ゲーミングPCレビュー

ドスパラGALLERIA GR2060RGF-Tレビュー:RTX 2060+Ryzen 7 4800H搭載で税込13万円台のミドルレンジゲーミングノートPC

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ドスパラ GALLERIA GR2060RGF-T レビュー

ドスパラのGALLERIA GR2060RGF-Tは、15.6インチのゲーミングノートPCです。ミドルレンジのGeForce RTX 2060を搭載しながらも価格は税込12万円台前半とリーズナブル。120Hzの高リフレッシュレートにも対応しています。
GALLERIA GR2060RGF-T

ポイント

  • スタイリッシュな外観
  • RTX 2060搭載
  • 120Hzの高リフレッシュレート

GALLERIA GR2060RGF-Tのスペック

OS Windows 10 Home
画面サイズ 15.6インチ
解像度 1920×1080
APU Ryzen 7 4800H
メモリー 16GB
SSD 512GB
HDD なし ※オプションで追加可能
グラフィックス RTX 2060
リフレッシュレート 120Hz
LTE 非対応
堅牢性テスト
幅×奥行き 359.8×243mm
厚さ 20.5mm
重量 1.9kg
バッテリー 8.8時間

※2020年12月22日時点。構成は変更される場合があります


本体カラー グレー
画面の表面 非光沢
パネルの種類 表記なし ※IPS相当
タッチ / ペン
光学ドライブ
テンキー あり (3列)
有線LAN 1000Mbps
無線LAN Wi-Fi 6 (11a/b/g/n/ac/ax)
Bluetooth 5
USB3.2 2 (Gen1)
USB3.0
USB2.0 1
USB Type-C 1 (3.2 Gen2)
Thunderbolt 3
メモリーカード SD
HDMI 1
VGA (D-sub15)
DisplayPort 2 (Mini)
Webカメラ HD (92万画素)
顔認証カメラ
指紋センサー
付属品 ACアダプターなど
オフィス なし ※オプションで追加可能

 

この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。

GALLERIA GR2060RGF-T

GALLERIA GR2060RGF-T

税込12万2980円

※2021年9月12日時点、価格は税込&送料込

デザインと使いやすさ

シンプルな外観

GALLERIA GR2060RGF-T 外観

GALLERIA GR2060RGF-Tの外観は、シャープでスタイリッシュな印象です。いかにもゲーミングPC的な派手さはなく、落ち着きながらも先進的な雰囲気が感じられます。高性能パーツを搭載しながらもコンパクトで、一般的なゲーミングノートPCのようなゴツさは感じられません。

 

GALLERIA GR2060RGF-T カラー

本体カラーはメタリックなグレー

 

GALLERIA GR2060RGF-T 天板

天板は質感と剛性に優れるアルミ製。中央にはエンブレムが配置されています

 

GALLERIA GR2060RGF-T フォルム

シャープなフォルム

 

GALLERIA GR2060RGF-T パームレスト

パームレストはアルミ製で、カラーはメタリックなグレー

 

GALLERIA GR2060RGF-T ベゼル

ベゼル幅は左右7.3mm、上部6.9mm、下部29.2mm。上部と左右は非常に細いのですが、下部がやや太め

 

GALLERIA GR2060RGF-T 背面

背面には排気口とインターフェース類

 

GALLERIA GR2060RGF-T 側面

側面にも排気口

 

GALLERIA GR2060RGF-T 底面

底面はブラックの樹脂製。大きな吸気口が設けられています

15インチゲーミングノートとしてはコンパクト

GALLERIA GR2060RGF-T 大きさ

フットプリント (接地面積)は幅359.8×奥行き243mmで、B4サイズ (幅364×奥行き257mm)よりもひと回り小さい程度です。15インチクラスのゲーミングノートPCとしては非常にコンパクト。やや厚みはありますが、ゲーミングノートPCとしては比較的スリムです。

 

GALLERIA GR2060RGF-T サイズ

B4サイズ(黄色い部分)よりもやや小さめ

 

GALLERIA GR2060RGF-T 前面

前面

 

GALLERIA GR2060RGF-T 背面

背面

 

GALLERIA GR2060RGF-T 厚さ

厚さは実測で23.2mm、ゴム足を含めた設置時の高さは25.2mm

 

GALLERIA GR2060RGF-T 重さ

重さは実測で1.988lg

 

