日本HPのHP Pavilion Gaming 15(cx0000)は、ゲーム用に高性能なCPUとGPU(専用グラフィックス機能)を搭載したノートPCです。ほかのゲーミングノートPCに比べて本体サイズが小さく、デザインがシンプルな点が特徴。ブラックの本体には重厚感があり、ビジネスシーンで使っても違和感がありません。
ゲーム性能についてはエントリー(初心者)向けには十分なレベルで、フォートナイトやPUBGなどの人気ゲームを標準画質で快適に楽しめました。
たとえばフォートナイトを実際にプレーしてFPS(描画速度の目安)を計測したところ、最高画質の「エピック」では快適なプレーの目安とされる平均60FPSを下回ったものの、ひとつ下の「高」画質では十分な結果が出ています。
フォートナイトFPS計測結果(フルHD)
画質 | HP Pavilion Gaming 15(GeForce GTX 1050 Ti) |
---|---|
エピック(最高画質) | 47.500 FPS |
高 | 71.317 FPS |
中 | 154.600 FPS |
低(最低画質) | 162.250 FPS |
PUBGについては、中画質で平均FPSが60を上回りました。しかし一時的に51 FPSまで落ち込むことがあったので、中画質のプリセットをベースにプレーに影響のない範囲で画質を少し落とすといいでしょう。
PUBG FPS計測結果(フルHD)
画質 | HP Pavilion Gaming 15(GeForce GTX 1050 Ti) |
---|---|
ウルトラ(最高画質) | 42.417 FPS |
高 | 57.267 FPS |
中 | 63.333 FPS |
非常に低い(最低画質) | 64.017 FPS |
高いグラフィックス性能を必要とする重いゲームはやや厳しいものの、中規模クラスのゲームで画質にこだわらないなら問題ない性能です。
HP Pavilion Gaming 15の注目ポイント
コンパクトな本体
万全の熱対策
当サイトの評価
デザイン | ゲーミングノートPCとしてはコンパクトでシンプルなデザイン |
---|---|
性能 | デスクトップPC並みに高性能なCPU。ストレージ性能も高い |
使いやすさ | 端子類は多くはないが十分。キーボードが見やすい |
軽さ | ゲーミング向けとしてはやや軽量だが、普通のノートPCよりは重い |
画面 | フルHDのIPSパネルを使用。色が鮮やかでメリハリがある |
今回はメーカーからお借りしたHP Pavilion Gaming 15の実機を使って、本体デザインや使い心地、ベンチマーク結果などをレビューします。
この記事の目次
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HP Pavilion Gaming 15
税込10万円台から
HP Pavilion Gaming 15のスペック
OS | Windows 10 Home / Pro |
---|---|
CPU | Core i5-8300H / Core i7-8750H |
メモリー | 8GB / 16GB |
ストレージ | 1TB HDD+16GB Optaneメモリー または 128/256GB M.2 SSD(PCIe) + 1TB HDD |
グラフィックス | GeForce GTX 1050 / 1050 Ti(4GB) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ、1920×1080 / 3840×2160ドット、IPS、非光沢、タッチ非対応 |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 5.0、1000BASE-T対応有線LAN |
インターフェース | USB3.1 Gen1(フルサイズ)×3、USB3.1 Gen1(Type-C)×1、HDMI、有線LAN、SDメモリーカードスロット、ヘッドホン出力 |
セキュリティー | TPM 2.0、セキュリティースロット、マカフィーリブセーフ30日版 |
カメラ | 92万画素 |
サイズ/重量 | 幅365×奥行き257×高さ26~29mm/約2.34kg |
バッテリー駆動時間 | 約7.5~9.5時間 |
※2018年11月14日時点。構成や価格は変更される場合があります
HP Pavilion Gaming 15のラインナップ
スタンダードモデル | |
---|---|
税込10万円台~ | |
パフォーマンスモデル | |
税込13万円台~ | |
ハイパフォーマンスモデル オススメ! | |
税込14万円台~ | |
クリエイターモデル | |
税込16万円台~ |
※2018年11月14日時点
本体の大きさやデザイン
HP Pavilion Gaming 15の本体は、ゲーミングノートPCとしては非常にコンパクトです。一般用途向けの15.6インチスタンダードノートPCと比べてもひと回り小さく、設置に大きな場所を必要としません。フォルムは独特ですがいかにもなゲーミングPCらしさはなく、いい意味で標準的なデザインです。
