ドスパラ(サードウェーブ)の「GALLERIA(ガレリア) QSF965HE」は、グラフィックス機能としてGeForce GTX 965M(4GB)を搭載するゲーミングノートPC(ゲーム用ノートパソコン)です。ドスパラの直販サイトでは基本価格12万9980円(税別、送料別)で販売されており、購入時にメモリー容量やストレージの種類などをカスタマイズできるBTOに対応しています。
今回はメーカーからお借りした実機を使って、各種ベンチマークテストや実際のゲームの快適さを検証しました。結論から言うと、人気ゲームを快適に楽しむのは十分な性能で、かつコストパフォマンスにも優れています。ゲーミングノートPCの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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ドスパラで人気ランキング第2位のゲーミングノートPC
ドスパラでは全部で34種類のゲーミングノートPCがラインナップされていますが(2016年10月19日時点)、今回取り上げるGALLERIA QSF965HEはゲーミングノートPCランキング第2位の大人気モデルです。人気の理由はリーズナブルな価格でありながら基本性能が高く、人気ゲームでワンランク上の快適さを得られる点にあります。
ちなみにランキング第1位はGeForce GTX 1060を搭載した「GALLERIA QSF1060HE」(税別16万9980円から)で、第3位はGeForce GTX 965M&Core i5-4210Mを搭載した「GALLERIA QHF965HE」(税別9万9980円から)です。
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ランキング第3位の「GALLERIA QHF965HE」については、レビュー記事を公開していますので、ぜひそちらもご覧ください。
GALLERIA QSF965HEのスペック
GALLERIA QSF965HEの主なスペックは、以下の表のとおりです。参考までに、人気ランキング第3位のGALLERIA QHF965HEのスペックもまとめました。どちらもGPUはGeForce GTX 965Mですが、CPUがCore i7/Core i5である点やインターフェース構成などが異なります。
GALLERIA QSF965HEのスペック | ||
GALLERIA QSF965HE | GALLERIA QHF965HE | |
---|---|---|
OS | Windows 10 Home 64ビット | |
CPU | Core i7-6700HQ(2.60GHz) | Core i5-4210M(2.60GHz) |
メモリー | 8GB PC4-17000 ※カスタマイズ対応 | 8GB PC3-12800 ※カスタマイズ対応 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 965M(4GB)+Intel HD Graphics 530(CPU内蔵) | NVIDIA GeForce GTX 965M(4GB)+Intel HD Graphics 4600(CPU内蔵) |
ストレージ | 250GB SSD+1TB HDD ※カスタマイズ対応 | 500GB HDD |
光学ドライブ | なし | |
ディスプレイ | 15.6型、1,920×1,080ドット、光沢なし | |
通信機能 | 1000BASE-T対応有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.0 | |
Webカメラ | HD画質(92万画素相当) | |
主なインタフェース | USB3.1 Type-C×1、USB3.0×2、USB2.0×2、HDMI 1.4、有線LAN、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン出力、マイク入力 | USB3.0×2、USB2.0×2、HDMI、アナログRGB(VGA)、有線LAN、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン出力、マイク入力 |
バッテリ駆動時間(JEITA2.0) | 2時間 | 3.8時間 |
本体サイズ/重量 | 幅386.25×奥行き264.9×高さ37mm/2.75kg | 幅380×奥行き262×高さ31.5mm/2.75kg |
税別価格 | 12万9980円 | 9万9980円 |
3Dゲーム系ベンチマーク測定結果
まずはゲームの快適さに強く影響する、3D性能について。GALLERIA QSF965HEで使われているGeForce GTX 965Mは、前世代GeForce GTX 900Mシリーズのミドルレンジに位置するGPUです。国内の人気ゲームであれば、快適に楽しめる性能を持っています。
3D性能はGPUに大きく依存しますが、CPUの性能が高いほどGPUのパフォーマンスが向上すると言われています。そこで今回はCore i7-6700HQ搭載のGALLERIA QSF965HEと、Core i5-4210M搭載のGALLERIA QHF965HEのベンチマーク結果を比較してみましょう。
3DMarkベンチマーク結果
総合的な3D性能を計測する「3DMark」では、ゲーミングノートPCとしては比較的優れた結果となりました。このスコアであれば、いわゆる「AAAタイトル」と呼ばれる海外の大作ゲームでも、解像度や画質を調整することで、ある程度遊べるかもしれません。