GALLERIA GR2060RGF-T アダプター

付属の電源アダプター。重量は584g

120Hz対応の15.6インチフルHD

GALLERIA GR2060RGF-T 画面

画面サイズは15.6インチで解像度は1920×1080ドットです。リフレッシュレートは120Hzで、画面の動きはとてもなめらか。ゲームだけでなく、ウィンドウや画像、アイコンなどをデスクトップ上でドラッグ&ドロップしたときにもスムーズに動きます。最近はリフレッシュレート144Hzのモデルが増えていますが、個人的には120Hzも144Hzもあまり変わらないように感じました。ただ非常に優れた動体視力を持つ人なら、違いが感じられるかもしれません。

 

GALLERIA GR2060RGF-T リフレッシュレート

120Hzの高リフレッシュレート対応で、ゲーム画面がとてもなめらかに動きます

映像は自然な色合い

GALLERIA GR2060RGF-T 映像品質

映像はやや寒色系ですが、TNパネルのような強い青みは感じません。色合いの自然なIPSパネルの範囲内です。コントラストがわずかに低く感じるのですが、そのぶん暗いシーンでも影がつぶれないメリットがあります。応答速度やシャープネスなど、ゲーム向けにチューニングされているのかもしれません(されていない可能性もあります)。

 

GALLERIA GR2060RGF-T ゲーム画面

クリエイター向けPCのような強烈な鮮やかさはないものの、自然な色合いでゲームを楽しめます

ややクセのあるキー配列

 

GALLERIA GR2060RGF-T キーボード

キーボードは英字配列を日本語配列仕様に変更したもので、かなりクセがあります。ゲームを楽しむには特に問題ないものの、日本語文章の入力やプログラム/スクリプトの記述でかなり戸惑うかもしれません。

 

GALLERIA GR2060RGF-T 配列

Enterキー周辺の配列がかなり特殊。特に「¥」キーや「ろ」キーの場所が、標準的な配列と大きく異なります

 

GALLERIA GR2060RGF-T バックライト

シングルバックライトは色を変更可能

 

GALLERIA GR2060RGF-T タイプ感

キーピッチは実測で18.8mm

 

GALLERIA GR2060RGF-T タイプ感

キーを押した瞬間に固めのクリック感があります。押し込んでから戻る力が強く、素早い操作が可能。タイプ音はカタカタと聞こえますが、うるさくはありません

 

GALLERIA GR2060RGF-T 同時押し

キーの同時押しは最大7キーまで確認しましたが、組み合わせによっては2~3キーということも。WASDキー回りは5キー程度まで

十分なインターフェース

GALLERIA GR2060RGF-T インターフェース

周辺機器接続用のインターフェース類は、十分な数と種類が用意されています。電源コネクターや一部の映像出力端子が背面に設置されているため、ケーブルをつなぎっぱなしにしても側面があまりゴチャつきません。USB端子は左右それぞれに用意されているので、複数のゲーミングデバイスを利用する際でも取り回しで困る場面は少ないでしょう。

 

GALLERIA GR2060RGF-T 前面

背面

ベンチマーク結果

※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります

CPU性能はトップクラス

APU(CPU)の性能は非常に高性能です。ベンチマークテストを行なったところ、ゲーミングノートPC向けとしては最高クラスの結果が出ました。20万円クラスの機種で使われているCore i7やCore i9を大きく引き離しています。

CPUの性能差 ※ゲーミングノートPC向けCPUと比較

CPU CINEBENCH R20 CPUスコア
GALLERIA GR2060RGF-T (Ryzen 7 4800H)
4432
Ryzen 7 4800H
4307
Core i9-10885H
3504
Ryzen 5 4600H
3309
Core i7-10875H
3293
Core i7-10750H
2861
Core i7-10850H
2653
Core i7-9750H
2684
Core i7-8750H
2626
Core i5-10300H
2249
Core i5-9300H
1922

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

 

デスクトップPC向けCPUと比較しても、引けを取りません。さすがに最新のハイエンド向けCPUにはかなわないものの、並みのデスクトップPCよりもはるかに高性能です。

CPUの性能差 ※デスクトップPC向けCPUと比較

CPU CINEBENCH R20 CPUスコア
Ryzen 7 4700G
4953
GALLERIA GR2060RGF-T (Ryzen 7 4800H)
4432
Core i9-9900K
4244
Core i7-10700
4177
Ryzen 7 PRO 4750GE
4093
Core i7-9700K
3397
Ryzen 5 PRO 4650GE
3291
Core i7-9700
3190
Core i5-10400
3170
Core i5-9400
2357

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

グラフィックス性能は高い

グラフィックス機能は専用GPU(ディスクリートGPU)のGeForce RTX 2060です。3Dベンチマークでは、ミドルレンジ相当の結果が出ました。ハイミドル~ハイエンド向けGPUにはかないませんが、フルHDでゲームを楽しむなら十分な性能です。

