

ポイント
- 利用するケーブル本数が少ない
 - スタイリッシュで省スペース
 - 光学ドライブ対応
 
HP EliteOne 800 G5 All-in-Oneのスペック
| OS | ・Windows 10 Home ・Windows 10 Pro  | 
|---|---|
| Intel Unite | ・なし ・Intel Uniteプラグイン  | 
| 画面サイズ | 23.8インチ | 
| 解像度 | 1920×1080ドット | 
| CPU | ・Core i3-9100 ・Core i5-9500 ・Core i5-9600 ・Core i7-9700  | 
| メモリー | ・4GB ・8GB ・16GB ・32GB ※最大64GB  | 
| SSD | ・128GB ・256GB ・512GB ・1TB ※デュアル、RAID可  | 
| HDD | ・500GB ・1TB ・2TB ※デュアル、RAID可  | 
| グラフィックス | UHD 630 (CPU内蔵) | 
| チップセット | Q370 | 
| 電源 | 180W (80PLUS GOLD) | 
| 生体認証 | ・指紋センサー (標準搭載) ・IRカメラ (オプション)  | 
※2020年7月9日時点。構成は変更される場合があります
| 液晶表面 | 非光沢 | 
|---|---|
| パネル | IPS | 
| フォームファクター | ※独自仕様 | 
| SATAポート | - | 
| M.2スロット | 2 (Wi-Fi×1、ストレージ×1) | 
| 光学ドライブ | ・なし ・DVD-ROMドライブ ・DVDライター  | 
| ドライブベイ | 2.5インチ×1 | 
| 拡張スロット | - | 
| 有線LAN | 1000Mbps | 
| 無線LAN | ・なし ・11a/b/g/n/ac  | 
| Bluetooth | ・なし ・5.0  | 
| USB3.1 | 6 (Gen1、背面) | 
| USB3.0 | - | 
| USB2.0 | - | 
| USB Type-C | 1 (Gen1、背面) | 
| Thunderbolt 3 | - | 
| メモリーカード | SD | 
| HDMI | 1 | 
| VGA (D-sub15) | - | 
| DisplayPort | 1 | 
| DVI | - | 
| シリアルポート | - | 
| PS/2 | - | 
| サイズ | 幅539.6mm 奥行き180.28mm 高さ467.7~568.7mm  | 
| 重量 | 8.93 | 
| 付属品 | USBマウス、USBキーボード、電源ケーブルなど | 
| オフィス | ※オプションで追加可能 | 
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、本体の外観や機能、実際の性能についてレビューします。
この記事の目次
- ▶ スペック
 - ▶ 本体の外観
 - ▶ ディスプレイについて
 - ▶ ベンチマーク結果
 - ▶ まとめ
 
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本体の外観
HP EliteOne 800 G5 All-in-Oneは、PC本体とディスプレイがひとつの筐体に収まった「一体型PC」です。一般的なデスクトップPCに比べて設置スペースが小さい上に、ケーブルをあれこれ接続する必要がない点がメリット。デスク周りをスッキリとまとめられます。

HP EliteOne 800 G5 All-in-Oneの外観はディスプレイそのもの

背面もスッキリとしています

組み立ては簡単。まずはベースにスタンドを取り付けます

ディスプレイ背面のマウントにスタンドをはめ込めばOK。VESA100にも対応しています

設置イメージ

標準付属のUSBキーボードとUSBマウス

背面I/Oパネルのインターフェース
- ① USB 3.1 Type-C
 - ② SDカードスロット
 - ③ HDMI
 - ④ DisplayPort
 - ⑤ USB3.1
 - ⑥ 電源コネクター
 - ⑦ 有線LAN
 - ⑧ USB3.1
 - ⑨ USB3.1
 

底面部右に電源ボタン

右側面に指紋センサー

左側面にはヘッドセット端子とヘッドホン端子

左側面に光学ドライブ

Webカメラは収納可能

スピーカーはかなりの高音質。解像感が高く、音に厚みが感じられました。ビデオ会議はもちろん、音楽鑑賞にも向いています
ディスプレイについて
HP EliteOne 800 G5 All-in-Oneの画面サイズは23.8インチで、解像度は1920×1080ドットです。IPSパネルが使われたディスプレイは映像の色合いが自然かつ色鮮やか。文字も読みやすく、普段使いやビジネス作業に向いています。

23.8インチのフルHDディスプレイを搭載

ディスプレイのベゼルは左右5.9mm、上部6.1mm。かなり細め

映像は自然な色合いで違和感はありません
色域測定結果
| sRGBカバー率 | 96.1% | 
|---|---|
| sRGB比 | 102.8% | 
| Adobe RGBカバー率 | 74.1% | 
| Adobe RGB比 | 76.2% | 

