunderbolt 3兼用Type-C
- ③ HDMI
- ④ 1000BASE-T対応有線LAN
- ⑤ USB3.1 Gen1
- ⑥ ヘッドホン出力/マイク入力
右側面のインターフェース
- ① SDメモリーカードスロット
- ② USB2.0
- ③ セキュリティースロット ※盗難防止用
Dell G5 15は底面部のカバーを外すことで、簡単に内部へアクセスできます。SSDの換装やメモリーの増設・交換も可能ですが、自分で改造するとメーカー保証のサポート外となる点に注意してください。
発熱や騒音、消費電力について
試用機のスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
CPU | Core i7-8750H |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 256GB SSD + 2TB HDD |
グラフィックス | GeForce GTX 1060 with Max-Qデザイン(6GB内蔵) |
本体の温度について
FF14ベンチとFF15ベンチ実行中のキーボード面の温度を計測したところ、最大で47℃と高温になりました。ただしゲーム中に触れ続けるWASDキーのあたりは40℃未満になっており、低温やけどの心配はなさそうです。
表面温度(室温23.5℃) ※画像クリックで拡大
待機時 | FF14ベンチ | FF15ベンチ |
---|---|---|
最大29.3℃ | 最大46.3℃ | 最大47.0℃ |
駆動音の計測結果
ゲーム中の駆動音(ファンの回転音や通気口からの排気音)は大きめでした。ただしDell Gシリーズの15.6インチモデルよりは、若干騒音が抑えられています。本体内蔵のスピーカーでは細かい音を聞き取れないので、ゲーム中はヘッドセットの着用をおすすめします。
駆動音の計測結果(室温23.5℃)
電源オフ | 37.5dBA | - |
---|---|---|
待機時 | 38.3dBA | ファンの回転音がわずかに聞こえる |
FF14 | 49.3dBA | 排気音がかなり大きい |
FF15 | 49.4dBA | 同上 |
https://komameblog.jp/review/roccat-khan-aimo/
消費電力について
ゲーム中の消費電力はかなり高めです。重いゲームほど電力消費が大きくなりますが、そのぶんパフォーマンスが高いことを考えればやむを得ないでしょう。17.3インチは画面が大きいぶん15.6インチよりもわずかに消費電力が増えますが、電気代が大きく変わるほどではありません。
1分間の平均消費電力(REX-BTWATTCH1による計測)
待機時 | FF14 | FF15 |
---|---|---|
19.8W | 131.4W | 145.8W |
※消費電力の計測方法はコチラ
起動時間について
起動時間(電源ボタンを押してからデスクトップが表示されるまで)は平均19.04秒(高速スタートアップ有効)でした。SSD搭載機の平均(16~17秒程度)よりもわずかに起動が遅いのですが、気になるほどではありません
起動時間の計測結果(手動による計測)
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|
19.2秒 | 19.2秒 | 19.1秒 | 18.8秒 | 18.9秒 | 19.04秒 |
Dell G3 17とDell G3 15の違い
デルからは同じゲーミングノートPCとしてDell G3 15 /Dell G5 15/ Dell G7 15が発売されています。このなかでも特にDell G3 15とDell G3 17の違いがわかりづらいかもしれません。大きなところでは液晶ディスプレイのサイズが15.6インチかそれとも17.3インチかという点が異なりますが、実はそのほかにも細かな違いがあります。
Dell G3 17とDell G3 15の違い
Dell G3 17 | Dell G3 15 | |
---|---|---|
ディスプレイ | 17.3インチ 1920×1080ドット |
15.6インチ 1920×1080ドット |
CPU | Core i5-8300H Core i7-8750H |
Core i5-8300H Core i7-8750H |
グラフィックス | GTX 1050 GTX 1050 Ti GTX 1060 |
GTX 1050 GTX 1050 Ti |
メモリー | 8GB 16GB |
8GB |
USB Type-C | USB3.1 Gen2 /Thunderbolt兼用 (Core i7モデルのみ) |
非対応 |
大きさ | 幅415.4mm 奥行き279.2mm 高さ25mm |
幅380mm 奥行き258mm 高さ22.7mm |
重さ | 3.27kg | 2.53kg |
上記の表をご覧いただくとおわかりのように、Dell G3 17のほうが上位モデルが高スペックです。下位モデルは性能はほとんど変わりませんが、上位モデルであれば大きな違いが現われるでしょう。特に16GBメモリーを搭載しているモデルなら、動画編集や高度な計算処理なども快適に行なえます。
ゲームや動画編集用に17インチはアリ
ということで、今回は Dell G3 17のレビューをお届けしました。
ゲーミングノートPCとしては15.6インチが一般的ですが、プレー画面の迫力や見やすさは17.3インチのほうが上です。またDell G3 17ではほかの15.6インチモデルに比べて、パフォーマンスが若干高い点も意外でした。ランク的にはDell G7が最上位なのですが、実は一番使いやすいのはDell G3 17なのではないでしょうかね?
またCPU性能が高いので、動画編集や画像加工、大規模なデータ処理などの高度な作業にも向いています。画面が大きいぶん文字やボタンなどが大きく表示されるので操作しやすいのも、17.3インチならではのメリットです。
ゲーム目的でDell G3 17を購入するなら、GTX 1060搭載のプラチナモデルがおすすめです。ただし画質にこだわらないのであれば、GTX 1050 Ti搭載モデルでもOK。そのほかの作業向けでも、Core i7モデルならメモリー容量が16GBなので問題はないでしょう。Dell G3 17は他社メーカーの同クラスモデルに比べて1~3万円程度安く購入できるのが最大の魅力です。
Dell G3 17のまとめ
- 見やすい大画面はゲームや作業に有利
- デスクトップ並みに高性能
- 他社製品よりも安い!