ノートPCの平均重量
画面サイズ | 平均重量 |
---|---|
11.6インチ | 1.126kg |
12.5インチ | 1.131kg |
13.3インチ | 1.253kg |
14インチ | 1.518kg |
15.6インチ | 2.174kg |
ノートPC全体 | 1.551kg |
※2017年12月~2018年5月に当サイトが検証したノートPC(2-in-1を含む) 50台ぶんの実測値より
画面の色と見やすさ
液晶ディスプレイの大きさは15.6インチで、解像度は1920×1080ドットのフルHDです。リフレッシュレート(画面の書き換え速度)は60Hzでゲーミングディスプレイのようなヌルヌル感はありませんが、動きは十分なめらか。初心者~中級者プレーヤーには問題ないでしょう。発色と視野角に優れるIPSパネルが使われているため、ゲーム画面は非常に鮮やかで色のメリハリが効いています。応答速度は不明ですが、ゲームプレー中に残像を感じることはありませんでした。
液晶ディスプレイの表面は光沢なしのノングレアです。光沢ありのグレアタイプに比べて光の映り込みが抑えられているため、長時間のプレーにも向いています。
キーボードの使いやすさ
キーボードはテンキーありの日本語配列で、バックライトに対応しています。配列は極めて標準的ですが、カーソルキーがかなり小さい点が残念。その点さえ除けば、違和感なくつかえるでしょう。
キーを押した瞬間に固めのクリック感がありますが、そのあとの押し込む力は非常に軽く感じました。文書を書くのならアリですが、ゲーム用には手応えがちょっと物足りなく思います。
キーの同時押しについては、Ctrl+Shift+W+Q+スペースの最大5キーを認識することを確認しました。FPSなどでも問題なく利用できるでしょう。ただしNキーロールオーバー(全キー同時押し)に対応しているわけではなく、スイッチ配置の関係上、同じ行に並ぶ英数字キーは3~4キー以上の同時押しが認識されないことがあります。と言っても横一列に4キー同時に押すことはないと思うので、問題ないはずです。
タイプ音は控えめで、軽いタッチであれば気になりません。強めに打てば多少は響きますが、うるさくは感じませんでした。
端子類の種類と使いやすさ
15.6インチタイプとしては、インターフェース(端子類)がやや少なめです。と言っても、普段の作業で困る場面は少ないでしょう。光学ドライブには対応していない点に注意してください。
左側面のインターフェース
- ① USB3.1 Gen1
- ② セキュリティースロット(盗難防止用)
- ③ SDカードスロット
右側面のインターフェース
- ① ヘッドホン出力
- ② 1000BASE-T対応有線LAN
- ③ HDMI
- ④ USB3.1 Gen1
- ⑤ USB3.1 Gen1 Type-C
- ⑥ 電源コネクター
スピーカーはキーボード上面に配置されています。個々の音はクリアーですが低音域はやや弱く、高音域はシャカシャカ感が強いように感じました。作業中のBGMとして音楽をカジュアルに聞くには問題ありませんが、じっくり聴き込めるほどのクオリティーではありません。
とは言え、最近のゲームでは左右からの音を聞きわけるためにゲーミングヘッドセットを使う人が増えていますから、スピーカーはそれほどこだわらなくてもいいでしょう。できれば高品質なゲーミングヘッドセットを使うことをおすすめします。
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発熱や騒音、消費電力について
ここからは、HP Pavilion Gaming 15の性能テストの結果を紹介します。検証に使った試用機はハイパフォーマンスモデルで、主なスペックは以下の表のとおり。検証/ベンチマーク結果はパーツ構成や個体差、環境、タイミングなどによって大きく変わる点をあらかじめご了承ください。
試用機のスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
CPU | Core i7-8750H |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 128GB SSD + 1TB HDD |
グラフィックス | GeForce GTX 1050 Ti(4GB) |
本体の温度について
高負荷時にはキーボード面の温度が高くなりますが、触れないほどではありません。ゲーム中に触れ続けるWASDキーあたりの温度も低いので、低温やけどの心配もそれほどないでしょう。
表面温度(室温23.3℃) ※画像クリックで拡大
待機時 | 動画視聴 | 動画変換 | 3Dゲーム |
---|---|---|---|
最大25.4℃ | 最大29.2℃ | 最大38.3℃ | 最大42.7℃ |
駆動音の計測結果
