ドスパラの「GALLERIA(ガレリア) XT」と言えば、高性能なCPUとミドルレンジGPUを搭載したゲーミングデスクトップPC。性能面でのバランスの良さと、手ごろな価格で大人気のモデルです。
2016年の6月まではGPUとしてGeForce GTX 960(2GB)が搭載されていましたが、7月からはPascal世代のGeForce GTX 1060(6GB)搭載モデルとして生まれ変わりました。GPUそのものはミドルレンジ(中級者向け)ですが、パフォーマンスは大きく向上し、前世代のハイエンド(上級者向け)相当のパワーを持っています。当然、最新ゲームもサクサクと快適です!
今回はメーカーからお借りしたGALLERIA XT最新モデルの各種ベンチマーク結果や、実際のゲームにおける快適さなどを紹介します。
GALLERIA XTのココがおすすめ!
- GeForce GTX 1060を搭載。ビデオメモリーは6GB!
- いまならCore i7-6700Kに無料アップグレード中! 動画エンコードもサクサク
- 高性能CPUクーラーに無料アップグレード中! PCケースの冷却性能も高い!
- 大容量の525GB SSD(SATA)を搭載!
なおGALLERIA XTにはGPUにGeForce GTX 1060を搭載した最新モデルと、GeForce GTX 960を搭載した前モデルの2種類が販売されています。それぞれの詳細は、以下のリンクからご確認ください。
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3D系ベンチマーク測定結果
まずは、ゲームの快適さに大きく影響する3D系ベンチマークの結果から紹介します。
現在GeForce GTX 1060を搭載したグラフィックボードには、ビデオメモリーが6GBのモデルと、3GBのモデルの2種類がリリースされています。GALLERIA XTは6GBのモデルを搭載していますが、3GBのモデルではベンチマーク結果がやや低くなる点に注意してください。筆者の体感的には、3GBでは6GBよりもスコアが10%程度落ちるような気がします。
また今回は比較のために、GeForce GTX 1070とGeForce GTX 1080の結果もまとめています。それぞれのスペックは以下のとおり。詳しくは各モデルのレビュー記事をご覧ください。
3DMarkベンチマーク結果
総合的な3D性能を計測する「3DMark」では、以下の表の結果となりました。ハイエンドのGeForce GTX 1070やGeForce GTX 1080には劣りますが、それでもかなり優秀なスコアです。これまで筆者が計測してきた結果から考えると、前世代(GeForce GTX 900シリーズ)のハイエンド相当の性能で、GeForce GTX 980以上GeForce GTX 980 Ti以下といったところでしょうか。
3DMarkベンチマーク結果 | |
Time Spy(DX12) | 4,008 |
---|---|
Fire Strike(DX11,FHD) | 10,425 |
Fire Strike Extreme(DX11,WQHD) | 5,515 |
Fire Strike Ultra(DX11,4K) | 2,916 |
Sky Diver(DX10) | 27,224 |
Cloud Gate(DX10) | 26,785 |
Ice Storm(DX9) | 141,856 |
FF14ベンチマーク結果
「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の結果は以下の表のとおりです。1920×1080ドットのフルHDと2560×1440ドットのWQHDでは最高評価の「非常に快適」、3840×2160ドットの4K解像度では「快適」という評価となりました。
FF14ベンチマーク結果 | |||
1920×1080ドット | 2560×1440ドット | 3840×2160ドット | |
---|---|---|---|
DirectX 9 | 14,613(非常に快適)※平均118.1FPS | 10,078(非常に快適)※平均118.1FPS | 4,966(快適)※平均39.4FPS |
DirectX 11 | 12,353(非常に快適)※平均94.8FPS | 7,547(非常に快適)※平均58.1FPS | 3,724(快適)※平均28.5FPS |