Core i5-4210M搭載のGALLERIA QHF965HEとの違いは、下記の表のとおりです。GPUは同じでも、CPU性能の高いGALLERIA QSF965HEのほうがスコアで勝っています。3Dゲームを少しでも快適に楽しみたいなら、高性能なCPUを搭載したモデルを選んだほうがいいでしょう。
「3DMark」ベンチマーク結果 | ||
GALLERIA QSF965HE(Core i7) | GALLERIA QHF965HE(Core i5) | |
---|---|---|
Fire Strike | 5275 | 4781 |
Sky Diver | 17155 | 12419 |
Cloud Gate | 18650 | 10840 |
Ice Storm | 81326 | 59678 |
ゲーム系ベンチマークテスト計測結果
国内で人気のゲームの快適さを計測するゲーム系ベンチマークでは、以下の表の結果となりました。基本的には、どのゲームも快適に楽しめる性能です。
GALLERIA QSF965HEとGALLERIA QHF965HEの結果を比較してみると、Core i7を搭載したGALLERIA QSF965HEのほうで高いスコアが出ています。しかしベンチマークの評価自体は変わりません。
ただこれはあくまでもベンチマークの結果ですので、実際のプレーでは差が大きく出てくるかもしれません。たとえばオンラインゲームではほかのプレーヤーが多く出現するほど負荷が高くなりますので、CPU性能が高いほど有利になります。Core i7とCore i5のどちらを選ぶかは、プレースタイルによって判断するといいでしょう。
ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク | ||
---|---|---|
GALLERIA QSF965HE(Core i7) | GALLERIA QHF965HE(Core i5) | |
7368(非常に快適) ※平均58.7FPS | 7079(非常に快適) | |
1920×1080ドット、最高品質、DirectX 9 ※7000以上で平均60FPS超え | ||
ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク | ||
GALLERIA QSF965HE(Core i7) | GALLERIA QHF965HE(Core i5) | |
5658(とても快適) ※平均43.7FPS | 5604(とても快適) | |
1920×1080ドット、最高品質、DirectX 11 ※7000以上で平均60FPS超え | ||
ドラゴンクエストXベンチマークソフト | ||
GALLERIA QSF965HE(Core i7) | GALLERIA QHF965HE(Core i5) | |
15337(すごく快適) | 12508(すごく快適) | |
1920×1080ドット、最高品質 | ||
ドラゴンズドクマオンライン ベンチマークソフト | ||
GALLERIA QSF965HE(Core i7) | GALLERIA QHF965HE(Core i5) | |
8450(とても快適) | 6226(快適) | |
1920×1080ドット、最高品質 | ||
PSO2キャラクタークリエイト体験版 EPISODE4 | ||
GALLERIA QSF965HE(Core i7) | GALLERIA QHF965HE(Core i5) | |
13461 | 9850 | |
1920×1080ドット、簡易描画設定6(最高画質) ※快適に遊べる目安は5000以上 | ||
MHFベンチマーク第3弾【大討伐】 | ||
GALLERIA QSF965HE(Core i7) | GALLERIA QHF965HE(Core i5) | |
12150 | - | |
1920×1080ドット ※5000以上で快適 |
実際のゲームプレーでのFPS計測結果
次に、実際にゲームをプレーしたときのFPS計測結果を紹介します。
「FPS」とは画面の描画速度を表わす単位で、この値が大きいほどゲームがなめらかに動きます。理想としては平均60FPS以上は欲しいところですが、動きがあまり早くないゲームであれば平均30FPSでもなんとかプレーできます。ただし、FPSが小さくなるほど画面のカクつきが目立つようになるので注意してください。
逆にFPS上級者でリフレッシュレートの高いゲーミングディスプレーを利用するなら平均100FPS以上が目標ですが、液晶ディスプレイ搭載のゲーミングノートPCではあまり気にする必要はありません。
OverwatchのFPS計測結果
ブリザード・エンターテインメントのアクションシューティング「Overewatch(オーバーウォッチ)」では、フルHDの最高画質で平均46.25FPSという結果でした。対戦プレーでラグ(遅延)が発生すると勝敗に影響しますので、2番目に高画質な「ウルトラ」を選ぶといいでしょう。常時60FPSオーバーを目標とするなら、「NORMAL」画質を選ぶことになります。
OverwatchのFPS計測結果(1920×1080ドット) | |||
画質プリセット | 最小FPS | 最大FPS | 平均FPS |
---|---|---|---|
エピック(最高画質) | 26.01 | 115.59 | 46.25 |
