筆者は49インチ32:9のウルトラワイドディスプレイ「Dell U4919DW」を、付属のスタンドで利用しています。購入したのは2019年で、そのころは重量級ディスプレイ用のディスプレイアームがとても高かった覚えがあるんですよね。なのでとりあえずはスタンド運用ってことでいるうちに、特に困った点もなかったので、そのまま使い続けていました。
そんなところにグリーンハウスさんから「ディスプレイアームを提供するからレビューしてみない?」(超意訳)ってお話をいただいたので、どんなものかと試しに依頼を受けてみたわけです。
結果から言うと、非常に満足しています。まずディスプレイを奥へと押し込めるようになったので、デスクの作業スペースが増えました。また高さや角度を(スタンドよりも)自由に調整できるので、ケーブル類の抜き差しがとても楽チンです。こんなことなら、早く使っていれば良かったと感じています。
ただし欠点がないわけではなく、たとえばスプリングをキツく調整すると画面の角度を変えづらい、といった気になる点もありました。
とは言え、これで値段は9980円。なんかちょっと見ないうちに、だいぶ安くなりましたよね。いまはこのあたりが相場なんですか? 詳しくないのでよくわかりませんが、かなりお買い得な気がします。
ということで、この記事ではメーカー提供の実機を使って、実際の組み立てや使い勝手などについてレビューします。
おことわり
このレビュー記事では、機材を1週間程度利用した上で作成しています。長期にわたって試用した際の耐久性については検証していません。あらかじめご了承ください。
スペック
発売日 | 2024年5月 |
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対応規格 | VESA100 / 75 |
耐荷重 | 2~20kg ※2kg未満は使用できません |
可動範囲 | チルト:上50° / 下20° パン:左右90° 回転:左右180° |
サイズ | 幅132×奥行き556×高さ555mm |
重さ | 約3.7kg |
保証期間 | 3年間 |
価格(記事執筆時)
販売サイト | 価格 |
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公式サイト | 9980円 |
アマゾン | 9998円 |
※2024年7月25日時点
パッケージ
組み立て
組み立て自体は、とても簡単です。筆者は説明書を見たり写真を取ったりしながらで、20分程度かかりました。ただ、設置するデスクのタイプや空きスペースなどによっては、多少時間がかかるかもしれません。
ディスプレイパネルへの取り付け
GH-AMDU1シリーズは、最大49インチ20kgまでのパネルに対応しています。そのぶん頑丈な作りで、ややゴツさを感じるかもしれません。
ケーブルマネージメント
稼働について
ディスプレイアーム上部の稼働範囲については、けっこう広く感じます。ただ調整ネジをキツく閉めないと重いディスプレイを固定できませんし、そのぶん動かす際にそれなりの力が必要です。気軽に角度や高さを変えたい人には向いていないかもしれません。
また取り付け部分の調整ネジも、重いディスプレイだとかなりキツく閉める必要があります。その際、画面のチルトについては調整できませんでした。筆者としては画面の角度を変えることがないので問題ないのですが、頻繁に角度を変える人にはちょっと厳しい可能性があります。
考察とまとめ
お手軽&お手頃感が魅力
今回筆者の環境でリプレースしたわけですが、やはりディスプレイアームは便利です。デスクのレイアウトの幅が広がりますし、ディスプレイを見やすい位置や角度に調整できます。これは実際に使わないとわからないと思いますが、あるのとないのではスペース的にも気持ち的にもだいぶ違うはずでしょう。
いまはディスプレイアームのラインナップもだいぶ充実しており、今回紹介したGH-AMDU1シリーズも最安というわけではありません。それでも「国内メーカー製」「巨大ディスプレイ対応」「1万円切り」の3点において、なかなかいい選択肢ではあると思います。おそらくこのレベルだと、2000~3000円くらいでは品質面でもそうそう変わらないんじゃないでしょうか。
そんなわけで、GH-AMDU1シリーズは予算を安く押さえたい人にはアリだと思います。