ノートパソコンレビュー

ドスパラCritea DX11-H3実機レビュー(外観編) 拡張性が高すぎる15.6型ノートPC

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Critea DX11-H3

 

ドスパラが販売する「Critea(クリテア) DX11-H3」は、15.6型(1366×768ドット)の液晶ディスプレイを搭載するノートパソコンです。CPUにはSkylakeこと第6世代のCore i3-6100Uを搭載し、ノートパソコンに求められる基本機能はすべて対応。いわゆる”全部入り”仕様でありながら、直販価格は5万9800円(税別)からとリーズナブルな点が大きな魅力です。

 

標準構成価格5万9800円(税別)からのCritea DX11-H3

標準構成価格5万9800円(税別)からのCritea DX11-H3

 

今回はメーカーからお借りした実機を使って、Critea DX11-H3の外観や使い勝手などを検証しました。結論から言うと、15.6型モデルとしては特別安いわけではないものの、機能の豊富さと拡張性の高さを考慮すれば十分検討する価値はあると思います。3~4万円台の激安モデルに物足りなさを感じる人におすすめしたい、ワンランク上のノートパソコンです。

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本体の外観をチェック

まずはCritea DX11-H3の本体デザインや機能、各部の使い勝手についてレビューします。

シルバーで落ち着いた雰囲気の本体デザイン

スタンダードなシルバーの本体カラー

トップカバー(天板部分)はつや消しの明るいシルバー。見た目はメタリック風ですが、素材にはパソコンでは一般的な樹脂(プラスチック)が使われています。実際に使ってみて、意外にも指紋や油脂の汚れがつきにくい点に驚きました

大きさはB4サイズ程度

フットプリント(接地面積)は、幅386×奥行き258mm。ノートを見開きにした状態のB4サイズよりも、やや大きい程度です

標準的な15.6型ノートPCよりもスリム

カタログ上の高さは23mmで、1円玉(直径20mm)よりもやや大きい程度です。ただしゴム足の高さが含まれていませんので、実際には25mm前後程度となります

底面部はブラックで、全体としてはツートンカラー

ボトムケース(底面部分)はブラックで、こちらも素材には樹脂が使われていました。質感はいかにもパソコン風です。エアインテーク(冷却用の通気口)が4つも開けられているので、冷却性能は期待できそう

バッテリーの取り外しが可能

底面部のバッテリーは取り外し可能。バッテリーが劣化して容量が減っても、自分で交換できます(その場合、別途バッテリーを購入する必要アリ)

重量2.1kgは標準的な重さ

重量は実測で2.161kg、電源アダプター込みで2.501kgでした。一般的なノートパソコンとく比べると標準的か、やや軽い方です ※クリックで拡大

液晶ディスプレイの映像品質は値段相応

解像度は1366×768ドット

液晶ディスプレイのサイズは15.6型で、解像度は1366×768ドット。ノートパソコンとしては、もっともスタンダードな組み合わせです

色合いは青がやや強い

映像は精細というわけではありませんが、写真を楽しむには十分。青色がやや強めに出ていますが、格安モデルでは標準的な色合いです

コントラストは低めで色のメリハリが弱い

グラデーションの階調表現は問題ありません。ただ光沢なしのグレアパネルなのでコントラストが低く、色のメリハリの点では光沢ありのグレアパネルよりも劣ります

光の映り込みが少ないノングレア仕上げ

しかし光沢なしのノングレアパネルには、光の映り込みが少ないというメリットがあります。グレアパネルに比べて眼が疲れにくいので、長時間の作業に向いています

視野角は狭い

液晶ディスプレイの視野角はやや狭めです。斜めから見ると、色が落ち込みます。落ち込み具合からみて、格安モデルでは一般的なTNパネルが使われていると考えていいでしょう

斜めから見ると写真の色が極端に変わる

液晶ディスプレイを斜めしたから見ると、写真が判別できないくらい色が変わってしまいます。ただしこの角度から見ることはあまりないので、気にすることはありません

液晶パネルに色ムラあり?

上の写真と同じ角度から見ると、ムラのような模様を確認できました

液晶ディスプレイの最大角度は広い

液晶ディスプレイは比較的大きく開きます。会議や打ち合わせなどでほかのメンバーと画面を見るときでも問題なく利用可能です

いい意味で標準的に使えるキーボード

テンキーありでキーピッチは19mm

キーボードは103キー構成で、数値入力に便利なテンキー付きです。キーピッチ(キーの大きさを表わす指針)は19mmで、十分なサイズが確保されています

カーソルキーとテンキー周りの配列がやや特殊

ちょっとマニア的な視点から言わせていただくと、カーソルキー周辺のキー配列が気になります。右Shiftキーが小さく、またカーソルキーの「→」キーがテンキー側に食い込んでいるので、慣れるまで戸惑うことがあるかもしれません。普通はテンキーは縦に4列なのですが、Critea DX11-H3では縦に3列なので、四則演算子が特殊な場所に並んでいます

キーストロークは1.5mm

キーストローク(キーを押す深さ)は1.5mmで、ノートパソコンとしては標準的です。押下圧がやや強く、キーを打つときに硬さを感じました。またホームポジション周辺で、軽いたわみを感じます。キーボードを総合的に見ると気になる部分はいくつかあるものの使いづらさは特になく、いい意味で普通の使い勝手だと感じました ※クリックで拡大

キーボードの傾斜はない

キーボードに傾斜はなく、ほぼ水平の状態です。一般的に傾斜があるほうが入力しやすいと言われていますが、好みに変わるでしょう。水平だからといって、特に使いづらいわけではありませんでした

タッチパッドは誤動作の少ないボタン独立型

タッチパッドは十分な大きさです。ボタンがパッド部分から独立しているので、カーソル移動時に勝手にクリックしてしまうこともありません。ただボタンを押す際に、やや硬さを感じました。またパームチェックは行なわれていないので、ソフトによっては手のひらが当たってカーソルが動いてしまうことがあります ※クリックで拡大

基本のインターフェースはすべて完備!

