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dynabook GZシリーズ2020年春モデルレビュー:最軽量時779gの超軽量13.3インチモバイルノートPC

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dynabook GZシリーズ2020年春モデルレビュー

Dynabookのdynabook GZシリーズは、超軽量な13.3インチモバイルノートPCです。最軽量モデルは779gと驚くほどの軽さ。長時間駆動タイプでも最大で879gしかありません。機能も豊富で、持ち歩き用に向いています。
dynabook GZシリーズ2020年春モデル

ポイント

  • 1kg切りで超軽量
  • 充実のインターフェース
  • 高い堅牢性

dynabook GZシリーズ2020年春モデルのスペック

OS ・Windows 10 Home
・Windows 10 Pro
画面サイズ 13.3インチ
解像度 1920×1080
CPU ・Core i5-10210U
・Core i7-10710U
メモリー ・8GB
・16GB
ストレージ ・256GB SSD (SATA)
・512GB SSD
・512GB SSD + Optane
・1TB SSD + Optane
グラフィックス UHD
LTE 非対応
幅×奥行き 308.8×211.6mm
厚さ 17.9mm
重量 770~879g
バッテリー 9.5~19時間

※2020年8月31日時点。構成は変更される場合があります


本体カラー ・オニキスブルー
・パールホワイト
画面の表面 非光沢
パネルの種類 IPS
タッチ / ペン
光学ドライブ
テンキー
有線LAN 1000Mbps
無線LAN Wi-Fi 6 (11a/b/g/n/ac/ax)
Bluetooth 5.0
USB3.1
USB3.0 2
USB2.0
USB Type-C 1 (USB3.1 Gen1)
Thunderbolt 3
メモリーカード microSD
HDMI 1
VGA (D-sub15)
DisplayPort
Webカメラ 92万画素
顔認証カメラ 対応
指紋センサー
付属品 ACアダプターなど
オフィス ※付属モデルあり

 

この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。

dynabook GZシリーズ2020年春モデル

dynabook GZシリーズ2020年春モデル

税込11万1980円~

※2020年8月31日時点

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デザインと使いやすさ

スマートな外観

dynabook GZシリーズ 外観

軽量かつパワフルで堅牢性が高いdynabook GZシリーズはどちらかと言えばビジネスパーソン向けのモデルですが、外観は意外にもスタイリッシュです。本体カラーはオニキスブルーとパールホワイトの2色。ところどころにシルバーのアクセントがあしらわれており、落ち着きながらも高級感のある雰囲気です。

 

dynabook GZシリーズ カラー

試用したオニキスブルーのモデル。パッと見はブラックですが、光に当たるとうっすらとブルーに見えます

 

dynabook GZシリーズ 天板

ボディは軽くて頑丈なマグネシウム合金製。アルミより強度が高いのですが、薄く作られているのでややベコベコした印象です

 

dynabook GZシリーズ パームレスト

パームレスト (キーボード面)もマグネシウム合金製

 

dynabook GZシリーズ パームレスト

見た目と質感は素晴らしいのですが、軽く叩くと内部の空洞が感じられます

 

dynabook GZシリーズ ベゼル

ディスプレイのベゼル (枠)幅は左右7.1mm、上部15.1mm、下部17.4mm。左右は細いものの、上部は顔認証用の赤外線カメラがあるのでやや太く見えます

 

dynabook GZシリーズ 排気口

排気口はヒンジの裏あたり

 

dynabook GZシリーズ 底面

底面もマグネシウム合金製。頑丈ですが、やはりややベコベコ感があります

最軽量時で約779g!

dynabook GZシリーズ 重さ

dynabook GZシリーズの最大の特徴は、重量が1kg以下と非常に軽い点です。最軽量モデルはバッテリー容量が少ないものの、重さ約779gと驚きの軽さ。大容量バッテリー搭載モデルでも859gまたは879gです。ちなみに本体カラーがパールホワイトだと20g重くなる点に注意してください。

 

dynabook GZシリーズ 重さ

オニキスブルーの大容量バッテリー搭載モデルで実測833gでした

 

dynabook GZシリーズ 電源アダプター

付属の電源アダプターは177g

 

dynabook GZシリーズ 大きさ

設置面積は幅308.8×奥行き211.6mm

 

dynabook GZシリーズ サイズ

A4サイズ (オレンジの部分)よりも長辺が1cm強大きい程度

 

dynabook GZシリーズ 厚さ

高さは実測で18.1mm、底面部のゴム足を含めた設置時の高さは20.7mm

 

dynabook GZシリーズ 前面

前面

 

dynabook GZシリーズ 背面

背面

モバイルPCとしては標準的な画面

dynabook GZシリーズ 画面サイズ

画面サイズは13.3インチで、解像度は1920×1080ドット。モバイルノートPCとしては、もっともスタンダードなスペックです。デスクトップの文字の大きさは1.8~2.4mmとやや小さめ (スケーリング150%)ですが、特に読みづらくは感じませんでした。

 

dynabook GZシリーズ ノングレア

画面の表面は非光沢のノングレア。眼精疲労の原因となる映り込みが抑えられています

 