GPUの性能差

GPU 3DMark Fire Strike Graphicsスコア
RTX 2080
23762
RTX 2080 Max-Q
20066
RTX 2070
20037
RTX 2070 SUPER Max-Q
18723
RTX 2070 Max-Q
17839
RX 5600M
15718
RTX 2060
15459
GALLERIA GR2060RGF-T (RTX 2060)
15139
GTX 1660 Ti
14472
RTX 2060 Max-Q
14275
RX 5500M
13021
GTX 1650 Ti
10122
GTX 1650
8589

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

さまざまな用途で使える高い汎用性

テスト スコア
Essentials (一般的な利用)
目標値4100
スコア9208
Productivity (ビジネス利用)
目標値4500
スコア7150
Digital Contents Creation (コンテンツ制作)
目標値3450
スコア6689

※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの

 

PCを使った作業の快適さを計測するPCMark 10のテストでは、すべてのテストで目標値をクリアーしました。特に3D制作や動画編集などクリエイティブな用途でも、快適に使えるでしょう。

512GB SSDを搭載

 

GALLERIA GR2060RGF-T SSD

521GB SSDのアクセス速度

 

ストレージには512GBのNVMe SSDが使われています。アクセス速度は高速ですが、シーケンシャルリードで3000MB/秒を超えるほどではありません。とは言え十分快適に利用できるでしょう。

ゲーム性能について

GeForce RTX 2060はミドルレンジ向けのGPUで、処理の重い重量級ゲームでも画質を調整することで快適に楽しめます。ただしレイトレーシングを有効にすると、だいぶカクつくでしょう。遊べない範囲ではないのですが、なめらかな動きでプレーするならレイトレーシング機能はオフにしたほうが良さそうです。

※テストはフルHDで実施

FF15ベンチ (重い / DX11)

FF15ベンチ
画質 スコア / 評価
高品質 6029 / 快適
標準品質 8064 / 快適
軽量品質 10318 / とても快適

※スコアが6000以上で「快適」

FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (やや重い / DX11)

FF14ベンチ
画質 スコア / 評価 / 平均FPS
最高品質 12491 / 90.3 FPS
高品質 13731 / 108.6 FPS
標準品質 14639 / 121.8 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

ドラクエXベンチ (超軽い / DX9)

ドラクエXベンチ
画質 スコア / 評価
最高品質 18134 / すごく快適
標準品質 18225 / すごく快適
低品質 18967 / すごく快適

ドラクエ11S (やや重い / DX11)

ドラクエ11S
画質 平均FPS / 最低FPS
最高画質 102.5 FPS / 32 FPS
中画質 98.6 FPS / 55.1 FPS
最低画質 124.9 FPS / 67.1 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

マインクラフト with RTX Windows 10 (重い)

マインクラフト
レンダー距離 平均FPS / 最低FPS
8チャンク 30.4 FPS / 4 FPS
16チャンク 29.8 FPS / 22.5 FPS
24チャンク 29.7 FPS / 24.4 FPS

※レイトレーシングオン、平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

サイバーパンク2077 (重い)

サイバーパンク2077
レイトレーシング品質 平均FPS / 最低FPS
ウルトラ 16.7 FPS / 7.4 FPS
24.8 FPS / 16.1 FPS
無効、最高画質 41.5 FPS / 10.7 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

税込13万円台の高性能ミドルレンジ

GALLERIA GR2060RGF-T 感想

よかった点

ミドルレンジのRTX 2060搭載で、価格が税込13万円台前半はなかなかお買い得です。しかもAPU(CPU)性能はトップクラスで、ゲーム以外の重い処理にも活用できるでしょう。オールラウンドに使える汎用性の高い機種です。

気になる点

キーボード配列のクセが強い点が気になります。また重い処理を実行していると、ファンの駆動音や排気音が少し気になりました。がまんできるレベルではあるのですが、ファンを最大出力で回転させるターボーモードだとかなりうるさく感じました。高いパフォーマンスを発揮するには、ある程度は仕方がないかもしれません。

GALLERIA GR2060RGF-T

GALLERIA GR2060RGF-T

税込12万2980円

※※2021年9月12日時点、価格は税込&送料込

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記事を書いた人
こまめ(タカハシリョウ)

お買い得パソコン評論家。毎日各メーカー・各ショップのWebページを500p以上チェックして、安くてお得なパソコンを探しています。元雑誌・書籍編集者で、PC系フリーライターでもあるオジサン。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月

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