前面部分にSDカードスロット

本体前面部には、SD/SDHC/SDXC対応のメモリーカードスロットが用意されています。背面に端子やスロット類はありません ※クリックで拡大

SDカードはスロットに(ほぼ)スッポリ収まる

メモリーカードスロットにSDカードを挿れてみたところ、はみ出し部分は1.5mmでした。ほぼすべて収納されると考えてOKです ※クリックで拡大

右側面の端子類

本体右側面には左からヘッドホン出力、USB2.0端子、光学ドライブが用意されています

読み込み&書き込み可能なDVDスーパーマルチドライブ

光学ドライブは、DVDの読み込みと書き込みが可能なDVDスーパーマルチドライブです。市販のDVDを見たり、DVD-Rに不動画やファイルを焼く(保存する)ことができます

左側面の端子類

右側面には左から電源コネクター、ケンジントンロック(セキュリティロック)、有線LAN、アナログRGB(VGA)、HDMI、USB3.0×2が配置されていました

端子同士のすき間が狭くケーブルが干渉する

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左側面の端子にいろいろ挿してみたところ、端子間のスペースに余裕がないため、すべてを接続することができませんでした。特にアナログRGB(VGA)とHDMIは同時に挿せないので、必然的にトリプルディスプレイでの運用は不可ということになります(どちらかを使ったデュアルディスプレイは可能)

Webカメラは92万画素相当

液晶ディスプレイの上部にはHD画質のWebカメラが用意されています。有効画素数は90~92万画素程度ですので、ノートパソコンとしては標準的な性能です

パーツ交換にも対応! ただしメーカー保証が無効になるので注意

底面部のカバーは取り外し可能

ボトムケースのカバーは、ネジを4つ外すだけで簡単に取り外すことができます

HDDは標準的な2.5インチタイプ

左側には、500GBのHDDが設置されていました。標準的な2.5インチタイプです。別途購入したHDDやSSDへの交換も、(自作経験があれば)手軽に行なえます。ただし故障などでメーカー保証を受ける場合、購入時の状態に戻す必要がある点に注意してください。またパーツ交換時に破損した場合は、メーカーの保証外となります。詳しくはドスパラのサポート情報をご確認ください

メモリースロットは2基

メモリースロットは2基で、そのうちのひとつに4GBのメモリーがセットされていました。カタログに最大容量は記載されていませんが、16GBのカスタマイズオプションが用意されているので、8GB×2なら利用できるでしょう。メモリーの規格はDDR3L(PC3-12800)です

M.2スロットも利用可能

SATA接続のM.2スロットも用意されていました。大きさ的にType2280(幅22×奥行き80mm)でもイケそうな気がしますが、確証はありません

仕上がりは標準的でも拡張性は非常に高い

ということで、今回はCritea DX11-H3の外観や機能についてレビューしました。デザインや使い勝手としては標準的で取り立てて優れているわけではないのですが、拡張性に関しては異常に高くなっています。さまざまな周辺機器を利用できるので、つながらなくて困る場面はないでしょう。

 

またパーツを交換することで、自由にパワーアップすることも可能です。作業に自信のない方は、購入時のカスタマイズオプション(BTO)の利用をおすすめします。

 

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拡張性の高さはピカイチ!

 

なおCritea DX11-H3のスペックは、以下の表のとおりです。カスタマイズオプションの詳細や支払い方法、納期などについては、販売ページでご確認ください。

 

Critea DX11-H3基本モデルのスペック
OS Windows 10 Home 64ビット
CPU Core  i3-6100U(2.30GHz)
メモリー 4GB PC3-12800(DDR3L)
グラフィックス Intel HD Graphics 520(CPU内蔵)
ストレージ 500GB HDD(5400回転)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
ディスプレイ 15.6型、1,366×768ドット、光沢なし
通信機能 1000BASE-T対応有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.2
Webカメラ HD画質(92万画素相当)
主なインタフェース USB3.0×2、USB2.0×1、アナログRGB(VGA)、HDMI、有線LAN、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン出力
バッテリ駆動時間(JEITA2.0) 4.9時間
本体サイズ/重量 幅386×奥行き258×高さ23mm/2.1kg
オフィス なし(オプションで追加可能)

 

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記事を書いた人
こまめ(タカハシリョウ)

お買い得パソコン評論家。毎日各メーカー・各ショップのWebページを500p以上チェックして、安くてお得なパソコンを探しています。元雑誌・書籍編集者で、PC系フリーライターでもあるオジサン。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月

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