ポイント
- 高品質なアルミ製ボディ
- 性能的にはミドル~ハイエンド
- 見やすいIPSのフルHD
HP Chromebook x360 14cのスペック
画面サイズ | 14インチ |
---|---|
解像度 | 1920×1080 |
CPU | ・Core i3-10110U ・Core i5-10210U |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 128GB eMMC |
LTE | なし |
タッチ / ペン | 対応 |
幅×奥行き | 321×206mm |
厚さ | 17.9mm |
重量 | 1.65kg |
バッテリー | 最大12時間 |
自動更新ポリシー | 2028年6月 |
※2020年10月18日時点
本体カラー | ミネラルシルバー |
---|---|
表面処理 | 光沢 |
パネルの種類 | IPS |
光学ドライブ | ー |
テンキー | ー |
有線LAN | ー |
無線LAN | Wi-Fi 6 (11a/b/g/n/ac/ax) |
Bluetooth | 5.0 |
USB3.1 | ー |
USB3.0 | 1 |
USB2.0 | ー |
USB Type-C | 2 (USB3.0) |
Thunderbolt 3 | ー |
メモリーカード | microSD |
HDMI | ー |
VGA (D-sub15) | ー |
DisplayPort | ー |
Webカメラ | HD (92万画素) |
顔認証カメラ | ー |
指紋センサー | 対応 |
この記事ではメーカーからお借りしたHP Chromebook x360 14cの実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。これからChromebookを使ってみようかと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
※2020年10月18日時点
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デザインと使いやすさ
ハイクオリティーなデザイン
HP Chromebook x360 14cの外観は非常に高品質です。天板 / パームレストには質感と剛性 (ねじれに対する強さ)に優れるアルミ素材が使われており、高級感は抜群。端に向かって柔らかなカーブを描きながらもエッジの立ったデザインで、シルエットは非常に洗練されています。3~4万円台のモデル見られる安っぽさはみじんもなく、Windows PCやMacBookにおける高級機並みの品質を実現していると言っていいでしょう。
映像は色鮮やか
液晶ディスプレイのサイズは14インチで、解像度は1920×1080ドット。Windows PCでは標準的なスペックですが、1366×768ドットが多いChromebook全体で見れば高解像度です。IPSパネルが使われたディスプレイの映像は自然な色合いかつ鮮やか。マニアックな目線で見ればやや暗く赤みが弱く感じますが、普段使いやビジネスには支障はありません。画面が大きいので、10~13インチの小型タイプに比べて文字が読みやすく感じます。
標準的なキーボード
キーボードは日本語配列で、バックライトに対応しています。キーピッチは18.7mmで、標準とされる19mmよりもわずかに短め。しかし実際に入力したところ、違和感はありませんでした。キーストロークは1.3mmでやや浅めですが、押した瞬間にカクッとした確かな手応えを感じられます。タイプ音は静かではないものの、軽めのタッチなら気にならないでしょう。ノートPCとしては標準的な仕上がりです。
インターフェースは十分な構成
USB端子は合計3ポートで、フルサイズのUSB端子 (Type-A)は1ポートのみ。あとはType-Cです。映像出力専用の端子はなく、あとはmicroSDカードスロット程度。Windows PCであれば必要最低限といったところですが、Chromebookとしてなら十分と言えるかもしれません。
個人的に気になったのは、フルサイズのUSB端子が使いづらい点です。差し込む際にカバーをずらす必要があり、また抜き差しもとても固く感じました。
左右側面にあるUSB Type-CはUSB PD対応で、充電と映像出力に対応しています。ただし18Wの充電アダプター / モバイルバッテリーでは充電時間が長くなるほか、十分なパフォーマンスが得られないかもしれません。標準付属の電源アダプターが65Wなので、65W以上の機器の利用をおすすめします。
USB Type-Cの機能
18W | △ (低電圧) |
---|---|
30W | ◯ |
45W | ◯ |
65W | ◯ |
100W | ◯ |
映像出力 (DP Alt) | ◯ |
スピーカーはキーボード面の左右に配置されています。音をさえぎるものがないため、サウンドは非常にクリアーでサラウンド感も上々。音の厚みに欠けるため低音重視の曲には向きませんが、そのほかの曲であればカジュアルに聞くぶんには問題ありません。音量が大きく、動画の音声やビデオ会議の声もしっかり聞こえるでしょう。
