GALLERIA XTは、数あるドスパラ製ゲーミングデスクトップPCのなかでも人気ランキング2位に輝くモデル (2019年8月5日時点)です。人気の理由は、フォートナイトなどの人気ゲームを高リフレッシュレートで楽しむのにちょうどいい性能と価格である点。税込価格は14万円台からと、ミドルレンジクラスとしてはコスパの高いモデルです。
この記事ではメーカーからお借りしたGALLERIA XTの実機を使って、本体の外観や機能、実際の性能についてレビューします。
この記事の目次
販売終了
このモデルはすでに販売が終了しています。2022年7月時点での高コスパミドルレンジ機なら、Ryzen 5 4500 / GTX 1660 SUPER搭載の「GALLERIA RM5R-G60S 4500搭載」がおすすめ。詳細は公式サイトでご確認ください。
GALLERIA RM5R-G60S 4500搭載の詳細をチェック
GALLERIA XT (GTX1660Ti搭載)
税込14万2538円~
※構成や価格は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください
関連記事
GALLERIA XT のスペック
CPU | Core i7-8700 |
---|---|
メモリー | 16GB ※無料アップグレード中 |
ストレージ | 512GB SSD (PCIe) 1TB HDD |
グラフィックス | GTX 1660 Ti (6GB) |
チップセット | B365 |
電源 | 500W (80PLUS BRONZE) |
※2019年8月5日時点。構成は変更される場合があります
フォームファクター | ATX |
---|---|
SATAポート | 6 |
M.2スロット | 2 |
光学ドライブ | ー ※オプションで追加可能 |
ドライブベイ | 5インチ×5 3.5インチ×5 |
拡張スロット | PCIe x16 ×1 PCIe x4 ×1 PCIe x1 ×4 |
有線LAN | 1000Mbps |
無線LAN | ー |
Bluetooth | ー |
USB3.1 | Gen1×4 (背面) |
USB3.0 | 2 (前面) |
USB2.0 | 2 (背面) |
USB Type-C | ー |
Thunderbolt 3 | ー |
メモリーカード | SD / microSD |
HDMI | 1 |
VGA (D-sub15) | ー |
DisplayPort | 1 |
DVI | 1 |
サイズ | 幅207mm 奥行き520.7mm 高さ450.2mm |
重量 | 約13.9kg |
GALLERIA DTの本体の外観と内部
外観について
GALLERIA XTは、本体サイズの大きなミドルタワー型のデスクトップPCです。設置に場所を取りますが、そのぶん拡張性と冷却性能に優れる点がポイント。将来的にストレージや拡張ボード、その他のPCパーツなどを追加したい人に向いています。
デスクトップの主な分類
ミドルタワー型 | ミニタワー型 | スリム型 | コンパクト型 |
機能:◎ 拡張性:◎ 省スペース性:× 冷却性能:◎ |
機能:◎ 拡張性:○ 省スペース性:△ 冷却性能:○ |
機能:○ 拡張性:△ 省スペース性:○ 冷却性能:△ |
機能:△ 拡張性:× 省スペース性:◎ 冷却性能:△ |
インターフェースについて
本体が大きいだけあって、周辺機器接続用のインターフェース (端子類)は豊富です。これだけあれば端子の数が少なくて困ることはないでしょう。万が一足りなくなっても、ドライブベイ用の拡張ユニットや拡張ボードを追加することで、使える端子類を増やせます。
前面のインターフェース
- ① USB3.0
- ② SD/microSDカードスロット
- ③ ヘッドホン出力/マイク入力
- ④ リセットボタン
- ⑤ 電源ボタン
背面I/Oパネルのインターフェース
- ① USB2.0
- ② PS/2 ※キーボード / マウス接続用
- ③ DVI ※非使用
- ④ VGA (D-sub15ピン) ※非使用
- ⑤ HDMI ※非使用
- ⑥ USB3.1 Gen1
- ⑦ USB3.1
- ⑧ 有線LAN
- ⑨ オーディオ端子類
- ⑩ DVI
- ⑪ HDMI
- ⑫ DisplayPort
拡張性について
GALLERIA XTのミドルタワー型ケースは、内部も巨大でスペース的にかなりの余裕があります。たとえばドライブベイは合計10個もあり、電源の容量が許す限り大量のストレージを設置可能です。また拡張スロットも多く、将来的なパーツ追加 / 交換によるアップグレードにも対応できます。
拡張スロットの構成
- ① M.2スロット
- ② PCIExpress x16
- ③ PCIExpress x4
- ④ PCIExpress x1
GALLERIA XTのベンチマーク結果
ストレージ性能
ストレージには512GBのSSD (無料アップグレード中)と、1TBのHDDが使われていました。SSDはPCIe 3.0 x4の爆速タイプで、ファイルアクセスが超高速です。512GBの容量であれば大作ゲームを何本かインストールできるので、RPGなどのファイルアクセスが多いゲームをSSD側にインストールするといいでしょう。たまに起動する程度のゲームについては、HDD側へのインストールをおすすめします。
CPU性能