IdeaPad Flex 550 (14) グレア

光沢ありのグレアタイプは映り込みが目立ちます ※写真は別の機種

映像品質は自然な色合い

dynabook GZシリーズ 映像品質

ディスプレイには自然な発色と広い視野角が特徴のIGZOパネルが使われています。実際に写真や動画を表示したところ、色に違和感はありませんでした。色は暖色系で、マニアックな目線で見ればやや赤みが弱いといったところ。とは言えビジネスや普段使いには問題ありません。

 

dynabook GZシリーズ 明るさ

明るさは十分なレベル。強い照明の下でも暗く感じませんでした

 

dynabook GZシリーズ コントラスト

コントラストが高く、色にメリハリがあります。文字がクッキリと表示される効果も

キーが小さなキーボード

dynabook GZシリーズ キーボード

キーボードはテンキーなしの日本語配列で、バックライトには対応していません。キーピッチ (キーとキーの間隔)は横が19mmと十分な広さですが、縦が16.7mmとやや狭めです。キーも小さい上に横長で、使い始めのうちは若干違和感があるかもしれません。

 

dynabook GZシリーズ 配列

Enterキー周辺で一部のキーが小さく作られています

タイプ感は軽い

dynabook GZシリーズ タイプ感

キーストローク (キーを押し込む深さ)は公称値で1.5mmとのことですが、実測では平均で1.3mm程度でした。キーをグッと押し込めば1.5mmくらいに感じられますが、軽いタッチだと浅く感じるかもしれません。キーを押した瞬間のクリック感はしっかりあるものの押し込む力はかなり軽く、全体的なタイプ感も軽めに感じます。

 

タイプ音は軽いタッチでもカタカタと聞こえますが、うるさく感じるほどではありません。打ち下ろすようにして入力すると、音はトントンと響きます。軽いタッチ推奨です。

 

dynabook GZシリーズ タイプ音

タイプ音は聞こえますが、うるさく感じるほどではありません

インターフェースは充実

dynabook GZシリーズ インターフェース

インターフェースはUSB端子が合計3ポートで、うち1ポートがType-C。さらに映像出力としてのHDMI端子とmicroSDメモリーカードスロットのほか、有線LANまで用意されています。軽量薄型のモバイルノートPCで有線LANに対応している機種はなかなかありません。その意味で、インターフェース類は充実していると言えます。

Type-Cは充電と映像出力に対応

USB PD 18W充電
USB PD 30W充電
USB PD 45W充電
USB PD 65W充電
映像出力

USB Type-Cはデータ通信のほか、USB PDによる充電と映像出力に対応しています。ワット数の低い充電器でも充電できましたが、付属の電源アダプターが45Wなのでそのあたりの充電器を使ったほうがいいかもしれません。

サウンドはイマイチ

dynabook GZシリーズ スピーカー

スピーカーは、底面部の左右に配置されています。音の出る部分が接地面でふさがれているため、音がこもって聞こえました。音の厚みもなく、サウンドのクオリティーはいまひとつ。とは言え、ノートPCとしては標準的と言っていいでしょう。ビデオ会議や音声通話などには問題なく使えますが、音楽試聴には向いていません。

ベンチマーク結果

試用機のスペック

型番 dynabook GZ83/PL
CPU Core i7-10710U
メモリー 16GB
ストレージ 1TB SSD + Optane
グラフィックス UHD Graphics (CPU内蔵)

※ベンチマーク結果はパーツ構成やタイミング、環境、個体差などの要因で大きく変わることがあります

6コアでもCPU性能はいまひとつ

CPUの性能比較 (総合性能)

CPU PassMark CPU Markスコア
Ryzen 7 4700U
15186
Core i7-10710U
13685
Ryzen 5 4500U
12892
Core i7-1065G7
12016
dynabook GZ83 (Core i7-10710U)
11763
Core i5-1035G4
10844
Core i7-10510U
10257
Core i5-1035G1
9667
Core i5-10210U
9584
Ryzen 3 4300U
9154
Ryzen 5 3500U
8398
Core i3-10110U
5553
Ryzen 3 3200U
4609
Athlon Silver 3050U
3851
Celeron N4120
2771
Celeron N4020
1658

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

 

CPUにはインテルの第10世代Core i5-10210UまたはCore i7-10710Uが使われています。試用機に搭載されていたCore i7-10710Uは6コア12スレッドの高性能タイプですが、ベンチマークテストではいまひとつの結果でした。もしかすると内部の熱が上がりすぎるのを防ぐために、パフォーマンスを調整しているのかもしれません。

 

とは言え、ビジネス利用や普段使いには問題ない性能です。高温による不具合やパーツの劣化を防いでいると考えるなら十分アリでしょう。今回はCore i5-10210Uモデルは検証していませんが、同様の理由によりパフォーマンスがやや抑えられているかもしれません。