ウルトラ | 48.54 | 104 | 71.52 |
高 | 43.13 | 140.47 | 86.36 |
NORMAL | 66.54 | 157.85 | 107.5 |
低 | 78.55 | 285.39 | 143.21 |
Rise of the Tomb RaiderのFPS計測結果
トゥームレイダーシリーズの最新作「Rise of the Tomb Raider」はグラフィックス重視の作品で、快適にプレーするには高い3D性能が必要です。最高画質では総合スコアが37.93(FPS)という結果でしたが、特にカクつきが気になるわけでもなく、普通にプレーできました。ただし人によって感じ方は異なるので、気になる方は画質や解像度を下げるといいでしょう。
Rise of the Tomb Raiderのベンチマーク結果(1920×1080ドット、FXAA) | ||||
画質 | 山頂 | シリア | 地熱谷 | 総合スコア |
---|---|---|---|---|
最高 | 45.78 | 35.73 | 31.96 | 37.93 |
高 | 52.02 | 41.93 | 39.79 | 44.73 |
中 | 59.48 | 43.79 | 46.78 | 50.38 |
低 | 75.85 | 52.29 | 57.58 | 62.47 |
最低 | 94.3 | 61.81 | 72.38 | 77 |
黒い砂漠のFPS計測結果
「黒い砂漠」は、負荷が高めのMMORPGです。高画質でプレーするならデスクトップPC向けのGeForce GTX 960以上が推奨されているだけあって、画質を「LOW」まで下げてやっとスムーズに動くようになりました。ただし「VERY HIGH」でも30FPS以上は出ていますので、ソロプレーであれば多少引っかかりを感じる程度で問題なく楽しめるはずです。
黒い砂漠のFPS計測結果(1920×1080ドット、テクスチャー品質「High」) | |||
グラフィックス品質 | 最小FPS | 最大FPS | 平均FPS |
---|---|---|---|
最高仕様 | 18 | 29 | 24.8 |
VERY HIGH | 25 | 40 | 34.5 |
HIGH | 26 | 42 | 34.8 |
MIDDL HIGH | 35 | 59 | 46.9 |
MIDDLE | 29 | 60 | 49.1 |
LOW | 39 | 61 | 54.2 |
VERY LOW | 33 | 62 | 54.6 |
PSO2(ファンタシースターオンライン2)のFPS計測結果
「PSO2キャラクタークリエイト体験版 EPISODE4」のベンチマークでは、フルHDの最高画質で「13461」という結果でした。実際にプレーしてFPSを計測してみたところ平均111.8FPSで、最小でも82FPSも出ています。このゲームについてはなんの心配もなく、非常に快適に楽しめるはずです。
PSOのFPS計測結果(1920×1080ドット、EP4フリークエスト湾岸探索) | |||
簡易描画設定 | 最小FPS | 最大FPS | 平均FPS |
---|---|---|---|
6(最高画質) | 82 | 130 | 111.8 |
MHF-G High Grade EditionのFPS計測結果
「モンスターハンターフロンティアG」は、FPSの上限が30に設定されています。標準グラフィックスの「オリジナル版」と、グラフィックス品質の高い「High Grade Edition」でFPSを計測したところ、どちらもほぼ最大値でした。性能的にはまったく問題ありません。
11月9日に次期大型アップデート「モンスターハンターフロンティアF(MHF-F)」がリリースされますが、GALLERIA QSF965HEでもおそらく快適に動くのではないかと予想しています(ハズれたらゴメンサイ)。
MHF-GのFPS計測結果(1920×1080ドット) | |||
モード | 最小FPS | 最大FPS | 平均FPS |
---|---|---|---|
オリジナル版 | 29 | 31 | 29.7 |
High Grade Edition | 29 | 30 | 29.7 |
設定しだいで人気ゲームを快適に楽しめる
ということで、今回はGALLERIA QSF965HEのゲーム性能についてレビューしました。ベンチマーク結果やFPS計測結果を見るとおわかりのように、比較的軽めのゲームであればフルHD&高画質でもストレスなくゲームを楽しめます。負荷の高い大作ゲームなら、解像度や画質を調整することで快適にプレー可能です。
ゲーミングノートPCではGeForce GTX 960M/950M搭載モデルも販売されていますが、ノートパソコンでゲームを本格的に楽しむならGeForce GTX 965M搭載モデルがおすすめです。値段は若干変わりますが、ゲームの快適さもワンランクアップするからです。またハイエンド向けGPUを搭載したモデルに比べて、手頃な値段で買えるのも魅力。これからノートパソコンでゲームを始めたい方は、GALLERIA QSF965HEを検討してみてはいかがでしょうか。
なおGALLERIA QSF965HEは、ドスパラの直販サイトで販売されています。注文から2日で出荷されるので、パソコンが届くまでに長期間待つ必要はありません。具体的な納期や支払い方法などについては、ドスパラの商品ページでご確認ください。
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