CPUには、第8世代のCore i7-8700が使われています。すでに第9世代のCore i7-9700KやCore i7-9900KなどがリリースされておりCore i7-8700はひと世代古いわけですが、性能的にはまだまだ現役レベル。ハイエンドGPUの性能を活かすには高性能なCPUが必要と言われますが、ミドルレンジクラスのGTX 1660 Tiであれば十分と言えるでしょう。
GALLERIA XTでCPU性能を計測するベンチマークテストを行なったところ、Core i7-8700の平均値をやや上回る結果となりました。大きな性能低下もなく、十分なパフォーマンスです。第9世代のCore i7-9700Kとあまり変わらないことを考えると、値段が安いぶんコストパフォーマンスが高いと言えます。
CPUの性能比較 (マルチコア性能)
CPU | CINEBENCH R15のCPUスコア |
---|---|
Core i9-9900K |
2030
|
Core i7-9700K |
1494
|
GALLERIA XT (Core i7-8700) |
1424
|
Core i7-8700 |
1393
|
Core i5-9400F |
958
|
Core i5-8400 |
945
|
Core i7-7700 |
860
|
※ほかのCPUの結果は当サイト計測の平均値
CPUの性能比較 (総合性能)
CPU | PassMark PerformanceTestのCPU Markスコア |
---|---|
Core i9-9900K |
18710
|
Core i7-9700K |
17208
|
GALLERIA XT (Core i7-8700) |
15992
|
Core i7-8700 |
15819
|
Core i5-9400F |
12043
|
Core i5-8400 |
11229
|
Core i7-7700 |
10881
|
※ほかのCPUの結果は当サイト計測の平均値
CPUの温度について
FF15ベンチを30分間実行して、CPUのクロックと温度を計測しました。Core i7-8700は最大クロックが4.6GHz (1コア動作時)であることを考えれば、6コア動作時で平均4.28GHzという結果は悪くはありません。またCPU温度も平均53.9℃と低く、最高時でも60℃をちょっと超えるぐらいです。この結果からCPUの冷却性能は高く、パフォーマンスを十分に引き出せていると言えます。
3D性能
GTX 1660 TiはミドルレンジクラスのGPUです。性能面は現行世代のRTXシリーズに及びませんが、前世代のハイエンドクラスであるGTX 1070に迫るスコアとなりました。もちろん、前世代のミドルレンジクラスであるGTX 1060を軽く上回っています。
3D機能の性能比較 (グラフィックス)
GPU | 3DMark Fire Strikeのスコア |
---|---|
RTX 2080 Ti |
27118
|
GTX 1080 Ti |
22960
|
RTX 2080 |
21975
|
RTX 2070 |
19805
|
GTX 1080 |
16792
|
GTX 1070 |
15393
|
GALLERIA XT (GTX 1660 Ti) |
14377
|
GTX 1060 |
10393
|
GTX 1050 |
6237
|
※ほかのGPUの結果は当サイト計測の平均値
ちなみにCore i5-9400FとGTX 1660 Tiを搭載したGALLERIA DTでは、同じベンチマークテストで13643という結果が出ています。Core i7-8700を搭載したGALLERIA XTのほうがスコアで上回っていますが、その差は5%程度でしかありません。価格の安さを求めるなら、Core i5搭載モデルを選ぶのもアリです。
個別のゲーム系ベンチマークテストを試したところ、負荷の高い重量級のゲームではフルHDの最高画質でギリギリ&中画質ならなんとか快適、やや重い中量級ゲームではフルHDの最高画質でも快適、という結果となりました。フルHDであれば、いま出回っている人気ゲームをひととおり楽しめる性能です。
ただしハードウェアレベルでのレイトレーシング機能には対応していないため、ゲームでのレイトレーシング機能を有効にすると、FPSがガクッと下がります。レイトレーシングについては考えないほうが無難です。
ゲーム系ベンチマーク結果
FF15 (DX11) ※重量級
|
||
---|---|---|
フルHD | 高品質 | 6394(快適) |
標準品質 | 8851(快適) | |
軽量品質 | 11710(とても快適) | |
FF14:漆黒のヴィランズ (DX11) ※中量級
|
||
フルHD | 最高品質 | 15211(非常に快適) ※105.713 FPS |
高品質 | 15911(非常に快適) ※114.0381 FPS | |
標準品質 | 19335(非常に快適) ※162.651 FPS | |
ドラゴンクエストX(DX9) ※軽量級
|
||
フルHD | 最高品質 | 22330(すごく快適) |
標準品質 | 22259(すごく快適) | |
低品質 | 23277(すごく快適) | |
アサシンクリード オデッセイ (DX11) ※重量級
|
||
フルHD | 最高 | 54 FPS (最低34 FPS) |
中 | 92 FPS (最低46 FPS) | |
低 | 102 FPS (最低46 FPS) | |
シャドウ オブ ザ トゥームレイダー(DX12) ※重量級