GeForce GTX 1070とGeForce GTX 1080では、より高いスコアが出ています。
スコアからではわかりづらいので、平均FPSで比較してみます。なおGeForce GTX 1080については平均FPSを取っていなかったため、GeForce GTX1060とGeForce GTX1070の結果のみまとめました。
上記の結果から、最高画質&ラグ(遅延)のない快適な環境でFF14を楽しむならGeForce GTX 1060はフルHDまで、GeForce GTX 1070ならWQHDまでOKであることがわかります。
もちろんGeForce GTX 1060でも、APIをDirectX 9に変えたり画質を調整することで、WQHDでもプレー可能です。それぞれの環境や好みに応じて、最適なGPUを選んでください。
そのほかのオンラインゲーム系ベンチマーク
「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」ではフルHDと4Kの最高画質でテストを行なったところ、どちらも最高評価の「すごく快適」という結果でした。
「MHFベンチマーク第3弾【大討伐】」ではフルHD/WQHD/4Kのそれぞれで、快適に遊べる目安である「5000」をクリアーしています。
「ドラゴンズドクマオンライン ベンチマークソフト」と「PSO2キャラクタークリエイト体験版 EPISODE4」でも、それぞれ快適にプレーできるスコアが出ています。
ドラゴンズドクマオンライン ベンチマークソフト | ||
---|---|---|
10938(とても快適) | 1920×1080ドット、最高品質 | |
PSO2キャラクタークリエイト体験版 EPISODE4 | ||
47329 | 1920×1080ドット、簡易描画設定6(最高画質) ※快適に遊べる目安は5000以上 |
海外の重めのタイトルとして「Rise of the Tomb Raider」のベンチマークを試してみたところ、フルHDの最高画質なら平均60FPSを上回りましたが、WQHDの最高画質では少々カクつきが見られました。高解像度でプレーするには、画質を調整する必要がありそうです。
ちなみにGeForce GTX 1070なら、WQHDの最高画質でも目標とされる平均60FPSをクリアーしています。
オンラインゲームのFPS計測結果
PSO2とDDON(ドラゴンズドグマオンライン)のベンチマークソフトはフルHD解像度にしか対応していないため、実際にゲームをプレーしてFPSを計測しました。また処理が重めのオンラインゲームとして「黒い砂漠」を実際にプレーして、FPSを計測しています。
PSO2は標準で1920×1200ドットまでしか対応していませんが、GPUのDSR機能を使って擬似的にWQHD/4K化しています。「森林探索」を4人パーティーでプレーしたところ、どの解像度でも快適に楽しめました。
ただし4K解像度ではFPSが44まで下がっている場面がありますので、大人数が参加するイベントでは多少のラグが発生するかもしれません。WQHDあたりでのプレーをおすすめします。
DDONはフィールドよりも街のなかのほうが人が多かったので、今回は白竜神殿レーゼの前で走り回ってみました。このゲームでは最大FPSが30または60までに制限されているため、すべて60FPS未満の結果が出ています。ほぼ最大値であることから、プレーにはまったく問題ないと考えていいでしょう。
黒い砂漠については、テクスチャー品質を「HIGH」に、グラフィック品質を「VERY HIGH」に設定し(「最高仕様β」はオフ)、ハイデル都市のなかを走り回った結果です。ゲーム自体は普通に楽しめるのですが、テストはやや低めの結果となりました。
ただしこの作品はフルスクリーンだと最大50FPSに制限されてしまうようですので、フルHDでは最大値が出ています。もう少しなめらかな動きを楽しむなら、ウィンドウモードでプレーするといいでしょう。WQHD以上の解像度でも、画質を調整することでサクサク楽しめます。
Battlefield 1のFPS計測結果
海外の人気ゲームとして「Battlefield 1」を試してみたところ、WQHDの解像度でも平均60FPSをオーバーすることができました。前述のRise of the Tomb Raiderよりも、かなり快適に動作しています。個人的にBattlefield 1はグラフィックス面でも負けていないと思いますので、これはゲームエンジンの性能による違いなのでしょうか。ちなみにBattlefield 1のゲームエンジンは「Frostbite」で、Rise of the Tomb Raiderは「Foundation」です。