輝度 (明るさ)は公称値で250nit、実測で249nit。明るすぎず作業にはちょうどいいレベルです

約10cmの高さ調整が可能

左右のスイーベル角度はこのくらい

チルト角度は-5度~20度

ディスプレイを90度回転できるピボットにも対応

HDMI / DisplayPort出力でマルチディスプレイでの利用も可能。高さを調整できるので、異なるディスプレイを使うときでも位置合わせが簡単です
HP EliteOne 800 G5 All-in-Oneのベンチマーク結果
試用機のスペック
| CPU | Core i5-9500 | 
|---|---|
| メモリー | 8GB | 
| ストレージ | 500GB HDD | 
| グラフィックス | UHD Graphics 630 (CPU内蔵) | 
※ベンチマーク結果はパーツ構成やタイミング、個体差などによって大きく変わる場合があります
ストレージ性能
ストレージはHDDやSSDを利用可能です。購入時のカスタマイズオプションで構成を選べるので、予算や用途に応じて選んでください。SSD + HDDのデュアルストレージ構成や、ふたつのSSDを利用するRAID 1構成にも対応しています。
試用機では、もっとも安い500GB HDDが使われていました。アクセス速度は非常に遅く、なにをするにしても一瞬の間が感じられます。パフォーマンスを最大限に活かすなら、SSDの利用がおすすめ。システムドライブをSSDに、データドライブをHDDで構成するといいでしょう。

500GB HDDのアクセス速度

ストレージのアクセス速度
CPU性能
CPUは第9世代のCore i3、Core i5、Core i7です。Core i3以外のCPUはvPro (企業のセキュリティー / 管理機能)対応で、さらにPCを使ったプレゼンを円滑に行なえる「Intel Unite」にも対応しています。
Core i5-9500搭載の試用機でベンチマークテストを行なったところ、若干低めの結果が出ました。とは言え、ビジネスシーンで利用するには十分なパフォーマンスです。仕事として動画編集や画像加工を行なわないのであれば、まったく問題ありません。
| CPU | PassMark CPU Markスコア | 
|---|---|
| Core i7-9700 | 
 17114 
 | 
| Core i5-10400 | 
 12817 
 | 
| Core i5-9400 | 
 12179 
 | 
| HP EliteOne 800 (Core i5-9500) | 
 11407 
 | 
| Ryzen 5 3400G | 
 9383 
 | 
| Core i3-9100 | 
 8784 
 | 
| Ryzen 3 3200G | 
 7643 
 | 
| Pentium G5400 | 
 4969 
 | 
| Celeron G4930 | 
 3377 
 | 
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
上位のCore i5-9600やCore i7-9700であれば、より高いパフォーマンスを期待できます。下位のCore i3-9100は文書作成など軽めの作業におすすめです。高度なデータ処理を行なうなら、16GB以上のメモリーを搭載したほうがいいでしょう。
グラフィックス性能
グラフィックス機能はCPU内蔵タイプで、性能はかなり控えめです。動画編集など高いGPU性能を必要とする作業には向いていません。
GPUの性能比較
| GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア | 
|---|---|
| GTX 1650 | 
 8893 
 | 
| GTX 1050 | 
 6945 
 | 
| RX Vega 11 | 
 2219 
 | 
| Vega 8 | 
 2178 
 | 
| UHD 630 (Core i7) | 
 1298 
 | 
| HP EliteOne 800 (UHD 630) | 
 1135 
 | 
| UHD 630 (Core i5) | 
 1102 
 | 
| UHD 610 | 
 636 
 | 
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
PCとしての総合性能
| テスト | スコア | 
|---|---|
| Essentials (一般的な利用) | 
 4100 
6138 
 | 
| Productivity (ビジネス利用) | 
 4500 
5161 
 | 
| Digital Contents Creation (コンテンツ制作) | 
 3450 
3094 
 | 
※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの
PCMark 10は、PCを使った各種作業の快適さを計測するベンチマークテストです。Core i5-9500搭載の試用機では、一般利用とビジネス利用で快適に使えるとされる目標値をクリアーしました。一般的なビジネス利用であれば、快適に利用できます。Core i7モデルであれば、さらに快適に使えるでしょう。Core i3モデルだと、ビジネス利用でギリギリといったところかもしれません。
スタイリッシュで場所を取らないビジネスオールインワン

よかった点
電源ケーブル1本で設置できる手軽さが魅力です。標準付属のキーボードとマウスはUSB接続ですが、ワイヤレスタイプに変更すれば周辺がケーブルでゴチャつくことがありません。分離型デスクトップPCのようにPC本体を設置する場所も不要なので、デスク周りをスッキリとまとめられます。
パフォーマンスは十分な上に、企業向けレベルのセキュリティー機能が充実している点もポイント。レビューでは触れていませんでしたが、マルウェアの監視・ブロック機能がハードウェアレベルで用意されているので企業のシステム内でも安心して利用できるでしょう。
気になる点
インターフェースが底面および背面にあるため、ケーブルを抜き差ししづらい点が少し残念です。特に長いUSBメモリーを使っていると、底面部に挿しづらく感じるかもしれません。ただ、側面の薄さを実現するためだと考えれば仕方がないでしょう。
また何年か利用して機材を入れ替える際、分離型デスクトップPCならディスプレイを残して次の機材でも利用できますが、一体型PCだとすべて入れ替える必要があります。そのぶん導入コストが増えるかもしれません。

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