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HP 250 G7 レビュー
日本HPのHP 250 G6は、15.6インチの液晶ディスプレイを搭載したスタンダードタイプのノートPCです。最大の魅力は、価格が安い点。人気の15.6インチでDVDスーパーマルチドライブ、VGA(D-sub15ピン)などに対応していながら、最安モデルなら税込でも3万円台! ノートPCをとにかく安く手に入れたい人向けのモデルです。
HP 250 G6の注目ポイント
最安モデルは3万円台から
Celeron搭載の最安モデルなら税込でも3万円台半ば、Core i3搭載モデルなら4万円台で購入できます。価格の安さが最大の魅力!
DVDを使える
光学ドライブとして、DVDの再生と書き込みが可能なDVDスーパーマルチドライブを搭載。ファイルのバックアップやDVDビデオの作成、映画の視聴も可能です。
VGAと有線LANに対応
VGA(D-sub15ピン)と1000BASE-T対応の有線LANに標準対応。ビジネスシーンでも活用できます。
当サイトの評価
デザイン | 低価格モデルなので、デザイン品質はそれなり。でも堅牢性はそこそこ高い |
---|---|
性能 | Celeronモデルは性能が低め。Core i3モデルなら普通に使える |
使いやすさ | 端子類が豊富でDVDに対応。キーボードも標準的な作り |
軽さ | 15.6インチタイプとしては平均よりも少し軽い程度 |
画面 | 画面は大きいものの解像度が低い、映像もやや青被りしている |
今回はメーカーからお借りしたHP 250 G6の実機を使って、本体デザインや使い心地、ベンチマーク結果などをレビューします。
この記事の目次
HP 250 G6
税込3万円台半ばから
HP 250 G6のスペック
OS | Windows 10 Home / Pro |
---|---|
CPU | Celeron N4000 / Core i3-7020U |
メモリー | 4GB |
ストレージ | 500G HDD |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 600(Celeron) / Intel HD Graphics 620(Core i3) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
ディスプレイ | 15.6インチ、1366×768ドット、非光沢、タッチ非対応 |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.2/5.0、1000BASE-T対応有線LAN |
インターフェース | USB3.1 Gen1(フルサイズ)×2、USB2.0×1、VGA(D-sub15ピン)、HDMI、有線LAN、SDメモリーカードスロット、ヘッドホン出力/マイク入力 |
セキュリティー | TPM 2.0、セキュリティースロット |
カメラ | VGA(30万画素相当) |
サイズ/重量 | 幅380×奥行き254×高さ24mm/約1.86kg |
バッテリー駆動時間 | 最大約9.5~10時間 |
※2018年11月16日時点。構成や価格は変更される場合があります
HP 250 G6のラインナップ
スタンダードモデル | |
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税込3万円台半ば~ | |
Core i3プロセッサー搭載モデル オススメ! | |
税込4万円台前半~ |
※2018年11月16日時点
本体の大きさやデザイン
HP 250 G6は落ち着いた雰囲気のデザインで、ビジネスシーンでの利用に向いています。もちろんプライベートで利用するのもいいでしょう。価格が安いため質感(表面の見た目や手触り)やデザインが優れているわけではありませんが、普通に使えるレベルです。
ノートPCの平均重量
画面サイズ | 平均重量 |
---|---|
11.6インチ | 1.126kg |
12.5インチ | 1.131kg |
13.3インチ | 1.253kg |
14インチ | 1.518kg |
15.6インチ | 2.174kg |
ノートPC全体 | 1.551kg |
※2017年12月~2018年5月に当サイトが検証したノートPC(2-in-1を含む) 50台ぶんの実測値より
画面の色と見やすさ
液晶ディスプレイの大きさは、もっとも標準的な15.6インチです。解像度は1366×768ドットで、フルHD(1920×1080ドット)よりも低め。ややドット感が感じられますが、文書や画像の内容は普通に確認できます。
画面の表面は光沢なしのノングレア仕上げです。光沢ありのグレア仕上げに比べて色の鮮やかさでは劣りますが、光の映り込みが抑えられている点がメリット。長時間の作業にも向いています。
ただし色合いはあまりよくありません。映像はやや青みがかっており、コントラストも低めです。低価格ノートPCではよく見られる映像品質です。とは言え、写真や動画の内容は普通に確認で、色にこだわらない人なら気にならないでしょう。
キーボードの使いやすさ
キーボードはテンキー付きの日本語配列で、バックライトには対応していません。キーピッチ(キーとキーの間隔)は18.7mmで、理想とされる19mmよりもわずかに小さく作られています。しかし実際に使ってみても、特に違和感を感じませんでした。
キーピッチがやや小さいのは、キー配列のバランスを取るためだと思われます。下の写真をご覧いただくとおわかりのように、一部のキーが小さかったり変な場所に設置されているということがありません。カーソルキーは小さいのですが、いい意味で標準的なキーボードです。
キーストローク(キーを押し込む深さ)は1.5mmで、タイプ感は標準的です。入力時のタイプ音はやや大きく、軽めに打っても「タタタタ」という音が聞こえました。強く打つとドスドスと響くので、周りに人がいる状況なら弱めのタッチを意識するといいでしょう。
端子類の種類と使いやすさ
インターフェース(端子類)は充実しています。USB端子やHDMIなどに加え、ビジネスシーンで使う機会の多いVGA(D-sub15ピン)や有線LANにも対応。さらにDVDの再生と書き込みが可能な光学ドライブも搭載いています。ノートPCに求められる機能をひととおり網羅した、いわゆる「全部入り」仕様です。
左側面のインターフェース
- ① 電源コネクター
- ② VGA(D-sub15ピン)
- ③ 1000BASE-T対応有線LAN
- ④ HDMI
- ⑤ USB3.1 Gen1
- ⑥ ヘッドホン出力/マイク入力
右側面のインターフェース
- ① SDカードスロット
- ② USB2.0