ゲームや動画変換などの高負荷時には、駆動音(ファンの回転音や通気口からの排気音)がかなり大きく聞こえました。ゲーム中は音を聞きわけるためにも、ヘッドセットの着用をおすすめします。
駆動音の計測結果(室温23.3℃)
電源オフ | 36.8dBA | - |
---|---|---|
待機中 | 38.4dBA | 回転音がわずかに聞こえる |
動画視聴 | 38.1dBA | 同上 |
動画変換 | 47.3dBA | 排気音がけっこう大きい |
3Dゲーム | 46.7dBA | 同上 |
消費電力について
さまざまな場面での消費電力を計測したところ、Core i7-8750H+GeForce GTX 1050 Tiの構成としては電力消費がかなり低く抑えられていることがわかりました。たとえばデルのDell G3 15に比べて、消費電力が30%も低くなっています。
1分間の平均消費電力(REX-BTWATTCH1による計測)
待機中 | 動画視聴 | 動画変換 | 3Dゲーム |
---|---|---|---|
18.6W | 17.4W | 70.2W | 82.2W |
※消費電力の計測方法はコチラ
なにかの省電力機能が働いていた可能性もありますが、おそらくこれは本体内部の発熱を抑えるためだと思われます。内部が熱くなりすぎると不調の原因となったり、パーツの劣化が進むため、あえて電力を調整しているのかもしれません。
そのぶんパフォーマンスは若干落ちますが、ゲームプレーにはさして影響がない程度でしょう。むしろPCの寿命が伸びる点はメリットだと言えます。
ベンチマーク結果
試用機のスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
CPU | Core i7-8750H |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 128GB SSD+1TB HDD |
グラフィックス | GeForce GTX 1050 Ti(4GB) |
ストレージ性能
HP Pavilion Gaming 15は、モデルによってストレージ構成が異なります。中~上位モデルではSSD+HDDのデュアルストレージ構成ですが、下位モデルではHDDである点に注意してください。ただし下位モデルにはHDDを高速化するOptaneメモリーが使われているので、ゲームの起動やデータの読み込みは高速に行なわれるでしょう。
試用機ではPCIe接続の128GB SSDと1TB HDDが使われていました。高速なSSDの影響でシステムの立ち上がりは早く、作業は快適。また1TBのHDDであれば、大容量のゲームを何本かインストールしても容量不足で困る場面は少ないはずです。
CPU性能について
試用機で使われていたCore i7-8750Hは非常に高性能なCPUで、一般向けとしては最高クラスです。並のデスクトップPC向けCPUよりもパフォーマンスが高く、ゲームはもちろん動画編集や写真加工などの高度な処理にも適しています。下位モデルで使われているCore i5-8300Hでも、ベンチマーク結果で従来のノートPC向けCPUを大きく上回っています。
HP Pavilion Gaming 15ではマルチコア性能を計測するテストで、Core i7-8750Hの平均値をやや下回りました。マルチコア処理を利用するDirectX 12対応ゲームではわずかに差が出るかもしれませんが、概ね問題のない性能です。
CPUベンチマーク結果 その1
CPU | CINEBENCH R15のCPUスコア |
---|---|
Core i7-8750H |
|
HP Pavilion Gaming 15 (Core i7-8750H) |
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Core i5-8300H |
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Core i7-7700HQ |
|
Core i7-8550U |
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Core i5-8250U |
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Core i7-7500U |
|
※そのほかのベンチマーク結果は当サイト計測の平均値
CPUベンチマーク結果 その2
CPU | PassMark PerformanceTestのCPU Markスコア |
---|---|
HP Pavilion Gaming 15 (Core i7-8750H) |
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Core i7-8750H |
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Core i5-8300H |
|