グラフィックス性能は低い

GPUの性能比較

GPU 3DMark Fire Strike Graphicsスコア
GTX 1650
8513
Radeon (Ryzen 7)
3449
MX250
3400
Iris Plus(Core i7)
2880
Radeon (Ryzen 5)
2652
Radeon (Ryzen 3)
2324
Iris Plus(Core i5)
2236
Radeon Vega 8 (Ryzen 5)
2251
Radeon Vega 3 (Ryzen 3)
1837
UHD (Core i7)
1335
dynabook GZ83 (UHD Core i7)
1282
UHD (Core i5)
1273
UHD (Core i3)
859

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

 

グラフィックス性能についても、ややパフォーマンスが抑えられている傾向が見られます。ただUHD Graphics自体の性能がそもそも高くはないため、体感的に性能差を感じるほどではないでしょう。ゲームやクリエイター向けソフトでの効果は期待できません。

普段使いやビジネスにはOK

テスト スコア
Essentials (一般的な利用)
目安:4100
8827
Productivity (ビジネス利用)
目安:4500
7043
Digital Contents Creation (コンテンツ制作)
目安:3450
3133

※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの

 

PCMark 10は、PCを使った各種作業の快適さを計測するベンチマークテストです。Core i7-10710U搭載の試用機でテストを行なったところ、一般利用 (Web閲覧やビデオチャット)やビジネス作業 (表計算やワープロ)については快適に行なえるという評価でした。ただし動画や3Dなどのコンテンツ制作については少々厳しいようです。Core i5モデルはさらにベンチマークスコアが低下すると予想されますが、一般利用とビジネス利用では問題ないでしょう。

SSD+Optane構成に対応

dynabook GZシリーズ ストレージ

ストレージはSSDまたはSSD+Optaneメモリーの構成です。Optaneメモリーを搭載しているとSSDのアクセス速度が高速化されるのですが、SSDなしの機種との体感的な差は感じられませんでした。同じソフトを何度も使うことで、そのソフトの起動が高速化されるのかもしれません。速度については、SSDのみでも十分だと思います。

起動は13秒程度

ウィンドウズの起動時間は平均14.02秒でしたがたまに長いときがあるためで、概ね13秒前後で起動します。SSD搭載ノートPCの平均は15秒程度 (筆者調べ)で、起動はなかなか高速です。

 

起動時間の計測結果(手動計測)

1回目 17.0秒
2回目 13.4秒
3回目 13.2秒
4回目 13.3秒
5回目 13.2秒
平均 14.02秒

バッテリー駆動は十分

バッテリー駆動時間は、モデルによって異なります。最軽量モデルはバッテリー容量が小さいため、駆動時間はやや短め。バッテリー容量が大きいモデルは、Optaneメモリーの有無によって駆動時間が変化します。

 

モデルごとのバッテリー駆動時間 ※重量はオニキスブルーモデル

型番 パーツ構成 駆動時間
GZ63M
(779g)
Core i5+8GB+256GB SSD+バッテリーS 9.5時間
GZ73M/GZ73P
(859g)
Core i5/i7+8GB+256GB SSD+バッテリーL 19時間
GZ8M/GZ83P
(859g)
Core i7+16GB+512GB SSD+バッテリーL 18.5時間
GZ8M/GZ83P
(859g)
Core i7+16GB+SSD&Optane+バッテリーL 15.5時間

 

上記の駆動時間はメーカーの公称値であって、実際の利用では駆動時間はもっと短くなります。そこで公称値が15.5時間のモデルを使って最大パフォーマンスの状態でビジネス作業 (Web閲覧や文書作成、ビデオチャットなど)での駆動時間を計測したところ、9時間23分でバッテリー残量が0%に達し休止状態へ移行しました。実駆動時間はけっこう短いのですが、これだけ駆動すれば丸1日は問題なく使えるでしょう。ただし最軽量モデルについては、かなり短い可能性があります。

 

バッテリー駆動時間の計測結果

テスト方法 バッテリー消費 駆動時間
※公称値 15.5時間
Modern Office (ビジネス作業) 9時間23分
50%充電までにかかった時間 35分
フル充電までにかかった時間 2時間27分

※テストの条件や計測方法についてはコチラ

軽量&頑丈で手堅いモバイルノートPC

dynabook GZシリーズ 感想

よかった点

バッテリー容量の大きいモデルでも最大879gとモバイルノートPCとしては非常に軽い点が魅力です。またデザインも比較的洗練されており、野暮ったさを感じません。マグネシウム合金を使用した強度の高さも魅力です。モバイルノートPCに必要な要素をしっかりと詰め込んだ、手堅いモデルだと言えます。

気になる点

個人的にはキーボードのキーの小ささと、ボディのベコベコ感が気になりました。軽量コンパクトでマグネシウム合金製なら仕方がないのですが、もう少し重厚感があるほうが好みです。とは言えモバイルPCにおいては、「軽さは正義」であることも事実。とにかく軽量であることを重視したい人におすすめします。

dynabook GZシリーズ2020年春モデル

dynabook GZシリーズ2020年春モデル

税込11万1980円~

※2020年8月31日時点

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記事を書いた人
こまめ(タカハシリョウ)

お買い得パソコン評論家。毎日各メーカー・各ショップのWebページを500p以上チェックして、安くてお得なパソコンを探しています。元雑誌・書籍編集者で、PC系フリーライターでもあるオジサン。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月

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