ベンチマーク結果
ここからは、HP Chromebook x360 14cのパフォーマンス (性能)について解説します。ベンチマーク結果は環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがある点をあらかじめご了承ください。
試用機のスペック
モデル名 | スーペリアモデル |
---|---|
CPU | Core i3-10110U |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 128GB eMMC |
グラフィックス | UHD Graphics (CPU内蔵) |
Octane 2.0
JavaScritの処理速度を計測する「Google Octane 2.0」のスコアは「43914」でした。CPUとして使われているCore i3-10110UはWindows PCではエントリークラスですが、Chromebookとしてはミドルレンジクラスです。3~4万円台のエントリークラスよりも、快適に利用できるでしょう。
実際のところアプリもサクサク動き、ストレスを感じる場面はありませんでした。Chrome OSに慣れていないと「あの設定はどうやるのかな」といった感じで作業が止まることはありますが、慣れればスムーズに使えるはずです。
ベンチマークスコアの比較
CPU | Octaneスコア |
---|---|
HP Chromebook x360 14c (Core i3-10110U) |
43914
|
HP Chromebook x360 14 (Core i5-8250U) |
34408
|
IdeaPad Slim 350i Chromebook (Celeron N4020) |
15729
|
低価格Windows PC (Celeron N4000) |
14495
|
Lenovo Chromebook S330(MT8173C) |
11460
|
Chromebook Tablet CT100PA(OP1) |
10490
|
PCMark / 3DMark
軽めの作業の快適さを計測するPCMarkの結果はエントリークラスよりもやや上程度で、ミドルレンジ相当です。3D性能を計測する3DMarkでは、ハイエンドよりもやや下ではあるものの、かなり優れた結果が出ています。やはり格安モデルに比べて高性能だと考えていいでしょう。
起動時間
電源オフの状態から電源ボタンを押してパスワード入力画面が表示されるまでの時間を計測したところ、平均で8.26秒でした。スリープの状態からなら、液晶ディスプレイを開くと瞬時に復帰します。
レスポンスはかなり良好で、起動に待たされている感はまったくありません。格安なChromebookだと10秒程度ですが、HP Chromebook x360 14cはさらにワンランク高速です。
起動時間の計測結果(手動計測)
1回目 | 8.8秒 |
---|---|
2回目 | 7.8秒 |
3回目 | 8.2秒 |
4回目 | 8.2秒 |
5回目 | 8.3秒 |
平均 | 8.26秒 |
バッテリー駆動時間
PCMarkのバッテリーテストを複数回実施したところ、途中でフリーズしてしまいました。そのため、バッテリー駆動時間は計測できていません。ただその際にバッテリー残量が35%で残り5時間と表示されていたので、そこそこ長くもつと思われます。
Androidアプリについて
Chrome OSではAndroid端末向けのアプリを利用できますが、すべてのアプリが正常に動作するわけではありません。機種によって動く場合もあれば、動かない場合もあります。
HP Chromebook x360 14cでいくつかのアプリを試したところ、Googleの基本アプリはほぼすべて利用できました。有名どころのアプリもそれなりに使えますが、なかには動かない / 正常に動作しないものもあります。これは実際にアプリを使ってみないとわかりません。Androidアプリについては、使えればラッキーぐらいに考えたほうがいいでしょう。
十分に価値のあるワンランク上のChromebook
よかった点
本体の仕上がりは素晴らしく、Chromebookとしては高性能。Chromebookは安いPCというイメージが強いかもしれませんが、7万円台の価値は十分にあります。Windows PCであれば、もっと高くついたでしょう。またAndroidアプリを活かすという点では、タッチ操作対応の2-in1であることは外せません。快適に使えるChromebookです。
気になる点
基本的にはストレスなく使えたのですが、あえて言うならフルサイズのUSB端子が固くて使いづらい点が気になりました。また若干重くてタブレット利用時に疲れるため、今後のモデルはもう少し軽くなるといいなと思います。
※2020年10月18日時点
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