- ③ 光学ドライブ
- ④ セキュリティースロット(盗難防止用)
駆動時間と騒音について
現在販売されているHP 250 G6のCore i3搭載モデルにはCore i3-7020Uが使われていますが、テストはひと世代古いCore i3-6006Uで実施しています。なお検証結果はパーツ構成や個体差、環境、タイミングなどによって大きく変わる点をあらかじめご了承ください。
試用機のスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
CPU | Core i3-6006U |
メモリー | 4GB |
ストレージ | 500GB HDD |
グラフィックス | Intel HD Graphics 520 |
バッテリー駆動時間計測結果
当サイトでの計測方法でバッテリー駆動時間のテストを行なったところ、5時間39分という結果でした。公称値よりも短いのですが、そもそも持ち歩き用のモバイルノートPCではないので、大きな問題ではありません。
バッテリー駆動時間のテスト結果
公称値 | 最大約9.5~10時間 |
---|---|
BBenchによる計測 | 5時間39分 |
PCMark 8による計測 | 4時間46分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
なおバッテリー駆動時間は作業内容によって大きく変わる点に注意してください。
駆動音の計測結果
負荷の高い処理では駆動音(ファンの回転音や排気音)が聞こえます。しかしCPU性能が低い格安モデルなので、動画変換や3Dゲーム向きではありません。その点を考えると、駆動音で悩むことはあまりないと思われます。
駆動音の計測結果(室温25.1℃)
電源オフ | 37.2dBA | - |
---|---|---|
待機中 | 37.6dBA | カリカリという回転音がほんのわずかに聞こえる |
動画視聴 | 38.5dBA | 同上 |
動画変換 | 40.9dBA | 排気音がはっきり聞こえるがうるさくはない |
3Dゲーム | 42.6dBA | 排気音がけっこう目立つ |
消費電力について
消費電力はかなり低めです。これは、計算性能よりも価格の安さや省電力性を重視したCPUが使われているためです。
1分間の平均消費電力(REX-BTWATTCH1による計測)
待機中 | 動画視聴 | 動画変換 | 3Dゲーム |
---|---|---|---|
9.0W | 9.6W | 17.4W | 22.8W |
※消費電力の計測方法はコチラ
ベンチマーク結果
試用機のスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
CPU | Core i3-6006U |
メモリー | 4GB |
ストレージ | 500GB HDD |
グラフィックス | Intel HD Graphics 520 |
ストレージ性能
ストレージには500GBのHDDが使われています。アクセス速度は標準的ですが、動作はそれほど速くありません。特に電源を入れた直後は、アプリの更新などで動きが重くなることがあります。更新が落ち着くまで、数分間待ってから作業することをおすすめします。
CPU性能
HP 250 G6は価格が安いモデルだけあって、CPU性能は高くありません。高性能モデルで使われているCore i7-8550やCore i5-8250Uに比べるとパフォーマンスはグッと劣ります。
とは言え、Core i3 / Celeronでもネットの調べ物やメール、文書作成には十分。処理に時間はかかりますが、重い作業はしない人に向いています。
CPU性能比較(CPU Mark)
CPU | PassMark CPU Markスコア |
---|---|
Core i7-8550U |
|
Core i5-8250U |
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Core i3-7020U ※2 |
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HP 250 G6 (Core i3-6006U) |
|
Celeron N4000 |
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※そのほかのスコアは当サイト計測の平均値 ※2 PassMark CPUBenchmarksを参考
3D性能
3D性能のテスト結果もかなり低めです。ゲームのプレーについては、考えないほうがいいでしょう。ただし2D描画主体の軽めのゲームやブラウザーゲーム、レトロゲームなどは問題ないと思われます。
3D機能の性能比較
CPU | 3DMark Fire Strikeスコア |
---|---|
HP 250 G6(Core i3-6006U) |
|
Celeron N4000 |
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ゲーム系ベンチマーク結果
実際のゲームの快適さを計測するベンチマークテストでは、ごく軽いドラクエ10では快適(1280×720ドット)という評価であったものの、高いグラフィックス性能が必要とされるFF14では非常に厳しい結果となりました。
ゲーム系ベンチマーク結果
FF14:紅蓮のリベレーター(DX11) ※中量級
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1280×720 | 最高品質 | 1119(設定変更を必要) ※6.853 FPS |
高品質(ノートPC) | 1575(設定変更を推奨) ※10.090 FPS | |
標準品質(ノートPC) | 1974(設定変更を推奨) ※13.062 FPS | |
ドラゴンクエストX(DX9) ※軽量級
|
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1280×720 | 最高品質 | 4179(普通) |
標準品質 | 5234(快適) | |
低品質 | 6211(快適) |
※平均60 FPS以上が理想
安さを重視するならアリ
ということで、今回はHP 250G6のレビューをお届けしました。
パソコンとしては使えるものの、CPU性能が低くメモリー容量も少ないので、処理には時間がかかります。セキュリティ対策をWindows Defenderだけにしたり、不要なアプリを削除するなどのチューニングを行なえば、多少は動きが軽くなるでしょう。その意味では、ある程度知識のある人が使うならコスパが高いモデルだと言えます。2台目以降のサブPCとしてや、とにかく1台なんでもいいから持っておきたいという人向けです。