Core i7-7700HQ |
|
Core i7-8550U |
|
Core i5-8250U |
|
Core i7-7500U |
|
※そのほかのベンチマーク結果は当サイト計測の平均値
グラフィックス性能について
総合的な3D性能を計測する「3DMark」の結果は以下のとおり。高いグラフィックス性能を必要とされる重量級ゲームはやや厳しいものの、重いゲームをプレーしないのであれば十分なパフォーマンスです。
GPUの性能比較
GPU | 3DMark Fire Strikeのスコア |
---|---|
GTX 1060 |
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GTX 1050 Ti |
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HP Pavilion Gaming 15(GTX 1050 Ti) |
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GTX 1050 |
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※そのほかのGPUのベンチマーク結果は当サイト計測の平均値
ゲームを快適に遊べるGPUの目安(フルHD時)
ゲームの重さ | 画質 | 推奨GPU |
---|---|---|
重量級 FF15、Assassin’s Creed Origins、Ghost Recon Wildlands、黒い砂漠など |
高画質 | GTX 1080以上 |
標準画質 | GTX 1070以上 | |
低画質 | GTX 1060以上 | |
中量級 FF14、PUBG、Fortnite、OverWatch、AVAなど |
高画質 | GTX 1060以上 |
標準画質 | GTX 1050 Ti以上 | |
低画質 | GTX 1050以上 | |
軽量級 ドラクエ10、League of Legends、ガンダムオンライン、CSO、PSO2など |
高画質 | GTX 1050 Ti以上 |
標準画質 | GTX 1050以上 | |
低画質 | GTX 1050以上 |
※ 当サイトの検証結果を元にした指針で、実際のゲームの動作を保証するものではありません
ゲーム系ベンチマーク結果
ゲームごとに快適さを計測するベンチマークテストを試したところ、やはり中量級のゲームを標準画質でプレーするのにちょうどいいとの評価でした。ただしゲームによっては多少快適さが変わるかもしれません。
ゲーム系ベンチマーク結果
FF15 (DX11) ※重量級
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---|---|---|
1920×1080 (フルHD) | 高品質 | 2458(重い) |
標準品質 | 3447(普通) | |
軽量品質 | 4854(やや快適) | |
FF14:紅蓮のリベレーター(DX11) ※中量級
|
||
1920×1080 (フルHD) | 最高品質 | 6155(とても快適) ※42.354 FPS |
高品質(ノートPC) | 9931(非常に快適) ※67.574 FPS | |
標準品質(ノートPC) | 11184(非常に快適) ※82.041 FPS | |
ドラゴンクエストX(DX9) ※軽量級
|
||
1920×1080 (フルHD) | 最高品質 | 18377(すごく快適) |
標準品質 | 18753(すごく快適) | |
低品質 | 19827(すごく快適) | |
シャドウ オブ ザ トゥームレイダー(DX12) ※重量級
|
||
1920×1080 (フルHD) | 最高 | 25 FPS |
中 | 31 FPS | |
最低 | 48 FPS | |
ライズ オブ ザ トゥームレイダー(DX12) ※中量級
|
||
1920×1080 (フルHD) | 最高 | 36.21 FPS |
中 | 49.31 FPS | |
最低 | 69.04 FPS |
※平均60 FPS以上が理想
堅実な作りで安心感のあるモデル
ということで、今回はHP Pavilion Gaming 15のレビューをお届けしました。
本体はコンパクトで普通のノートPCのようなデザインでありながらパフォーマンスは非常に高く、ゲームはもちろん動画編集や写真加工などの重い処理にも活用できます。同構成の他社製品よりもベンチマーク結果がやや劣りますが、これは温度調節(サーマルコントロール)によるもの。PCの不調やパーツの劣化を抑えられることを考えれば、長期的には安心感が高くお得と言えるでのではないでしょうか。
さらに日本HPは外資系メーカーでありながら、サポート面が充実している点もポイント。これからPCゲームを始めたい人におすすめします。
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