|
||
フルHD ※DLSSオン、レイトレースシャドウクオリティー無効 | 最高 | 77 FPS |
中 | 93 FPS | |
最低 | 129 FPS | |
フルHD ※DLSSオン、画質最高 | レイトレースシャドウクオリティー:最高 | 33 FPS |
レイトレースシャドウクオリティー:高 | 37 FPS | |
レイトレースシャドウクオリティー:中 | 62 FPS |
※平均60FPS以上が快適に遊べる性能の目安
フォートナイトでは、最高画質でFPS(描画速度の目安)が114.51という結果で、理想とされる平均60 FPSを大きく上回っています。なめらかな動きでゲームを楽しみたいなら、120Hzの高リフレッシュレートに対応するゲーミングディスプレイを用意するといいでしょう。「高」画質であれば144Hz対応ディスプレイでさらになめらかな動きを堪能できます。
フォートナイトFPS計測結果
画質 | 平均FPS | 最低FPS |
---|---|---|
エピック(最高画質) | 114.51 FPS | 100 FPS |
高 | 148.13 FPS | 137 FPS |
中 | 273.85 FPS | 225 FPS |
低(最低画質) | 334.41 FPS | 290 FPS |
フォートナイトよりもやや重いPUBGでも、最高画質で平均100 FPSを超えました。やはり120Hz以上の高リフレッシュレートディスプレイでプレーするのに向いています。
PUBG FPS計測結果
画質 | 平均FPS | 最低FPS |
---|---|---|
ウルトラ(最高画質) | 102.95 FPS | 91 FPS |
高 | 129.38 FPS | 109 FPS |
中 | 137.31 FPS | 123 FPS |
低 | 149.7 FPS | 115 FPS |
非常に低い(最低画質) | 158.56 FPS | 125 FPS |
動作の軽いリーグ・オブ・レジェンド (LoL)ではまったく問題ないどころか、ややオーバースペック気味です。LoLなどのMOBAやRTSをプレーするなら、もう少しスペックが低い機種を選んでもいいかもしれません。
リーグ・オブ・レジェンド計測結果
画質 | 平均FPS | 最低FPS |
---|---|---|
通常モード (最高画質) | 270.85 FPS | 242 FPS |
TFT (最高画質) | 237.71 FPS | 238 FPS |
中量級タイトルを120Hz以上でプレーするならコレ!
GTX 1660 Tiを搭載したGALLERIA XTなら、人気のバトロワ系ゲームをフルHDの最高画質でも平均100 FPSオーバーで楽しめます。現在人気のFPS系なら、さらに高いFPSで楽しめるでしょう。中量級タイトルを120Hz以上の高リフレッシュレートで楽しむのに適したモデルです。
さらに上のクラスとなると、RTX 2070 (SUPER)搭載モデルが対象となる感じでしょうか。RTX 2060はGTX 1660 Tiとあまり差がないため、中量級タイトル中心ならGTX 1660 Tiのほうがおすすめです。RTX 2070は重量級ゲームやレイトレーシングが視野に入ってきますが、そのためにプラス5万円払うべきかは意見がわかれるところでしょう。
GALLERIA シリーズの比較
機種名 | CPU | GPU | Fire Strike | 税込価格 |
---|---|---|---|---|
GALLERIA XT | Core i7-8700 | GTX 1660 Ti | 14,377 | 14万2538円 |
GALLERIA ST | Core i7-8700 | GTX 1660 Ti | 14,106 | 15万9818円 |
GALLERIA DT | Core i5-9400F | GTX 1660 Ti | 13,643 | 12万0938円 |
GALLERIA ZF | Core i7-9700K | RTX 2070 | 19,918 | 21万3818円 |
GALLERIA XF 2019 | Core i7-9700K | RTX 2070 | 19,474 | 19万5458円 |
GALLERIA ZG i7-9700K | Core i7-9700K | RTX 2080 | 21,969 | 23万9738円 |
GALLERIA ZZ i9-9900K | Core i9-9900K | RTX 2080 Ti | 27,118 | 29万3738円 |
販売終了
このモデルはすでに販売が終了しています。2022年7月時点での高コスパミドルレンジ機なら、Ryzen 5 4500 / GTX 1660 SUPER搭載の「GALLERIA RM5R-G60S 4500搭載」がおすすめ。詳細は公式サイトでご確認ください。
GALLERIA RM5R-G60S 4500搭載の詳細をチェック
GALLERIA XT (GTX1660Ti搭載)
税込14万2538円~
※構成や価格は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください
*
当サイトでは2~3万円台の格安ノートPCから高性能PCまで、さまざまな最新モデルを検証・解説しています。記事の更新情報は当サイトのtwitterアカウントでお知らせしているので、フォローしていただくことをおすすめします。
関連記事