重量級ゲームをフルHD~WQHDで楽しみたい人向け
以上のように、GeForce GTX 1060はゲームをフルHDの最高画質で楽しめるものの、WQHDでは画質調整が必要になる場合もあります。
たとえばFF14をWQHDで楽しむなら、画質をやや下げる必要があるでしょう。あくまでも最高画質にこだわるなら、GeForce GTX 1070以上を選ぶべきです。その意味で、GeForce GXT 1060はグラフィックス品質よりもコストパフォーマンスを重視する人におすすめします。
システム系ベンチマークの結果
GALLERIA XTはCPUとして、クアッドコアで高性能なCore i7-6700を搭載しています。ゲームだけに限らず、3D制作や動画のエンコードなどでも威力を発揮するでしょう。もちろん、ゲームの実況や録画にも向いています。
※現在はより高性能なCore i7-6700Kに無料アップグレードが可能です。さらに高性能CPUクーラーも搭載されています。ここではワンランク下のCore i7-6700を使ってテストしていますので、実際にはスコアがもう少し向上するはずです。
標準のメモリー容量は8GBですが、いまなら無料で16GBにアップグレード可能です。また525GBのSSDも無料でもらえるので、総合的には非常に高いパフォーマンスを期待できるでしょう。ドスパラのゲーミングPCのなかでは人気ナンバーワンであるのもうなずけます。
GALLERIA XTのポイント
- いまならCore i7-6700Kに無料アップグレード中!
- 高性能CPUファンを搭載!
- メモリーは16GBに無料アップデート中!
- 525GB SSD(SATA)を無料プレゼント!
また実況や録画を考えているならメモリー容量を32GBに、ゲームを何本もインストールするなら容量の大きいSSDに変更するのも有効です。冷却ファンや電源ユニットをアップグレードすればPCが安定して、常に高いパフォーマンスを発揮できるようにもなります。
各種ベンチマークの結果
パーツの発熱について
GALLERIA XTでは高クロックのCPUとGPUを使用していますが、PCケースや空冷ファンの冷却性能が高いため、内部の熱はそれほど高温にはなりませんでした。熱によるパフォーマンスの低下も見られません。
動作音も控えめで気になるレベルではありませんが、より高い静音性を求めるのであれば、BTOでグレードの高い空冷ファンや電源ユニットを選ぶといいでしょう。
本体デザインと内部レイアウトについて
GALLERIA XTは、ドスパラオリジナルの「KTケース」と呼ばれるミドルタワーのPCケースを利用しています。本体サイズは幅207×奥行き520.7×高さ450.2mmで、重量は13.9kg。正直なところデカくて重いのですが、これは高い拡張性と確かな冷却性能を備えているためです。パフォーマンスを求めるなら、大きめのケースのほうがなにかと有利な点もあります。
GALLERIA XTは左側面のサイドパネルを外すことによって、内部へアクセスできます。パーツ交換やメンテナンスが簡単に行なえる点が魅力です。
汎用性が高くコスパに優れたモデル
ということで、今回はGeForce GTX 1060(6GB)を搭載したドスパラのGALLERIA XTをレビューしました。各種ベンチマークの結果をご覧いただければおわかりのように、パソコンとしては非常に高い性能を持っています。ゲーミングPCとしてはミドルレンジ相当ですが、フルHD~WQHD環境で楽しむには十分なスペックです。大容量メモリーと高速ストレージを搭載しているので、ゲーム以外での利用にも問題なし。ゲームを中心にいろいろ作業をこなしたい人にピッタリです。仕事にも活用できますよ。
なおGALLERIA XTは、ドスパラの直販サイトから購入できます。注文してから最短で当日出荷、カスタマイズありでも最短翌日出荷で、スグに手に入るのが魅力。詳しい納期や支払い方法などについては、公式サイトでご確認ください。
またドスパラでは、用途や予算にピッタリのパソコンを選んでくれる「パソコンセルフチェック」というサービスを公開しています。どのパソコンを選んでいいのかわからない方は、ぜひ利用してみてください。